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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/08/27
- 出版社: 青土社
- サイズ:20cm/446,5p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7917-7409-8
- 国内送料無料
紙の本
西暦一年 「理性」と「信仰」の分断を問い直す
著者 スーザン・バック=モース (著),森夏樹 (訳)
一世紀とは誰のためのものなのか? 「ユダヤ戦記」を記したフラウィウス・ヨセフスら一世紀の作家3人を取り上げ、その本来の姿を掘り起こし、デカルトなど哲学者の思想を援用しなが...
西暦一年 「理性」と「信仰」の分断を問い直す
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商品説明
一世紀とは誰のためのものなのか? 「ユダヤ戦記」を記したフラウィウス・ヨセフスら一世紀の作家3人を取り上げ、その本来の姿を掘り起こし、デカルトなど哲学者の思想を援用しながら、まったく新しい一世紀像を描出する。【「TRC MARC」の商品解説】
西暦一年を読みかえる
西暦一年を起点に時間を分割することは、無意味な便利さにすぎない。本書は分断の起源ではなく、共通の基盤としての西暦一年を取り戻すために過去を解放する。そのために『ユダヤ戦記』の著者フラウィウス・ヨセフス、新プラトン主義の哲学者アレクサンドリアのフィロ、そして黙示録の著者であるヨハネの著者を通して西暦一年にアプローチして、ポストモダンの袋小路に導いたさまざまな概念的なものを打倒する。デカルト、カント、ヘーゲル、クリステヴァ、デリダから、アンティゴネやジョン・コルトレーンまでを援用し、もはや歴史は分割される必要なくなったことを大胆に提示する。【商品解説】
著者紹介
スーザン・バック=モース
- 略歴
- 〈スーザン・バック=モース〉ジョージタウン大学で博士号取得。アメリカのフランクフルト学派研究の第一人者。コーネル大学名誉教授。フランツ・ファノン賞受賞。著書に「ベンヤミンとパサージュ論」「テロルを考える」他。
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学びはあるが難解
2024/04/24 04:42
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投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
分厚く注も沢山で、それなりに気合入れて読まなければならない本。タイトルは取っ掛かりというか、内容を一言で表してはおらず、そもそも何が言いたいのか簡潔にまとめるのは難しい本。1世紀のヨセフス、アレクサンドリアのフィロン、ヨハネの黙示録の3つの著作を取り上げて、色々と論じているが、そこかしこに新しい見方や切り口があって学びはあるが、全体として何が言いたいのかは中々見えて来ず、読み通すには正直相当忍耐と苦痛もあるのは否めない。知識の再配置を試みているというが、どこまで成功しているのか、また各論の妥当性にも少々疑問を感じるところもある。前提として古典テクストの地道な誠実な読解と研究がもう少し必要ではないかと思う。意欲作ではあり、随所にキラメキを感じるところはある。訳は少々覚束ないところがあり、時々意味不明に近くなっているところもあるのが残念だった。ヨセフス、フィロン、黙示録やその関連にもう少し精通しておいてほしいと思ったが、少し難しい要求だろうか。