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哺乳類のかたち 種を識別する掟と鍵
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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2014/04/18
  • 出版社: 文一総合出版
  • サイズ:26cm/119p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-8299-7100-0
  • 国内送料無料

紙の本

哺乳類のかたち 種を識別する掟と鍵

著者 川口 敏 (著)

生物を見分ける(同定する)には、その生物を知ることがまず第一歩。哺乳類を見分けるために知っておくべきことと、実際に哺乳類を同定する手法や目の付けどころを、高精細なイラスト...

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哺乳類のかたち 種を識別する掟と鍵

2,592(税込)

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商品説明

生物を見分ける(同定する)には、その生物を知ることがまず第一歩。哺乳類を見分けるために知っておくべきことと、実際に哺乳類を同定する手法や目の付けどころを、高精細なイラストとともに紹介する。見返しに図版索引あり。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

川口 敏

略歴
〈川口敏〉1968年香川県生まれ。香川大学大学院修士課程(教育学)修了。著書に「死物学の観察ノート」がある。

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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

2014/06/10 21:20

投稿元:ブクログ

図書館で本書を手にしてまずびっくり。
ネット上で、てっきり写真と思い込んでいたが表紙はなんとイラスト。
哺乳類の死体を採集して解剖するという著者のライフワーク(とは書いてないが、たぶんそんな感じ)を通して、形態分類学の立場から、哺乳類という生き物を知り見分ける方法がまとめられている。

その生き物がなんという動物なのか、種名を明らかにする作業は「同定」というそうだ。著者はその辺で見つけた(!)死体を解剖し、形態を詳しく調べ同定する作業を相当数こなしているようだ。
その際の、写真、イラスト、計測値などの記録を、ウサギやイタチ、ネズミ、モグラ、コウモリなどの小動物を主に(なぜならば、その辺で見つけることのできる死体はそういうものばかりだから!)掲載し、同定する際のポイントなどを紹介している。
霊長類もあるが、さすがに解剖図はない。そうそう死体に巡り合えるものでもないだろうから、いたしかたないのでしょう。

脊椎動物の中で、もっとも分類が進んでいる生き物は鳥類で、それは鳥類が外見で仲間を見分ける視覚動物だからなのだそうだ。
そう考えると、ヒトも明らかに視覚動物だから分類が進んでいそうな気もするが、実は哺乳類の分類は完成されておらず、いまだに頻繁に学名の変更があったり、図鑑が新しくなるたびに分類が変わったりするらしい。
それでも、霊長類は最も視覚が発達しているので、他の哺乳類より外見での見分けが容易で、外見から性別を判断できる(サルなどで発情期のメスの性皮が赤くはれ上がるなど、期間は限定的だが性的二型がみられる。ヒトは言わずもがな)。

霊長類に関しては、サルのネオテニーがヒトという考え方にも言及されている。
ヒトの中でも、もっともネオテニーが進んでいるのはモンゴロイドなのだそう。男女でみるとより幼形なのは女だから、日本女性は人類進化の最先端か?!とかなんとか…真偽はどうあれ、ちょっと面白い。

ほぼ全てのページに細密なイラストが載せられており、生殖器や胎児など、グロテスクにさえ見える。そういうものが苦手なひとは嫌悪感すら覚えるかもしれない。それくらいリアルな描写だ。

実は著者の経歴も少々変わっている。土木関係の高専を中退して漫画家を目指すが挫折、渡豪して昆虫採集したり、帰国して大学の教育学部に入学するも死体を集めて解剖に明け暮れたり。映画に触発されて人形制作を始めたり(本書にも写真が掲載されているが、人形は正直薄気味悪いくらいリアル。おそらく等身大?マダムタッソーの蝋人形みたい)などなど、生き物の権威というわけではないらしい。

本職はなんなのかというところは不明だが、いずれにしても、多分に趣味的なオタクっぽい匂いがすることは確か。
だからなのか、とっつきやすく堅苦しくなく非常に口語的。通り一遍の学術的説明ばかりでなくちょっとしたエピソードなんかも差し挟まれ、同時に生物の分類にあたっての基本的な事柄やポイントなども分かりやすく付記されているので、これから生物学関連を学ぼうとする人の入門として、非常に参考になるのではないだろうか。
漫画家を目��していたという著者らしく、イラストを書く際の留意点なども付記されていて、生物を学ぶ際の一番の基本、観察と記録に大いに役立つに違いない。

専門的に学んでいるわけではないけど生き物関連に興味があるという人なら、楽しく興味深く読めること請け合い。

2015/10/24 20:50

投稿元:ブクログ

ヌートリアの解剖をする前に見ておきたかった。家の猫を膝に乗せて読んだので、途中でちょっと口の中を見せてもらったり、お尻周りを見せてもらったり。

2014/08/07 15:05

投稿元:ブクログ

哺乳類の精緻なイラストだけでも価値がありますが、めったに見かけない子宮や陰茎のイラストまであり、またそれらの形状で違いを紹介しており学術的価値もあるのではないでしょうか。

2014/06/17 18:42

投稿元:ブクログ

動物イラスト(解剖図含む)がメインと思われるが、僕にとっては文章のほうの以下等の記述に大いに刺激を受けた。
・生物にとって、最終的にもっとも無くせないものは生殖器。ラフレシアは性器(花)だけで出来ている。
・人は外部形態(色・形)で種を同定しようとするが、動物本人達が他種との識別、同種相手個体識別で頼っているのは外観はむしろマイナーで、臭い、音等の場合も多い。
・実際のタヌキは、信楽焼のようにペニスと金玉が見えない。ペニスは皮膚の下に隠れ、金玉は小さくてわからない。
・イタチの性交はまるで強姦のように乱暴に♀を押さえつけ、ペニスの先のフックをかけて3時間もやっている。
・ほとんどの哺乳類の子宮は2つある。卵巣が2つあればそれが自然に1つしかないヒトのほうが特殊。
・多くの哺乳類のペニスには骨(陰茎骨)がある。
・通常の哺乳類は、オスは精巣、メスは性皮が肥大するのは発情期の一時期だけ。ヒトのみ精巣も乳房も年中肥大していて、常に発情期である。
・偉大な動物学者はヒトに強い興味を持つ。
等々。
押井守の「イノセンス」に触発されて、女子高生の生き人形
を作ってしまったのもすごい。
経歴も突飛で、高校中退して漫画家を目指すが挫折し、海外で昆虫採取していたかと思ったら、香川大学に入って院で本を出したりと。
野鳥ファンの間で有名な「BIRDER」という月刊誌に「鳥の形態学ノート」というコーナーで4年以上にわたってイラストと解説を連載しているようなので、今度、図書館で読んでみよう。(まだ書籍になっていないようだから)