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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2012/03/29
  • 出版社: 光文社
  • サイズ:19cm/374p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-334-97676-7

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世界は文学でできている (対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義)

著者 沼野 充義 (編著)

リービ英雄、平野啓一郎、ロバート・キャンベル、飯野友幸、亀山郁夫を対談ゲストに迎え、文学について様々な角度から話し合う。イベント「新・世界文学入門 沼野教授と読む世界の日...

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世界は文学でできている (対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義)

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世界は文学でできている~対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義~

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商品説明

リービ英雄、平野啓一郎、ロバート・キャンベル、飯野友幸、亀山郁夫を対談ゲストに迎え、文学について様々な角度から話し合う。イベント「新・世界文学入門 沼野教授と読む世界の日本、日本の世界」での講演をもとに再構成。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

世界文学のりりしいヒロイン(ヒーロー)たちのために 9−12
越境文学の冒険 リービ英雄 述 13−70
国境も時代も飛び越えて 平野啓一郎 述 71−166

著者紹介

沼野 充義

略歴
〈沼野充義〉1954年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(現代文芸論・スラヴ語スラヴ文学研究室)。専門はロシア・ポーランド文学。著書に「亡命文学論」でサントリー学芸賞受賞。

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みんなのレビュー14件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

2012/02/29 09:06

投稿元:ブクログ

タイトルがいいですね!!

本当にそう思う。

ちょっと難しいかな?

でも、タイトルに唸ったら読んでみよう!

2013/04/15 14:07

投稿元:ブクログ

これ面白かったな~。

なんか少しだけ、視界が開けた感じ。

一番分かりやすかったのは「現代日本に甦るドストエフスキー」。今の文学がちらほら覗くのもその理由なんだけど、以前高村薫の「照柿」について自分が書いたことを後押しされたような記述を見つけて、すっかり親近感。嬉しい気持ちになった。

沼野先生は照柿の解説を書いていてそこに、「高村薫は現代のドストエフスキーである」と書いたんだそうです。本書では「照柿におけるベアリング工場の生産現場とか(中略)描写の徹底はすさまじいほどで、ここまでリアリスティックに厚く書き込む作家は、世界文学を見渡してもほとんどいないのではないでしょうか」という部分。わかる~~!!

あたしが以前書いた照柿の書評(感想文)は、これ。
http://ameblo.jp/bambicapampino/entry-10457082580.html
「この上巻でも、「工場が衛生的でなく暑く、苛酷な労働条件です」ということを表現するのに何十ページと使ってある。うーん、確かに主人公の幼なじみとして、しかも極道という過去を捨ててこれだけの苛酷な場所でずっと働いていた・・という虚無感や焦りを表現するのに必要なのかもしれないが・・

昔、世界名作全集で、延々と家族構成の説明だけを読まされた某・有名な名作を思い出す。
よく、コンサルのレポートは一枚いくら、だとか何時間でいくら、だとか、完全に量で金額が決まる分野もあることは知っているが、もしかして小説も?長ければ長いほどありがたがられるの?と、少しやさぐれてきたのも本当だ。

熱くて暑い描写がえんえんと続くので、読んでいるのは真冬なのだけど、なんだか息苦しくなってきた。顔をぐいぐい、夏のむわっとした熱いコンクリートにでも押し付けられているようだ。」

沼野先生のびしっとした分析とお前の駄文を並べて語るんじゃない!と怒られそうなんだけど、いやはや読み終わったときのつかれかたが描写のすさまじい徹底にあったのかそうか!と、ひとり膝を打ったわけですよ。


ちなみにあたしの文章の特徴は、それはあたしの記憶手法にもおおいによるのだけれど、情報としてあるいは文章として物事を記憶するのではなくて、事象をそのときに感じた重力(圧力)とか色味で覚えていることがおおい。あるいは写真みたいにデザインやパターンで、べたっと覚えていることが。

