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Piece みんなのレビュー

  • 芦原 妃名子
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みんなのレビュー48件

みんなの評価3.7

評価内訳

48 件中 1 件~ 15 件を表示

知りたいという人間の欲求は他人との壁をも崩す。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

前作「砂時計」で大ヒットを飛ばし私を始め多くの女性ファンを号泣のうちに惹き付けた著者、芦原妃名子の現行作。といってもすでに7巻まででているのだから読むのはおろか今更書評もないだろうと思われそうだ・・・
しかしあれだけの感動と涙を余儀なくした作品「砂時計」のあとにどれだけの物が書けるのか。しかも今度はミステリチックだという。前ほどの感動は望めない。いや逆に前以上に重い作品だったらしんどくて読むのに心が痛すぎる…そう思ってついつい遠巻きにしてきたのだ。
が、とうとう手を出してしまった。そしてまんまとのめり込んでしまった。

今回の主人公は大学生、水帆(19)。友人とも家族とも他人と一線を引き、距離を置いた関係を築いてしまう冷静でクールなタイプだ。「砂時計」では両親の離婚と母親の自殺という大きな傷を幼少期に追った少女が主人公だったが、彼女の場合は心の支えとなる彼、親友、彼ら彼女らとの三角関係…等が描かれていくのに対して本作品「Piece」はその周辺が次第に集まってくるところから始まる。
高校時代の目立たない同級生折口はるかの葬儀に参列した水帆は級友たちと、かつて強烈に惹かれた元彼/成海と再会を果たす。
ちょっとした同窓会気分になったのも束の間、はるかの母から生前娘が妊娠および堕胎を経験していたことを告げられ、その相手が誰であったのか探してほしいと依頼される。
交流もなくあまりにも印象離れしたはるかの過去に戸惑いつつも、自分の中にあるどうしようもない欲求・・・「知りたい」という願望とともに他人に「関わっていこう」と決意する水帆。

はるかの同級生や彼女を慕っていた先輩(矢口)、通っていた図書館、不倫を噂されていた教師や美術部etc…。手がかりを一つずつ訪ねていく度に水帆は自分の「欠けている」部分を発見し、壁を築いていた友人たちと交流し始め、はるかの知られざる過去と関係者たちの「真実」を見つけていく。

これはきっと単なる折口はるかという一人の謎の部分<1ピース>を見つけ出すパズルゲームではない。
「同級生」という時間と空間をともに過ごした彼らの中にはまらず、気づかれず、見落とされたままになっていたロストピース。
それらが折口はるかという1ピースを中心に展開していくというものだろう。

私はまだ数巻しか読んでいないのだが、巻を重ねるごとに主人公よりもむしろ元カレである成海の家族とその異常な関係を初め、「知りたい」という人の欲求欲望が何を生み出してしまうのかが焦点になってくる。 いや、そもともこの初刊からある通り、この物語は「知りたい」というどうしようもない人間のサガ、水帆の欲求から始zまったのだ。
知りたい、それは必ずしも「関わりたい」という優しい関係性に繋がるとは限らない。

今後の展開はきっと前作と同様、どろどろとした、暗い、重いテーマが待っているに違いない。
それでも読まずにはいられない・・・
それはそこここに本当にあちこちに心に響く強い言葉がちりばめられているからだ。

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サスペンス??

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kazu - この投稿者のレビュー一覧を見る

若くして死んだ高校の同級生には、恋人がいたらしい…。
その同級生の母親に頼まれて、主人公がその恋人探しを手伝う、っていう話なんですが…。
これ、面白いの? って思った人! 同じです。私もはじめそう思いました。

でも、面白かったです。私は結構好きです。
ストーリーの内容自体は、サスペンス色が強いです(次々と謎が現れて…etc)。ドキドキハラハラ、みたいな展開ではないのですが、どーなんのこれ? って感じで引き込まれます。
でも、私が気に入ったポイントはそこじゃなくて、主人公です。
「人を好きになれない」と、人間関係に一種のバリアを張っていた主人公が、恋人探しをしながら、人に深くかかわっていくことで変わっていく…。
そういう意味ではサスペンスじゃなくヒューマンドラマ、って感じがします。
この、不思議な面白さは説明が難しいので、私の拙い文章では伝わってない気がしますが、気になった人は、ぜひ読んでみてください!!

