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電子書籍

アメリカの20世紀 みんなのレビュー

  • 著:有賀夏紀
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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.7

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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  • 星 1 (0件)
2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本

アメリカの20世紀 上 1890年〜1945年

中公新書らしい手堅い一冊

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 著者はアメリカ史が専門の埼玉大学教養学部教授。2002年刊。
 私は常々、岩波新書、講談社現代新書、そして中公新書がクォリティの高い3大新書であると考えてきました。特に中公新書は、岩波新書が時に陥りがちな硬質な日本語による衒学主義からは距離をとり、一方で講談社現代新書ほど砕けすぎることもない、極めてバランスの良い表現と構成立てが魅力だと思います。この『アメリカの20世紀〈上〉』は中公新書らしく、私の期待を全く裏切ることのない、大変手堅い一冊であるといえます。
 上巻はアメリカの20世紀史の前半1945年までを短時間で概観できる200頁強の新書となっています。

 アメリカが20世紀に築いてきた価値観と社会システムとして著者が強調するのは「革新主義」という言葉です。
 1920年代、信仰と形容してもいいほどの強い科学への信頼をバックボーンとし、企業・政府・学界が一体となって社会の発展を推進していく政治・経済・社会システムの構築、それが「革新主義」です。それはまた、人種や性による差別の問題や、外交問題にも強い影響を与えて行くことになります。
 少し時代が下ってニュー・ディールを推進したローズヴェルト大統領のブレーンたちもまさにこの「革新主義」を継承した「知的探求体制」であったと著者は言います。
 このキーワードは現代アメリカを今後見つめる上で常に立ち返る必要がありそうです。

 また、第二次大戦中のアメリカで市民の高級品消費が盛んだったという点は興味深く読みました。同時期の日本人が食うや食わずの困窮生活であった一方、戦場にならなかったアメリカでこうした物質生活が進んでいたとは。考えてみれば想像がつかないというほどのことでもありませんが、この本で改めてその彼我の差を思った次第です。
 
 高校生以上の読者で、アメリカの現代史をおさらいしてみようと考える人にはうってつけの一冊だと思います。

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紙の本

アメリカの20世紀 下 1945年〜2000年

上巻同様、中公新書らしい手堅い一冊

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者はアメリカ史が専門の埼玉大学教養学部教授。2002年刊。
 19世紀末から第2次世界大戦終結までを記した『アメリカの20世紀〈上〉』は実に中公新書らしく、私の期待を全く裏切ることのない大変手堅い一冊でした。少し間があきましたが、下巻も手にしてみました。上巻同様、著者の簡にして明な筆運びに感じ入った次第です。

 下巻が描くのは1950年代のアメリカの輝ける黄金時代から、価値観の相違が生む「文化戦争」に直面している20世紀末まで。時の大統領の名でいえば、アイゼンハワーからブッシュ(子)までの50有余年です。大統領の指導力の有無、そしてその政治的価値観が、いかに大きくアメリカ社会を動かしてきたかということも、あらためて強く感じさせる書です。

 著者はあとがきに相当する頁に「『九月一一日』が示すアメリカ----結びにかえて----」という文章を記しています。
 同時多発テロに際してブッシュ大統領が国民に告げたスピーチへの懐疑、対テロで結束したかに見える国民の間にも戦争への疑問を示す声が確かにあったこと、などなどが綴られています。本書の刊行が2002年10月と、テロから一年経つか経たないかの頃であったことを考えると、著者の健全で冷静な筆遣いには敬意を表したくなります。

 上巻の書評でも記しましたが、高校生以上の読者で、アメリカの20世紀史を概観してみようと考える人にはうってつけの一冊だと思います。

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