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科学捜査の事件簿 証拠物件が語る犯罪の真相 みんなのレビュー

  • 瀬田季茂 (著)
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紙の本

科学捜査の事件簿 証拠物件が語る犯罪の真相

科学捜査の発展史を歴史的にたどっていて興味深い

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投稿者:三中信宏 - この投稿者のレビュー一覧を見る

地味なタイトルとは裏腹に,たいへんおもしろい内容である.「事件簿」という言葉の方に目が行ってしまいがちだが,むしろ「科学捜査」の手法に関する歴史的経緯が話の中心.自然科学のさまざまな手法を踏まえた科学捜査が,どのような歴史的文脈の中で成立してきたのかをさまざまな事件例をとり上げながら解説する.犯罪学の一つとしての科学捜査が法科学(forensic science)として育っていった歴史が本書を通じて明らかにされている.各章では,筆跡鑑定・指紋判定・銃器鑑別・人体測定・DNA型鑑定・毒物判別など,本書で取り上げられているテーマの背後には,生物学や生物統計学にかかわる研究成果が随所に盛り込まれている.

指紋判定法の開発をめぐる錯綜した人間関係には(第2章),進化学の祖であるチャールズ・ダーウィンや生物統計学の祖であるフランシス・ゴルトンも登場する.ダーウィンは,1870年代始めに,ある法学者から指紋の進化的起源についての質問を受けたことがあった.その後,ダーウィンは,当時の築地居留地(『築地居留地』築地居留地研究会編,2000年10月出版,01937906参照のこと)に滞在していた医師ヘンリー・フォールズから,指紋の研究協力を要請する1880年2月16日付の手紙(書簡12488)を受け取ったものの,同年4月7日にはそのままゴルトンに転送している(書簡12565).著者は本書ではフォールズ側に立って論議を進めているが,指紋鑑定法の開発史は確かに科学史的におもしろいエピソードを提供している.

個体識別と身元確認に最近用いられるようになったDNA情報についての著者の見解は参考になる.著者は,「DNA鑑定という呼び方は,科学捜査に関するかぎり,DNA『型』鑑定と改めたほうがよさそうだ」(p.178)と言う.つまり,今の科学捜査では核DNAの反復配列数によってタイプ(短鎖DNA型)を判別するので,ミトコンドリアDNAでの塩基座位ごとの情報利用とは異なるという趣旨である.この部分についてはもう少し詳しい説明がほしかった.

全体を通して,適切な具体例を用いた説明は概してたいへんわかりやすく,日頃こういう話題に疎い読者にも楽しめる内容となっている.科学捜査法がいまなお進展しつつあることを示した本書は,新書ながら充実した本である.

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【目次】
まえがき i
1.科学捜査の巨人ベルティヨンの権威と誤判定 3
2.指紋が犯罪捜査の主役になるまで 25
3.近代的銃器鑑定のあゆみ 85
4.リンドバーグ愛児誘拐殺人事件の物証鑑定 121
5.死体の身元確認と復元 155
6.古典的な毒物から生物化学兵器まで 201
あとがき 251
付録1:日本の主要な銃器殺人事件 255
付録2:日本の主要な身代金目的誘拐殺人・死体遺棄事件 256
付録3:日本の主要な毒物犯罪・毒物事故 260
引用参考文献 [264-267]
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