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電子書籍

不平等社会日本 さよなら総中流 みんなのレビュー

  • 佐藤俊樹 (著)
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みんなのレビュー7件

みんなの評価3.6

評価内訳

7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本

不平等社会日本 さよなら総中流

不平等化がもたらす悪影響って意外と広範囲に及ぶのねぇ。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:阿Q - この投稿者のレビュー一覧を見る

年功序列を大きな特徴としてきた日本社会だが、近年実績主義・成果主義の自由競争社会への転換を主張する声が大きくなりつつある。だがそういった議論の中で見落とされがちなのが、その「実績」とは本当に本人の努力・能力によるものなのか?といった視点ではないだろうか。

筆者は本書でSSM調査(社会階層と社会移動全国調査)のデータを利用し、専門職や企業の管理職につく知識エリートの階層相続(=階級化)が強まっていることを示す。そればかりではなく、この「階級化」こそが社会の無責任化・無力化、「自己否定するエリート」といった現代日本に蔓延するさまざまな問題の原因であると指摘する。

本書で示された検証結果はすでに誰もが漠然と感じていることだろう。だとしてもこうしてはっきり示されると改めて憂鬱な気分になってくる。はっきり言って読んでいて楽しい本ではない。まぁそれでも読んでみる価値はあると思う。たとえ不快であっても今後の人生設計を考える上で誰もが認識しておいたほうが良いことなのは確かだし。まぁ手遅れといえばそうなんだけど。

追記)筆者は、西欧のエリートが常に自分の有能さをアピールしつづけなきゃならない理由までも述べている。これは「目から鱗」でした。なぁるほどぉぉぉ!! でもやっぱり僕はそういう人を好きになれません…。

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紙の本

不平等社会日本 さよなら総中流

努力する者が報われない社会は、いずれ滅びる。

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

石油ショックで感じはじめたぼんやりとした将来への不安。バブル崩壊後、多くの人が感じはじめた閉塞感。これが感覚的なものではなく、明らかな現実だということを10年おきに行われているSSM(「社会階層と社会移動全国調査」)のデータを使って、これでもかという感じで証明している。

 専門書のように(統計学的)データの扱い方について詳しく述べている箇所が多く、読みにくいと感じる読者もいるかもしれませんが、細かい数値など気にせず読んだほうが、作者の意図がよく分かります。

 『戦後の高度成長期にはたしかに日本は、戦前にくらべて「努力すればナントカなる」=「開かれた社会」になっていた。だが、近年、その開放性は急速に失われつつある。社会の10〜20%を占める上層をみると、親と子の地位の継承性が強まり、戦前以上に「努力してもしかたない」=「閉じた社会」になりつつある。
 それは選抜のシステム、つまり学歴や職業上の地位を得るための競争システムが飽和したためであり、その結果、戦後の産業社会をささえてきた重要な基盤がほりくずされている。』

 という結論を、しっかり味わってください。同時に『大衆教育社会のゆくえ』苅谷剛彦(中公新書)や、『論争・中流崩壊』(中公新書ラクレ)も参考にされることを勧めます。

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紙の本

不平等社会日本 さよなら総中流

世の中を冷静に見詰めてみると…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:啓太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本のほとんどがデータ分析です。なのでとても読みにくいのは確かな話。でも、社会学者の定番でもあるそうです。やや肩懲りな表現が多いですけれども、ある程度飛ばして、結論をつかむようにするのが、この本の読み方だと思います。

ですが、この本を読んでしまうと、自分の将来について悲しくなることは間違いありません。どんなに生まれた後に努力したとしても、それはみんなしていることであって、結局、どこで生まれて、どんあオーラ…というか気品、または肩書きで決まる…ということが結論となるのですから…。

