サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

3日間限定!5周年記念!5倍ポイントキャンペーン(0522-0524)

5周年記念!5倍ポイントキャンペーン(0522-0524)

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

湿地
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.7 94件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×

新刊お知らせメール登録

この著者の新着情報

一覧を見る

  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2012/06/09
  • 出版社: 東京創元社
  • サイズ:19cm/343p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-488-01343-1
  • 国内送料無料

紙の本

湿地

著者 アーナルデュル・インドリダソン (著),柳沢 由実子 (訳)

雨交じりの風が吹く、十月のレイキャヴィク。北の湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。被害者によって招き入れられた何者かが、突発的に殺害し、そのまま逃走したものと思...

もっと見る

湿地

1,836(税込)

ポイント :17pt

紙の本をカートに入れる

電子書籍化お知らせメール

電子書籍化お知らせメールサンプル

電子書籍化お知らせメールヘルプ

メールを登録する

通販全品対象!ポイント最大5倍!<5周年記念>

こちらは「honto5周年記念!本の通販ストア全商品ポイント最大5倍キャンペーン」の対象商品です。
※キャンペーンの適用にはエントリーが必要です。

キャンペーン期間:2017年4月28日(金)~2017年5月31日(水)23:59

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

雨交じりの風が吹く、十月のレイキャヴィク。北の湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。被害者によって招き入れられた何者かが、突発的に殺害し、そのまま逃走したものと思われた。ずさんで不器用、典型的なアイスランドの殺人。だが、現場に残された三つの単語からなるメッセージが事件の様相を変えた。計画的な殺人なのか?しだいに明らかになる被害者の老人の隠された過去。レイキャヴィク警察犯罪捜査官エーレンデュルがたどり着いた衝撃の犯人、そして肺腑をえぐる真相とは。世界40ヵ国で紹介され、シリーズ全体で700万部突破。ガラスの鍵賞を2年連続受賞、CWAゴールドダガー賞を受賞した、いま世界のミステリ読者が最も注目する北欧の巨人、ついに日本上陸。【「BOOK」データベースの商品解説】

【ガラスの鍵賞(2002年)】10月のレイキャヴィク。北の湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。突発的な殺人か。だが、現場に遺された謎のメッセージが事件の様相を変えた。犯罪捜査官エーレンデュルが辿り着いた衝撃の犯人、そして真相とは?【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

アーナルデュル・インドリダソン

略歴
〈アーナルデュル・インドリダソン〉1961年アイスランド生まれ。父親は作家インドリディ・G・トーステンソン。アイスランド大学で歴史学と映画を専攻。新聞社を経て映画評論家に。ガラスの鍵賞、CWAゴールドダガー賞受賞。

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー94件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

読みやすい文体の奥に、深い広がりが感じられる。犯罪捜査官の生活と仕事を通し、アイスランドの地理的条件、歴史、結婚と葬式、社会の病理、科学技術の受容等が書かれた警察ミステリ。

2012/10/22 14:31

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

帯の文句に堂場瞬一氏が「警察小説」、大森望氏が「警察ミステリ」という言葉を使っている。
そういや、犯罪捜査の立場で書かれていたと思い、ふっと「函館水上警察」が浮かんだ。と言っても、読んだのは『墓標なき墓場』だけ。だが、「ああ、インドリダソンと高城高の世界は似ている」と、何やら陶然とした。

寒さ厳しい北の荒涼の中、叩き上げの犯罪捜査官が身を粉にし動き回る。はじめは、どこかであったような事件にしか思えないものが、小さな糸口からこつこつ調べ上げられていく。捜査官独特の勘がよりどころ。忘れてならないのは、その勘が生得のものではなく、不断の姿勢で積み上げてきた能力のたまものだということ。

糸口はやがて手ごたえ強いロープのごとく彼らをみちびく。辿り着けた事実の前に、それが大がかりな組織的たくらみの一角に過ぎないことを知らしめす。後ろ盾のない一捜査官だが、一つの解決で区切りをつけず、巨大なものへ臆せず挑んでいく。

『湿地』の読後、「あばく」という動詞が頭にひびいた。「あばく」には、ピラミッドのような墓をあばく場合と、正体や陰謀をあばく場合がある。前者は目に見えるブツで、後者は目では見えない。読み終えれば、この語が本書を象徴するのにふさわしいものだと分かっていただけよう。

