紙の本
実際「もうあかん」...の日記だが、読み手は痛快と思ってしまう読後感。
2023/09/30 19:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家の言う「もうあかんわ」のラインナップは確かに、「あかん」ように見える。
そう思いつつ読み始めたものの、書き手の聡明さや、「あかん」と思いつつも、そこに冷静に向かい合うスタンスからか、最後は、かえって痛快なテイストになっている不思議。
もしかして、人生って、「あかん」と思っても、そう思いつつ受け入れて、まっすぐ立ち向かえば、なにか違う高みにのぼれたりするんだろうか?なんて、勇気までもらっちゃう一冊でした。
紙の本
おもしろい
2021/06/13 23:10
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルの軽さとは裏腹に、かなりアカン状況でしたが、笑いながり読めて、おもしろいです。文才に助けられて読めました。
投稿元:
レビューを見る
「悲劇は、意思をもって見つめれば、喜劇になることごある。」これを岸田さんほど体現している人に出会ったことがない。
しんどいことも、ユーモアというスパイスを加えることで、人に提供できる笑い話になる。そんなことを気づかせ続けられるエッセイ。
動物やモノを人間のように例えてツッコミを入れたり、日常に命を吹き込む表現が溢れている。これを読んで、しんどいことがあっても「どうネタにしよっかな」とニヤニヤできる自分になりたいと強く思えた。
投稿元:
レビューを見る
もうあかんことばっかりなのにどうしてこんなに面白くて泣けるのか、
岸田さんの文章本当に大好きです。
悲劇は人に話すと喜劇になる、これにつきる。
岸田家のエピソードを読んで私も救われました。
生きてたら色んなことが起きるけど、誰かに吐き出しながらなんとなく楽しく生きれる私でいたいな〜
投稿元:
レビューを見る
前作の
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』
が、とても感動したので、迷わず購入。
相変わらず、
「何でそんな事が立て続けに起こるの?」
ってくらい、
岸田さんを襲う“あかん”事の連続。
それを、
文章に綴る事で、不満だらけの現在を、
たちまち過去にしてしまう。
しかも、悲劇を喜劇に変え、
読む人を泣き笑いさせて、救いながら。
“人生は、ひとりで抱え込めば悲劇だが、
人に語って笑わせれば喜劇だ”
普通に考えれば、大変な人生だと思う。
「こんな考え方も、生き方も、あるんだな」
と、改めて思わせてくれた一冊。
前作がとても良かったので☆3
だけど、気持ちは☆3.8。
投稿元:
レビューを見る
苦労はつらい
でも辛いって言いたくなくて笑い話に変えたい
自分も若い頃そうしてきたなと懐かしかった
しかし奈美ちゃんの話はもっと壮絶でもっと面白い
スピード感があり、ドンドン読まされてしまう
これは賛同できないなというのもたまにあるが、例え方の妙に天晴れ!もうそれでいい
奈美ちゃんは正しい
大変過ぎて脳がバグってしまいそうだが、きちんと立て直す術を持っていて、大切な出会いを無駄にせず、リラックスさせてもらったりはたまた仕事をもらったり、これは人徳があるということだな
すべてが落ち着く日に、脱力してしまわないかととても心配だから、近くに助けてくれる素敵な人がいてくれますように
投稿元:
レビューを見る
『もうあかんわ日記』
タイトルに惹かれて購入。
「いままで見て見ぬフリをして
だましだましかわしていた問題が
一気に噴き出した」
この一文に深く納得。
著者は祖母の認知症、母の入院
弟のダウン症を抱えて奮闘。
一人で抱えてたらもうあかん
と思った時
『人生ひとりで抱え込めば悲劇だが、
人に語って笑わせれば喜劇』
と思い日記をつけ始めた。
『誰かに笑ってもらいたくて書いた日記は誰よりも自分が笑うための大切な作業』
と言っている。
書くことで救われる
ホントにそうだなぁと思う。
改めて日記のすごさ再発見。
一気に読了!
