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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 1,553件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2013/04/12
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/370p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-382110-8
  • 国内送料無料

紙の本

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

著者 村上 春樹 (著)

三年ぶりの書き下ろし長篇小説。 『1Q84』がいわばジェットコースター的な物語だったので、それとは少し違うものを書いてみたいという気持ちがありました。それがどんなも...

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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

1,836(税込)

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商品説明

三年ぶりの書き下ろし長篇小説。

『1Q84』がいわばジェットコースター的な物語だったので、それとは少し違うものを書いてみたいという気持ちがありました。それがどんなものなのか、書いてみないとわからなかったけど。(筆者談)

良いニュースと悪いニュースがある。多崎つくるにとって駅をつくることは、心を世界につなぎとめておくための営みだった。あるポイントまでは…。【「BOOK」データベースの商品解説】

死ぬことだけを考えて生きている大学生、多崎つくる。そんな彼にとって、駅をつくることは心を世界につなぎとめておくための営みだった。あるポイントまでは…。書き下ろし長篇小説。【「TRC MARC」の商品解説】

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書店員レビュー

ジュンク堂書店郡山店

理想のシチュエーション

ジュンク堂書店郡山店さん

まっさらな状態で読んで欲しいので感想ではなく、個人的にこの作品を読むのに最高な
シチュエーションを提案しますね。
まず学校または仕事を終えた日の就寝前、ゆっくりお風呂に入ってリラックス。
牛乳で煮出したミルクティーと、ちょっと高級なチョコレートを2個。
部屋ではアロマを焚いて(お香よりキャンドルの方がいいかも)もしあれば、クラシックをBGMにやっと聞こえるぐらいの音量で。
一気に読んでしまうより、一週間ぐらいかけてじっくり読んで欲しいですね。

文芸担当 郡司

ジュンク堂書店新潟店

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

ジュンク堂書店新潟店さん

待ちに待った新刊ということで、全国ニュースになり大盛り上がりなのだけれど、そういった盛り上がりは我関せずと言わんばかりの静謐さ漂う一冊である。
でもその静かな話の中でも、やはり村上春樹氏のつむぐ物語は読むものの心を大きくそして熱くときに冷たく揺さぶり、掴んで離さない。この物語に出会えてよかった、この物語を読めてよかった、極端な言い方かもしれないが、救われた。そんな物語だった。
主人公多崎つくるくんの物語なのだが、読んでいくと紛れもない自分の物語へと知らないうちにすっと変わっていくのである。そしてひとつひとつの文章が胸の奥へ沁みていくのだ。また逆に胸の奥底から、言葉や感情を掬い上げられていくような感覚も覚える。
わたしにとってこの物語は共感以外の何ものでもなかった。きっと私だけではなく多くの人がこの物語を共感し、自分の物語としてかけがえのないものになるだろうと思う。
そう信じて止まない。

文芸書担当 涌井

みんなのレビュー1,553件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

村上ワールドの本流だと思います。

2013/05/07 12:38

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:でいびす - この投稿者のレビュー一覧を見る

設定が大学生、だからというわけではありませんが、
初期三部作の匂いを強く感じた作品でした。
「喪失」が大きなテーマ、
様々に損なわれてた登場人物たちが、
自分に納得しながら、前に進もうとする。

「ノルウェイの森」の元になった短編「蛍」が、ちょうど三十年前の発表。
それからずーっと何かを探し続けているのが、
村上ワールドの本流ではないかと思います。

鼠や双子の少女や、五反田クン、
かつての登場人物たちが、あちこちに潜んでいます。
手塚治虫がひげ親父や写楽を様々な作品に登場させたのと同じように。

昔の「僕」は、資本主義のシステムに
一人で地道に立ち向かっていきましたが、
「つくる」クンは、立ち向かってはいきません。
ただ、真摯に生きようとする姿は、通じていると思います。

読後感は三十年以上経ってもかわりません。
相変わらず、文章が上手で、さっと読ませてしまいます。

月並みなアイデアですが、
これだけ音楽に密接な作家なのですから、
電子書籍化したら、と思います。
文中の「ル・マル・デュ・ペイ」をタッチすると、
ラザール・ベルマンの演奏が端末から流れてくる、
なんて仕組みになるといいですね。
そうすれば、プレスリーの「ラスヴェガス万歳!」も、
わざわざユーチューブでチェックする必要がなくなります。