『湿地』も高城高作品も、現場の人間がこつこつ働き、手を抜かず、注目すべきものを見過ごさないから成果がもたらされる。すなわち、真相があばかれる。
おそらく読み手が警察小説に魅了されるのは、内外の作品を問わず、このポイントだ。地道に積み上げた捜査が、犯罪の真実を「あばく」。それも大がかりな犯罪の首ねっこを押さえ、不当な利益を得ていた権威を失墜させる。『湿地』は、しかしそのパターンには収めきれない真相に到達する。
いたし方ないと納得すらできてしまう犯罪をどう受け止めれば良いのか。「殺人」の加害者と被害者の罪の重さが反転して書かれ、人の内面の複雑さに心を千々に乱しながら、読み手たる自分の内面の複雑さにも気づかされる。

レイキャヴィクにあるアパートで老齢の男性が殺されている。意味をなさないメッセージが残されている点が変わってはいたが、現場の痕跡を隠そうともせず、部屋の扉も開けっ放しにされていた不器用な殺人。
被害者はなぜ殺されたのか、被害者がどういう人物だったのかを探ろうとすると、殺人のあったアパートから、人目に触れないよう、ひっそりと隠された古い写真が出てくる。人物ではなく、ある場所を写したものだ。
そして、被害者が過去に、ある罪を犯したかもしれないという可能性が浮かび上がってくる。

読みやすく、手に取れば「どうなるか、これから先、どうなるか」と一気に進んでいく読書だが、プロットが分かっていくだけの消費じみた時間にならないのは、読みやすい文体の奥に、深い広がりが感じられるからだ。
犯罪捜査に並行し、捜査官の私生活が描かれる。彼自身が抱える問題、子どもの問題などが、アイスランド社会全体が倦む問題の一例として挙げられる。主人公の生活と仕事を通し、アイスランドの地理的条件、歴史、結婚と葬式、社会の病理、科学技術の受容等が表される。

本来、からりと乾いているべき場所が湿り気を帯び、不快な害虫や地盤沈下などの問題の原因となってしまう。そういう土地は、人の暮らしに影を落とすに違いない。
揺るぎない大地で悠々と暮らす人びとに憧れながら、置かれた場所の不安定さに、気と生活を蝕まれ、吐息つく人の哀しみを、インドリダソンはミステリ・ジャンルの中で、こつこつ地道に表しているのだろう。彼の作品をまた読みたい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

アイスランドの成り立ちに隠された事件の深層

2012/09/06 11:22

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん  - この投稿者のレビュー一覧を見る

北欧ミステリーがブームだという。このところスティーグ・ラーソン 『ミレニアム』、ヨハン・テオリン『黄昏に眠る秋』とスウェーデンのミステリーを楽しませてもらったが、今回はアイスランドである。2~3年前に火山が噴火して国際航空線が大混乱したのはたしかあの島だった。「国」というよりも、火山と氷河、寒々とした不毛の「島」というイメージである。

2001年、雨が降り続く暗い町。首都レイキャヴィクのノルデュルミリ(北部の湿地を埋め立てた住宅街)。物語の人間関係を象徴するかのようにジメジメとして陰鬱な情景描写は印象的だ。そこにある半地下室のアパートで69歳の老人の撲殺死体が発見される。犯人が残したと思われるメモには意味不明の単語。行きずりの犯行とみられたが、引き出しの奥から、1964-1968と刻まれた墓石の写真が発見されたことから、事件は40年前にさかのぼる。

レイプ、家庭内の倒錯した性、暴力、薬物中毒、親子の愛憎。事件の周囲はどの国でも変わらないものだ。
「俺についてこい」と勘と経験で突っ走るベテラン捜査官。合理的な判断で冷静、ちょっと生意気な若手。豊かな感受性で二人のバランスをとる女性捜査官。こういう組み合わせで、角を突き合わせ、試行錯誤の地道な捜査活動の結果に真実にたどり着くというのも最近の警察小説にはよくある。
物語の横軸にベテラン捜査官・エーレンデュルの家庭内事情が描かれる。薬物中毒で暴力団から借金し、しかも妊娠中である娘と壮絶な対立がある。日本であればこれでは警察官として社会的地位はないと思うが、それは程度の差であって、警察官のホームドラマを織り込んでストーリーに膨らみをもたせているパターンである。
同情を誘う犯行動機の悲劇性だってテレビ放映のミステリードラマでは定番になっている。

読者はレイキャヴィクの特異な雰囲気に飲み込まれるだろうし、ほぼ納得性のある謎の構築であり、ストーリー展開も丁寧さとスピードのバランスは良い。ただし、これだけであれば万国共通の平板な作品にとどまるところだ。

