紙の本
中国型イノベーションの勃興の謎を解いた書です!
2018/11/23 18:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、14億人のも人口をもち世界最大の人口規模を誇る中国において、モバイル決済市場を二分するアリババとテンセントの現状を解説するとともに、将来の方向性を予測した画期的な書です。これら二大プラットフォーマーはどのように中国で発生し、どのように中国経済を変え、どのような方向に将来もっていくのかを丁寧に解説してくれます。中国市場に興味をおもちの方には、ぜひお読みいただきたい一冊です。
紙の本
中国の現状を理解できた
2019/05/11 22:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めいてつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
眠れる獅子中国。少し前は模倣王国だった中国。国家的プロジェクトとして先端技術に積極的に取り組む姿勢について詳細に知ることができた。
近々、中国を再訪し新しいサービスを体験してみたい。
紙の本
興味深い
2018/12/25 08:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
予想以上に進展しているチャイナイノベーションの代表的な企業であるアリババとインセントについて、わかりやすい分析でよかったです。
投稿元:
レビューを見る
ここ2,3年で中国発のイノベーションが次々と起こっていると感じる機会が増えてきた。日経コンピュータの2018/7/19号で中国のIT企業が特集されていたが、日本が完全に追い越されたことを痛感させられる内容だった。今後、世界のイノベーションをアメリカと中国がリードするのは、ほぼ間違いないだろう。
とはいえ、日米欧で中国企業のサービスに触れる機会はまだまだ少ないので、勉強のためにこの本を手に取った。
アリババとテンセントのモバイル決済をキーにしたイノベーションが、2013年頃から一気に広がった背景や中国政府の政策についてされていて現状の理解に役立った。
これからは中国から学ぶ姿勢を持たなければ、世界のトレンドから取り残されてしまう。英語より中国語を学んだほうが仕事の面では差別化できていいのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
もはや、シリコンバレーだけでなく、中国のイノベーションも無視できない存在であることを直視させてくれる。以前、著者の講演を聞いた際にその衝撃を覚えたが、この1冊の中にもよく表現されている。
投稿元:
レビューを見る
今の中国、その中国経済の表紙を飾り続けているアリババとテンセント。この2社を中心に連なるデジタル化社会の来し方を確認することができる一冊である。
輝かしい成功物語があり、またその背後に渦巻く生き馬の目を抜く闘いと騙し合い、栄光と破滅が何層にも重なる。そのダイナミズムを受け入れる社会が今の中国なのだろう。経済が成長するから金がまわる、金がまわるから経済が成長する。もう日本の社会が長いこと忘れてしまった景色である。
意識の改革なくしては何事も進まないし、またリスクをとって、時には事故が起こっても突き進んでいく。多少のことは気にせず、大きな問題があっても敢えてぶち当たっていく、そんなやり方でやってどうにか道が拓ける。
留まることは即死だと考えさせられた。
投稿元:
レビューを見る
中国のイノベーションの実態を多数の事例を基に解説。アリババ、テンセント、遥かに想定を超えた次元、日本勢はいかに対処してゆくのか。真剣に考え取り組んで行かねばならない。
