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屋根屋
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/04/23
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/307p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-218774-9

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紙の本

屋根屋

著者 村田 喜代子 (著)

雨漏りのする屋根の修理にやってきた屋根屋。自在に夢を見られると語る彼の誘いに乗って、「私」は、夢のなかの旅へ一緒に出かける。九州訛りの木訥な屋根屋と、中年主婦の夢の邂逅は...

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商品説明

雨漏りのする屋根の修理にやってきた屋根屋。自在に夢を見られると語る彼の誘いに乗って、「私」は、夢のなかの旅へ一緒に出かける。九州訛りの木訥な屋根屋と、中年主婦の夢の邂逅は、不思議な官能をたたえながら、ファンタジーの世界へと飛翔する。【「BOOK」データベースの商品解説】

雨漏りのする屋根の修理にやってきた屋根屋。自在に夢を見られると語る彼の誘いに乗って、「私」は夢のなかの旅へ一緒に出かける。屋根職人と平凡な主婦の奇想天外な空の旅。『群像』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

雨漏りのする屋根の修繕にやってきた工務店の男は永瀬といった。木訥な大男で、仕事ぶりは堅実。彼は妻の死から神経を病み、その治療として夢日記を付けている。永瀬屋根屋によれば、トレーニングによって、誰でも自在に夢を見ることができるという。「奥さんが上手に夢を見ることが出来るごとなったら、私がそのうち素晴らしか所に案内ばしましょう」。以来、二人は夢の中で、法隆寺やフランスの大聖堂へと出かけるのだった。【商品解説】

著者紹介

村田 喜代子

略歴
〈村田喜代子〉1945年福岡県生まれ。「鍋の中」で芥川賞、「望潮」で川端康成文学賞、「故郷のわが家」で野間文芸賞受賞。

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みんなのレビュー26件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

一見荒唐無稽な設定がうまく生かされている

2015/08/24 20:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんとも不思議な話。屋根の修理に来た男の人と、施工主の奥さんが夢の中で逢瀬を繰り広げる。語り手である奥さんは屋根にも建築にも関わりがないのになぜか屋根の上にのぼりたいという強い希求を持った人で、その気持ちが夢への扉を開けたともいえる。もともと一心にその景色を思い描くことでその場所に行けるという設定自体非現実的だし、ましてやふたりが夢の中で落ち合うなんて荒唐無稽に近い話なのに、建築の細かい知識を間に差し挟まれつつ描かれるうちに、何だかそれがあり得ることのように思えてくる。そう思わせる書き方がうまい。夢の中で旅をするというふわふわした設定のわりに、語り手は妙にさばけた性格で、それがうまく調和しているのも特徴的。結末も納得のいくものであり、かつ余韻があった。

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2015/04/07 15:16

投稿元:ブクログ

雨漏りの修理に来た、屋根屋。
彼の誘いで、主人公は"夢"へと旅に出る。
不思議な味わいのあるファンタジー。
基本的に静けさを好むふたりの、独特の空気感がよい。
西洋の教会と、日本の寺の屋根の違いなど、薀蓄も面白い。
現実と夢の区別がつかなくなる怖さには、ドキッとする。

2014/08/26 01:45

投稿元:ブクログ

雨漏り修理する屋根屋。元は瓦職人。家を空けがち。妻が死んでいあまった。屋根から飛び降りそうになり、屋根の修理屋、屋根屋を開業。治療には夢を記録することだった。
主婦が夢に興味えお持つ。自分の夢に屋根屋が登場。
フランス旅行も夢で一緒。夢で黒鳥になり、移動した時。このまま、ここに一生、一緒にいませんか?
京都に旅行する。部屋が別々だが、夢では一緒。抱きしめられる。目覚めると自宅の布団。家族に聞いたが、京都旅行なんて行っていない。屋根屋を尋ねるが誰もいない。失踪してしまった。