知らない国の小説は、読んでそのお国柄を垣間見ることができれば、ストーリーそのものよりものめり込めることがある。実はこの作品の肝心なところはアイスランド国の成立ちそのものにあるのだ。「なるほどそういうことなの」と得心できる謎の核心がある。だから、アイスランド国の成立ちの特性とはなにか?をここで述べることはしない。

巻末に柳沢由実子氏の「訳者あとがき」と川出正樹氏の書評「灰色の物語― 節義と血讐を描くアイスランド生まれの警察小説」の二つの解説があるが、本編を読み終えるまで絶対に読んではならないとだけは言っておこう。わたしは途中でうっかり読んでしまったので、それ以降、謎解きの興味は半減してしまった。
ミステリー用には過剰な説明であり、あまり出くわしたことのない特殊ケースだった。ただ、この解説がなかったなら、小説本文だけでは読み取れない。欧米人はある程度、常識なのかもしれないが………。おそらく作品の魅力は理解できず、平板な印象のままで終わっただろう。お国柄を知りたいと思っていたものだから、謎の部分にとどまらずにアイスランドの諸般事情におよんだこの解説はそのものに価値があった。

先に読まれるとネタバレになるリスクがあるとしても、全く知識のない国の作品にはこういう特別な配慮が必要なのだろう。

蛇足だが、犯人のこの状況は殺人を実行する強い動機を生むものなのだろうか?殺人犯にメモ書きを残させたものは?………日本人の感覚からすると疑問が残るのだが、これもアイスランドの国柄なのか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2014/02/27 10:20

投稿元:ブクログ

馴染みのない国のお話しだけに、固有名詞が出てきてもそれが地名なのか人名なのか物の名称なのか、人名だとして男なのか女なのかも分からず、最初はそこで読み辛かったけど、波に乗れば早い早い。なんだかもう、陰鬱さ満載なストーリーなんだけど、主人公と娘が歩み寄れたところが救いなのかな。

2012/11/22 02:53

投稿元:ブクログ

2012年11月22日読了。
正直、一部で見かける絶賛!って程ではなかったと思う。
地味な分、まぁ、好みが分かれる作品でしょうね。
個人的には、主人公の部下である二人の捜査官(男&女)の言動にイラーッ!特に女の方。

2012/07/01 09:19

投稿元:ブクログ

アイスランド発の警察ミステリ。社会問題、人間ドラマ、仄暗さという、北欧ミステリの特徴に加え、アイスランド・ミステリの色彩が色濃く出ている。人口30万人足らずの小さな島国では、派手な事件や奇怪な難事件は発生しにくい。日常生活の延長線上にある小さな闇、そこにはまりこんでしまった犯罪者の心理に迫る力強い筆致から目が離せなかった。

章割りが効果的で長さもちょうどいい。地味な展開ながらも無駄なく進んで行くので、退屈さを感じることはない。地の文のシンプルさは会話がちゃんと補っているので、全体的にコンパクトでも読み手に訴えるだけの濃さは十分。主人公も捜査チームも、パッと見はよくあるキャラだが、読めば読むほど個性が際立ってくる。ストーリーテリングの巧さに隠れてしまいがちだが、実は人物造形の巧みな作家ではないのかな。

伏線を回収するタイプではないので、謎解きとしては物足りないだろう。パズルのピースは少ないが、ミスリード的な仕掛けもないので犯人に辿り着くのは容易。ここだけ見ると二時間サスペンスレベル。だがアイスランド・ミステリがじわじわと染み込んでくるのが本作品の特質で、終わってみれば、社会問題と人間ドラマが生み出す悲劇が根こそぎさらって行ったというインパクトが強い。伏線は確かにあった、この結末のための小さなドラマがあちこちに。ラスト一行がキレイにハマったなあ。

このページ数を意識して維持してくれるというのは読者にとってありがたい。バランスのいい作家だと思う。そしていいシリーズ。次作だけじゃなく、最初から順に訳してほしいです。

2014/10/12 12:00

投稿元:ブクログ

小説を読んで涙したのはいつぶりだろう。
この重苦しく、やるせなき悲劇に満ちた傑作は、ミステリという範疇を超えて、いつまでも深く心に残る濃密な物語として読み継がれていくだろう。

冒頭から降り続いた暗鬱な雨は、美しくも哀しいラストシーンの直前にやむ。そして、宿命と呼ぶにはあまりにも不条理で残酷な幕切れに、暫く茫然となり、無残なる血の報いに言葉を失う。

