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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2005.4
- 出版社: 徳間書店
- レーベル: TOKUMA NOVELS(トクマノベルズ)
- サイズ:18cm/235p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-19-850663-9
紙の本
優しい煉獄 (Tokuma novels Edge)
著者 森岡 浩之 (著)
愛読書は、チャンドラーとロス・マクドナルド。死者の街を行く私立探偵、朽網康雄の冒険譚。人探しにはコツがいる。たとえそれが、仮想世界の中だとしても…。『SF Japan』連...
優しい煉獄 (Tokuma novels Edge)
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商品説明
愛読書は、チャンドラーとロス・マクドナルド。死者の街を行く私立探偵、朽網康雄の冒険譚。人探しにはコツがいる。たとえそれが、仮想世界の中だとしても…。『SF Japan』連載に書き下ろしエピローグをプラス。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
森岡 浩之
- 略歴
- 〈森岡浩之〉1962年生まれ。SF作家。「夢の樹が接げたなら」で第17回ハヤカワ・SFコンテストに入選し作家デビュー。著書に「星界の紋章」「星界の戦旗」「機械どもの荒野」など。
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紙の本
犯罪、始めました
2005/05/25 01:03
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bは本好きのb - この投稿者のレビュー一覧を見る
森岡浩之最新刊
死んだ人間の人格と記憶をデジタル世界で再構成して
「第2の人生」を送ることが出来る時代。
いくつかあるそのデジタル世界の中の昭和60年代を舞台にした世界で
探偵を営む主人公がデジタル死人たちの(時には生きている人間からの)依頼をこなしていくお話。
ハードボイルド小説にサイバーパンクを混ぜてSF的香りでまぶした一作です。
ハードボイルド探偵の居場所は事務所と喫茶店。喫茶店にはもちろんマスター。
舞台アイデアは今作では背景に落ち着いて
昭和な死人たちと近未来な生人との人間模様が物語をまとめます。
死後の再開を約束した夫婦、現実世界から逃げ出してきた男、
犯罪を行うことが出来ない世界から来た少年。
彼らがそこで見るものは。
探偵小説としては目新しくもないかもしれません。
SFアイデアは相変わらず面白いけど作者が認めているようにデジタル世界云々は手垢にまみれているのも確か。
だけど斬新さに頼らなくとも面白い話を読ませるということを示した一冊でした。
でも一番読みたい著者の本は星界シリーズの続きです。
「おいマスター、このコーヒー冷めてるぞ」
「知らなかったんですか、お客さん
今朝からコーヒーは冷めるようになったんですよ。」
紙の本
かえって残酷
2018/05/20 17:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
救いのとして作られた世界はその実、どん詰まり以外の何物でもないという皮肉。実は希望の無い世界で足掻く人間たちの必死さについため息をついてしまいます。
紙の本
設定がよろしい
2005/10/29 22:44
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
星界シリーズで、お馴染みの森岡浩之さんのSFです。
本書は、兎に角、設定が良いです。
これを、聞いただけで、読もうと決めました。
舞台は、死後の世界といっても、生きている人もいます。
そう、とある会社が運営する、仮想空間なのです。
死んだ人は、電子化された、自分の人格情報を
元に、この仮想空間で生活します。そして、生きている人も、
この仮想空間に参加は、OKです。
併し、ことわざの”地獄の沙汰も金次第”では、ありませんが、
この空間自体、会社が運営しているように、
お金が無くなると、この空間でも、存在できなくなってしまいます。
それは、参加中の人(といっても、電子情報ですが)の空腹感として
現われ、みんなそのためにご飯を食べ、又そのために、
働いています。で、金持ちになると、上の世界(色んな階層がある)
にいけたりします。
その空間で活躍する、探偵、朽網探偵のお話しです。
この朽網探偵、愛読書は、チャンドラーにロス・マクドナルドと、
ハードボイルドを、めざしていますが、
本書自体は、それほどハードボイルド度は、高くないです。
むしろ、SF度が高め、、、。
この上記の設定を生かした、連作短編集です。
仮想空間なので、リアルは、面倒くさいと、いう
キャッチフレーズとともに、みんな生活しています。
そして、仮想空間だけに、町並みも、簡単にビルや建物が、
にょきにょき生えてくるので、探偵にはちょっと大変かも、、、。
あとがき、によると、
元々は、サイバーパンクなんかから、アイデアを頂いたと、
書かれていますが、
よくある、近未来のハードSFより、
こっちのほうが、アイデアとしては、良いです。