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親殺し みんなのレビュー

  • 芹沢俊介 (著)
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みんなのレビュー1件

みんなの評価4.0

評価内訳

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紙の本

紙の本親殺し

2008/11/08 05:05

親殺しには子殺しが先行する

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kako - この投稿者のレビュー一覧を見る

もちろん読んでみてそれぞれ受け止め方は違うと思うのですが、こういう考え方もあるのだということだけでも知っておいて良いのでは 無いかと思う本でした。
教育する立場にいたことのある私は、たくさんの子どもをみてきましたが、 確かに著者が書くとおり「いい子」を演じている生徒が多くいました。
見ていても痛ましく、傍から見ていてやがて限界が来るのは明らかです。
そして家庭で外側に作っている自分を親に見ていてもらっている分、親の庇護から離れた場所で私を見て、話を聞いてという態度が本人の気づかないうちにでてきてしまっていました。
そういうことを強く思い出されたのが、第一章の「教育家族」という要因です。
比較によって殺される、評価によって殺される。

非は子ども達にあるという自己防衛の意識は、ついつい親の価値観を押し付けている現実によって、子どもを追い込んでいることに目をふさいでしまっているという悪循環を設けてしまいます。
「成績で人の価値を決めないで」という子どもの訴えに対して
「子どものためを思ってこそ」という親の答え。
これこそが、親が自分の『勉強ができることが良い』という価値観を一方的に子どもに押し付け、子どもの意思を殺していくということにつながっていくと作者は論じています。
そして子どものキャパシティが限界を迎え、「いい子」でいることができなくなったとき、子どもの存在理由が消え、比較によって評価によって親に殺され、存在論敵に殺されてしまうのです。
また作者は、この章で現在増え続けているニートに関しても少し触れています。
作者のニートに対する考え方は、殺されてしまった自分をもう一度蘇らせて、枯渇してしまったエネルギーを蓄積させていく行為だと捕らえていて、外部から強制的力を加えるのが好ましいとは書いていません。
これはあくまでも作者の考えであることですが、様々な角度で物事を見ることも必要だと思う考えでした。

この本には他3つにわたる親による子殺しの説明がなされています。
中にはついつい心当たりのある事柄があるかもしれません。
気づかないうちに子殺しをやっていなかったか。
是非お子様がいる親御さんに一読して頂きたい本です。

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