タイトルからは全く想像もできなかった内容でしたが、
村上ワールド本流の、快作だと思います。

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紙の本

期待をうらぎらない

2013/05/06 23:04

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:参道楽 - この投稿者のレビュー一覧を見る

還暦をすぎてもハルキワールドは健在

時間を忘れて物語に没頭できる、そんな本にはなかなか出会えないのだ
ハルキファンには薦めるが、若いひと、団塊世代にはそうしない

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紙の本

仲が良かった5人の均衡を破ったのは

2017/01/25 15:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひまわりまま - この投稿者のレビュー一覧を見る

高校時代、学校行事を通して仲良くなった5人組。何をするのも一緒だったし、たとえ物理的に離れてもそれは変わらないはずだったのに…。大学進学を機に主人公が東京へ行ったことで、5人の均衡が崩れてしまったのだろうか。あるとき急に拒絶され、戸惑う主人公多崎つくる。彼を取り巻く人々には、色を伴う名前があった。神託を使わす巫女のような不思議な女性の助言に従い、多崎つくるはその理由を聞くために4人を訪ねるたびに出る。村上春樹の描く男性たちはいつも何かを探している。

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紙の本

読書の快楽

2016/03/28 14:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よしおくん - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹ワールド、堪能しました。ミステリー仕立てというか、謎解きもあり、楽しんで読めました。
 ただ、「1Q84」的世界が時々、顔をだしていること。また(沙羅に背中を押され、また16年が経過していたとはいえ)つくるが、珍しく積極的、能動的な主人公だったこと、作品全体が前向きになっている、16年の静止、退行から動き出したこと~などなどを考えると、「1Q84」を引きずりながらも、新たな世界への脱皮を図る作品なのかなと思いました。
 まぁ、難しいこと言わず、読んでください。村上春樹には読書の快楽があります。

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紙の本

やはり最新の長編ですから

2014/05/18 05:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

過去の代表作と比べたりせず、素直に楽しめました。ダイアグラム「続く希望」の噂は良いジョークだったのでは?

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紙の本

色彩をめぐる冒険、あるいはねじまき鳥の巡礼

2013/04/16 08:38

27人中、25人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:maruphonetic - この投稿者のレビュー一覧を見る

※若干のネタバレを含みます

いつも通りすぎるほどいつも通り(笑)
過去作を思い出させるフレーズがいくつもあり、読者的には「村上春樹作品の巡礼の日」みたくなっております(笑)

・テーマとか(喪失と再生、過去が現在に影響を与える、ダークサイドの深層心理が表にでてきてしまっているのではないか?などなど)
・ちりばめられるキーワードとか(死と生は紙一重、大事な時間は気づかないうちに過ぎ去ってもう戻れない、リトルピープル)
・身体的特徴はテーマのメタファーとか(六本指→喪失)
・挿入されるパラレルの物語が相互に影響しあうとか(灰田→緑川※ここはあと2回くらい読まないと整理できない。。。)
・女性が主人公を表現するときの形容詞とか(「かわいそうな多崎つくるくん」)
・きほん、みんな優秀か心に響くなにかを持ってるとか(オルガのてきぱき感、エドワルドさんいい人)
・女の言葉はいつも予言めいてるとか(「記憶を隠すことはできても、歴史を変えることはできない」「会いに行きなさい」)
・女の子はふたりで1セットとか(シロとクロ)
・お約束の性描写のくだりとか(割愛)

全て水戸黄門的予定調和。ここでこうくる!みたいな安心感。だがそこがいい、逆にそれでも読むたびに気付きがあるすごさ。流石です。

村上作品はあれこれ想像して解釈して楽しむものだと思うので、友達が読み切るのをしばらく待ちます。
これ、「(過去作の)〇〇に似てる」ってみんな言いますけど、けっこう思い入れとか強く読み取るテーマによって違うからそれもおもしろい。

たぶん、名前とか、時間とか、言葉にはそれぞれ意味があるんだろうから、もう1回くらい読み返してあれこれ考えてみようかと思います。
沙羅は「さらぴん」のサラかなとか、「哀しみ」と「悲しみ」の書き分けとか、「足の爪!」って選択する自由とか、灰って終わりと始まりの象徴?とか、考えるのが楽しいって思えないと、文章だけみるとかなり粗い本に思えちゃいそうです。
ミステリみたく、ページの中に答えが印刷されていないと嫌な人はきついかもと思います。
答えを探して遊ぶゲームブックくらいの感じでどうぞ(笑)

