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紙の本

二・二六事件 「昭和維新」の思想と行動 増補改版

事件のあらましを知るにはよい一冊

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投稿者:塩漬屋稼業 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は全体を二分する構成になっており、前半は事件の経過をほぼ時系列に沿って叙述し、後半は事件の思想的な背景の解読に当てられる。
 ふと思いついたのだが、二・二六事件の青年将校たちはヨブだったのだ!
 自らの行いは神≒天皇の(大)御心に適っている(自己義認)。そう信じて行ってきた事に対して、神の激怒からなる叱責を受け畏れ多くも平伏せざるをえなくなるという事態。
 激怒する神。
 信仰が揺らがざるものとなるためには、実は神の沈黙こそが必要条件になるのだろうか?
 熱烈な信仰心でもって仕えてきた神の意志を知ってしまったとしら…、それも信仰心に反するような御心を知ってしまったとしら…。
 二・二六事件の経過を追うたび、青年将校たちの詰めの甘さに歯噛みしていたのだが、青年将校たちの行動が立ち往生してしまう地点こそが、青年将校たちの限界、つまり当時の絶対天皇制の極限なのだ。
 それ以上は触れてはいけないし、触れることのできない領域なのだ。
 私たちもまた同じく天皇制下に生きてはいるのだが、また、だから私は天皇制を同じようなものと思っていたが、天皇制の持つ宗教的な威力が全く異なる位相で駆動しているのだ。
 つまり、現在の視点から二・二六事件をテロやクーデタとして捉えるとどうしようもなく詰めが甘いのだが、これはテロやクーデタではないのだ。
 天皇制という宗教的威力が布置する圏内で行われた宗教的な行為なのだ…大御心を占う呪術的荒行…。
 戦時下での上下関係、命令と服従の絶対性には命の遣り取りをする場面が懸っている。つまり、上官の命令は死を命ずることなのである。
 命令と服従の間では命が遣り取りされている。
 そのような極限、生死の限界を踏み越えさせるものは何か。命令が大御心に適っていること、恐らくこれである。上官は自らの言葉が神の意志に適っていると信じて死を命ずる。部下はそれを神の言葉と信じて命を捨てる。
 信仰と戦争という側面から見ると二・二六事件の重みが見えてくる。
 そして事件鎮圧後の青年将校たちへと関心が移る。
 自決した野中四郎はその遺書を「我れ狂か愚か知らず」と題していた。これは自身がある宗教的圏域内において「狂」であったかもしれないという認識を得てしまったことの表れであるだろう。
 また磯部浅一の凄まじい呪詛。
 勿論これらは青年将校たちが置かれた位置にも依るだろう。天皇制の宗教的威力が現実にどれほど隅々にまで浸透していたかは分からないのだ。

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