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電子書籍

西太后 大清帝国最後の光芒 みんなのレビュー

  • 加藤徹 (著)
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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

西太后 大清帝国最後の光芒

紙の本西太后 大清帝国最後の光芒

2006/07/16 21:41

素晴らしい出来栄えに感服!

13人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「貝と羊の中国人」や「漢文の素養」で名高い加藤徹さんの著書だというので手にとってみたところ、ぐいぐい引き込まれ一気に読了してしまった。「西太后(正しくはセイタイコウと濁らずに読み、セイタイゴウと濁らない)」という、ある意味語りつくされたはずの人物をココまで生き生きとよみがえらせた加藤さんの筆力に感服した。加藤氏の著作の魅力を倍加させているのは、彼が要所要所にちりばめる日本と中国の近代史の比較分析であり、その鋭さである。例えば、なぜ日本が近代化に成功し中国が失敗したかという興味深いテーマについて、加藤氏は「和魂洋才」と「中体西用」の違いを指摘する。日本が「西洋の衝撃」に対し、和魂洋才で適応を試みた。和魂洋才とは字面は「日本の魂を維持したまま西洋の技術を取り入れる」と読めるが、その実態は「憲法の制定」に代表されるように日本の発想そのもの、日本のシステムそのもの、日本の文化そのものを変化させ切捨て、全面的に西洋風を受け入れるという柔軟な発想の賜物だった。ところが中国は違った。この自信過剰で傲慢なジコチュウ民族は最後まで自己の文明・発想に固執し、ただ技術や武器のみを取り入れるだけに終始しようとした。それゆえに中国は西洋文明を自家薬籠中のものとすることが出来ず、やがて滅び植民地状態へと転落していくのである。加藤氏は国家システムそのものを改変する構造改革路線を選択した日本を「ソフトな開発独裁国家」と定義する一方、国家システムには指一本触れさせず表面的な西洋技術のみを取り入れて自己改革を拒否した抵抗勢力国家・中国を「ハードな開発独裁国家」と定義する。ハードな開発独裁国家は「国民」というものを創出することを拒否した国であるが故に、軍隊は国家の軍隊でなく、何れかの政治家の軍隊=軍閥にしか過ぎず、それが故に、幾ら武器を購入しても強くなりきれない仕組みになっていたという指摘も興味深い。中国の軍隊は弱いとばかり思っていたが、清仏戦争にも勝っていたし、第二次アヘン戦争では英仏軍と結構互角に戦っていたという指摘も新鮮だった。中国が日清戦争に負けたのは「国民軍」というものを20年足らずで創出することの出来た日本と出来なかった中国との組織力の差であって、それ以外は大した差はなかったんだということもこの本を読んで知った。この他、変法自強運動を主導した康有為がぺらぺら機密を口にする軽薄漢であり、それが故に革命に失敗したということ。どうして日本が中国から目の敵にされ続けるのかその原因は日清戦争にあるという指摘。日清戦争の敗北を受けて「愛国無罪」を叫び反乱を起こしたものの、中国での維新に失敗した改革派(梁啓超ら)が、その大嫌いな中国の敵であったはずの日本に亡命して中国革命運動を行ない続けたという皮肉など、興味深い指摘満載である。加藤氏が指摘する通り「21世紀の日中関係について考える上でも、清末の歴史を学ぶことは重要」なのだと確信した次第である。ついでながら本書のP.254に載っている西太后の写真は大学受験で使った山川の「詳説世界史」にも載っていた。西太后の向って左にいる伊藤四郎そっくりのブス女はてっきり西太后の下女だとばかり思っていたが、それが妃であること、容姿でなく頭脳優先で妃を選定していたら清朝の妃はブスばかりになってしまったという指摘に積年のギモンが一つ氷解した思いがした。加藤氏の奥さんは中国人とのこと。今後とも、中国というやっかいな隣国との関係を取り持つ著作を連発して欲しいと期待せずにはいられないのである。