昔どこかで、ある種の人は脳になんらかの変わった機能を備えていて、例えば音を味覚に置き換えたり、文章を色として知覚すると聞いたことがある。いいなぁそれ、なんておもったけれど、そこまでかっこいいものでもない。単に目カメラ状態なんだと思う。自称を記録(記憶)する際のエンコーディングがあたしの場合、テキストではなくイメージ(大きな意味での)なのではないかと思う。あたしはそれでいいと思っていたけれど、「で、そのお店の名前は?」とか「いや、雰囲気はよくわかったから住所とか覚えてないの?」などいわれてしまう。叙情的な説明は出来るのにリーダビリティのない自分が悲しいが、これもいわゆる、女性脳なんだろうか?

2016/09/29 12:59

投稿元:ブクログ

対談としてはかみ合っていない。進行役の沼野氏が話しすぎ。これならば、沼野氏の単著として構想した方がよりよい本になったのでは。

だからといって、内容に眉をひそめる部分があるとか、得るものがないという訳ではない。

対談者を生かし切れていないのでは、という残念さが残った。

最後の亀山氏は良かった。
「おわりに」の言葉は力があった。

・日本文学も世界文学
・途上国から、本当の文学が登場するかもしれない
・文学はどれを読むかではなく、読み方
・「ここに骨を埋めるか」という質問への怒り

・ノスタルジーの感覚こそが、生命感覚の根幹部にあり、それこそが生命の結晶なのではないか。ノスタルジーとは深い意味において、復活と蘇生の感覚。

2013/08/31 09:35

投稿元:ブクログ

グローバル化が文学にも及んでいる事を再認識させられる一冊。ロシア偏重のきらいもあるが、やはり長編の魅力を味わうには外せない。世界と日本の違いを取り払うだけでなく、近代と古典の差も取り払われる。読書欲をかきたてられる一冊。

2012/02/11 00:17

投稿元:ブクログ

311以降の文学について書かれている「おわりに」に共感。日本文学の役割は今後とても大きな意味が出てくると思う。編者はポーランドのノーベル文学賞受賞詩人シンボルスカの翻訳者でもある沼野氏。彼の視点、思考、そして言葉は深みがあり好感が持てた。

2012/08/21 21:12

投稿元:ブクログ

断片的だが、重要な問題が数多く提起されている。特に面白かった(もっと知りたかった)テーマは、ドストエフスキーと宗教の問題(P.326-331)、父性の問題(P.343-348)。はじめに、で筆者自身が理論には触れない、と断ってはいるけれど、多少は文学理論にも踏み込んだ上でこれ位分かりやすい話が聞きたかった。
それから、震災後に寄せられた「あとがき」は一読以上の価値がある。なんなら震災後に対談してくれればよかった。

2013/11/24 12:52

投稿元:ブクログ

 〈J文学〉ならぬ〈W文学〉――最初は早稲田文学のことか? と思った――を提唱した編者による、ゲスト・スピーカーを招いた連続講義の記録。何だか茫洋として掴まえどころがなかった〈世界文学〉というコンセプトに近づこうと思って手に取る。ゲスト・スピーカーはリービ英雄、平野啓一郎、ロバート・キャンベル、飯野友幸、亀山郁夫。

 直観的な印象として言えば、〈世界文学〉という発想を下支えしているのは、(1)世界的な(人)文学の退潮という大きなトレンドと、(2)ポストコロニアル以後の文学評価やカテゴリーの再編成という要請、そして(3)(とくに日本の文脈では)教養主義以後にいかに文学の価値を担保するか、という切迫した問題意識という三者のアマルガムではないかと思う。その意味では、まさに21世紀的な文学のコンセプトだし、ポスト〈国民文学〉の未来を拓くためには、それなりに有用ではあろう。
 ただし、やはりまだ茫洋とした面があることは否めない。沼野は、世界文学とはカノンの目録ではなく、あくまで読み方の問題だ、というダムロッシュの言葉をたびたび引いている。確かにそれは元気の出る一節ではあるものの、ならばなぜ〈世界文学〉という名称を用いるのか、それは限りなく〈わたしの文学〉ではないのか、という疑問は拭えない。この点、もう少し勉強したうえで、考えてみよう。

