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道化師は恋の語りべ (ハーレクイン文庫)

著者 トーリ・フィリップス (著),古沢 絵里 (訳)

豊かな荘園の跡取り娘エリザベスが供も連れずに旅立ったのは、財産目当ての男に父を殺され、結婚を迫られたせいだった。名付け親である女王陛下のもとへ赴き、助けを求めるしかない。...

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豊かな荘園の跡取り娘エリザベスが供も連れずに旅立ったのは、財産目当ての男に父を殺され、結婚を迫られたせいだった。名付け親である女王陛下のもとへ赴き、助けを求めるしかない。必死で森を進むうち、彼女は宮廷道化師タールトンと出会う。明るい瞳と美しい歌声に加え、鋭い頭脳も持つ彼は、自分の弟子になりすまして一緒に宮廷へ向かっては、と提案した。そうすれば道中も安全だし、追っ手の目もごまかせる—令嬢はすぐさま波打つ金髪を切り、見習い道化師に変身した。迫り来る危険も忘れる、輝きに満ちた大冒険の始まりだった。【「BOOK」データベースの商品解説】

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電子書籍

今まで読んだヒストリカル系ハーレクイン小説の中でダントツの面白さ

2016/05/15 21:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:banan - この投稿者のレビュー一覧を見る

藤田和子さんのコミック版から先に読み、非常に出来が良かったので原作も読んでみることにしました。

ヒロインは、財産を狙う婚約者に父を謀殺された貴族のお姫様。一方のヒーローは、エリザベス1世に仕えるスパイでもある平民の宮廷道化師。婚約破棄を後見人のエリザベス女王に願い出るため屋敷を逃げ出したヒロインは、森の中で偶然ヒーローに出会い、ヒーローを護衛として雇います。ヒーローは安全確保を理由に、ヒロインに少年の格好をさせ自分の弟子になりすますよう言います。お姫様が初めて経験する庶民の暮らし。驚きためらいながらも、素直にヒーローに従う姿は健気で愛らしく感じます。行く先々で婚約者の追っ手とニアミスしつつ宮廷を目指す2人の間に、いつしか身分を超えた愛が芽生えてゆきます。そんなとき、ついに婚約者に見付かってしまい・・・。

コミック版は3巻構成で、ハーレクインコミックとしては多めのページ数なのですが、原作を読んでみると、やはりコミック版は原作のダイジェスト版だということを痛感します。

コミック版も大変良かったのですが、この作品は原作が秀逸です。軽快な筆致で、するすると読めてしまいます。勧善懲悪の胸のすくお話で、終盤の数回あるどんでん返しにドキドキはらはら。最後の大団円も痛快です。ホットなシーンは中盤の1箇所だけ。でも、ヒロインの愛らしさ・いじらしさの所以でしょうか、濃厚でありながらいやらしさは感じられません。

登場人物は歴史上の実在の人物も多く、それが物語に深みを与えています。ヒーローの道化師・タールトンについても、生没年は違いますが、エリザベス1世のお気に入りの宮廷道化師として実在した人物から着想を得たようですね。

中盤以降に登場する脇役の大学生達もいい味を出しています。

今まで読んだヒストリカル系ハーレクイン小説の中でダントツの面白さでした。

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2010/12/09 00:22

投稿元:ブクログ

          
内容(「BOOK」データベースより)          
豊かな荘園の跡取り娘エリザベスが供も連れずに旅立ったのは、財産目当ての男に父を殺され、結婚を迫られたせいだった。名付け親である女王陛下のもとへ赴き、助けを求めるしかない。必死で森を進むうち、彼女は宮廷道化師タールトンと出会う。明るい瞳と美しい歌声に加え、鋭い頭脳も持つ彼は、自分の弟子になりすまして一緒に宮廷へ向かっては、と提案した。そうすれば道中も安全だし、追っ手の目もごまかせる―令嬢はすぐさま波打つ金髪を切り、見習い道化師に変身した。迫り来る危険も忘れる、輝きに満ちた大冒険の始まりだった。
内容(「MARC」データベースより)
父の急死につけこんで結婚を迫る婚約者を嫌って、エリザベスは道化師タールトンの見習いになりすまして女王陛下のもとへ向かうことにした。弟子には厳しく女性にはだらしないタールトンだが…。

2012/12/16 20:42

投稿元:ブクログ

以前に藤田和子先生のコミック版を読んで大いにはまったのですが、
今回破格の値段で小説が売られていたので
結末は知った上で読んでみましたが......
やっぱりいい!!
この話、凄くいいよ!
こんな名作埋もれさせておくなんて、偉い人は何をしているんだろう。

19世紀イギリスが舞台っていうのが大好きで
今までハーレに関わらず読んでいるけど、
(某執事漫画などの逸脱した設定の漫画は除くとして)
この道化師は恋の語りべという作品のヒーローとヒロインは
今までにない階級の隔たりがあり、そしてヒーローが下級階級に属するという
物語ののっけから先が読めない、特異な作品です。

いや、
この手の舞台で進められる作品は必ずといって男性側が爵位持ちだったり裕福だったりして
そこそこの階級の貴婦人or少しばかり階級が下の女性と恋に堕ちるっていうのが
絶対的なセオリーなの。
だって、階級社会だから!階級こそ絶対だから。
私が愛して止まないエマだって、ここまで階級の差は無いし
坊っちゃん側がジェントリだもの。

まぁ、そのセオリーを覆して
道化師と女王の名付け子が恋に堕ちる訳なんだけど、
あぁ、ヒーローの良い男っぷりも素晴らしいし
何て言うか愛を貫く姿が強くて素敵。
ヒロインもヒロインで、最初から最後まで一貫して可愛らしい。
うん。一般的な可愛らしいでなく、健気っぷり?一途っぷり?が愛らしい。

道中の冒険も
この時代物が好きな人にはたまらないね。
ヒストリカル小説っていうと殆どが
夜会とか屋敷内の上流社会しか描かれていないから
酒場とか調理場が出てくるシーンは少ないもの。
罪の無い娘っ子達との戯れなんて、ちょっと他にないよ。

まぁ、何と言ってもこの作品の素晴らしいところは
想像のつかないエンディングなんだけどね。
最初に言った通り階級の違いからあり得ないカップリングだから
これをめでたしめでたしに持っていくのは....
読む方の愉しみを奪うような真似はせず、レビュはここまでにしておこう。

読んで悔いなし間違い無しの作品です。
一度、ご賞味ください。