怪談実話 黒い百物語 みんなのレビュー
- 著者:福澤 徹三
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電子書籍怪談実話 黒い百物語
2022/10/09 03:12
読後にじわじわくるこの怖さ
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投稿者:KeiM - この投稿者のレビュー一覧を見る
実話怪談にはすいすい読み続けていける短話集と、いや今日はここでやめておこうと思う短話集がある。
どの作家もそれぞれに文章が上手くて、表現力があるプロだけれど、福澤徹三だけは違う気がする。
百話、わかりやすいリアリティのある書き方が災いして、いっぺんに読んではいけないと心のどこかで歯止めがかかる。
フィクション小説、侠飯は主人公がどれもびびりで小心者だった。
怖がりの心の動きがありありとこちらに伝わってくる。
それが実話式怪談の語り手となったらどうだろ。
もー叫ばんといてよびっくりするやん、ギャグで済ませたくなるほどの怯えが伝わってくる。
「かいじゅうと赤ちゃん」の父親に対する家族のオタオタぶりは、申し訳ないけれど読みどころだ。
そして怯えと驚きが交互にやってくるのがまた、醍醐味。
音楽室の話は地味ながらそんなことがあったらほんとに怖い。
時間がワープする話は、え、なんで?
学校のプールでみんな一斉に上がってくる場面は見えるようだった。
お盆に海は入らない、海で物は拾わない、山から石は持って帰らない、こういうのは常識?
細かい表現力も上手いのだろうが、読み返せなくて具体例が挙げられない。
とにかく質感のある話ばかりだった。
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