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これからの誕生日(双葉文庫)
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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2014/03/06
  • 出版社: 双葉社
  • レーベル: 双葉文庫
  • サイズ:15cm/244p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-575-51659-3

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紙の本

これからの誕生日 (双葉文庫)

著者 穂高 明 (著)

千春はバス事故で友人たちや教師を失った。一人生き残った罪悪感に苛まれ、引きこもりがちになる。そんな千春を取り巻く人々―弟、伯母、担任教師、亡くなった友人の母親、新聞記者、...

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商品説明

千春はバス事故で友人たちや教師を失った。一人生き残った罪悪感に苛まれ、引きこもりがちになる。そんな千春を取り巻く人々―弟、伯母、担任教師、亡くなった友人の母親、新聞記者、ケーキ店店主―の視点で、ひとが新たな一歩を踏み出してゆくまでの道のりを丹念に辿ってゆく。明日を生きるための強さを優しく描きだした連作短編集。【「BOOK」データベースの商品解説】

バス事故でたったひとり助かった千春は、深い心の痛みを抱えて日々を過ごす。弟、伯母、担任教師など周りの人々の想いは交錯し、やがて波紋が広がって…。明日を生きるための強さを優しく描きだす、再出発の物語。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー9件

みんなの評価3.9

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

2014/08/05 21:52

投稿元:ブクログ

穂高さんの作品は初めてです。
バス事故で奇跡的に一人だけ生き残ったというのは、
普通は周りの人から見ると生きてこられたのだから良かったことと思われがちです。
けれどそれは初めだけで日に日にそんな思いは違っていき、自分の心が事故のせいで癒えていないのにあれこれと色眼鏡や腫れ物に触るような行動になっていくのが怖いなと思いました。

それなのに千春は自分の本音を言うこともせず、
苦しんで自分が生きていることが罪でないかということが読んでいて辛かったです。

千春が主役なのに千春の視点からでは描かれていなくて
他の人達の視点から描かれていることで、
千春の気持ちが分かるという不思議な描き方が良かったです。

千春が苦しみながらも徐々に一歩を歩み出していくところが、
自分が何かつまずいた時にそっと後ろから
押してくれているような温かみを感じました。

血は水よりも濃いというのもこの作品でよく描かれていて、弟の行動は共感できて尊敬できました。
同じような経験をした久住の行動も良かったです。
やはりこうゆう時には身近に分かり合える人がいるというのは心強いなと思いました。

重いテーマなのにとても読みやすく心が痛んでしまってもこれから頑張ってみようと思える心温まる作品でお勧めです。

『月のうた』、『かなりや』も同じように良い作品らしいので、これをきっかけに読んでみたいと思いました。

2014/08/05 21:13

投稿元:ブクログ

2014/08/05
人にはそれぞれの立場があって、決してきれいごとだけでは生きていけない。
辛い時は憎むべきではない人を憎んだりして、そんな自分がまた嫌になったりするんだよなぁ。
最後の登場人物達の気持ちの変化が少し唐突に感じたのが残念。

2014/07/20 14:41

投稿元:ブクログ

痛くて苦いんだけれど、読み進めてしまう。
優しく、少しだけ光が差す。
人生そういうものかもしれない。

2014/03/19 21:21

投稿元:ブクログ

ヒトは7割の善意と3割の悪意でできている。普段はその3割の悪意を善意でくるんで生きている。
家庭で学校で社会で、その悪意をコントロールすることを教えられて生きていく。けれど、どうしようもなく悪意が溢れてしまうことがある。どうしようもなく…
大切なヒトを亡くしたときに、誰もが思う、たくさんの「なぜ?」なぜ死んでしまったの?なぜほかのヒトじゃなくあなたが死んでしまったの?私は生き続けているのに…自分には何の責任もないそういうたくさんの「なぜ?」を飲み込めたとき、今日生きている自分を許せるのだろう。

2014/03/20 20:15

投稿元:ブクログ

読みながら悲しみの涙が溢れ、読後には嬉し涙が溢れる傑作。穂高明の三作目の連作短編小説である。

鳴子で起きた車の事故で、学校の友人や教師が亡くなる中、ひとりだけ助かった橋本千春の苦悩の日々…千春の周りの弟、亡くなった友人の母親、新聞記者、伯母、洋菓子店の店主の視点で物語は描かれる。それぞれの視点で展開される物語は、全て千春の苦悩へとつながっていく。

この作品は、文庫化される前、東日本大震災の数ヶ月後に単行本で読んでいるのだが、あの時の感動をもう一度味わいたくて、再び読んでみた。解っていながらも涙がこぼれた…

東日本大震災の後、『月のうた』を読み、痛んでいた心が癒され、当時、絶版だった『かなりや』も手に入れ、その心暖まる物語に感動し、『これからの誕生日』と続けざまに読んだ記憶がある。

殺伐とした現代にこれほど心が洗われるような作品を描ける作家はなかなか居ないと思う。

2014/04/27 12:52

投稿元:ブクログ

どうして私だけ生き残ってしまったの.バス事故で友人たちと教師を失った千春.一人だけ生き残った罪悪感と謂われない誹謗に苛なまれていく.本人,弟,伯母,担任教師,新聞記者,隣人と様々な視点で描かれる心の叫び.重たいテーマではあるが,優しい気持ちにさせてくれる連作短編.素敵な一冊でした.おススメします.

2016/03/13 00:09

投稿元:ブクログ

気持ちが沈む作品でした!
高校の演劇部に所属し、元気に過ごしていた千春さんは、バスの事故で顧問の先生と部活の仲間を全員亡くし一人生き残る。千春さんは生き残ってしまったことに罪悪感をだき、1人で苦しむ。

寄り添おうとする弟の存在が助けです。
励ましの言葉の無力さも感じます

2016/09/22 21:34

投稿元:ブクログ

起こってしまった事件の、関係者のお話。
記者さんとケーキ屋さんの話がぐっと来た。
ケーキ屋さん継ぎたい。

2017/05/04 09:15

投稿元:ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)
どうして私だけ生き残ってしまったの。たったひとり、少女はバス事故で助かった。深い心の痛みを抱えて過ごす日々の先に―。とりまく人々の心模様を絡めて描いた、優しい強さが沁みわたる「再出発」の物語。

事故で生き残った人はどうやってその後の生活に戻って行けるのだろうと考えさせられる本です。日航機墜落で生き残った方達も、励ましの言葉も呪いの言葉に思えたでしょう。今のようにネットでなんでも発信できる今、一般の人の心ない一言のダメージは計り知れない物があります。
この本はそんな人間の二面性、強さと優しさ、それを上回るどす黒さがなんともやりきれない。しかもみんな悪気無いんですね、へたすると裏サイトに書きこんでいる生徒ですら正義気取りなのですから。でもこれ日常的に現実あることなんでしょうね・・・。

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