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コンクリートが危ない(岩波新書 新赤版)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.9 13件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1999.5
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波新書 新赤版
  • サイズ:18cm/230p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-00-430616-7
  • 国内送料無料
新書

紙の本

コンクリートが危ない (岩波新書 新赤版)

著者 小林 一輔 (著)

【講談社科学出版賞(第16回)】【「TRC MARC」の商品解説】

コンクリートが危ない (岩波新書 新赤版)

821(税込)

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みんなのレビュー13件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

1999/7/26

2000/10/26 00:18

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:日経ビジネス - この投稿者のレビュー一覧を見る

 山陽新幹線で起こったトンネル内コンクリート壁の崩落事故によって、新幹線の「安全神話」が大きく揺らいでいる。奇しくも、この事故を「予言」していたのが本書だ。著者はコンクリート工学が専門の千葉工業大学教授。新聞やテレビなどで事故の原因について指摘しているのを見た人も少なくないだろう。
 完成から25年程度しかたっていない山陽新幹線のコンクリート構造物が、なぜ脆くも崩れたのか。高濃度の塩分を含む海砂がコンクリートの材料に使われていることや、十分な強度を保てるような施工がなされていない点などを著者は明らかにする。しかも、日本のコンクリート建築の品質は、東京オリンピックが開かれた1964年を境に著しく劣化しているのだという。
 山陽新幹線高架橋のひび割れや腐食の実態については写真とともに紹介している。2005〜2010年にコンクリート構造物が一斉に壊れ始める——。こんなショッキングな予測も十分な説得力を持っている。
Copyright (c)1998-2000 Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved.

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2006/03/30 16:57

投稿元:ブクログ

いま話題のコンクリートのことを、文系頭の私にも分かるように書かれています。目に見える範囲でも、手抜き工事は見破れる。過信することなく、運輸省の官僚が書いた衝撃的な内容です。

2009/09/05 23:32

投稿元:ブクログ

いわゆる高度経済成長期以降に建設されたコンクリート構造物の危険性について指摘した本。

コンクリートの「病気」であるアルカリ骨材反応などについて述べており、高度経済成長期以降に建設された山陽新幹線などの橋脚がこれらの病気に見舞われていると指摘している。
こう書けば、ただこれまでわかっていなかった現象が生じたようにとることができるだろうが、これらの反応の原因として海砂などの不良な材料を使用したこと、コンクリートの打ち継ぎ目の処理をきちんと行わなかったなどのいわゆる施工不良などがあげられている。

本書を読んで、プロジェクトXなどでとかく持ち上げられることの多い高度経済成長期であるが、現実的にはただ多くのものを作り動きが大きかったということがよくわかった。ある時代をむやみやたらに賛美し回顧することの危険性を思い知った。それと本書で出てきた山陽新幹線の不良な橋脚が発見されたある地点が私の実家に非常に近く、これは他人ごとではないなと感じた。

2009/03/03 00:01

投稿元:ブクログ

コンクリート構造物に問題が発生するメカニズムについて原理的・理系的に解説する部分と、なぜ問題の発生を許してしまったのかを社会環境の変化という面から探る部分とに分かれる。思っていたより前者が長くてしんどい。
ビル・家屋専門の話だと思っていたら、むしろ新幹線の高架橋とか高速道路の話がメインで、ちょっと笑えない内容だった。パオロ・マッツァリーノが引用していたので気になって読んでみたのだが、彼はずいぶん神経が太すぎると思った。飛行機に乗れないタイプの人に本書を読ませたら、本当にどこにも行けなくなりそう。