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紙の本

西太后 大清帝国最後の光芒

紙の本西太后 大清帝国最後の光芒

2005/10/16 23:18

「稀代の悪女」とされてきた西太后の実像に迫った傑作評伝

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ブルース - この投稿者のレビュー一覧を見る

西太后は、清朝の咸豊帝(在位1850年〜1861年)の妃で、皇帝の死後も長きに渡って皇太后として中国に君臨した女性権力者である。強烈な個性と存在感ゆえに、これまでその功罪を含め様々な見方をされて来た。例えば、その治世下に中国が西洋列強の激しい侵略を受けるようになったのも西太后に主な政治的責任があるとするシビアな見方がある一方、清朝がムガール帝国やオスマントルコ帝国のように完全な植民地にされずに、曲がりなりにも20世紀初頭まで命脈を保ったのは西太后の老練な政治力によるところが多いとする肯定的な見方もある。
本書は、このように評価の分かれる一代の女傑の実像に迫った優れた評伝である。
西太后が権力を握った19世紀は中国にとって、内憂外患の時代であった。彼女が歴史に登場する直前にはアヘン戦争や太平天国の乱があり、政局に姿を現わしてからは第二次アヘン戦争、日清戦争、義和団事件、清仏戦争などが起こっている。いずれも、中国にとって大きなダメージを与えた歴史的な大事件ばかりである。
著者は、このような激動の時代にあって、西太后が紫禁城で繰り広げられた熾烈な権力闘争を一つ一つ勝ち抜いて行くことで政治的な力量をつけていく姿を描くと共に、迫り来る西洋列強と対抗するために様々な外交上の方策を打ち出していく過程についても詳述している。
著者は、西太后の治世47年のうちで、最後の10年間に起った出来事とその政治的な対応は、後の中国に大きな影響を与え、一際重要な意味を持つという重要な指摘をしている。
その10年間には、開発独裁の導入と失敗(洋務運動と戊戍政変)、日本の影響力が増大することから生じた排外的なナショナリズム運動(日清戦争の敗北)、狂乱する民衆運動の政治利用(義和団事件)、清朝最後の改革運動(変法新政)などが起こっており、これらの出来事は、後の中国に拡大されて再現されたとしている。これは、後の毛沢東の時代に、それぞれ大躍進政策、文化大革命、改革開放として繰り返されたことを指しているが、西太后の時代に起こったこれらの一連の事件は、形を変えながらもこの後も現代の中国で繰り返される可能性があるという。
実際、内外に深刻な問題を抱える現代中国は、著しい経済発展にもかかわらず強烈な揺り返しがいつ起こっても不思議ではない状況にある。そのような中国の現状からすれば、著者の上述の指摘は説得力があり、また中国の今後を知るうえでも清末ほど重要な時代はないとする歴史観は正鵠を得ていると思われる。
また、本書は、西太后が激動の時代にもかかわらず失脚もせずに半世紀にも及ぶ統治を続けることができたことについても重要な指摘をしている。
西太后の長期政権の秘訣は、この女性権力者の関心が戦争に勝つことや強力な軍隊をもつことにあるのではなく、至高の生活文化を満喫すること、具体的に言えば、「贅を凝らした家具調度品に囲まれて暮らし、ご馳走や旅行を楽しみ、誕生日の度に国母として祝って貰うことにある」としている。つまり、西太后は良きにつけ悪しきにつけ女性的な権力者であり、長期政権を可能にしたのはその女性性にあるというのである。これは、古の漢の呂后や唐の則天武后などの女性権力者があくまでも権力そのものを冷酷に追求したのに比べると際立った違いがある。
本書は、このように生活文化のあくなき享受者という面と中国的で融通無碍な統治術に長けていた面が分かち難く結びついた西太后の実像とその時代を多角的に解明することに成功している。最近出版された中国史の書物の中でも、出色の一冊であると言えよう。

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紙の本

西太后 大清帝国最後の光芒

紙の本西太后 大清帝国最後の光芒

2017/10/07 06:13

学校では習わない歴史

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る

悪女の代表のように扱われている西太后について、どんな人物だったかを書いている本。
この手の本は他の物をあまり読んでいないので比較できないけれど、時々資料の比較とかを引用していて、なかなか興味深かった。
現代の問題にも繋がっている話とかがちょいちょい有るので、歴史だけで無く政治にも興味がある人にお勧め。

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紙の本

西太后 大清帝国最後の光芒

紙の本西太后 大清帝国最後の光芒

2009/02/14 21:42

西太后はいろいろな人が取り上げ解説しています。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る

西太后はいろいろな人が取り上げ解説しています。

小説の中でも、取り上げられることが多く、誰もが知っている中国の女傑です。

しかし、彼女の本当の姿を解説している本は、どのくらいあるのでしょう?

たしかに彼女の生き方を見ていると、男性以上に出世欲があり、権力への執着もすさまじいと言えるでしょう。

しかし、その彼女の内面は誰も知らないこと。

本書では、事実関係を詳細に見ていくことで、政治家としての西太后の評価を与えようとしています。

その特徴は、最近ではその傾向が薄れつつありますが、現代中国の特徴そのもの。

権力を集中させることで、大国を運営していこうとする姿勢です。

たしかに、あれだけの大国をまとめていくためには、極端なまでの権力の集中は必要だと思います。

個人的には、小説的な「彼女の内面」を見てみたい、という気持ちはありますが・・・

龍.

http://ameblo.jp/12484/

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