「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
ラジオ番組のDJ・志田一穂(ジョニー志田)がタイムマシーンに乗り映画音楽の歴史を巡る旅へ。同行者は、1984年の中学生・志田一穂。映画を愛する2人の“志田一穂”が、映画音楽の魅力に斬新な手法でアプローチする。【「TRC MARC」の商品解説】
湘南ビーチFMの映画音楽番組「seaside theatre(シーサイド・シアター)」(2020~)の構成・DJを担当している志田一穂(ジョニー志田)がタイムマシーンに乗って「映画音楽」の歴史を巡る旅へ。同行者は1984年の志田一穂(中学生の丸刈り少年)。映画が大好き、映画を愛してやまないふたりの“志田一穂”が「映画」や「音楽」、そして「映画音楽」の魅力にかつてない斬新な手法でアプローチしていく。
[著者コメント]
様々な風景を聴かせてくれる映画音楽…。少年だったあの頃、映画館の暗闇に身を潜ませながらたくさんの映画を楽しみました。ビデオがない時代はサントラレコードを繰り返し聴いていたものです。レコードに針を置くと、スクリーンの幕が上がるかのように、楽しかった思い出もどんどん蘇りました。
そしていつしかラジオで映画音楽番組を手がけるようになり、改めてその楽しみ方を広げられればと、評論書という形にはあえてせず、一本の映画のような、主人公が時空の旅に出る冒険物語というスタイルで、映画音楽の本を書いてみたのです。
そもそも映画音楽の歴史を綴った書籍は希少ですが、歴代名著はあります。そこから得た大切な要素も盛り込ませていただき、大切な歴史情報も次世代に繋げられるバトンになればと意識しました。
映画音楽の歴史に時空の旅物語? そんなかつてないようなバトンを携え走り始めるのも、こんな多様性な時代なら面白いかなと感じています。是非この旅を一緒に体験し、映画や音楽、そして映画音楽をさらに楽しんでもらえたら幸いです。(志田一穂)
[出版社より]
志田一穂さんとは大林宣彦監督との縁で知り合いました。「これまで書くことに傾倒してきたが、それをユニコ舎で結実させたい」という志田さんが書き上げた原稿の率直な感想は「なんて奇妙奇天烈な内容なんだ」という驚きでした。どんなジャンルにも属さないこんな原稿が本として成立するのかと困惑。しかし、読み進めていくうちに原稿をめくる指が止まらなくなってしまいました。この奇妙奇天烈なストーリーの展開は大林監督の世界観ととても似ています。志田さんは大林監督のDNAを受け継いでいる。それならば大林監督の最後の著書『キネマの玉手箱』を出したユニコ舎で出版したいと考えるようになったのです。“映像の魔術師”と称された大林監督の流儀を彷彿とさせる本書は、まるで一本の映画作品を観るような気持ちにさせてくれます。【商品解説】
目次
- はじめに
- SCORE01 起点となる「僕」にとっての1984年
- 2021年の今の「僕」と、あの頃の「僕」
- ビデオという存在が映画に影響するワケとは
- 「もっともっと映画をたくさん観ましょうね」と淀川さんは言った
- ヒッチコックとハーマンの関係性が「映画」を創る
- 丸刈り少年はおにぎりを食べながら二番館を目指す
- A面で恋をしたあと、B面はどこへ行くのか
- 作品&トピックINDEX「裏・映画音楽はかく語りき」
著者紹介
志田 一穂
- 略歴
- 〈志田一穂〉1970年愛知県生まれ。大東文化大学文学部卒。映像ディレクター、映画プロデューサー、音楽ディレクターとして多くの作品を手がける。ラジオの映画音楽番組の構成・DJも担当。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
耳が覚えている映画たち
2022/07/29 06:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小さな訃報であったが、気がついた人も多かったと思う。
「人気スパイ映画「007」シリーズのテーマ曲「ジェームズ・ボンドのテーマ」を作曲した、英国の作曲家モンティ・ノーマンさんが11日、亡くなった」(日刊スポーツから)
「007」の冒頭、このテーマに合わせて颯爽と登場するボンドにどんな魅せられたことか。
それほどに映像と音楽は切り離せられない関係といっていい。
「「映画音楽」こそ、言い換えれば「映画」そのもの。」と、
『映画音楽はかく語りき』の著者志田一穂さんはいう。
誰にだって、耳が覚えている映画はきっとあるはず。
モンティ・ノーマンさんはそんな耳が覚えた映画音楽を生み出した一人だった。
本は普通「はじめに」から読み始める。
志田さんのこの本も「はじめに」から読んだ。
本の構成として1984年当時の14歳の自身(志田さんは1970年生まれ)をタイムマシーンに乗せて
「映画音楽」の歴史を巡る旅に出ると書かれていて、
その文体が軽くて、そのノリで読み始めたが、それがどうだろう。
映画音楽誕生の1895年から実に巧みに映画と映画音楽の歴史をまとめ上げた、
映画の教科書ともいえる一冊に仕上がっている。
ヌーベルバーグもアメリカン・ニュー・シネマも、
そのあとに登場するスピルバーグもルーカスも
さらには最近のアベンジャーズまで網羅。
しかも、日本映画にも言及しているのだから、映画論としては完璧。
もちろん、ページ数に限りがあるからコンパクトではあるが、
この一冊で映画と映画音楽が歩んできた道がわかるはず。
もちろん、モンティ・ノーマンさんの名前も載ってる。
映画のことをもっと知りたいという人には
オススメの一冊である。