投稿元:
レビューを見る
本著で紹介されている、今の中国で起こっているイノベーションは、単にIT技術革新というレベルではなく、社会全体の仕組みを変える、一種の社会革命に近いインパクトがある。
同時に、それをグローバルに主導権を握ろうとする強い国家意志が働いていることも分かる。
米中貿易戦争が勃発するわけだ。
一方でバブル的な側面や、国家がどれだけコントロールできるのか?不安を抱かせる要素はあるものの、この中国とどう関わっていくべきか真剣に考える必要があるのだろう。
間違いなく無視できない存在であって、先ずは現実を直視する(学ぶ、知る)ことが重要。
以下抜粋
・高速鉄道、アリペイ、シェア自転車、ネットショッピング、これが中国の新四大発明である。(古代の印刷、製紙、羅針盤、火薬に対応するもの)
・C2C(Copy to China)から2CC(To Copy China)ヘ
・2017年6月から施行された中国サイバーセキュリティ法では、
→データセンターは国内に設置する
→あるいは国営企業のデータセンターを使う
→中国国内で収集・生成された個人情報やデータは、原則中国国内で保管する。
・ナレッジ&スキルシェア分野は、2016年に本格的に発展し始めた。その取引規模は1兆370億円で2015年より205%増加した。
・中国の法規制の特徴は、新しいサービスが生まれると、直ぐには規制に動かず、その発展を見守って後追いで規制することだ。この点は、英米法の米国に近い考えであるかもしれない。少なくとも民泊などの新しいサービスが出現すると、既存業界保護を名目に直ちに規制に動く日本とは対照的だ。
・AI分野のスタートアップ企業の資金調達額に関して2017年は中国企業が最も多い48%を占めている。2位は米国企業で38%。
・中国企業は最初からグローバル展開をめざし、意思決定に関与する役員や中堅以上の管理職に外部人材を積極的に登用している。その結果、過去の成功体験に捉われず、イノベーションにおけるリーダーシップを発揮しやすい。
・プラットフォーマーとしてエコシステムを構築していくのなら、自社のコアコンピタンスを様々な企業に開放するウインーウインの関係を作ることが重要であるだけでなく、リスクを取ってプラットフォームと一緒に成長するISVのようなパートナーを育成する戦略も不可欠だ。
・日本ではサービス領域の細分化が進み、各領域でプレイヤーの棲み分けができている。各企業は自社の領域で最善を尽くすことに注力し、自前主義へのこだわりが強い。業界を超えて他の企業との事業連携というオープンイノベーションに関する動きは活発ではない。
しかし、デジタル経済の時代には、競合するのは同じ業界ではなく、今までと全く関係のない異業種からやってくる。日本企業もこのままでは、時代の潮流に乗り遅れる恐れがあり、次世代に向けて今から布石を打つ必要がある。
・産業がより発展したほかの国の成功モデルをいち早く導入する経営手法はタイムマシン経営とも呼ばれる。
今や、東南アジアの新興企業にとって、デジタル経済で目標とするタイムマシン経��の学ぶべき相手は中国となっている。中国の現在は、東南アジアの未来を映し出している。
投稿元:
レビューを見る
バイトダンス周りの記述がほぼ皆無だったけど、BATを中心に、ポリテックを推進力にいかに中国がイノベーション大国へ進化したのか、法律やデータと併せて確認できる良書。
投稿元:
レビューを見る
1999年に馬雲がAlibabaを立ち上げて20年。中国ITの成長は著しく、今やグローバルをリードする地位を確立している。その転換点となったイベントを時系列で読みやすく整理してある良書。読んでおくべきです!