 だが、本書の最大の魅力は、沼野と多彩なゲスト・スピーカーたちによる具体的なエピソードと、本読みのプロたちによるブック・ガイドにこそある。早速本書から、ぜひ読みたいと思うものをメモしてしまった。本書のおかげで、わたしの〈文学の世界〉は、確実に拡がったわけだ。

2013/11/02 16:20

投稿元:ブクログ

荒ら屋に居ながら世界を感じるコトが出来る読書って素晴しい!(勿論、百聞は一見に如かず、、、ですが)

光文社のPR
http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334976767

2015/09/06 21:39

投稿元:ブクログ

沼野充義「世界は文学でできている」 http://www.kotensinyaku.jp/archives/2012/01/005177.html … 読んだ。おもしろかった。対談録だけどどこかで開講された講義録らしい。対談とは言えどの回も前半は沼野充義の膨大な導入で占められるのでやや物足りないというかゲストの考えを聞きたいというか(つづく

言語と国籍と意識、文学全集の役割(もはや定番はない、とか)、日本文学/世界文学という枠組みの違和感、サリンジャーの新旧訳比較、ドストエフスキーの小説の意義、などなど。サリンジャーの訳が小説世界の成り立ちに影響しているとは考えなかった。特にゾーイーのラストは結構衝撃(つづく

「フラニーとゾーイー」は一番好きな話で、そんなに世界が違うなら積んだままの原著を読まないと、と思ったほど。編集中に例の震災が起きたとかであとがきで震災とそれ以後の世界についての思いが書かれていたけど全く無用。都内在住であの地震でそんなに影響受けるなんて、なんてナイーブなの(おわり

2012/10/21 10:10

投稿元:ブクログ

世界から見て日本の文学は、どのような見解で読まれているのでしょうか?ときには、日頃読む文学の枠を越えて世界的な視野で日本文学や世界各国の文学を見ると新しい発見があるかもしれません。
 本書は著名な方の対談形式で世界の文学について読み解くことが出来ます。また『1Q84』の著者である村上春樹さんは作家での活躍とは別に、翻訳を手がけている本も多く、一味違った作家の一面も垣間見ることが出来ます。
秋の夜長世界の文学に浸ってみてはいかがでしょう!?

2014/01/15 17:03

投稿元:ブクログ

『世界は文学でできている』
沼野充義

つまり、世界文学というのは、私が、あなたが何をどう読むのかだということなんです。突き放した言い方に聞こえるかもしれませんが、最初から与えられたリストに従って「これだけは読まなきゃ」と時部を縛りながら読むのではなく、読みたいものを夢中になって読んでいるうちに、次に読みたい本が出てきて、その結果、自分の世界が世界に向かって広がっていく、というのが本当は一番いいのでしょう。(p99)

★リストというのは目安としてあることを忘れてはならない。小学生のころ、無為に図書室で選んでいたことを思い出す。

 余暇自体は増えていないにもかかわらず、エンターテイメントのジャンルは多様化しましたから、限られた時間の壮絶な奪い合いが始まって、結果、本の売上げも、テレビの視聴率も落ちることになった。読書は今、そのサバイバルの渦中に投げ込まれています。(p108)

★なるほど。現在は多様化が生んだ状況。

……純文学畑の人たちは、僕も含めて、文学はもうちょっと人間が生きる上で大きな影響を及ぼすものだ。単なる束の間の興奮ではないということを言ってきたんだと思います。(p136)

★つまりは、そういうことだろう。そう感じられるかは私たちにとって大切なことだろう。

つまり、「物語」(ストーリー)は、神話や昔話などに典型的に現れますが、さまざまな事件を生起する順番にアレンジした語りであるのに対して、「プロット」は因果関係などによってその事件を並べ替え、再構成したもので、小説家によって再構成されたプロットを読む読者は、記憶力と知性を要求されるようになる。(p138)