おまけでマンションを買う人向けの解説がついてて、ここだけ妙に生活感溢れる内容なのがなんか面白い。


100円。

2009/08/18 19:10

投稿元:ブクログ

1999年の本だけど、今読んでも遅くない著書です。
コンクリートについての知識がつきます。

?鉄骨の疲労破壊の話。新幹線の高架に使われるRCの鉄筋で被り厚が少ないため、むき出しになった鉄筋が鉄道の振動等で繰り返し引張荷重を受け、疲労破壊する恐れがあるとのこと。学部のときに同期が鋼材の疲労破壊の実験していたので、RCでもこういった現象が懸念されるということに新鮮な驚きを覚えたので記憶に残っている。
?アルカリ骨材反応で生じるコンクリートのひび割れは、マスクメロンのそれと同じだということがわかった。マスクメロンは、外皮に比べて果肉部分の成長速度が大きい、内部が成長してふくらもうとし、外皮がこれを拘束する状態になる。ある時点で外皮にひび割れが生じ、内部から果汁が染み出してくる。果汁は空気に触れると硬化してマスク模様ができる、とのこと。自然科学は面白いし。必ずどこかでつながる。
?コンクリートには土砂が必要なのだが、日本の海砂は塩分を含んでいるため、コンクリートには向いていない。なので、台湾から砂を輸入しているとのこと。しかし、この事実は「台湾の国土を削り、日本をコンクリートで埋め尽くす」ということに他ならない。日本の身勝手さを感じる。

2009/07/18 13:34

投稿元:ブクログ

知らなかったコンクリートの問題, 2004/9/27


山陽新幹線などでトンネルのコンクリート崩落事故が起きているようです。気になってこの本を読んで見ましたが、ちょっと愕然としました。コンクリートの危険性、特に山陽新幹線のコンクリートの危険性はずっと前から指摘されており、先日のコンクリート崩落も当然の結果なのかも。このほか、知らないコンクリートの問題点が良く分かりました。内容的には難しいですが、一読の価値があると思います

2013/03/05 00:48

投稿元:ブクログ

コンクリートの劣化のメカニズムが化学式が使われるような学問的なめんと、実際の例が出ている。コンクリートは新しいほど質が悪いという言葉が重い。

2012/09/04 20:08

投稿元:ブクログ

うわぁぁ、東京オリンピックを境にコンクリート建造物の品質が低下しているって怖ろしいじゃないか。高度経済成長期、どれだけ多くの建造物が作られたことか。それが一斉に崩壊し始めたらと思うとぞっとするね。耐震基準以前にコンクリート強度の検査の方が必要なんじゃないか。

2010/11/29 11:18

投稿元:ブクログ

コンクリートの中性化による鉄筋腐食やアルカリ骨材反応に関して、具体的な事例を出しながらの説明があり非常に分かりやすいかった。
個人的に苦手である化学系の内容にも関わらず、分析結果などの現象も分かりやすく述べてあった。

セメントメーカーや生コン業者,ゼネコンなどの関係性なども書かれており,学生としては勉強になった。

2011/10/28 00:41

投稿元:ブクログ

1970年代のマンションには要注意とのこと。
僕が気に入っている築30-40年のマンションが当てはまった。
満足度5

2012/09/29 17:40

投稿元:ブクログ

化学をほとんどやってないので、前半の劣化現象の解説がちんぷんかんぷんでした。もっと勉強しないと。。。そのせいか繰り返し繰り返し出てくる話にはちょっとうんざりしました。
ただ、どんな問題が生じているかということは良く理解できるので建築関係にかかわろうとしている人にとっては良い本かもしれません。実際九州新幹線が開通する直前くらいから新幹線の高架橋柱がそこら中で補強工事されていたし、事実なんだろうということはすごく実感できました。あと、本書によれば2000年くらいを境に法律とかも変わってきているはずなのでどう変わってきているかの現状も知りたい。

2011/12/10 12:45

投稿元:ブクログ

高架橋やビル、マンションを支えるコンクリートの早期劣化が高度経済成長頃に造られた建築物から見つかり、その理由を化学的、行政的な観点から調べて考察した本。作業効率と経済性からコンクリートの強度がないがしろにされている現実が明らかにされている。巻末には、マンションの選び方と入居後の対応法も述べられている。

2014/10/23 06:12

投稿元:ブクログ

コンクリートの劣化機構やその診断法が分かりやすく解説されていて参考になった。数年前にコンクリート構造物の崩落が話題になった時、コンクリートの寿命はせいぜい40年と言われていたように記憶しているが、丁寧に作れば150年以上使えるというのは初めて知った。

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