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バルセロナ 地中海都市の歴史と文化 みんなのレビュー

  • 岡部明子 (著)
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紙の本

バルセロナ 地中海都市の歴史と文化

都市の貌を刻んでいった都市計画の長年月にわたる歴史をひもとく労作

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 著者はオリンピック屋内競技場の設計を担っていた建築家の磯崎新のもとで働くためにバルセロナで暮らした経験がある人物。現在は千葉大学大学院の准教授。

 ローマ植民都市バルキノの時代からときおこして現在に至るまでのバルセロナの歴史と文化をその都市計画の視点から丹念に描いていくというのが大変ユニークです。

 数度にわたる囲壁建設の痕跡が現在のバルセロナに色濃く残っているという歴史的経緯を読み、私にはひとつ合点のいくことがありました。

 『A22 地球の歩き方 バルセロナ マヨルカ島とスペイン東部 2008~2009』を繰ると、ランブラス通りとゴシック地区にはこんな記述があります。
 「観光客を狙ったスリや置き引きが多いので気を付けること。またかつてチーノ地区と呼ばれたラバル地区は治安があまりよくない。」
 夜の一人歩きは控えるべき怖い区域として記憶に刻まれたこの地域のことが『バルセロナ―地中海都市の歴史と文化』を紐解くとその成り立ちがよくわかります。

 もともとバルセロナは第一市壁によって囲まれた町であったのですが、交易の拡大によって活況を呈するようになると13世紀にバルセロナ伯ジャウメ1世がローマ植民都市時代よりも市域を大幅に拡大して第二市壁を建設。その南西辺が現在のランブラス通りであり、当時の市壁沿いは周辺農家が農産物を売りにやってくる場所としてにぎわったのだとか。
 「バルセロナ市民とよそ者がともに集う現代のランブラス通りのにぎわいの原点」がこの第二市壁建設の時代にあったというのです。

 しかし第二市壁(ランブラス通り)の外側には非常時の食料を供給する農地や修道院、慈善施設などが並び、第二市壁の内側のような都市化とは一線を画す発展を見せることになります。さらに時代を下って18~19世紀にラバル地区は繊維工業の興隆で工場と粗末な長屋が密集する地域へと変化を遂げ、その後20世紀に至るまで暗い都市問題を抱える地域となるのです。
 街の貌に刻まれたこうした歴史的経緯を読むのは大変興味深い読書体験です。

 そのほかオリンピック開催を契機に大幅な変革を遂げた海沿いの地域の開発物語など、都市計画の逸話が満載です。
 この本で仕入れた知識を思い返しながら再びバルセロナを訪れてみたい、そんな気にさせる一冊です。

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紙の本

バルセロナ 地中海都市の歴史と文化

都市の記憶

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆうか - この投稿者のレビュー一覧を見る

 バルセロナといえばガウディのサグラダ・ファミリア、オリンピック、映画好きの人なら「恋するバルセロナ」、サッカー好きならバルサ。
 スペインの中でも独特の雰囲気を持つこの街は、紀元前20年・ローマによる植民都市バルキノにはじまる。
 スペインといえばイスラム統治、解放を求めた800年の長きに渡る国土回復運動(レコンキスタ)が大きな影響を与えたが、バルセロナは80年しかイスラム統治を経験せず、ピレネー山脈を控えキリスト教圏の門番のような地位をしめた。
 地中海貿易の利益・・そしてペストという影。
 レコンキスタ完了の勢いに乗る、カスティリャ王国の伸張。
 カタルニアの中心都市であるバルセロナは、政治・言語・文化的に抑圧されていく。
 それと並行して、バルセロナは綿密な都市計画のもとに、さまざまな施設を整備していく。本書の一枚目のカラー航空写真は均質な格子状の市街地を撮ったものだが、なぜどのように、このような整然とした街が形成されたのかが、年代やそれに携わった人の思いとともに綴られる。
 自治を取り戻すまでの戦い、フランコの登場による内乱、その際のピカソ、ミロ、ダリのそれぞれの対応など、芸術家たちのエピソードも盛り込まれている。
 政治、美術、建築、さまざまな角度で描きながら、最後はIOCのサマランチや、21世紀の水ビジネスについてまで言及する。
 地中海の色、都市の喧騒、そこに刻み込まれた記憶を丹念に教えてくれるような一冊。

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