2014/11/18 22:21

投稿元:ブクログ

ゴルフ三昧の夫と部活に熱中する息子との日常に退屈している平凡な主婦と、妻を亡くした孤独な屋根屋との、夢の中だけの屋根を巡る旅。
大人の少女漫画という感じ、逆説的だけれど。主人公は、したたかで強い女だ。男性の方がロマンチストで、そして脆い。主人公が介入してこなければ、屋根屋は孤独だけれど、波のない夢の中での屋根を巡る旅を心穏やかに楽しめただろうに。
最初の方の、主人公が料理を振る舞う中で2人の距離が縮まり、初めて主人公が屋根の瓦を踏む、そして夢で二人が屋根の上で会う、その流れが心地よかった。後半の展開は、永瀬だけが追い詰められて主人公は結局何も失わないのがはがゆく、もう少し、なにかえぐられるものが欲しかった。それとも全てが主人公の夢だから、こんなに主人公は優位で足場がぐらつかないのか。
一つのものに執着して(今回は屋根)、それを軸に話が展開していく、こういうタイプの小説は好き。自分自身もそんな風に一つでも譲れないものから世界が広がっていったら嬉しい。そしてこの物語のようには身を滅ぼさないためには、現実を大切にしなければ。

2014/09/18 23:22

投稿元:ブクログ

日本のお寺の屋根は、西方のほうに飛んで行けるように広がっているが、教会の屋根は高く高くそびえている。天は上にある。屋根の話はおもしろかった。大聖堂も1万人が入れて、そこで生活が行われていたなどという話はおもしろかった。
夢で出会えて、行ったことのないところへ飛んで行ける。なんだか、屋根の話がつまらなくなってしまった。

2014/10/11 23:34

投稿元:ブクログ

普通の主婦と屋根専門大工との奇天烈な交流を描いたファンタジー作品。

恋愛ものと言えば恋愛ものなんだけど、ふたりの心の通わせ方が斬新。
色恋一辺倒ではない、今までにない恋愛小説だと思う。
ひとつだけ気になったのが、綺麗な風景を描写しながら全然綺麗じゃない単語が連呼されるシーンがあって、意図的なのかもしれないけど、あまりに連呼されるのでげんなりした。

2014/08/21 14:50

投稿元:ブクログ

どこからこの夢と言うか妄想が始まっているのかが分からない。でもいろんな屋根あるいは塔を眺める旅(夢)は素敵だった。屋根屋さんはさてどうなったのか?

2014/12/29 23:55

投稿元:ブクログ

こんな空想的な発想を、瓦職人の小説て表すなんて素晴らしいです。ホノボノして面白く、最後のオチもメルヘンチックです。

2014/07/12 20:36

投稿元:ブクログ

雨漏りのする屋根の修理にやってきた屋根屋。自在に夢を見られると語る彼の誘いに乗って、「私」は夢のなかの旅へ一緒に出かける。屋根職人と平凡な主婦の奇想天外な空の旅。

思い通りの夢を、しかも他人と共有できたら…といった夢に関する夢を小説で実現。作者の想像力には脱帽するが、作者の年齢を伺わせる表現が何カ所かあったのは残念。私が肝心の建築物に無知なので作品の本当の魅力を理解できたかどうか…。
(C)

2014/06/15 22:03

投稿元:ブクログ

★2014年6月15日読了『屋根屋』村田喜代子著 評価A+
北九州市に住む主婦が、家の屋根の修理に呼んだ屋根大工とひょんなことから、夢を共有し、その中で、各地をともに飛び回り、人生を語り合い、彼女はまた日々の生活に戻ろうとする。しかし、屋根大工は結局姿を消してしまう。

もともと、寺社の五重塔や建造物が好きな私にとって、何とも楽しい作品。たとえば、物語に出てくる醍醐寺には、幼稚園の頃にあまりに長い距離を歩かされて、へばってしまった上醍醐の思い出がある。
また、法隆寺の塔は言わずと知れた世界最古の木造建築であり、その五重塔の中にある羅漢像は、物語に語られるとおり、人々の嘆きを象徴するような塑像である。

まだ訪れていないが、フランスのアミアン大聖堂、シャルトル大聖堂、ノートルダム寺院、ランス大聖堂と一度は訪れてみたい塔建築が次々と夢の中に現れてくるとは、何と素敵な物語でしょうか。

これらの設定に夢という舞台を追加して、人の情念、人生を巧みに絡めて、しかもファンタジックに、時にはおどろおどろしく、物語る村田喜代子という作家は恐るべし。いままで、こんな作家に気が付かなかったのは、恥ずかしい限りです。