でも、厳しい現実を理解する上でも、また身近な資料としてもきっと役立つことでしょう。1度読んでみるとイイと思います。有名な本ですから…。

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紙の本

不平等社会日本 さよなら総中流

日本という国はは本当は不平等なのか?それとも平等なのか?それを統計という技術で切り出す一冊。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:澤木凛 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 日本という国は平等なのかそうではないのか?これは常々我々庶民が漠然と考えることである。それならばこの問題を統計的に切ってみたらどうなるか?、それがこの本の主旨である。きちんとした統計をとりそのなかでの調査をもとに綿密に分析してあり、なかなか説得力がある。いや、彼の分析と我々が感じているギャップをどうとらえるかという意味で面白い。

 佐藤氏は日本にも階級(クラス)が存在することをまず示唆する。それが戦前ほどきっちりとしたものではないが、ホワイトカラーかブルーカラーか、それが雇用される側かそうでないかなどから日本をリードする十数パーセントの知識エリートたちの集団を区別化し、分析を展開している。つまり各階層が実際問題存在していることを示した上で、平等かどうかを問うているのだ。

 平等かどうかというのは階層間の出入りが自由か、世襲されていないかをみればわかるという。つまり親が特定階層にいればそこから抜け出れないような社会は開放型ではないというのだ。当然、明治からずっと流れをみていけば、戦後という一つの時代に向かって社会は開かれてきている、と誰も思っているだろう。ところが、佐藤氏は統計的に調べていくとそうではないことを指摘する。

 つまり団塊の世代とよばれる人々になると戦後でも逆に階層は閉じられているというのだ。これは「学歴が世襲される」ということが影響しているという。学歴というものは本人が努力すればなんとかなるものであるはずだが、実際に統計的に見れば父親の学歴に影響を受けるのだ。そのことが社会の上層部と考えられる階層を閉じたものにしてしまう。その閉塞感が社会に浸透する。

 日本は平等だと我々は思っている。少なくとも自分がつきたい仕事に努力さえすればつけると思っている。しかし、個人個人のレベルでみればたしかにそうだが、それが全体という物差しでみてみれば案外そうでもなくなっている。日本にはびこる悪しき平等主義の下で現実は不平等が成り立っている。それは佐藤氏の分析を聞かなくても「ぼんやりと」我々が感じ取っていることではないか。しかし、一番問題なのは「悪しき平等主義」に都合のいい部分だけをあずけているところにある。西欧でもはっきりと階層社会が成立している。しかし西欧ではその閉じた社会の中で上層に位置する人々は「自分たちの役割」をはっきりと認識している。つまり階級社会特有の「高貴なる義務(ノブレス・オブリージュ)」という概念がしっかりしているのだ。我々はそういう面倒くさいものは「平等だから」といって放棄する、これでよりよい社会などできるはずがない。

 今の日本に必要なのは実際の姿をきちんと見極めて、これからどうすればいいか、を考えようとする姿勢である。まずは、自分の姿を鏡に映してみること。それが出来ないと何も始まらない。今一度、自分の姿を見つめ直さねばなるまい。その時この本はきっといい羅針盤になるに違いない。

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紙の本

不平等社会日本 さよなら総中流

『村上泰亮をいかに超えるか』が結局この本のテーマ

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る


序章   お嬢様を探せ
第一章 平等のなかの疑惑 実績VS努力
第二章 知識エリートは再生産される 階層社会の実態
第三章 選抜社会の空洞化 粘土の足の巨人
第四章 「総中流」の落日 自壊するシステム
第五章 機会平等への途 効率と公平
終章   やや長いあとがき


著者は1963年(広島県)生まれ。東大文学部社会学科卒業後,博士課程途中で東工大に就職。いいなぁ。本書刊行時点で東大総合文化研究科(助教授)。社会学博士(授与校はたぶん東大だろうけど不明)。09年時点で,単著が3冊。本書刊行時点で著者は37歳。手許のは18刷(04年)。売れている。大学の社会学の授業で教科書にでもされているのだろうか。


