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電子書籍

上京ものがたり みんなのレビュー

  • 西原 理恵子
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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.6

評価内訳

  • 星 5 (7件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
9 件中 1 件~ 9 件を表示

紙の本上京ものがたり

2004/12/19 14:46

となりの四次元空間に住む異星人

10人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

おそらく「自伝」であり「ノンフィクション」なんだろう。
それにしても、こんなめちゃくちゃな、こんないい加減な、
こんな無計画な青春をおくっている人が現実に東京にいるんだ
ということを改めて教えられた気がする。ま、知っても何の
プラスにもならない事柄ではあるんだが。

下には下がある、と、つくづく思うな。この本を読んで。
そしてこれはまだまだマシなほうで、もっともっと見たくない
聞きたくない人生をおくっている人がこの東京にはたくさん
たくさんいるんだろう。

小学生時代から進学塾に通い、順調に有名中学、有名高校、
有名大学に進学して、友人の大半が大企業か医者か弁護士、
高級官僚になっているような人生コースを歩んでいる人には
想像もつかないふしだらな人生をおくっているちゃらんぽらんな
人たちが東京には確かに沢山いる。

西原さんの人生は、いまでもかなりちゃらんぽらんだが、
漫画が売れて、定期的に収入が入るようになって、傍から
みると引き続き向こう見ずないきあたりばったらな人生を
おくっているようデモ、西原さん自身の視点からすると
おそらく今は大成功、夢の実現、アー二度とこんな人生に舞い
戻る必要ないと心の底から叫びたくなるような心境なんだろう。
だからこそ自分の悲惨な前半生をあえて公開し、飯のたねにする
気持になれたんだろう。

最近の教育論では「家庭の文化力格差」こそが子どもの学力格差
の根本原因だと指摘する意見が強まって来ている。そうなんだ。
家庭には文化力の格差があるんだ。だから同じイトーヨーカドー
で買ったフリースやジャージを着ていても、片や高級文化力を
身につけた一級市民と、片や悲惨なちゃらんぽらん人生しか
おくることの出来ない三流以下の市民とが確かに同じ教室で
机を並べていたりするんだ。平和な世の中が続けば、人間の
選別、人間の階層化がどんどんすすんでいく。日本は確かに
階級社会に向っている。この本を読んで、その思いを一層強く
した。

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紙の本上京ものがたり

2007/08/28 20:46

夢をかなえるとは、こういうこと。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマト館 - この投稿者のレビュー一覧を見る

十分くらいで読める。
でも、印象はずっと残る。

上京して、苦労して水商売のバイトして、
働かない男とつきあいつづける自分のかっこ悪さを感じながらも、
彼女は夢をかなえる。

「ああ、私はかっこわるい」


単なる苦労話だとか、サクセスストーリーといったことばから、
はみでるものがあると思う。

なさけなさ、かっこわるさ、
うれしさ、そういうのが、にじみでているというか。

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紙の本上京ものがたり

2005/11/27 21:19

本書をバネにすることができれば素晴らしい

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

1964年生まれの西原理恵子が美大に通うため上京した80年代当時を振り返ったエッセイ風漫画です。歌舞伎町のミニスカパブのウエイトレスとしてバイトしていた経験や、職もなくぶらぶらしていたヒモのような彼氏との同棲生活、売れないイラストレーターとして苦闘する日々。どれもが痛々しく苦い想い出に彩られています。

 本書の魅力は、高知から出てきて、将来自分がどうなるかもわからない不安に満ちた毎日を綴りながら、安易な癒しを求めたりせず、きれいごとでは済まない世の中の厳しさを著者がきちんと受けとめているところにあります。

 ヒリつくほど厳しい世間を前にして、著者は上京当初こそ途方にくれてメソメソしているばかりです。しかしやがて彼女は、歯を食いしばって背伸びして、何かを成し遂げていくことになります。そのままの自分でいいんだよ、と誰かが言ってくれることをいつまでも期待して大人しくしていたりはしません。そんな著者の若い頃の姿は、やはりカッコイイと私は思うのです。

