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本は、これから(岩波新書 新赤版)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.6 85件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2010.11
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波新書 新赤版
  • サイズ:18cm/244p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-00-431280-2
  • 国内送料無料
新書

紙の本

本は、これから (岩波新書 新赤版)

著者 池澤 夏樹 (編)

「本」とはいったい何か。それはいかに変貌するのか。鋭いアンテナを持つ37人が、書店・古書店・図書館・取次・装丁・編集、そして練達の書き手・読み手の位置から、本の過去と未来...

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本は、これから (岩波新書 新赤版)

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商品説明

「本」とはいったい何か。それはいかに変貌するのか。鋭いアンテナを持つ37人が、書店・古書店・図書館・取次・装丁・編集、そして練達の書き手・読み手の位置から、本の過去と未来を語る。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

本の重さについて 池澤夏樹 著 1−11
電子書籍時代 吉野朔実 作 2−3
本の棲み分け 池内了 著 4−9

著者紹介

池澤 夏樹

略歴
〈池澤夏樹〉1945年北海道生まれ。作家。書評集をはじめ、エッセイや評論も数多い。著書に「スティル・ライフ」「マシアス・ギリの失脚」など。

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著者/著名人のレビュー

“先史時代の人々は、...

ジュンク堂

“先史時代の人々は、こうした世界の始まりと終わりを見越していたかのように、彼らの生の断片をカピバラ産地に残して、この世を去ってしまった。……人がいなくなった無人の荒野で、人類の歴史を語るのは電子書籍ではなく、物質に刻まれた痕跡としての活字であるとぼくは思う。”(石川直樹 写真家)
“人間の幸福が、メディアの進展に伴って飛躍するかどうかはわからない。情報や選択肢が爆発的に増えたからといって、それだけよりよい人生が送れるという保証はない。”(原研哉 グラフィックデザイナー)
“私は自分で読んできた本の数々を自分なりに編集して来たばかりでなく、または本で編集された私が、落語の世界で食べ過ぎたそばが羽織を着て座っているように、本が背広を着ているのでもなく、紙の本との「環世界」の中で生きてきたのだ。”(福原義春 資生堂名誉会長)
37人の、本の行く末を案ずる人々の思いが編まれたこの本の中で、本の書き手、作り手、売り手といった人々よりも、本と適度な距離を取って付き合っている人々の文章の方に、説得力を感じ、不思議な安心感を抱かせられる。

書店員レビュー

ジュンク堂書店那覇店

kindleやipa...

ジュンク堂書店那覇店さん

kindleやipadなど、私たちの暮らしの中に少しずつ電子書籍が浸透しようとしている。紙の本でページをめくって読書をするという行為はなくなっていくのだろうか。
池澤夏樹をはじめ、様々な世界で活躍する37人が本に対する思いを語ったエッセイ集。
本が近い将来なくなることはないのだろうが、本を取り巻く環境は変わっていくのだろう。本を愛する者として、「本」のこれからを改めて考えさせてくれた1冊。 文芸書担当

ジュンク堂書店ロフト名古屋店

この本は作家の池澤夏...

ジュンク堂書店ロフト名古屋店さん

この本は作家の池澤夏樹のもとに寄せられた、本と繋がりのあるいろいろな方々からのメッセージを一冊にまとめたものである。
「本は、これから」、電子書籍元年と言われる今、本書の話題の中心は電子書籍でどう本が変わって行くか、と言う事になる。本が無くなってしまうのか?否、本は消滅しない。と言う解は本書で出ている。しかし、本の役割は変わって行くのだろう。
本書の中で詩人の「長田弘」氏は、「読んだ本の嵩によってではなく、読まなかった本によって、本という文化、読書と言う文化がつくられてきた」と語っている。このコメントを聞くと、毎年8万点以上新刊が刊行される今日、読むはずのなかった一冊と読者をマリアージュさせるのが、私の仕事なのだろうと改めて思う。
本に対する思いは人それぞれある思うが、本書を読んで改めて皆さんに本の未来を想像してもらいたい。

みんなのレビュー85件

みんなの評価3.6

評価内訳

紙の本

本の明日を考える

2011/01/17 08:13

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 2010年は「電子書籍元年」と呼ばれ、ipadの登場でより身近に電子書籍を利用できる環境に近づいたといえます。
 そんな中、多くのマスコミが従来私たちが本と呼んできた出版形態が生き残れるだろうかといった議論を展開しています。本書もそのような議論のひとつです。
 作家の池澤夏樹氏が編者となって37人の識者の皆さんが本について、本のこれからについて語っています。まさに「本は、これから」と題されたパネルディスカッションを見ている感じで、37人のパネラーの意見はそれぞれに刺激的で、全体としてとてもまとまっている印象を受けました。