ホントなら辛い、悲しい、しんどいことも
書いてしまうと、何かが変わる。
一歩引いたところから自分をみる
これが日記なんだな。
でも、やっぱ最後は泣けちゃったな。
心根の優しい弟と
ホントは怖がりだけど陽気なかぁちゃん
それを笑いこらえて見てる著者
で、家で留守番してるたまにしっかりする
ばぁちゃんと、すぐ吠えるワンコ
絵が浮かんできてホロリときた。
著者の奈美さんに
おつかれさま、って言いたい。
『もうあかん』と思ったら
この本思い出します^_^
投稿元:
レビューを見る
この人の文章が好きだ。
カジュアルな文章に同年代なので、
例えに米津玄師とか赤井秀一とかが出てきて、
イメージが鮮明に脳内に浮かぶ。
おそらく著者の脳内イメージとほぼ近しいと思う。
正論の形をした人の言葉は突き刺さる。
なかなか抜けてくれないけど、
岸田奈美さんは、がんばってる。
もうあかんと思いながら。
帯に載っていた家族写真がすごく素敵な笑顔で、
文章のユーモアも相まって、すごくファンになってしまった。
同じ関西で同じ時代を生きて、
自分よりずっと大変な境遇だけど、
毎日を彼女は笑い飛ばしながら、生きている。
以下、好きなエピソードのメモと感想。
・思い、思われ、ふり、ふりかけ
入院中の差し入れに嬉しいものは普通に参考になった。
1. 久世福商店のふりかけ
2.いろんなバリエーションのお茶
ジュースみたいなお茶
糖分が入ってないやつ
無印がいい
3.LUSHのシャンプー
・他人のためにやることはぜんぶ押しつけ
惚けたおばあちゃん、ダウン症のおとうと。
あまり仲良くない2匹の犬。
家族は一緒に。という価値観が強い中、
少し離した方が実はうまくいくこともある。
というか、距離感って大事。
離される側は最初は戸惑いはあるだろうけど、
それでも一緒に無理して、居続けるというのは、
すごくしんどい。
・卵地肉林
ワンカルビはガストンだった。
ワンカルビに行きたくなった、
・本人なのか、本犬なのか、はたまた本官
ばあちゃんは、脳のCPUがダウングレードしている
すごく的確な表現。
うちのばあちゃんも呆けてから、そんな印象だった。
夜中に叫んだりする。
それがすごく怖くて、全然優しくできなかった。
もう少し早く離れておけばよかったのかもしれない。
ハタチそこそこの自分では全然なにも許容できなかった。
・京都に破れ、北海道を想う
とうもろこしチョコ チョびは、楽天でポチってしまった。
この人の文章はボディーブローみたいに効いて、購買に至ってしまう。
障害者アート へラルボニー
投稿元:
レビューを見る
内容はnoteですべて既読ではあったけど、一冊の本として読み直したくて購入しました。
何かトラブルが起きた時、焦ったりイライラしつつも相手視点からの見方も忘れないのが素晴らしいなと思う。
しかも、偽善的な正しさではなく、ナチュラルにそれを考えられるのが凄いです。
楽しい文章に笑わせられつつ、学ばせてもらいました。
投稿元:
レビューを見る
ユーモアの力。感性が言葉になり、心に沁みる。悲劇を喜劇に変えること、心のもちよう。見方のありよう。素直な声。素が出せるよさ。感謝。
投稿元:
レビューを見る
推しに推し照作家・岸田奈美さんの本。
前回の「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」もそうだけど、すでに投稿サイト・noteで読んだ文章なのだが、書籍として改めて読むと、また新たな感慨がある。
それにしても、よくこんなにいろいろと降りかかるなぁ、と思いつつ、認知が低下していく我が父と岸田奈美さんのお祖母様を重ね合わせてしまったり、弟・良太さんをすぐそばに感じて応援してしまったり、岸田奈美・ひろ実親子の深い親子愛に胸打たれたりしながらスァア〜っと読んでしまった。
本を買ったというより、推しに課金した感覚。
今後ますます推していく。
投稿元:
レビューを見る
父は他界、弟はダウン症、母は車いすユーザーでコロナ禍に生死をさまよう大手術、祖母は認知症。この家の生活がすべて自分の肩にかかっている…。
弱さを追い風に変えるには、ユーモアとチャーミングがいる。そんな本。
にっちもさっちもいかない現実に、本当はしんどいことこの上ないはずなのに、そんなことみじんも感じさせない。いや、もうあかんわ…と言っているんだから、みじんも感じさせないのではなく、しんどいことを笑いで乗り切っている。
どんな大変な状況も彼女の表現だと笑いながら読みすすめてしまう。でも、すごい日常。本当にお疲れ様。あなたは、すごい!!
投稿元:
レビューを見る
20210626
さーっと流し読み。
ポップに描写されてて逆に真の感情掴むのが難しかったかも。
でもそれって、つまり「人生はひとりで抱え込めば悲劇だか、人に語って笑わせれば喜劇だ」ということがちゃんと形になってる結果なのかもね。
「人を愛するとは、自分と相手を愛せる距離を探ること」
うーん!深い!
投稿元:
レビューを見る
ほんまにもうあかん状況では、もうあかんって誰かに言う事で救われるんだなと痛感した。
一人で抱え込んで、悩み込むことのほうがあかん。
大変な状況でも、嬉しいことや幸せな事が全くないわけじゃない。
強さとユーモアに溢れた素敵な作品でした。
投稿元:
レビューを見る
父は他界、弟はダウン症
母は車椅子ユーザー、からの
コロナ禍に生死をさまよう大手術
間に祖父の葬式ぐ挟まって
ついには、祖母がタイムスリップ
-残された長女(作家)にすべてのタスクは託された
帯でのこの文章だけで、「いやー!!!!たいへん!!!」と思う。
中身を読んでみると、毎日が激動の日々。
そのたびに、「もうあかん」と呟く
手術の待ち時間を1人で過ごす。というのは、以前、体験したが、あれは相当しんどい。
自分の時は、命に関わることはかなり少ない手術だったけれど。。
あれだけで、自分は「もうあかん!誰か助けて」と、叫びたくなった。
なのに、著者はそんなものとは比較もできない「もうあかん!」の嵐にもまれている。
それでも、前を向いているし、ユーモアに溢れている(本人は、ユーモアをめざしてないかもだけど)。
『人生はひとりで抱え込めば悲劇だが、
人に語って笑わせれば喜劇』
というのは、名言よね。。
すごい。。
しかし、色々と「なんなんじゃー!!!」と、吠えたくなるような自治体の対応やら、企業の対応やらがあったよ。。うん。
その中で、プールのコーチはGJ!!