2016/05/23 22:42

投稿元:ブクログ

村田 喜代子著『屋根屋』講談社、2014年4月刊、307頁、1600円
 
主人公みのりは、四十代の専業主婦。
五十代のサラリーマンの夫と高一の息子の三人家族。
自宅の屋根が壊れ、雨漏りの修理にやって来た、永瀬屋根屋と出会います。
永瀬は五十代半ばのがっちりした大男。
彼は妻に先立たれ、心の病の治療に「夢日記」を付けることから始まって、夢を自在に扱うことが出来るようになります。
そうしたことから、みのりと永瀬屋根屋の「夢行き」が始まります。
彼女の平凡な静かな生活の中に、不思議な夢の生活が入ってきます。
夢の中で二人は出会い、(彼女の夢の中に、彼が登場します。)法隆寺などの日本のお寺の屋根から始まって、そして、フランスのノートルダム大聖堂の屋根まで、不思議な「夢物語」が始まります。
何が夢で何が本当なのか。
最後には、永瀬屋根屋の失踪で幕を下ろすのですが、ちょっと不思議な、ちょっと官能的な(何かあるわけではないのですが)、ちょっと恐ろしい(女性の)小説です。

村田喜代子の作品は初めて読みましたが、独特な世界に引き込まれました。

なお、本書は、『群像』2012年8月号〜2013年11月号(2012年12月号、2013年4、7月号を除く)に掲載されたものを単行本化したものです。

(2016.5.23)

2014/11/15 18:03

投稿元:ブクログ

夢を旅する大人のファンタジー物語。普通の中年の専業主婦が屋根を直しに来た中年男性と夢のなかで旅しながら、夢の中で「ランデブー」をする。こう書いてしまうとプラトニックの不倫小説のように思ってしまうが、相手が無骨な肉体労働をする九州なまりの男性で、夢は日本やヨーロッパの屋根を渡り歩く(飛び回る)というもので不倫、浮気というような感覚はない。屋根屋の男性を道先案内人として夢を旅する不思議なファンタジー小説のように仕上がっている。
このように夢を自由に自分で操ることが出来たら楽しいとふと思ってしまった。しかし、この小説の最後の方でも主人公がどこまでが夢でどこから現実かわからなくなって戸惑うところがある。確かに夢を操ることは現実と夢の区別が出来なくなり、精神的におかしくなってしまうのかもしれない。最後では屋根屋の男性は忽然といなくなり、まさにファンタジーとして終わり、主人公はまた普通の生活に戻っていく。よかったよかった。

2014/05/09 11:10

投稿元:ブクログ

上手いタイトルをつけたものだ。上から読んでも下から読んでも、右から書いても左から書いても同じ漢字を使った最短の回文「屋根屋」である。もっとも、作者が名うてのストーリー・テラーとして知られる村田喜代子。この人の書くものならタイトルが何であっても手にとるだろう。空を飛ぶ恋人たちやロバの絵で知られるシャガールの絵を表紙に使って、シャレた本が出来上がった。

「私」は、北九州市に住む専業主婦。夫はサラリーマンで、休日はゴルフ三昧。息子は受験勉強とテニスの部活に忙しい。新しく東京に建てる電波塔の名が「東京スカイツリー」と決まった梅雨に入ったばかりの頃、築十八年の木造二階建てのわが家に雨漏りが始まった。素人の夫では手に負えず、専門業者がやってきた。

「永瀬工務店」は、屋根専門の工務店。永瀬は以前寺社の屋根修復に関わっていたが、長期に及ぶ仕事中に妻が入院、勝手に休むこともできぬまま妻は息を引きとり、死に目に会えなかった。それ以降、大屋根の端から飛び降りたくなる強迫神経症を病み、医者にその日見た夢を記録する日記をつけることを言い渡され、そのお陰で快癒。夢日記はその後も続けること十年、今に及ぶという。

夫と一人息子が出かけた後、週日の日中を独り過ごす「私」は、毎日やってくる屋根屋との休憩時の茶飲み話を楽しみにするようになる。屋根屋は長年の修練で夢を自在に見ることができるという。そんなある日、夢でフランスのとある町の屋根の上にいたことを話したついでに「私」は、屋根の夢が見たいと口にする。永瀬は「私がそのうち素晴らしか所へ案内ばしましょう」と言うのだった。