 37人の識者の皆さんをみてみると、学者、書店、編集者、経営者、装丁者と、本に関わる広いジャンルから集められています。ただ出版社の関係者と作家の人達が少ないのが残念です。
 出版社でいえば、本書は岩波新書の一冊ですので、岩波書店で電子書籍を担当されている部署の人を加えるなどの工夫があってもよかったのではないかと思います。それと、いわゆる大手の出版社、書店チェーン、印刷会社がはいれば、またちがった意見がでたのではないでしょうか。

 本書の37人の意見の中で参考になったのは、評論家の紀田順一郎氏の「電子化を奇貨として、日本の書籍を何らかの程度に国際商品へと衣替えしようという出版人や著作者は現れないものか」という発言でした。
 紀田氏は「世界につながらない電子化なんて」とした上で、「これからの本が「どうなる」ではなく、「どうする」という意志」が必要だと説いています。
 紀田氏の説のように、電子書籍の普及は避けられないと思います。だとすれば、従来型の本の「これから」だけではなく、それをどう活用していくかという議論も欠かせないでしょう。

 私は「電子書籍」はこれからもどんどん広がりをみせるだろうと考えています。「電子書籍」しか知らないという世代もいつか誕生すると思います。
 しかし、池澤夏樹氏がいうように、「本には体積と重量」があります。そういった総量としての本は今のような大量出版ではなくなるでしょうが、いつまでも残ると信じています。

 ◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。

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紙の本

本と電子書籍の転換点で

2011/02/07 11:17

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

電子端末の発売、コンテンツの増加に伴い、
電子書籍が身近になりつつある2010年。
作家、書店、古書店、図書館、取次、装丁、編集と
さまざまな立場の人が「本は、これから」をタイトルに寄稿しました。

紙媒体は残るとは思うし、電子書籍は普及すると思う。
ただ「残すべきだ」とか「残さなくちゃいけない」と
力を入れなくても、残る本は残るし
残らない本は残らないとも思います。

だいたい二匹目のドジョウを狙った本が
世の中に氾濫しすぎています。
電子書籍にした方が、本は当然、より安くできるので
こういう売上だけを狙った本は紙媒体から淘汰されます。
それらが書店に並ばなくなるだけでも、すっきりしますね。

本書に登場する方たちは、本に携わり
プライベートでも膨大な本に触れている人たちばかり。
だからどれ一つをとっても納得できないことはありません。
「本を残そう」という意見も「電子書籍は便利」という意見も
すべて読んで、その通りと思ってしまう。

内田樹の
「電子書籍はスーパーリアルに『今読みたい本、読む必要がある本』を
私たちに届けてくれる。その代償として、電子書籍はその本との
宿命的な出会いという『物語』への共犯的参加を読者に求めない。
電子書籍は実需要対応の情報入力源である」
はさすがに炯眼です。

このエッセイの中で惹かれるのは
改めて本のすばらしさを実感させてくれる、これらの言葉です。

長田弘の
「本の作ってきた世界の豊饒さというのは、読まれる本によってより、
むしろ圧倒的に、読まれなかった数知れない本によって、
常に豊穣であり、豊穣でありえてきた世界だったからです。
読まれない本、読まれなかった本なしに、本の世界はなかった」

五味太郎の
「(電子書籍にナレーションや効果音を入れることによって)
『絵本の世界がもっと豊かになるはずで……』あたりでむっときて、
そんなの余計なお世話、絵本そのままで十分豊かなのさ、
さようなら、なんてこともありました」

鈴木敏夫の
「読んでいないのには理由があって、老後の楽しみに取っておきたいから。
この前、たまたま手にとってみたら、止まらなくなりそうになって
慌ててページを閉じた」

印刷革命であるグーテンベルグ革命が起きても
すぐにすべての書籍が印刷されたわけではありません。
口伝も木簡も写本も残っていました。
だから、私が生きているうちに本がなくなることはないでしょう。

