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シャーロック・ホームズの愛弟子(集英社文庫)
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1997.6
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社文庫
  • サイズ:16cm/530p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-08-760319-9
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

シャーロック・ホームズの愛弟子 (集英社文庫)

著者 ローリー・キング (著),山田 久美子 (訳)

シャーロック・ホームズの愛弟子 (集英社文庫)

885(税込)

ポイント :8pt

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みんなのレビュー6件

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評価内訳

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紙の本

ホームズを脇役に!?

2005/12/05 17:00

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:太一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 小学生の時からの愛読書、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ。ワトスンの視点により描かれたホームズは、偏屈で、人を寄せ付けないイメージだった。仕事以外で、人から世話を焼かれることはあっても、その逆は想像できないような孤高の人。
 それが弟子を育てる? しかも若い女性をである。事件の謎解きもあるが、弟子ラッセルと師匠ホームズの関係がおもしろい。ワトスンは友人ではあったが、アシスタントという立場であった。ラッセルはパートナーになっていくのだろう。
 神学を学びながらも、現代的な考え方のフェミニストであるラッセルと、ビクトリア調の老紳士ホームズが互いに信頼し、協力して事件を解決していく。2人の関係が近いがゆえに、緊張関係になるときもある。
 この本は第1作目なので、大きな事件が登場せず、2人の出会いからラッセルの成長の過程がメインである。よって、ミステリとしては★1つ減らした。続刊が楽しみなシリーズである。

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紙の本

パロディシリーズの開幕

2002/07/30 18:51

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:木野下 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 シリーズの第1作です。
 一般的なホームズ学による年齢よりも、キング独自の設定によって若返っているホームズが登場します。彼は、サセックスの丘陵地で暮しているのですが、ある日15歳の少女メアリ・ラッセルに踏みつけられてしまいます。その少女には、優れた探偵としての素質があるということに気がついたホームズは、彼女に自分の探偵としての技術を教えて、もう一人の犯罪捜査のパートナーとするのですが……。
 あとは、読んでのお楽しみ。捜査官ケイトシリーズと並ぶ、作者ローリー・キングの代表的な長編シリーズであり、現在も刊行が続けられている貴重なホームズ・パロディシリーズであり、邦訳も勧められているという段にいたっては、唯一の稀有な作品です。

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2006/02/02 16:22

投稿元:ブクログ

引退した壮年のホームズと少女の出会い。
台詞がかっこいい。
愛弟子ラッセルはこのとき15歳・・・二人の間がどう変ってゆくのか。ドキドキのシリーズ第1巻です。

2006/05/20 15:58

投稿元:ブクログ

最後の事件から数年後の、正統派続編パロディです。かなりよいです。

引退して田舎にひっこんだホームズと、彼と同等に頭の回る女の子の話が事件を解決していく話。
ワトスンなどお馴染みキャラも多数出演し、丁寧に原作を活かしてあります。
主人公も、初めは鼻に付くんですけど、だんだん可愛くなってきます。彼女ならホームズにもふさわしい!
エンターテイメントとしてもミステリとしても楽しめます。
後半とかほんとおもしろかったです。

2006/08/05 01:11

投稿元:ブクログ

引退後のホームズのパートナーは、才気煥発な女の子だった?!年が離れている二人ですが、事件ごとに絆を深めるのが良いです。

2010/08/20 14:27

投稿元:ブクログ

ホームズ物のパスティーシュは数あれど(そしてホームズの後継者の存在も多かれど)、この少女はただものではない。若干15歳にしてホームズと同じ天分を持ち、ホームズと同じ言葉で語り合える頭脳とひらめきを手にしているメアリ。サセックスに隠遁していたホームズは、すぐさま彼女の才を見抜き、二人は対等な頭脳パートナーとして付き合うこととなる。
個人的にホームズ・パスティーシュのベストワンはロバート・J・ソウヤーの「ホームズ、最後の事件ふたたび」だと思っていて、これは揺るがない。あとねずみのベイジル―――これはちょっと違うか―――でも、メアリとホームズのストーリーはとても面白かった。

シャーロキアンから言わせれば、ホームズ物の作者はワトソン博士であってドイルではない。そこも同じく、作者たるローリー・キングは「ある日原稿が私の元へと届いた」という体裁をとっている。つまりはこの話、メアリ(本当の作者!)の一人称で書かれているというわけだ。15歳での出会い、その後の交流、最初の事件。メアリの視点で描き出されるホームズは、本家よりも若々しく、本家と同じく頑固で明晰な名探偵だ。(まあ若いのはその筈、このホームズは堂々と実際の年齢はもっと若かった、といううことにしてあるのだが)

ホームズが新しいパートナーを得る。これはよくあるパターンだ。若き次世代、その頭脳と探偵活動においては孤独だったホームズの隣に立つ者。その名を継ぐ者。その一人として生まれたメアリは、弟子でありながら、最初からホームズと同じ目を持っている。彼は見方を教えるだけだ。かの名探偵と同じ場所に立てる少女!これだけでも何とも魅力的な設定ではないか。

お馴染みの人物が次々姿を見せる。ハドスン夫人、マイクロフト、そしてもちろん愛すべきワトソン博士!メアリは最初、会ったこともないこの「ホームズの相棒」を嫌っている。単なる独占欲ではなく、「劣った人間がホームズの傍にいた」ことが耐えられない、少女の潔癖さがプラスされた高みにいる者が見下ろすときの無理解と軽蔑がありありと書かれる。
誰だって子供の時はそうではないか?誰だって自分の得意分野に無知な人間が入ってきたらそうではないか?だからこのメアリは、決して鼻につかない。いや、つきかけたところで実際にワトソン博士が登場してしまうから、でもあるのだが。
哀しいまでにいい人であるワトソン。自分が決してホームズのパートナーにはなれないと知っている無知の立場。このストーリーの彼は、きっと長年自分の劣る部分をホームズに見せられ、それをあっさりと認め、自分のためではなくホームズの役に立てないことを哀しんできたのだろう。だからこそ、初めて彼とメアリが出会ったときに、メアリが読み取ってしまった哀しみはとても深い。自分が決して立てなかった場所に、少女が易々と立っているのだから!
それでも受け入れて本心から笑う、このワトソンがとても好きだった。ホームズよりもメアリよりも、好きだった。とても魅力的だ。いい人だ!しかしやはり彼は、記録者でありパートナーではなかった。

とても面白い、この言葉に嘘はない。シリーズで出ているので続き���楽しみでもある。
でもこれ、何だかありありと見えるんだけど…個人的な懸念として、この二人の関係がどうも後々こうなるんじゃないかなーというのが。だとしたら途端に鼻につきそうで嫌だな。