★難しい文章。例えば推理小説。死体から始まる。そして犯人へたどり着く。書かれる順番としては逆である。

文学というのは自分で読んで、感じて、経験して、分析して、そこから何かを得ていくという「読む」プロセスが一番基本です。だからインターネットで情報が集まるのが速くなったからといって、パソコンが自分の代わりに読んで、感じてくれるわけではない。どんな便利なメディアが出てきたところで、それを使うのは自分の頭だし、本を読むのは自分です。(p151)

★インターネットはすぐ情報を手にできる。だからもう情報の価値は昔より変わっているのではないか。今求められるのは分析したり、自分で考える能力だ。

そもそも彼らの小説は、宗教文学と呼んでもいいくらいでしょう。(p327)

★ドストエフスキーとトルストイについて。つまりキリスト教。

たとえば「いじめ」を語るにしても、いじめられる側だけに理屈があるのではなく、いじめる側にも理屈がある、という善悪の相対化と言いますか、そういった視点が出ている。(p333)

★『ヘヴン』について。善悪の相対性がこの作品にも書かれている。

『許されざる者』というのは不思議なことに、ドストエフスキー的なものとトルストイ的なものが混在している小説なんですよ。非常に贅沢な物語空間になっている。(p338)

……あれほどのことがったにもかかわらず、まあ、ほとんど普段どおりの平穏な日常を他の大部分の東京の住人と同じように送ってきたということを意味する。
 しかし、あれほどのことがあったのに、文学は前と同じでいいのだろうか。世界文学の読み方も変わるべきなのだろうか。それとも変わるべきではないのだろうか。(p360)

★それは私の心にもよぎった感覚だ。結論としてイエスともノーとも分からないと述べる。

それはおそらく誤読ではなく、現代や状況を超えて生き、新たな力さえも獲得する文学の普遍的な力を示すものではないだろうか。(p370)

★震災前に書かれたものも、震災後にはその事を語っているように思える。それは誤読ではなく、「文学の普遍的な力」と述べている。なるほど。

2013/11/05 08:57

投稿元:ブクログ

言語で文学を区切ってばかりでいいのか?第一線で活躍する文学研究者や作者の対話が、ことばを越境する雄大な文学世界を案内してくれます。

九州大学
ニックネーム:天神(あまがみ)ルナ

2015/06/04 17:52

投稿元:ブクログ

文学とは何か、これからの文学は、文学の楽しみ方……と多岐にわたる文学講義は、元々中高生向けに開かれた(らしい)イベントでの講義を本にしたものだから、たいへん親切で読みやすく、こちらの視界を自然に広げてくれて面白い。読書案内としても良質。知らない作品に興味を持つのはもちろん、村上春樹は食わず嫌いだったのだけど、読んでみようかな、という気になった。それだけ紹介の仕方が絶妙。

そもそもは世界文学に興味を持ちたいと思って手にとったのだけど、のっけから「世界文学というくくりにどれほどの意味があるのか」「文学もグローバルである」という話で面食らった。安易にカテゴライズして苦手意識持ってすみませんでした。でも一番印象に残ったのはロシア文学という(カテゴライズされた)ジャンルでしたすみません。

終わりに三・一一についても言及されている。学者として一人の人間としての葛藤がそのまま吐露されていて、あの災害の凄まじさが蘇った。蘇るということはつまり死んでいた、忘れていたわけで、己の浅はかさを恥じ入るばかり。こんなに真摯に文学と現実について懊悩する人がいる一方、文学を逃避か時間潰しにしか考えてない私がいる。バラストかな、なんて笑ってもいられないんだなあ……

2016/06/09 19:17

投稿元:ブクログ

対談の本。ゲスト: リービ英雄、平野啓一郎、ロバート・キャンベル、飯野友幸、亀山郁夫。沼野氏は読み方の問題を強調している。……。図書館本。 075