 ミニスカパブのバイト中に酔客が彼女に心ない言葉を投げつけます。著者はそうした「しんどい言葉」を笑って受け流す努力を続けるうちに、顔面麻痺になってしまいます。

 ところがパブの店長は、酔客の態度にしゅんとしている著者に対してこう言い放ちます。
 「ばかやろー。だから高い時給がもらえんだ」
 著者は「あ なるほど」と思うのです。そこに私は著者の健全な精神を見ます。

 やがて自信と度胸を身につけた著者は、仕事もせずにぶらぶらしている彼氏や、連載を打ち切られたといって大泣きする同業者、悪口言っているばかりの売れない先輩などに対して、大変厳しい言葉を浴びせかけます。それはまさに店長がかつて彼女に言い放った言葉のようです。

 くよくよしているヒマがあるくらいなら、感じた痛みをバネにして自分を一段上に押し上げるべき。本書のメッセージはそこにあると私は思います。

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紙の本上京ものがたり

2004/11/29 22:46

西原理恵子は世界を救えるか?それは分からないが私は救われた。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:heizo64 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 あなたはどうしようもない自己嫌悪を感じてすべてが嫌になったり、生きる力が減退してしまったりすることがありますか?

 そんなことないよと言うのなら、あなたにとって西原理恵子はほとんど必要がないかもしれない。

 私にはそんな時がたまにあります。だから私には西原理恵子はとても必要なものなのです。なぜなら西原理恵子の作品は、生きていくための薬、精神安定剤みたいなものだから。

 これまで西原印の薬には「ぼくんち」という特効薬がありました。とてもよく効く薬なのですが、その分副作用も強い。その作品世界にどっぷりと浸かってしまってなかなか抜け出せなくなってしまう。余りに描かれた世界が救いなく、情けなく、涙なくして語れぬものであり過ぎるのです。だからこそ、西原理恵子の最高傑作でもあるのですが。

 では、この「上京ものがたり」はどうでしょうか。「ぼくんち」ほどの劇薬ではありませんが、充分その薬効を期待できる作品であると言えると思います。

 このものがたりは、西原理恵子の自伝的要素をふんだんに盛り込んだ作品であり、ひとりの少女が漫画家として成功していくサクセスストーリーとなっています。本来、サクセスストーリーとしての自伝というのは、自慢話臭が漂う嫌味なものとなりがちですが、この作品はうまくその嫌らしさから身をかわすことに成功しています。それは、駄目な人間に満ち溢れたこの作品の中で、作者が「私」(少女)もその他の駄目人間も同じように突き放して眺めているため甘い感傷とは無縁であるからです。「私」自身もどうしようもない駄目人間であることを知っているのです。その醒めた認識が無反省な自己肯定から「私」を救っています。
 そんな救いのない人間の駄目さ加減を描いていながら、この作品は読んでいる私に救いを感じさせてくれます。それはたぶん、作者が駄目な人間を切り捨てることをせず、救いようのない馬鹿らしさの中にある「やさしさ」を決して否定しようとしていないからです。また、「私」が働いていたミニスカパブの同僚である「葉美ちゃん」のような「まっとうな善意の人」の存在も、どうしようもない世界を救ってくれています。
 「上京ものがたり」には「ぼくんち」のような人間かそれ以外かの境界線上に生きるような最底辺の人々は出てはきませんが、登場人物の大半はロクな人生を歩むことはない人たちです。でも、西原理恵子はその人たちを切り捨ても無視もしない。「どうしようもないなぁ」とやさしく突き放すだけです。この自分を含めた人間を突き放して見られる目が「私」(作者)を駄目な人生から成功へと導いたような気がします。

 私は西原理恵子の全ての作品を読んでいるわけではないので、厳密には言えませんが、この作品の「私」を描くタッチはこれまでの作者にはあまり見られなかったもののように思えます。特に、人に認められ、自分を自分で認められた時の喜ぶ「私」の姿。こんなに手足の細長い自画像を西原理恵子はほとんど描いていないのではないでしょうか。

 そんなにもこの喜びは大きかったのだろうし、それを表現するにはこれまでの描き方では物足りなかったということなのでしょう。こんなにも両手離しで喜びを表現する西原理恵子を他に知りません。

 この本は読む者に喜びを感じさせます。多くの苦味とともに。

 良薬は口に苦し。


 
 