1Q84の後だからよけい軽く感じちゃいましたけど、普通に面白かったです(これでしばらくもつ、という意味で)。
未解決の話はまたきっと別のおはなしで。

できればもっとガツンと満足できるような長編でお願いします(笑)

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紙の本

前作の水準には遠く及ばず、ノーベル賞受賞作品には値しない

2013/05/06 17:52

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あまでうす - この投稿者のレビュー一覧を見る

ようやくお馴染み村上ワールドのはじまり、はじまり。しかしどこかが微妙に違う。ボルトナットが定められた場所でキチンと締められていないような気がするのはなぜだろう。もしかすると村上選手が全体の設計図を最後まで書き込まないで列車を走らせたからかもしれない。あえて行先を定めないきままな旅を試みることによって遠い昔の“自由”を獲得できるのではないかと夢見て。

とその時、どこからか微かに聴こえてきたのは、リストの「巡礼の年」のあえかな響き。「ロ短調ソナタ」では豪放磊落に叩きまくっていたラザール・ベルマンが、ここでは自らが発する繊細な音色をいとおしみつつ聴き入っている。かつて死せる吉田秀和翁が初めて見出したロシアの眠れる獅子のリリシズムに、作家は改めて出会ったのだ。

晴朗明晰のうちにも悲愴なモーツアルトの音楽のような文章を書いた漱石、ハイドンのような典雅な調べに激情を内封した鴎外、荷風、由紀夫、バッハのフーガのような螺旋運動を繰り広げる健三郎、「春の祭典」のごとき猥歌を高唱する健次。優れた小説においては、引用された音楽の引用ではなく、踊るように歩行する散文自体が音楽の響きを奏でる。

村上選手も好調な時にはハープシコードで弾いたスカルラッティのような軽快な律動で私たちを酔わせるのだが、今回はいくら耳を澄ませても妙なる調べは聴こえてこなかった。それはもしかすると彼が脳内に英語で記した幻の原文を、精妙な現代日本語に丁寧に置き換えることを怠ったからかもしれない。

けっして上出来とは思えない比喩の繰り返しや、突然消え去る登場人物の謎を読者をしり目に平気で置き去りにする恣意と乱暴さについて目くじらを立てるのは大人げないとしても、前作の影を引きずったように突然投げ出される「悪霊」「悪霊のようなもの」とはいったい何だろう。というより、説明責任を放棄されたそれらの奇妙な用語と概念は、村上ワールドのワンダーとリアルにいちじるしくなじまない難解さと生硬さを持っているようだ。

はじめは処女の如くおずおずと開始されたこの物語は、例によって脱兎の如く曖昧模糊とした予定調和の森に飛び込んで、恐らくは二度と姿を現さないだろう。いずれにしても本作は前作の水準には遠く及ばず、残念ながらノーベル賞受賞作品には値しない。

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紙の本

痛みと排他

2013/05/01 23:52

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:きいろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品において、私に最もクローズアップされたのは、キリキリとした痛み(私は味わったことがないから、実感できなかった)と、作品の舞台の一つの名古屋の排他性だか、孤立感でした(こんな風に書いたら名古屋の方には申し訳ないのですが)。

痛みは、一般的には、実際に味わってみなければ分からないと言われますが、私も同意見で、もし、作中に出てくる様々な感情やら感覚やらを全てなんとなくでも想像できる?と聞かれたら、30%くらい、といったところでしょうか。それでも数値は高いくらいです。作中に、登場人物の叫びがそこかしこで聞こえました。

名古屋は、以前新幹線に乗っていて、途中止まって外を見ただけで、こんな風に決めつけるのは失礼だと思いますが、まるで独立国家のような雰囲気を感じたことがあります。主人公のガールフレンドやそのほかのグループのメンバーも、とても、良い友達グループだ、と言っていたけど、そこには、やはり、密封性はなかったでしょうか。私はそのような性質から少しはみ出している方が楽なので、やっぱりちょっと違和感を覚えました。

でも、村上作品の一ファンとして言いたいのは、今、言わなければならないことは語られていたということです。失ったものを取り戻す旅。後押ししてくれる人。私個人の人生を歩むのに、意識的というより、なんとなくという形で背中を押してくれました。