書名の『不平等社会日本』は,橘木俊詔らのように,著者が21世紀初頭の日本では格差が拡大しているという格差拡大論者であることを明かしている。返す刀で,副題を『さよなら総中流』とするこおとで,村上泰亮『新中間大衆の時代』に離別――率直に言えば間違いであること――を告げている。日本社会を論じるにあたり,村上は「イエ(家)」論を展開して,「中間」層=「中流」が最も大きく占有する社会であることを主張した。私の拙い記憶では,岸本重陳(元横浜国立大学教授,故人)が村上にすぐさま噛み付いた。若い著者に言わせれば,「職場[東京大学国際社会科学専攻相関社会科学コース--BCKT]の先輩にあたる」「『村上泰亮をいかに超えるか』が結局この本のテーマとなった」(185頁)。


教育社会学者の苅谷剛彦が,低所得層が低学歴の子孫を育て次代の低所得層を育成している一方で,逆が逆であると主張しているように,佐藤は職業階層の固定化――低職業層の子供の親は低職業層である――を不平等であると論じている。低職業層とは評者の言葉だが,職業にともなう「所得と威信」が低い・小さい層という意味である。


平等とは,同じ状態・努力・成果に対する評価が同じであるということであろうから,素朴に逆の言い方をすれば,不平等とは,努力量に比した成果が得られない,成果量に応じた評価が得られないという状況であろう。さらに著者の言うように,努力には尺度がなく,したがって計測不可能だ。

(966字)

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紙の本

不平等社会日本 さよなら総中流

たまにはこういう本も読まなくちゃいけない

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Snake Hole - この投稿者のレビュー一覧を見る

 1955年から10年おきに行われている「SSM調査(社会階層と社会移動全国調査)」の結果を分析した本である。
 ……我々戦後の日本人は、「努力すればなんとかなる」「努力すればいい暮らしができる」という幻想のもと、高度成長を演出してきた。が、実際にはそのあいだも階層間の格差は広がっていたのであり、ほんまは「努力してもしょうない」社会を営々と築いてきた過程だったのだ。SSM調査によれば、親の職業、社会的階層と子供のそれの相関する割り合いは、1980年代から増加に転じているんである。早い話がカエルの子はカエル、まるで江戸期の身分制度のようなものが明文化されないままに確立しつつあるんではないか。
 ここに来て日本社会に溢れている閉塞感は、バブル崩壊に端を発した不景気とかそういう底の浅いものではなく、「努力してもしょうない」現実をみんながうすうす認知し出したことに起因しているんとちゃうやろか。
 なんというか身も蓋もない結論なんである (ま、あんまり現実的とは言えない〜たぶん著者もそうは思っていないであろう,今後の解決策も提示されているんだがね)。読んで楽しい本ではないが,たまにはこういう本も読まなくちゃいけないんだ,と,思うよ。

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紙の本

不平等社会日本 さよなら総中流

結果の平等にこだわりすぎ

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

佐藤俊樹の提示した論点は根本的に間違っている。この本を
読んでそう感じた。この人は「平等」という言葉にこだわり
過ぎているのだ。もし仮に彼の言うような「平等」をそのまま
使用するのであれば日本には開闢以来「平等」なる時代は
戦前はもちろん、戦後もなかったのだ。彼の視野にかけている
のは「不平等」とはどういうものか、という視点である。
我々の時代に馬車で学校に通ってくる同級生がいただろうか?
漆塗りで家紋の入った人力車で学校に通ってくる同級生がいた
だろうか? そして遊びに行ったら玄関が東大の赤門より立派で
皇居より広いお屋敷に住んで百人以上の下男下女を敷地内に
住まわせていた同級生がいただろうか? 戦前には「華族」という
階級があって、現実にこういう人たちが同じ日本に存在して
いたということを我々は忘れてしまっているが、そういう
時に比べれば戦後ははるかに平等になったし、今もその意味で
日本は「非常に平等な社会」なのだ。佐藤俊樹や苅谷剛彦が
主張する「平等」は「各家庭の文化格差を解消し、各血族の
遺伝子を改造し無い限り達成不可能な平等」なのだ。カエルの
子はカエルだし、トンビはタカを生みはしないのが自然界の
鉄則なのだ。これでいいのだ!

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