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電子書籍上京ものがたり

2017/02/05 21:22

色んな人生

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

私はかなり堅実に地味に生きるタイプです。若いときの西原さんは貧乏な上、くだらない男や野良猫に使っちゃう。ぐだぐだな過ごし方に思えますが最後は人生大成功してるんですよね。どんな時も労働意欲が高いことが成功の秘訣かもって改めて思いました。

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紙の本上京ものがたり

2005/01/29 18:33

自分のスタートへのエール

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Yumikoit - この投稿者のレビュー一覧を見る

西原の自伝的なコミック。
水商売で生活費を稼ぎ、ぎりぎりの生活をして、働かない男と一緒に暮らし、それでも絵で生きていきたいと願う。
しんみりとした短いセンテンスのストーリィの中に、彼女の若い時の夢とかつぶやきとかがいっぱい詰まった絵本のようなコミック。

仕事がうまく行き始めたころのひとりでに顔いっぱいに広がる笑顔がすごく好き。
社会の理不尽に、自分もいつ合うかわからない連載停止にひどいねと同情しつつも、「でもあんたがつまらないからわるいんだよ」とつぶやく。それも、本音。
そうやって勝ち取ってきた、西原の人生。

根っこのところでの、自分の自己肯定。これでいいんだ。もっと頑張るんだ。仕事、もっと頑張るんだ。という自分への励ましに違いない。

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紙の本上京ものがたり

2004/12/20 07:23

しかしとても気持ちのいいはめられかただった

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ものみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

西原理恵子氏の作品は叙情的なものとめちゃめちゃなものとあるけれどもどちらも本人が体験したことで感じたことを書いていることが特徴なんだと思う。
上京ものがたりに記載したことは作家としてやっていく上での信念の核にある部分を形成する過程を自伝的に踏み込んで書いてある。
これは、発表する上でかなり勇気がいる事なんじゃないだろうか。
自分の本当に大事なものは非難されたくないからなるたけ隠しておく。
なのに出してきた。かなり赤裸々に。
この本で私が一番心に残った言葉は、
「私も安心だよといって欲しい。私も大丈夫だといわれたい。それはもう自分でやらなければいけないことで、まだ、子供の私はそれを誰かがしてくれるのを待ってばかりいた。」だった。
たぶん作者の思惑通りに私ははめられたのだと思う。しかしとても気持ちのいいはめられかただった。

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紙の本上京ものがたり

2004/12/03 12:24

はきだめに志

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nory - この投稿者のレビュー一覧を見る

痛い痛いシンデレラストーリーだった。
人間どんなことをしても生きていけると思った。
はきだめの中でも志を強く持つことが救いになると思った。
ここには素の西原がいて、やっぱりちょっと泣けた。

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紙の本上京ものがたり

2014/09/07 13:23

漫画家サイバラの原点

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あずきとぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る

2004年初版。
2005年、本作と「毎日かあさん」で手塚治虫文化賞短編賞を受賞した。

本作は、単身上京した一人の少女が、働きながら美大に通い、画業で食べていくという夢を追う物語であるが、他方で、これは著者サイバラ自身の私小説的作品ということが出来る。
とすると、作品冒頭は1983~4年頃であろう。
上京した主人公は、まず東京の(東京人の)オシャレさ、カッコよさに面喰い、コンプレックスを感じる。
生活のために落ち着いたバイト先は、新宿歌舞伎町のミニスカパブ。
この店で働いていた時期の出来事が、最も多くのページを割かれている。
また、この店に登場する男が、悉くダメ男だ。
早々に辞めていったボーイは、半年してひょっこり借金を頼みにくる。
客たちは、大した金もないのに、見栄を張って自分の地位や収入を大きく見せようとする。
仕事が終わると、終電を二本乗り継いで西へ西へとアパートに帰る。
実は、部屋には同居する男がいる。
これがまたダメ男で、働かずぶらぶらしている。
東京に来て憧れたオシャレとカッコよさ。
対して、この日常との落差。
加えて「絵で食べていきたい」という夢。
この作品は、漫画家サイバラの原体験ともいうべきエピソード群によって構成されている。

最後の二ページ、ここには読者へのサイバラからのメッセージが書かれている。
何故、サイバラは山ほどの仕事を引き受けるのか。
何故、サイバラは描き続けるのか。
サイバラの作品に込める思いが、伝わってこよう。

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