ここまでなら社交辞令ですむ。ところが、次に会った時永瀬は、自分が見たい夢を見るには、見たい夢の体験を作ることだと言い、手帖を破るとその一枚に福岡市にある寺の所番地を書いて手渡した。近くの高いビルの上から屋根を見るのだと。実際に足を運んだ時点で、女は男の術中に陥ったと言えるかもしれない。次は、夢を思い出しやすいレム睡眠中に覚醒するため、いつもより一時間早く目覚まし時計をセットして眠るように、と永瀬は電話で指示を出した。後は、夢の中で会いましょう、と。

家族にかまってもらえないことで不満を燻らせていた専業主婦が、無意識の裡に募らせていた自分のことを見てほしい、という願望が識閾を超えて噴出したと見るべきだろう。たとえ、夢の中とはいえ、夫以外の男と逢瀬を楽しむことに、女は何の葛藤も感じていない。ところが、夢の中、ネグリジェ姿で寺の大屋根の上で男を待つ女の上に現われたのは、咆哮する金茶の大虎だった。消え去った後で屋根屋が言うには、心の隅で思っていたご主人が出て来たのだろう、と。罪の意識はあったのだ。

一度味をしめるともう止まらない。次は奈良にある瑞花院吉楽寺。瓦に落書きがあることで知られる古刹である。ここでは、オレンジ色の火の玉に脅かされる。どうやら屋根屋の死んだ妻らしい。どちらも疚しさを感じつつの道行きなのだ。極め付きは連続夢を使ったフランス旅行だ。シャルトルやアミアンの大聖堂の屋根を見てみたいと言う屋根屋の夢につきあって、毎晩夢での逢瀬を楽しむ「私」。二羽の黒鳥になって大空を飛ぶうちに屋根屋は、いっそこのままここで暮らさないかと女を誘う。男性読者としては、お気楽な夫に注意してやりたくなるが、同様の不満をかこつ女性読者なら、このまま突っ走れと応援するところかもしれない。

なにしろ夢の話だからフランスにだって行ける。豪華なホテルに宿泊し、料理だって味わえる。それどころか、鳥になったり、透明になったりして成層圏近くまで上昇し、ヒマラヤ山系の上を飛んで日本に帰ってくるという豪華な旅が家にいながら楽しめるのだから、考えようによっては最高である。しかし、部屋こそ別とはいえ、連日夫以外の男と海外旅行を楽しんでいるのだ。夢であることを自覚しながら見る夢を「明晰夢」という。この明晰夢の危険性の一つとして現実との区別が付かなくなることがあると言われている。「夢うつつ」の毎日が過ぎるうちに「私」が陥る危険とは…。

かつては、時々見た「空を飛ぶ夢」をほとんど見なくなった。フロイトの性的欲望説をとるなら、まあ当然と言っていいし、ユングの現実逃避や希望の拡大説をとっても、今更これといった希望もなければ、受け容れられないほど苛酷な現実もない。しかし、主人公のような立場にある人物なら、どうだろう。地方都市の住宅地にいて、夫も息子も自分のことに忙しい。自分のアイデンティティをすべてかけるほどの趣味もない。自分の知らない世界に住む強烈な個性を持った異性が現われれば、まして現実ではない夢の中の逢瀬なら、心が動くのは当然だろう。

「夢オチ」というのは、極めて安易な解決の手法であって、村田喜代子ほどの作家がそんな結末を採用するはずはないが、どうするつもりか、と楽しみにしながら最後まで読んだ。なるほど、こうきましたか、という結末に上質の怪談を読む喜びを感じた。すべてが終わった後に背中に残るざわつく感じ。読書の愉しみをたっぷり堪能させてくれる一冊。

2014/08/31 21:38

投稿元:ブクログ

屋根の修理に来た永瀬という大男、すなわち『屋根屋』。彼の話から夢にただならぬ興味を持ち始める主人公の主婦。

「奥さんが上手に夢を見ることが出来るごとなったら、私がそのうち素晴らしか所へ案内ばしましょう」
その言葉通り、屋根に魅せられた二人が夢の中で様々な所を訪れる。

夢の世界なのに、夢とは思えぬほど丁寧でこと細やかな描写。
読んでいる自分自自身も夢の小旅行を体感しているかのよう。

結末には衝撃と物悲しさが残った。
一体どうなってしまったのだろう、と。
でもこれでよかったのかもしれない。

夢の続きがもう少し見たかったな、そんな気分になった。

2014/04/24 08:57

投稿元:ブクログ

こんな風にフワリと浮かんでいたい。。。

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