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風林火山 改版(新潮文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 92件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.11
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/337p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-106307-9
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

風林火山 改版 (新潮文庫)

著者 井上 靖 (著)

風林火山 改版 (新潮文庫)

594(税込)

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みんなのレビュー92件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

最初の軍師小説?

2015/08/28 20:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る

2007年大河ドラマ原作。武田信玄の軍師・山本勘助が武田家に仕官してから川中島の戦いに倒れるまでの日々を描く。史実と異なるシーンもある(書いたのが1950年代だから仕方ないのだが)が、戦いに明け暮れる中でも、由布姫との心の通いを井上靖らしい淡々とした文章で描く、味わいのある作品だった。
大河ドラマも主演の内野聖陽の演技が光る、完成度の高いドラマだった。

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紙の本

勘助と由布姫、ある種、姫萌え!?

2007/06/17 23:55

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最近は、擦れてしまってか、あんまりNHKの大河ドラマも見なくなりました。
でも、なにを扱うかは、ちょっと気になります。
 今回は、「風林火山」武田信玄がメインかと思いきや、
なんと、軍師の山本勘助だとか、、。
普通、大河ドラマの原作というと、何十巻とかの長大作なのですが、
井上靖さんの文庫一冊(しかもそんなに厚くない)ということで、思い切って読んでみました。

 あらすじとか、プロットは、ドラマ化しているわけだし
よく知られた戦国のエピソードなので
割愛させていただきます。
 本書、勘助が武田家へ仕官するあたりから、死ぬまでのお話しなのですが、
勘助と晴信(信玄)のお話しというより、勘助と由布姫のお話しといった感じです。
 勘助のある意味、由布姫への女性へのエロティックな愛というより、
”姫萌え”みたいな、感じです。
じーの「姫様っー」と叫ぶ感じ。
(途中、幾度か、本編でも叫びます)
 由布姫は、武田家に滅ぼされた諏訪家から側室として晴信に嫁ぐのですが、
勘助が、この複雑な心境の由布姫を慮る(おもんぱかる)感じが、
本書内の、ある意味強烈なアクセルになっています。

 後、もう一つ書きたかったのが、
軍師というと、日本だと、多分、諸葛孔明さんのイメージが大きくて、
清廉潔白なイメージがあると思います、
しかし、本当に中国史通の人に言わせると、孔明さんは、名軍師でなくて、名宰相だそうで、
 中国史通の田中芳樹さんなんか、よく言っています。
(蜀で名軍師だと、法正さんだそうですね)
それは、ひとまず置いといて、
軍師というと、清廉潔白なイメージがあると思いますが、
本当は、そういう人もいるでしょうが、真逆です。
 軍師ほど、兵や将に嫌われ、嫌がられる存在はありません。
だって、平気で兵や将の一つの部隊を捨て駒にするのだから。
 割と、ドライな井上靖さんも、武田家に仕官する最に青木大善を計略で斬ったり
最初この路線で勘助を描いていたのですが、
 だんだん、勘助が、いい人になっていきます。
 しかし、軍師が、仕える殿様にある種の愛情を感じるのも中国史には、
よくあります。
 漫画、「蒼天航路」の呂布に対する、陳宮なんか気持ちなども、
よくそれが出ていました。
まぁ、このへんは、ものがたり力というか、主人公パワーに井上さんも
負けていったのかなぁと、思いつつ読んでいました。
 大河ドラマでは、万人受けするいい人バージョンの勘助が描かれると
思いますが、
 本来、めちゃめちゃズルいのが、軍師なので
ズルい勘助も、読みたかったなぁと、思ったりしています。

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紙の本

「恋」ではなく「忠誠」でした。

2008/12/26 21:33

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

風林火山 井上靖 新潮文庫

 桶狭間の合戦で織田信長に敗れた今川家のお話から始まりました。武田信玄と上杉謙信の戦(いくさ)にまつわる物語です。主役は武田方の参謀である山本勘助です。彼の手法は良く言えば「知恵」悪く言えば「計略」です。事実は闇の中であるので、物語は作者の空想であり、かつ活動的な幻想です。なんとも残酷な場面が続きます。相手をだまして殺す。わたしは山本勘助のようなたくらみ上手な人は嫌いです。彼は孤独だったでしょう。彼は剣術の使い手だと思っていましたが、どうもそうではないようです。わたしは最近、自分は思い込みが強い人間だと感じるようになりました。わたしの頭の中には誤解がたくさんあるようです。権力闘争は非情です。怨み(うらみ)が復讐を生んでいきます。古府(山梨県甲府)と諏訪(長野県)が近くという記述がわたしにはピンときませんでした。そのあたりの地理にはうといわたしです。70kmぐらいのようです。徒歩で3日から4日、馬だと1日か2日の距離だと考えました。
 勘助は自分の意思でいつでも戦闘組織から抜けられる状況にあったと思う。それでも戦を続けて最後には戦死する道を選んだ理由は何だろう。
 女性の力は大きいのか小さいのかよくわかりません。歴史を振り返ってみると卑弥呼、北条正子、西大后など権力者となった女性もいるのですが、大半は男尊女卑で流れてきたように感じます。由布姫はなかなか根性がある人です。日本人の体質として、政略結婚、人質がわりというのは大昔から長く続いてきたのでしょう。ただ、昔も今も亭主元気で留守がいいようです。由布姫は早死にするのだろうか。それから勘助ひとりに頼るのは組織としてどうなのだろうか。勘助63才、由布姫25才、川上弘美著「センセイの鞄」よりも年齢差がある。老いらくの恋か。
 合戦場での「引く」という行為がいい。私は「引く」ためには、強い勇気が必要と考えていましたが、戦略上は当然ある手法で、勝っていても「引く」ことがある。「引く」ことは珍しくない手法となっています。やはり交渉ごとは、押したり引いたりを繰り返しながら少しずつ前に進むことがコツです。最強の武田騎馬隊という印象が強かったのですが、そうではなくて脆弱な(ぜいじゃく)面もあったという記述は裏話を聞かされたようでした。
 勘助の由布姫への想いは、「恋」ではなく主君への「忠誠」だということがわかりました。

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2008/03/07 00:10

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2006/01/08 05:01

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2007/04/05 22:40

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2007/08/01 01:48

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2007/02/23 01:11

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2007/01/07 14:57

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2007/01/12 21:41

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2006/09/19 22:50

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