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紙の本

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

2013/04/29 21:49

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Asyl - この投稿者のレビュー一覧を見る

非常に読み易かった作品。
随所に作者らしい表現などがあり考えさせられた。

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紙の本

ハルキチャンネルを。

2013/05/21 02:11

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:大奥 - この投稿者のレビュー一覧を見る

色々と言われていますが、これはこれで面白く読めました。何と言うか、ハルキチャンネルを開いてそこにチューニングして、そして読む感じです。まっ白になってこの世界に入れば、なかなか楽しめました。グダグダの前作より、よっぽどいい。

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紙の本

読みやすさ抜群。自分の存在を考える物語。

2017/05/21 02:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

名古屋が舞台ということで予約しておいた。
残念ながら、東京人の想像する東京以外の地方という雰囲気に
終始しており、名古屋らしさは欠片もなかった。
でも、物語の世界観は気に入ったし、さっぱりと楽しめたので紹介する。

多崎つくるは高校時代に五人の重要な仲間を築いた。
不登校児童の多いアフタースクールのボランティアで知り合った。
赤松、青海、白根、黒埜。呼び名はアカ・アオ・シロ・クロ。
つくるだけが名前に色彩を持たない。だから呼び名はつくる。
長ったらしいタイトルの意味である。

これは、なにものにも染まっていない人という隠喩でもある。
こういった部分で、いつもの村上作品と比べて分かりやすいと
感じた。

もう一つの文言である、彼の巡礼の年。
巡礼を辞書で引くと、諸方の聖地や霊場を参拝してまわる
こととある。つくるにとっての聖地・霊場は、かけがえのない
五人の仲間で過ごした時間・空間である。

つくるは東京の大学に行った。残りの四人は名古屋の大学に
残った。大学二年生の時、つくるは四人から切り離された。
一方的に、充分な理由も告げられぬまま。

これは、つくるが失われた心を求める旅の話である。
自分を切り離した四人を責めず、ただ会いに行き、話をする。
そして失われた心を少しずつ再生していくという物語だ。

文中の端々に散りばめられた、頭でこねたようなセリフは
健在である。妙な引っかかりを覚え、はて、何を書いて
あるんだろうと二度・三度読み返す。
そうしてつくるの心情を深堀りしながら、読んでいる
わたしたちもゆっくりと心の旅をしていくのである。

こんなに冷静にふるまえる人なんていないと思うと、
現実感は乏しい。
でも、これくらい大人のふるまいをしたいという心の欲望が
どこかにあって、うまい具合に刺激されてしまう。
村上春樹さんの良さが素直に味わえる作品だと思う。

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紙の本

黒と白のグラデーション

2016/06/12 17:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sio1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

3/4ぐらいまではぐっと引き込まれ、時間を忘れたが、終わりの色がうすすぎるように感じた。(一読のみでは理解できていないだけなのかもしれないが・・・)
主人公の異性の同級生に対する感覚と距離感はよくあるような気がするだけに懐かしさを覚え、また、途中までは謎解きの要素もあり、どんでん返しのようなものを期待してしまったが、すべてうやむやなまま終わる。

自分の色がないと思い込む中庸的な主人公「つくる」が、過去のトラウマから人との距離を縮めることができないまま、過去の人間関係の巡礼により、やっと少しだけ前を向くことができ、人との距離を縮めつつある過程を描く。孤独からの脱出。

あまり村上作品を読んだわけでもないが、いつも暗い穴に入りこんで出てこれない人が出てくる気がする。今回も暗い穴からやっと自分で地上に出ようとして少し光が見えてきたあたりで終わる。

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紙の本

読みやすい村上本

2015/12/08 10:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹という作家には、独特の世界があって、好みが分かれるのは周知のとおり。そうした中で本作は、「ノルウエイ」や「1Q84]に比べ、随分と読みやすかった。東日本大震災の後に書かれたこともあるのだろうか。相変らず比喩が多かったり、氏ならではの言い回しがあるのだが、そこがこの作家たる所以なのだから仕方あるまい。

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紙の本

読み易かった

2013/07/26 13:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yamakazu - この投稿者のレビュー一覧を見る

前作「1Q84」に較べ、テーマも明確で読み易かった。

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紙の本

1Q84後

2013/04/20 22:11

15人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カラス - この投稿者のレビュー一覧を見る

1Q84のような物語を期待すると肩透かしをくらうと思う。
あくまで、ほとんどリアリズムの小説で、
村上作品なら、「ノルウェイの森」などの系譜。

いままででてきたモチーフの使いまわしでもあるのだが、
文章としては読ませる。

ただ、最終章の冒頭など、かなり文章が粗い部分もあると感じた。

村上作品としては、「小休止」という感じだと思う。

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