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電子書籍

昭和天皇 「理性の君主」の孤独 みんなのレビュー

  • 古川隆久 (著)
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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本

昭和天皇 「理性の君主」の孤独

エンペラーズホリデー

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 映画「英国王のスピーチ」は面白かった。よく考えてみれば、旧敵国の宣戦布告スピーチがクライマックスな訳で、そこを日本人が興味深くみれてしまうのも妙な話だが、そうした大状況の中での、一個人の孤独な戦いをよく映像化できていた。そのジョージ6世の娘を描いた「クイーン」も面白かった。日本でも同じような映画ができないものだろうかと思ったら、ちょうとよい格好の「青年」がいた。
 20歳前後の青年が海外旅行をするのは、今となっては珍しくもないが、彼の父も祖父も海外に出たことはなかった。自分が初めてである。おつきの者に囲まれるのは国内にいるときと変わらないにしても、その程度は全然異なり、解放感を大いに感じることができた。何より、日本で会うことのできない、多くの海外の人にも会うことができた。皆、きちんと遇してくれた。「外に出る」ということについては、さんざん心配されたが、「習うより慣れろ」ということなのだろう、大方無難にこなせたし、この半年で自分の成長を感じることができた。これから担う「仕事」では、自分の理想が少しずつでも活かせるようになるのではないか。
 その青年は帰路の船上で、こんな感じで大いに希望に胸をふくらませていたのではないだろうか。本書では、そんな一青年の教育環境からはじまり、記者会見、周囲の者の回顧録や政治状況といったものから、その一生を描いていく。没後20年をこえたが、おもいのほか、さまざまな資料が出まわるようになり、興味深い逸話や発言も多く収録されている。それだけでも興味深いが、それ以上に著者のストーリーテリングもうまい。
 私の頃の昭和天皇イメージとは、なにより「感情を表に出さない人物」だった。長年仕えた侍従が亡くなったときの受け答えも「あ、そう」だったという報道がされたこともある。「天皇」とはそういう存在なのだと思った。しかし、それは「長い戦後」を生きてきたがゆえの言動とも解釈できる。近代戦における「敗戦国」の元首が無傷で残ったのは、おそらく「彼」だけだろう。もちろん、それだけに背負うものが多くなったのでもある。
 本書によると、昭和天皇は、かなり頻繁にさまざまな積極的な発言・言動をしている。初期からの侍従が引退するときには「泣いた」とも言う。戦後の発言も意外に多く積極的だ。ただ、報道されなかっただけである。弟の発言に不満をもって、それを解消する意図もあって、回顧録の続編「拝聴禄」を入江侍従長と作成していたのは、とても人間臭く、かえって微笑ましい。
 「『理性の君主』の孤独」というサブタイトルがうかがええるように、筆者の基本線は、大正デモクラシーという時代の子として昭和天皇という位置づけといってよいだろう。洋行帰り以後の宮中改革からはじまり、文字通りの立憲君主制の理想への気概も小さくなかったはずだ。ところが、周囲にいたはずの政党政治の選良たちもいつしか亡くなり、時代とともにその「同志」は減っていったわけである。また本書から改めて気づかされるのが、大衆社会化の影響である。昭和天皇の報道のされ方によるイメージ形成から、天皇自身がごく若いころから「新聞をよく読む」という習慣を身につけるている点など、興味深い。
 かの英国王がスピーチをしなくてはならなかったのと、事情と似ているところもあれば、異なる部分もある。ただし、両者ともかなり生真面目に自らの役割をまっとうしようとしている。英国王はそれゆえに死期が早まったともされる。日本の彼は、「その後」の長い人生を生きることになった。そんな彼を支える思い出の一つが、一青年としての海外旅行だったという。
 もしその青年の映画をつくるのであれば、「エンペラーズホリデー」と名づけてみたい。

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紙の本

昭和天皇 「理性の君主」の孤独

集大成的なまとまりと充実した内容

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 新書判ではあるが、これまでに明らかになった資料をもとに、昭和天皇に関する研究として集大成的なまとまりと充実した内容をもっている。東宮御学問所の教育、皇太子時代の欧州旅行によって、どのような政治思想形成がなされたのか、その結果としてどのような理想と責任感を持って天皇として職務を行ってきたかが、その仕事ぶりが、浮き彫りにされている。旧でも新でも憲法に則り立憲君主としての義務と責任を生真面目に遂行しようとして、孤立した姿がある。
 「昭和天皇の政治思想の特色は、儒教の徳治主義を基盤としているだけに道徳主義的な色彩が強いことである。天皇は、国家において、そうした信仰や信念に相当する役割を果たしてきておりこれからも果たし得る、という認識が昭和天皇にはあった。」という見解は目新しいようだ。
 本書を読んだ感想として、勝海舟が福沢諭吉の批判にたいして答えた「毀誉褒貶は人にあり。賞罰は我にあり。」というような言葉が思い浮かんだ。

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紙の本

昭和天皇 「理性の君主」の孤独

昭和は64年まで。

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 昭和天皇について書かれた他の本でも言える事だが、大体サンフランシスコ講和条約までしか書かれていない。タブーになっているとは思えないので、多分、サンフランシスコ講和条約以降の昭和天皇・宮中を扱った資料が殆どないからだろう。
 逆に言えば、昭和27年以降の事柄は、まだ生々しい現代史にあたるのだろうか。

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