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電子書籍Piece 10

2015/08/21 10:25

不完全燃焼ー!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みさきママ - この投稿者のレビュー一覧を見る

続きが知りたくて止まらず、10巻一気に読みました。
よくできているとは思うんですよ。
ストーリーの組み立て、伏線の張り方。
でも、やっぱりちょっと現実味のない行き過ぎというか
やり過ぎなカンジがあって(特に成海母と皓)そこは興ざめでした。
そして、ハッピーエンドじゃないのも不満。
皓はアンハッピーだし、矢内先輩も放置。
のらりくらりとズルズル続いてる大作よりちゃんと
終了してるのが良いけど、読後感がイマイチ悪いです。

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電子書籍Piece 6

2024/03/26 20:41

視点

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る

礼美がコウジとの接点があることによってまさか折口はるかとも関わりがあったとは意外でしたが、なんだか納得ですね。
親友といっても、水帆とは全てを話し合える仲ではなかったし、困った時にこれまで親密に関わってきた人ではなくとも助け合える関係て女子にはある気がして、自然だなと。
でもそしたらもう少し、初期の葬式の段階での礼美の反応が動揺がみえない気がしますが、でもその時はまだ他人に、親友にさえ関心が待てなかった水帆視点で見た礼美だったというわけで、登場人物の関係が練られたストーリーだなと思いました。

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電子書籍Piece 5

2024/03/26 02:44

友達

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る

今巻は親友ポジの礼美との関係が深掘りされましたね。
友達関係においても、関心を持って相手を知りたい、相手にも知って欲しい思いが爆発しながらも、時に劣等感を抱いてしまう友情関係の機微を細やかに描写されてるのが凄まじいです。

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電子書籍Piece 4

2024/03/26 01:45

H.N

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る

"Piece"
まさにパズルのピースがひとつ、またひとつとつなぎ合っていく様に物語がひとつの物語に収束していくのが見事です。
知りたい、という欲求がこれまで恋の相手であったり、親の子どもを思う気持ち、死んで帰らぬ人への残された側の悔恨と慰めの思いからという部分に加えて新たに研究として、知識欲としての好奇心という人が持つ知りたい欲求の種類をこうも絡めて提示してくる手腕に圧倒されます。

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電子書籍Piece 3

2024/03/26 00:51

鳴海と水帆

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る

鳴海と水帆の過去が丁寧に描かれていて、折口はるかの真相を探る話なのをすっかり忘れてしまうほど過去編に没入してしまいました!笑
メグちんや七尾さんの脇役キャラがとても好きになってしまいます。

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電子書籍Piece 2

2024/03/26 00:00

知りたいという欲

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る

怪しげな人たちの背景が一人、また一人と紐解かれていく過程に物語にのめり込んでしまいます。
"知りたい"という欲にまんまと読者も乗せられてしまいます。

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主人公の不器用さに共感

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:momoko - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公は不器用で人づきあいがたんぱくそうなのに
巻き込まれて同級生の過去を探っていくことに
なる。
クールで冷静な主人公なのに、一生懸命になってるのはとても共感でした
それぞれ登場人物の事が少しずつ明かされるごとに
感心した

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話が展開して

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kazu - この投稿者のレビュー一覧を見る

話が展開するにつれて、関係者の人となりがどんどん見えてきます。
人との関係を浅く保ってきた主人公が、関わり方を変えたことで、いろんなことが見えてくるその過程が、とても面白いです。

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気になる

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投稿者:なほ - この投稿者のレビュー一覧を見る

普通の少女マンガとはちょっと違った、ミステリーっぽい話で、続きが気になりました。セールだったら続きを読んでみたいかも。

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寄り道?本道?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

今回は、ちょっと過去探しの方向が違います。
本来の主人公の過去と今。
三冊目で書くことじゃないけど、この話ってば名言集つくれるほど、名言いっぱいで刺さります。

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0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

亡くなった同級生は、まるで透明人間のようだったのが、当時の事を手探りしているうちに、人となりが少しずつ明らかになる。透明人間に目鼻が描かれていくよう。

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複雑化

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

19歳の元同級生が亡くなったことをきっかけに動き始める歯車。
話が進むにつれ、見えていなかったものや、見え方が変わっていくような感じ。
ちょっと重いけど、引きずられていきます。

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電子書籍Piece 9

2017/04/22 18:11

礼美だったのか

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る

妊娠、堕胎していたのははるかではなく礼美だったことがわかります。
はるかのお葬式での涙は罪悪感からくる涙だったのかなぁ。
ただ水穂がはるかの事を調べていく中で自分の事にたどり着くのではないかというのは本当に怖かったと思う。
別に犯罪なわけではないし、他人に暴く権利もないのに、とんだ災難だよな。

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