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円周率を計算した男(新人物文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 10件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.5
  • 出版社: 新人物往来社
  • レーベル: 新人物文庫
  • サイズ:15cm/381p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-404-03703-9
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

円周率を計算した男 (新人物文庫)

著者 鳴海 風 (著)

鎖国下の江戸時代、日本でも全く独自の方法で円周率の計算に躍起になった男たちがいた—算聖とうたわれた師関孝和との葛藤を経つつ、ついに円周率の公式を明らかにした天才算術家建部...

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円周率を計算した男 (新人物文庫)

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商品説明

鎖国下の江戸時代、日本でも全く独自の方法で円周率の計算に躍起になった男たちがいた—算聖とうたわれた師関孝和との葛藤を経つつ、ついに円周率の公式を明らかにした天才算術家建部賢弘の苦闘の生涯…。歴史文学賞受賞・日本数学会出版賞受賞の表題作「円周率を計算した男」、大酒飲みの奇才算術家に振り回される平野忠兵衛夫婦の大晦日の夜を描いた「初夢」ほか、「空出」「算子塚」「風狂算法」「やぶつばきの降り敷く」の六篇を収録。【「BOOK」データベースの商品解説】

【歴史文学賞(第16回)】【日本数学会出版賞(2006年)】〔「和算の侍」(新潮文庫 2016年刊)に改題,2016年刊は再編集し「八尾の廻り盆」を新たに書き下ろして加える〕【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

円周率を計算した男 7−78
初夢 79−132
空出 133−179

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みんなのレビュー10件

みんなの評価3.8

評価内訳

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紙の本

江戸の算術家たち

2009/08/14 14:37

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:安波茶40 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 表題作は独自の手法で円周率の計算式を求めることに生涯を費やした建部賢弘が主人公。算聖と称された師匠の関孝和との葛藤に苦しみながら、円周率の公式を見出すまでが描かれている。同作は歴史文学賞と日本数学会出版賞を受賞している。
 
 著者の鳴海は、日本数学会出版賞受賞のあいさつで

 人間世界では、誰もが円周率であったり、自然数であったり、虚数といったひと言では説明できない存在だと思います。それらの人間が織りなすドラマは、たとえ千差万別であっても、小説という一つの形になったとき,オイラーの公式のように矛盾がなく美しい物語になっていれば、それは傑作として長く人々に感動を与え続けます。

 と述べている。
 この人間観は、同書の「初夢」の中にも出てくる。
 この作品は貨幣を鋳造する銀座で代々銀座役人を務める家に生まれ、翌年から年寄り役に就任することが決まった平野忠兵衛の大晦日の夜が描かれる。銀座役所の責任者となることを前に、若い頃から志してきた算術家として名を成すという夢をあきらめようとする忠兵衛に、妻のお福はこう言うのだ。

 「馬鹿おいいでないよ。お前さんから算術をとって、いったい何が残るっていうんだい。人の生き方なんて、そろばんだまみたいに、ご破算で願いましては、なんて出来るもんじゃない。人はだれでも、その人の生き方しか出来ないもんさ。そうに決まってるよ」

 なんともすがすがしい言葉。物語りも、最初は夢をあきらめる決意をした忠兵衛の暗い物思いから始まるが、ラストは意外な展開となっている。

 同書にはほかに、「空出」「算子塚」「風狂算法」「やぶつばきの降り敷く」の六篇を収録。

 恥ずかしながら、和算や江戸時代の算術家のこと、まるで知らなかった。そういう意味でも知ることを楽しめた一冊だった。

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2013/08/24 15:26

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2010/05/30 19:29

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2011/09/15 21:37

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2016/10/26 14:05

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