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スターメイカー (ちくま文庫)
肉体を離脱した主人公は、時間と空間を超え、宇宙の彼方へと探索の旅に出た…。独自の進化を遂げた奇妙な人類と諸文明の興亡、宇宙の生命の生成と流転を描く。多方面に影響を与えてき...
スターメイカー (ちくま文庫)
スターメイカー
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商品説明
肉体を離脱した主人公は、時間と空間を超え、宇宙の彼方へと探索の旅に出た…。独自の進化を遂げた奇妙な人類と諸文明の興亡、宇宙の生命の生成と流転を描く。多方面に影響を与えてきた伝説の作品の全面改訳。〔国書刊行会 1990年刊の改訳〕【「TRC MARC」の商品解説】
宇宙の発生から滅亡までを壮大なスケールで描いた幻想の宇宙誌。1937年の発表以来、各方面に多大な影響を与えてきたSFの古典。全面改訳。肉体を離脱した主人公は、時間と空間を超え、宇宙の彼方へと探索の旅に出る。訪れた世界で出会った独自の進化を遂げた奇妙な人類と諸文明の興亡、宇宙の生命の生成と流転を、壮大なスケールと驚くべきイマジネーションで描いた幻想の宇宙誌。アーサー・C・クラークやスタニスワフ・レム、J・L・ボルヘスをはじめ多くの作家に絶賛され、多方面に影響を与えてきた伝説の作品を全面改訳で贈る。冒頭部の比類なき精神的昂揚感と飛翔感、 ついに造物主と対面した際の絶叫するほどの衝撃、 その後の内省から起ち上がる、あまりに静謐な瞑想的神話── このわずか一冊のなかには、宇宙のすべて、 「わたし」のすべて、未来の光が詰まっている!──瀬名秀明【商品解説】
著者紹介
オラフ・ステープルドン
- 略歴
- オラフ・ステープルドン(Olaf Stapledon)イギリスの作家、哲学者。1886年生まれ。初の著作『現代の倫理学』を発表した翌年、『最後にして最初の人類』(1930)で注目を集め、『スターメイカー』(1937)など、独自の哲学的思弁とヴィジョンに満ちた壮大な宇宙年代記は読書界に衝撃を与えた。他の代表作に『オッド・ジョン』『シリウス』(いずれもハヤカワ文庫)がある。1950年没。
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この本はSFではありません
2022/02/07 22:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、筋金入りのSF読みだと自負しているが、77年に「オッド・ジョン」、83年に「シリウス」を読んで以来、オラフ・ステープルドンはSF作家だと認識してきた。
そして彼の最大傑作と言われる「スターメイカー」をぜひとも読んでみたいと思ってきた。
ところで、私には「SFは文庫本で読む」という自分に課せた不文律がある。
そういうわけで、本書を読むのがこんなにも遅れてしまったわけである。
さて、本題に入ろう。
まず、本書はSFではない。哲学書である。
読み始めてすぐに、「あちゃ~失敗したかなぁ、これってSFじゃないじゃん。」と思ったのだが、それはそれで哲学書として読めばいいということに気づいた。
ただ、SF的要素がないかといえば、まったくそうではない。
宇宙を舞台とするクロニクルSFを書きたいならば、もしくは、生物学的なバイオSFを書きたいのであれば、それらの全てのテンプレートがここにある。
ある条件を与えられた銀河文明が辿るであろう歴史は、すべてここに書かれている。
あとは、自分好みに色付けするだけだ。
さあ、書け。
ジーリー・クロニクルや知性化戦争、ヒーチーにハイペリオン、そんな感じのSFを書こうとする者たちよ、その教科書がここにある!
そして物語は、悠久の拡がりを後に、小さく小さくまとまりを見る。
こんなに裏切られた本は他にない。
その意味で、ステープルドンは偉大だ。