2011:WeChat、2012:alibaba cloud、2013:モバイル決済(Alipay、Wechat Pay)、2014:オープンプラットフォーム化(配車アプリから、金融・保険へ)、2017:リアル小売、AI政策強化・・・
特にこの10年は、モバイル決済を起点に、ビックデータの処理基盤、データを活用したサービス・効率化の追求、信用スコアを加味したオープンプラットフォームから生まれた新たなサービス展開と学ぶべきことたくさんです。
一方で、日本では2018年末にPayPayがニュースになったように5年遅れてると考えられるのではないか。中国をベンチマークとしたタイムマシン戦略を取りつつ、次の展開を考えないといけないと危機感を高めるキッカケになるはずです。
投稿元:
レビューを見る
ITからDT(データ テクノロジ)へ
データは経済活動の動力源。
100万人以上の海外留学生が帰国し、400万社以上が起業。
アリババとテンセント
世界的プラットフォーマーへ
P2Pレンディング
テクノロジー×金融
2018年時点で6000社以上設立するが7割は運営中止。
国産(ブラック企業)
羊毛党
架空取引で企業から報奨金をかき集める。
画像認証コードの代理認証「NID」
ネット企業の成否は
短期間で利用者を囲い込めるかで決まる。
プロダクトアウトではなく顧客視点
口コミからから改善点を見つけ、改善していく。
ウィーチャットのテンセント
「小走りしながら試行錯誤する」
「メールによる意思決定」
「試さなければ前に進まない」
中国イノベーション 3つの長所
1.意思決定に外部人材
2.女性など多様人材
3.産学共同による世界最先端技術
網聯
中国人民銀行と第三者決済期間(アリペイ)の接続機関
企業間決済に浸透し中央銀行の弱体化を防止
投稿元:
レビューを見る
中国でのIT新興企業の動きが少しは分かったような気がした。
中国政府が旗振りをしており、規制は後から作る。一方、日本を見ると法規制が先で情報関連企業が自由に取り組みスタートアップ出来る環境ではない。
結局、若い層のスタータアップを志す若者の芽を摘む古臭い土壌が日本にはあり八方塞がり(閉塞)感が色濃く漂っていると思う。
トライ&エラーをして進化する中国に対し、島国根性まる出しの日本は世界から立ち遅れているしキャッチアップするのも至難の業にならざるを得ないのではなかろうか?
世界が大きく変化する中で、進化している秒針の感覚が遅れすぎている。
投稿元:
レビューを見る
本書を読んで恐ろしいと思うのは小生のみだろうか。
おそらく著者は「こんなに凄い中国」と誇りを持って紹介しているのだろうが。ジョージオーウェル「1984」も真っ青の社会の実現に、なんとなくうすら寒い思いを持つ。
いや確かに利便性の高い社会ツールであり、生産性の向上につながるのだろうが、ここまでちょっとという思いを持ってしまう。
しかし、この超管理社会は今後どのよう進展するのだろうか。本書の言うように「イノベーション」なのかそれとも「恐怖の支配」に向かうのか。ダイナミックではあるが、日本ではこうあって欲しくは無いと思った。
投稿元:
レビューを見る
アリババ、テンセントを中心に、中国で今起きているイノベーションを紹介した1冊。この20年くらいの動きが背景を含めてよくわかります。2社以外の新しい会社の紹介は情報が少なく、ややとってつけたような印象。
シリコンバレーの会社もそうだけど、こういう会社のスピード感、チャレンジ精神をみると、本当に今の日本の企業はマズいのではないかと思います。なんだか老成化しているのでは。国民も会社も含めて、国全体が老成化するスピードが高まっているような感じもします。それはそれで、成熟した国の一つのありかたであり、人々の生き方ではあると思うのですが、日本が世界から遅れていっていることが、まだまだ共通の認識となっていない。いまだに過去の成功体験とプライドにすがり、チャレンジしないならば、いかにも残念。
投稿元:
レビューを見る
<目次>
序章米中貿易戦争とチャイナ・イノベーション
第1章習近平国家主席とデジタル強国戦略
第2章なぜ中国でイノベーションが爆発的に生まれているの
第3章アリババ集団とテンセント
第4章2強を追う先端技術企業
第5章急速に進むデジタル化の負の側面
第6章中国型イノベーションの本質と先端企業との付き合い
終章データーを制するものは、世界を制する
2018/10/2初版発行著者は中国人コンサル。
中国製造2025の国家戦略で、ハイテク産業へ舵とりをした中国の現状を記す。
私は2014/2-2018/10まで上海に住んだので、肌感でよくわかっているつもりのことを、この著者は中国を知らない人にも論理的に伝えている。
イノベーションが中国で起っているのはよくわかるのだが、会社としてどのように大きくなったのか、中国の会社組織とは何なのか、少し記述があり、ふにおちた。それは、とりあえずやってみよう、やりながら修正しようという観点である。