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電子書籍
結末
2016/02/21 02:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:@ - この投稿者のレビュー一覧を見る
作品全体を通じて、流美や役立たず教師にイラっと来る事が多く、
これは常に恐怖や脅威に対して完全に屈服し、目を反らして、
別の者に悪意をぶつける汚さに対する不快感から来るわけですが、
そもそもこれは生まれ持った個人の性質というよりは、
集団の悪意が生んでしまった闇という要素が強いのではないかと思います。
教師に至っては、最後の最後まで、恐怖対象であった生徒本体と向き合う事はなく、
親に暴言と暴力をもって向かって行く始末。
バカ親に対して吐き捨てたくなる気持ちもわかりますが、
そもそも自己のトラウマ解消のために教職に就いた時点で、
何か方法を間違っているのではとも感じる部分も。
ただ背景を思えば、流美同様に気の毒な立場でもあり、
ここで憎むべきは個人ではなく、個人をここまで追いやった要因そのものなのではないかと感じます。
妙子VS流美は、最初からこのカードで戦うべきという感じなので、
ある意味納得の行く潰し合いかと思います。
罪悪感があるだけ更正の余地があるとは言え、流美という狂気を生んだ原因は
やはり妙子のイジメ行為にあるわけで、自らが生んだバケモノと戦うという言わば自業自得展開。
主人公の結末も予想どおりの展開となり、これはもう仕方のない事とも感じますが、
心は家族とともにあった事が伝わってくるモノローグには涙が零れました。
紙の本
久々に本気で怖かったホラーマンガ
2009/07/02 20:26
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
廃校が決まった山村の中学校。最後の卒業生たちにとって部外者である転校生・春花へのいじめが凄惨な事件に発展し、完結となるこの3巻で、悲しくも怖ろしい復讐劇の幕が下りる。
表紙からしてすごく上手い絵とは思わなかったが、火も雪も花も、景色のすべてが心象風景につながる構図はすごいし、心情をダイレクトに表す表情は寒気を感じさせる。
全体的にはドラマチックでさえあるホラーフィクションだが、事件のひとつずつ、それぞれの心理をとってみれば、現実にあるものしか描かれていない。PTSD、自律神経失調症、強迫性障害、共依存など、誰もが落ちる可能性のある穴の中でもがく登場人物たち。そこに子供ならではの残虐性が加わって、一気に恐怖が加速する。
子供には大人が望む子供らしさだけではなく、負のらしさも必ずある。しかし大人はしばしばそれを忘れ、素直と従順を履き違え、(時には現実問題からやむを得ず)子供の意思を置き去りにして、大人にとって都合のよいらしさの枠に子供を当てはめようとする。「私は家族を焼き殺された」。帯に書かれた衝撃的な事件は、そんなところから始まっているのではないか。現実の厳しさや責任の重さに思いやりを失う大人たち。子供はそれを子供特有の思考回路で転写しているだけに見える。
両親を亡くした春花に「おじいちゃんがついてる」と肩を抱く祖父。彼もまた息子を亡くして泣くに泣けない父親であり、先の見えた老人である自分しか頼る者のない孫に、どんな気持ちでそう言うのか想像すると、ラストシーンがあまりに切ない。
怒りと憎しみに主人公は燃え尽き、読者に自己問答の余地を残す。忘れられない作品のひとつだ。
電子書籍
救いがないけれど、すばらしい
2022/01/05 17:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あー - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわゆる「いじめ」のお話。絵は失礼ながら好みではないのですが、でも、このストーリーにお合っているし、好みじゃないとかそういうのまったく気にならないストーリー展開です。続きが気になってしょうがなくてい、ちょっと陰湿というか暗~い、救いのないストーリー。でも、読後、何かが心に残ります。決して後味が悪いというわけではなく、何かが残ります。
紙の本
バッドエンド
2019/01/31 22:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
想像以上のバッドエンド。
唯一の救いになると思ってた相場も異常者だったし。
残酷で救いのない話なのに終わり方は綺麗で印象に残る。
面白いとは思ったけど読み返すことはないだろうと思わせる作品だった。