遺伝子研究は、人類にとっての希望であり、また新たな絶望への路をも指し示すことを痛烈に感じた。


評論家の池上冬樹が、結城昌治や河野典生のハードボイルドと通底するものを感じたらしい。
抑制の効いた文体であるからこそ心を揺さぶる情景が描けるという、優れた作家のみが持ち得る技巧を備えている。翻訳も見事だ。

この作品の評価如何で、読み手の力量も試されるだろう。

2013/06/09 11:25

投稿元:ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)
雨交じりの風が吹く、十月のレイキャヴィク。北の湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。被害者によって招き入れられた何者かが、突発的に殺害し、そのまま逃走したものと思われた。ずさんで不器用、典型的なアイスランドの殺人。だが、現場に残された三つの単語からなるメッセージが事件の様相を変えた。計画的な殺人なのか?しだいに明らかになる被害者の老人の隠された過去。レイキャヴィク警察犯罪捜査官エーレンデュルがたどり着いた衝撃の犯人、そして肺腑をえぐる真相とは。世界40ヵ国で紹介され、シリーズ全体で700万部突破。ガラスの鍵賞を2年連続受賞、CWAゴールドダガー賞を受賞した、いま世界のミステリ読者が最も注目する北欧の巨人、ついに日本上陸。

2013/01/06 00:34

投稿元:ブクログ

アイスランドの巨匠、初登場。
北欧五カ国のミステリの中で最優秀と認められる「銀の鍵賞」を受賞した作品。

アイスランド共和国の首都レイキャビク。
北の湿地(ノルデュミリ)にあるアパートで、ホルベルクという老人が発見された。
ずさんで不器用な突発的な強盗殺人のようで、最初は典型的な「アイスランドの殺人」(自嘲的にこう呼ぶらしい)かと思われた。
だが現場に残されたカードには、三つの単語からなるメッセージが。
計画的な犯行か?
レイキャビク警察の犯罪捜査官エーレンデュルの捜査が始まる。

エーレンデュルは、昇進を断ってまで現場にこだわり続けるベテランの警官。
上司も同僚もエーレンデュルの言うことはそのまま通すようになっている。
若いシグルデュル=オーリは、新しい捜査法に通じている違うタイプだし、女性警官のエーリンボルクも不満を感じることがあるようだが。

ホルベルクを調べていくと、過去にレイプで訴えられていた。
応対した警官がひどい態度をとったらしく、女性は訴えを取り下げていたが‥
ホルベルクの複雑な過去がしだいに明らかに。

こういう題材にしては書き込みは少なめですが、文体にある種心地よい緊張がみなぎり、できるだけ簡潔にしようとしている意図が伝わってきます。
読みなれている人なら途中から展開も読めると思いますが。
アイスランドならではのある事情を背景に、何の罪もない人に起きた思いがけない出来事の痛みがなんとも‥言葉を失う思いにさせられます。
しみじみと哀切な印象が長く残る、やはりこれは傑作でした。

エーレンデュルは、もじゃもじゃの髪の大男で、50歳になる。
別れた妻とは20年も会っていない。
子供二人と会うこともできなかったが、子供のほうが大きくなってから父親を探し当てた。
エーレンデュルは両手を広げて迎えたが、子供達は悲惨な状態にあった。
娘のエヴァ=リンドの抱える闇は深く、薬を買うための金をせびりにくる。息子は少しだけましだが。
間に合ううちに子供達を捜さなかったことを深く後悔し、できるだけのことをしようとしているのだが。
エヴァ=リンドとのやりとりが短いがたびたび出てきて、印象としてはかなりの比重を占めています。
緊迫して救いがない苦痛に満ちた関係のようでいて、立ち直りたいという気持ちがないでもないエヴァ=リンドの様子に、目を開かされます。
妊娠したエヴァ=リンドが、エーレンデュルの苦しみに寄り添おうとするシーンも。

アイスランドは、北海道と四国を合わせたほどの国土に、人口は32万人。
そのうち20万人が都市に住む。
火山が多く、家の暖房は地熱でまかなわれているとか。
人の正式名は名前のみで、電話帳も名前のみ。
家の名というものはなく、姓にあたるものは、親の名前にその息子、その娘という意味がつくものしかない。
インドリダソンというのはインドリディの息子という意味。

著者は1961年レイキャビク生まれ。
父親は高名な作家。
新聞社に就職、後に映画評論家となる。1997年にエーレンデュルのシリーズ第1作で作家デビュー。
小さな国なので連続殺人やカーチェイスなどは似合わず、ミステリは彼が登場するまで軽んじられていたらしい。
3作目の本書と、次の作品で、ガラスの鍵賞を連続受賞。
次の作品ではCWA賞も受賞している。
シリーズは世界40ヵ国で出版され、700万部を超えるヒット作に。

