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世界とわたりあうために
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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2014/03/15
  • 出版社: 徳間書店
  • サイズ:19cm/239p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-19-863775-0
  • 国内送料無料

紙の本

世界とわたりあうために

著者 平田 オリザ (著)

フランス、韓国、東南アジア、アメリカへ。「演劇」は言葉の壁を乗り越えられるか…。劇作家であり演出家である平田オリザが、主に2000年代の海外での活動をまとめる。【「TRC...

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世界とわたりあうために

1,404(税込)

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商品説明

フランス、韓国、東南アジア、アメリカへ。「演劇」は言葉の壁を乗り越えられるか…。劇作家であり演出家である平田オリザが、主に2000年代の海外での活動をまとめる。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

平田 オリザ

略歴
〈平田オリザ〉1962年東京生まれ。劇作家、演出家、劇団「青年団」主宰。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授、東京藝術大学客員教授。「東京ノート」で第39回岸田國士戯曲賞受賞。

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みんなのレビュー2件

みんなの評価3.4

評価内訳

  • 星 5 (0件)
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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

2014/07/14 22:28

投稿元:ブクログ

 文章が若いというか、伝える為の言葉というより、話す為の言葉に近いような。なんだろうな。えーと。いつもよりストレートに心情を書いている気がする。
 今自分たち(青年団)が、何のために何をしているのかを論理的に説明しつつ、アピールも忘れないというのは何にでも応用できる万能スキルだと思った。

2015/05/04 00:39

投稿元:ブクログ

平田オリザさん『世界とわたりあうために』読了。
フランス、東南アジア、韓国、アメリカ等々、
自身の作品の海外公演を実現していらっしゃる、
劇作家であり演出家の平田さんの、
2000年代の活動について書かれた本です。
日本と海外の文化の違いや乗り越え方がいくつも書かれており、
私も共感することができました。
平田さんの想いは、「わかってほしい」
ということに収束すると思いました。
海外公演で良い結果が得られたということは、
表現したいことが、母国語の異なる国の人たちに
伝わったということかもしれません。
今、一番、平田さんが願っていることは、
日本の人たちにも「わかってほしい」ということかも。
以下、少し長いのですが、備忘のため、印象深かった文章を転記。

≪ひとは、異文化と出会わない限り、自分の言語というものを疑う機会は少ない。それは言語を使うことを生業とする劇作家でも変わらない。≫
(p.19)

≪フランスで私の戯曲が上演された際、翻訳者も俳優も、もっとも戸惑ったのは内容ではなく、「うん」とか「まぁ」といった間投詞の類だったそうだ。私の戯曲は間投詞が極端に多いのだが、それは日本語の対話の一つの特徴でもあり、欧米の人々と異なり、日本人は間投詞を重ねることによって、他者との調和を少しずつはかっていくようなコミュニケーションプロセスをとる。
 一方、韓国の学生たちがもっとも苦労したのは、「どうも」「いえいえ」といった語句だったようだ。韓国語では「どうもありがとう」を「どうも」だけで済ます習慣はない。習慣がないから、その「どうも」が「どうもありがとう」の略なのか、「どうもすいません」の略なのかが判らない。相当年数、日本語を学習してきた学生たちでも、生の日本語会話に近い戯曲を上演する際には、ずいぶんと戸惑ったようだ。≫
(p.19~20)

≪グローバリズムは、ローラーで地面をならすように世界を平らにしていく。だからこそ、私たち芸術家の仕事は、『ちょっと待ってくれ。俺たちは、まだこんなに違う』と訴えることだ。ただし、文化や芸術の『違い』だけを強調し、それを声高に訴えれば、それは偏狭な民族主義でと陥ってしまう。私たちがしなければならないことは、『私たちは同じものを見ているが、感じ方はこんなに違う』と語っていくことだ。少なくとも、劇作家としての私の仕事は、そ
こにある≫
(p.108)

≪海外で演出をするときに、言葉の問題はどうするのかと、よく聞かれる。(中略)
「ニュアンスは伝わらないでしょう?」という問いかけには、「もともと私のニュアンスなんて、きっと誰にも伝わりません」と答えるしかない。それでも演劇は作ることができる。ニュアンスは擦り合わせていく意志と、それに必要な時間(そしてその間、私たちが食べていくだけの資金)があるかどうかだ。≫
(p.115~116)

≪海外で共同で演劇を創る場合の困難は、実は言葉そのものの問題よりも、文化や生活習慣の違いに根ざす場合の方が多い。(中略)
 KLでのワークショップでも、実はそのことの方を心配��ていた。今回のワークショップは言葉の通じない国が初めてというだけではなく、先進工業国以外での初めてのワークショップでもある。たとえば、初日に使ったテキストには、以下のような文章があった。
「団地でやってるでしょう、いろいろ、スポーツとか」
 これは、ある男性が、近所の主婦と会話をしているシーンである。だが、マレーシアに団地はまだあまりない。大金持ちの住む集合住宅はあるが、日本で言うところの中産階級の暮らす団地というのは、まだ少ないと聞いた。「団地の主婦がスポーツをする」というイメージが伝わるかどうかが心配だった。≫
(p.116~118)

≪東京ディズニーランドでは、そこを訪れる子どもたちは皆、そこで働きたいと考える。アジアの多くの国では、例えばゴミを拾うのはゴミを拾う階級に生まれた人々の仕事だと未だに考えられている。皆さんの中にも、自分のやっていることは高尚な芸術で、伝統的なエンタテイメントとは異なるという考えがあるのではないか? しかし、東京ディズニーランドでは、どんな金持ちの子どもでも、ここでゴミを拾うアルバイトをしてみたいと考える。他人を楽しませることが産業の中核になり、その従事者が差別を受けないというのが消費社会の特徴だ≫
(p.140)

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「内向き」と呼ばれる日本人も、もはや諸外国を無視して生きることはできない。それは政治や経済に限られたことではなく、芸術の世界でも同様のことが言える。本書は、劇団「青年団」主宰・平田オリザの、奮闘の旅を記録した一冊。フランス、韓国、東南アジア、アメリカで、演出家は世界と向き合う。そこから浮かび上がる日本人の国際進出のあり方とは? 体験に基づいた平田氏の国際戦略におけるビジョンとは何か? 平田オリザが、「世界」を綴る!
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