でも、こういう議論が起きて
こういう本が出版されるような時代もあったと
未来の人々は回顧するでしょうね。

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紙の本

電子書籍は「本」であるのか?...って意味あるのかな

2011/08/24 08:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る

作家はもちろん、書店員、装丁家、図書館員、そして読者と様々な立場から、「本は、これから...」を語る。内容の多くは、というかすべては、「電子書籍の台頭による『本』の未来は...」というテーマ。驚異に感じている方、結局内容だという方、紙がすたれることはないという方、使い分けることができるという方。(『本』の世界の)それぞれの分野におけるプロフェッショナルが、それぞれの考えを語る。
個人的には、蔵書をそれほど持つわけではなく、スペースという電子書籍の優位性のひとつを重視していないので、正直なところあまりそれには興味がない。あきらかに「紙」派である。が、デバイスのひとつとしての読書ツールに対しては否定する気もない。駅や電車でiPadで読んでいる人を見ると多少の違和感を感じるけれども、「自分は紙の本を読む」ということに迷いは生じていない。本書の中にもあったけれども、紙をめくる、読んだページ数や残りページ数の「厚さ」を感じる、ということが好きなので、電子書籍の「○ページ」という数字では得られない「快感」がある以上は、自分は変わらないと思う。たとえば前に読んだところを参照したくなった場合でも、「確かこの最初から3mmくらいのところに...」といって探すのも、これもフェチ的に楽しいものであるので...
雑誌とかビジュアルを伴うものは電子辞書で、とか「使い分ける」話も出てきましたが、自分にとってはあまり魅力を感じません。というわけで、「自分にとっては」否定派ですが、きっと「そっち」のほうが断然使いやすいということもあるのでしょうし、何かのきっかけで「電子書籍派」にコンバートする可能性だってあると思っている。それはそれでいいじゃない?読むのは内容だし、ね。
総勢37名の「本」に関するエッセイ。テーマは「本は、これから」というところだが、立場は違えど、何らかの形で「本」に接している方々、皆様の「本好き」の熱さには素敵な感覚を覚えます。そして功なり名をなした方々ですから、そこ(読書)から得たものを確実にアウトプットされ続けていらっしゃる姿には尊敬いたします。どちらかといえば、表現の硬軟あれど、「本が大好き!」という、少年のような心を感じました。こちらの側面の方が読んでいて楽しかった。
37人もの「モノ言う方々」が揃うと、それはそれで圧巻なのですが、一部はなんだか難しい表現を並べて何を言いたいのか分からないエッセイもあり、書店員さんの話で、その書店に行きたくなっちゃう話もあり。そんな中で池上彰さんは、さすがに分かりやすい、「届く」エッセイになっているなあ、と改めてそのすごさを感じました。
自分は当分電子系は使わない予定ですが、肯定派も否定派も関係なく読める本ではないかなあ。それぞれの「本好き」の話として。

【ことば】...書棚に収めることを第一の趣味としている...(成毛眞さん)

もちろん本来の目的ではないと思うけれども、集める、並べる、見入る、悦にいる、ということを「紙」の優位性にあげている方が数人。読み返す必要のあるなしにかかわらず、ということ。なんとなくわかります。コレクターの領域ですよね。コレクションも「電子化」されつつあるので、この概念も変わっていくんだろうか...

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紙の本

紙の本と電子書籍をくらべるにはまだはやい ?!

2011/04/05 22:05

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る

37 人の著者が 6 ページくらいずつ,本へのおもいや本にまつわるおもいでなどを書いている. 日本でも電子書籍がでまわるようになってきた現在だが,紙の本にこだわるひともいれば,電子書籍になってもかまわないというひともいる. しかし,概して電子書籍に批判的な著者がおおい. それは,ほとんど電子書籍にふれていないことからきているのではないだろうか. 出版されたのが 2010 年 11 月ということだが,日本でこの種の本をだすにはまだちょっとはやすぎたのではないだろうか.

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紙の本

電子書籍懐疑派の文章に気持ちが添わなかった

2011/02/26 11:04

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 電子書籍が盛んにメディアで取り上げられる今、編者の池澤夏樹を含めて37人がこれからの書籍について思いをはせた文章を寄せた一冊です。
 大学の研究者やライター、書店主や読書家で知られる企業トップなど、幅広い分野で名の知られる人々が筆をふるっています。

 執筆陣はどちらかというと年配の読書家が多いせいか、電子書籍には懐疑的な文章が多く見受けられます。私自身、電子書籍はあくまで好みの問題で手にする考えは“今のところ”ありませんが、そんな私の心に添うものが本書に寄せられた懐疑派の文章には見当たりませんでした。
 
 「そもそも人間は有機物でできている。有機物とはカーボン(炭素)を主体とした化合物だから、人間はカーボンと相性がよい。紙はカーボンであり、本は紙に限るのである。」(池内了)

 「電子書籍という新しい考え方の先には、本という文化、読書という文化がつくってきた、ゆっくり、という時間をどう設計してゆくかという見通しが、まだどうしようもなく欠落しています。」(長田弘)

 「スローな読書には、やはりしなやかな紙の本こそがふさわしい。それも文庫本のように、手にすっぽり入るような判型が望ましい。」(宮下志朗)

 こうした文章には電子書籍推進派の考えを押し戻すだけの論理的力がないように感じられます。
 むしろこの本で電子書籍の効用を説く、菊地成孔や紀田順一郎、最相葉月といった書き手の文章のほうが、電子か紙かといった本の門構えにこだわることなく、読書活動にとって電子書籍が決してマイナスではないということをかなり説得力の形で綴っていることが印象的でした。

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2011/08/29 03:05

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2011/03/27 21:23

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2011/07/02 12:20

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2011/01/23 13:12

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2011/01/09 11:50

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2010/12/18 11:58

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2012/12/10 23:41

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2010/12/06 08:17

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2011/11/13 03:57

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2011/01/06 22:42

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