2013/09/16 16:50

投稿元:ブクログ

アイスランドという、日本以上に狭く小さな孤立した島国が舞台。
日本以上に湿気の多い暗く哀しく過去に遡り謎を究明してゆく警察小説。

我が国と比較したのは島国で、独自の文化、民族、言語が基調をなしている国という点で。
うん、似ているかもしれない。血の因縁が何十年も経て悲劇にとつながってゆくというミステリーを生み出す国民性が。

アイスランドという未知の国にも当たり前だけど、愛もあり憎しみもあり、言葉にできない苦しみを抱いた人たちがいた。
読後、表紙をしみじみと眺めまた切なさに囚われる。

このレイキャヴィック警察の犯罪捜査官エーレンデュルにまた会いたいと思う。

2012/09/13 00:53

投稿元:ブクログ

面白かった!どうなるのか先が知りたくてページをめくるのがもどかしかったほど。45の細かい章に分けられ、スピーディに展開していく構成もよかった。
女性に対する性暴力の正体を男たちに知らせたい、そのためには表現を妥協しない、全部書き切る、と著者はインタビューで言っている。アイスランドの伝承文学サーガのように、簡潔で的確な表現を心がけていると。その言葉通りに重いテーマが凝縮されて生々しく描かれており、読後は大きな満足感に浸った。
この作品と翌年の『緑衣の女』で、『ミレニアム』のスティーグ・ラーソンも受賞したガラスの鍵賞を、2年連続で受賞したそうである。『緑衣の女』も是非読みたい。
ウイドルに黙祷。

p.271
蒐集家は独自の世界を築く、というものだった。自分のまわりに小さな宇宙を作り、現実の世界からシンボルを選んで自分の作る世界の中心にそれをおく。ホルベルクも蒐集家だった。彼の場合、宇宙の中心においたのはポルノだった。それをもって独自の世界を築き上げた。医者が臓器で世界を築き上げたのと同じように。

p.330
「性暴力は魂の殺人です。性暴力を受けた女性は、体を陵辱され、魂を殺されるのです。その体験をした女性に、どんな暴力を受けたのか説明せよと要求するのは残酷過ぎる。私は女性に対する暴力の正体を男たちに知らせたい。これほどのことなのだということを、自分が感じるままに伝えたい。犠牲者が恐怖と恥ずかしさから言えないために、性暴力がなかったことにされてしまうことは終わりにしなければならない。アイスランドでも長い間性暴力は公にされないできた。だが、隠していてはならないのです。このくらいでいいかと表現を妥協してはいけない。表現をはしょったり、軽い暴力のように書くことも許されない。全部書き切るのです」

2013/07/12 01:54

投稿元:ブクログ

翻訳文学は苦手のはずが、これは読み易かった。
訳が上手なのか、内容がよいのか。
訳者あとがきも作者のインタビューを交えていてとても良かった。
新しいのが出たようで、楽しみ。早く読みたい!
アイスランド、気になるわあ~。

2014/04/14 16:03

投稿元:ブクログ

(2014/04/12購入)

東京創元社60周年記念のしおりが欲しくて購入。以前から気になっていた作品なので丁度良かった。

2012/09/13 18:00

投稿元:ブクログ

アイスランドがどういう国かを知ることができる。ミステリーとしての謎はそんなに目新しくなく、物語はドライで陰鬱。雰囲気はよい感じ。

2013/08/22 20:10

投稿元:ブクログ

 日ごろ読んでいるミステリとは異なるトーンの物語だな、と感じた。
 水温が違うというか、気温が異なる感じ。日本より冷たく、闇が濃い町での物語。

 ミステリではあるのだけれど、推理をするというよりは、地道に絡みあった糸をほどくような感じである。それゆえに、ごまかしが効かない。登場人物たちはそれぞれの時を生きていなければ作り物になってしまう。
 聞きなれない音の名前、町。日本とは異なる世界なのだけれども、悲しさやせつなさというものは場所が変わっても同じなのかもしれないな、と思いました。

 続編を読むのが少し怖い。

2013/03/29 21:38

投稿元:ブクログ

このミスの1位だった本(だったような)

久しぶりの海外ミステリ

しかもアイスランド‥

殺人の犯人を追う前に
被害者の過去をさぐる

強姦魔の話なので
面白くはない

性犯罪って嫌すぎる‥

日本にもあったなぁ
父親が強姦魔‥
いやすぎる‥