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岸辺なき流れ 上
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/05/26
  • 出版社: 国書刊行会
  • サイズ:22cm/711p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-336-05768-6
  • 国内送料無料

紙の本

岸辺なき流れ 上

著者 ハンス・ヘニー・ヤーン (著),沼崎 雅行 (訳),松本 嘉久 (訳),安家 達也 (訳),黒田 晴之 (訳)

『ユリシーズ』や『失われた時を求めて』と並び称される20世紀文学の大金字塔が半世紀の歳月を掛けて遂に翻訳なる!!カフカ、ムージル、ブロッホと並ぶドイツが生んだ巨匠ヤーンの...

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岸辺なき流れ 上

6,264(税込)

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商品説明

『ユリシーズ』や『失われた時を求めて』と並び称される20世紀文学の大金字塔が半世紀の歳月を掛けて遂に翻訳なる!!カフカ、ムージル、ブロッホと並ぶドイツが生んだ巨匠ヤーンの最大の問題作。【「BOOK」データベースの商品解説】

ドイツが生んだ巨匠、ハンス・ヘニー・ヤーンによる大河小説。ひとりの作曲家を主人公に、人間と宇宙の謎と深淵、生存と死の深奥の根拠に迫る。主要登場人物一覧つき。【「TRC MARC」の商品解説】

ジョイスの『ユリシーズ』やプルーストの『失われた時を求めて』と並び称される20世紀文学の大金字塔が、半世紀の歳月を掛けて遂に翻訳なる!!
カフカ、ムージル、ブロッホと並ぶドイツが生んだ巨匠ヤーンの最大の問題作。船、棺、地下室、箱、馬、分身、同性愛、時間、音楽------ひとりの作曲家を主人公に、人間と宇宙の謎と深淵、生存と死の深奥の根拠に迫る一大大河小説。【商品解説】

著者紹介

ハンス・ヘニー・ヤーン

略歴
〈ハンス・ヘニー・ヤーン〉1894〜1959年。シュテリンゲン生まれ。

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みんなのレビュー4件

みんなの評価3.0

評価内訳

  • 星 5 (0件)
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  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)

2014/07/01 15:45

投稿元:ブクログ

国書刊行会の宣伝文句が凄い。

「ジョイスの『ユリシーズ』やプルーストの『失われた時を求めて』と並び称される二十世紀文学の大金字塔が、半世紀の歳月をかけて遂に翻訳なる!!カフカ、ムージル、ブロッホと並ぶドイツが生んだ巨匠ヤーンの最大の問題作。船、棺、地下室、箱、馬、分身、同性愛、時間、音楽------ひとりの作曲家を主人公に、人間と宇宙の謎と深淵、生存と死の深奥の根拠に迫る一大大河小説。」

不勉強で、この宣伝文を読むまでは全く知らなかった。でも、そんな凄い小説なら是非読まなくてはと手にとり、読み始めてしばらくして思ったのは、ジョイスやプルーストの有名な小説と並び称されるのは、その「読まれなさ」の方ではないのか、ということだ。どちらの作品も、読むべき小説として喧伝されていながら、実のところ、大学で文学を講じる教授ですら、最後まで読み通した人が少ない、という曰くつきの代物なのだ。

上・下巻とも約七百ページ二段組。なかなかはかが行かない。難解というのではない。冗長ともちがう。ただただ、分量が多いのだ。しかも、作家や小説についてほとんど何も知らない。それが、読み辛さを倍化させる。実はこの大長編小説、もともと第一部「木造船」だけが独立して出版された。その後、時経て第二部「四十九歳になったグスタフ・アニアス・ホルンの手記」が書かれ、第三部「エピローグ」は未完のまま終わった。今回の邦訳でも第三部は概要紹介にとどまっている。そのせいもあって、第一部と、第二部では、若干一つの小説として読むには違和感がある。

第一部「木造船」は、「ライス」号という三本マストの美麗な帆船に積み込まれた、棺によく似た積荷に不審を抱いた乗組員たちと「上乗人」と呼ばれる事実上の荷物の責任者との反目を中心に描いている。船には船長とその娘エレナが乗っていた。エレナの婚約者であるグスタフは見送りのために乗船したが、船室の鍵は外から開き、会話は筒抜けという秘密の多いつくりに疑問を抱き、密航を決める。案の定、エレナは失踪。その捜索の過程で船は重大な損傷を受け沈没、グスタフほか何人かの船乗りは救助される、というのがあらすじだ。

ヒロインと思われたエレナのあっけない死の理由や、船の構造上の秘密、船上で語られる不死の男の挿話などのいくつもの謎が解明されないまま幕を閉じる「木造船」は、到底そのままで一冊の小説としては成立しがたい。そういう評もあったのだろう。作家は、その解決篇とも言える第二部を書くことにする。第二部は、時移り、唯一の友人とも死別した孤独な老人の手記という体裁をとる。思わぬ遺産を手にしたグスタフは、故郷に帰ることをやめ、同年輩の船員トゥータインを連れ、利子生活者として南アメリカ、アフリカ各地を転々とし、最後は北欧の地に至る。

第二部「四十九歳になったグスタフ・アニアス・ホルンの手記」は、今は死んだトゥータインとの若き頃の放埓の日々や、ともに何者かになろうと努力する日々を描く。やがてグスタフは音楽家に、博労の親方にその才を認められたトゥータインは馬の仲買業に就くことになる。作家の筆が冴えるのは、フィヨルドの町、ウルランに居を定めてから。ノ��ウェイの厳しさの中にも季節ごとに姿を変える自然のうつろい、限られた資源にしがみつくように自分たちの暮らしを送る土地の人々の人生を、決してそのなかに交じろうとしない冷徹な観察者として異邦人の目で見やるグスタフの心象風景である。

上巻の最後には、ミステリなら謎解きに当たる「ライス」号の秘密を説き明かす一章が用意され、この長大な小説の構造の一部が明らかになるが、今や有名な音楽家となったグスタフのその後の人生はどのように展開してゆくことになるのだろうか。冒頭「ライス」号の船倉に登場したものの、その後姿を隠したままの船主との対決はどうなるのか、まだまだ、先の読めない小説は続く。

2014/04/14 18:10

投稿元:ブクログ

「十三の無気味な物語」(白水社)も復刊希望。。。

国書刊行会のPR
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336057686/

2014/06/09 15:11

投稿元:ブクログ

上巻は第一部「木造船」と第二部「四十九歳になったグスタフ・アニアス・ホルンの手記」前半部分を収める。
第一部は、謎の積み荷を運ぶ帆船ライス号で起こった事件。第二部の前半は、船の密航者グスタフ・ホルンが事件の秘密を分かち合う友とアフリカ・南米を逍遥しスカンディナヴィア半島に流れ着くまでを綴る、三十年後の彼の回想。
幻想怪奇譚調の第一部から一転して、多様な異国の地を鮮やかに描き分け二人の遍歴の日々が悲しみとともに語られる第二部は素晴らしい読み応え。含蓄ある文章が見事で、アニアスのさすらう思念など初読では到底味わいきれない。
殆どなんの手がかりもなく読み始めて難儀したが、第二部に入って主人公と友の心の結びつきという軸が見えるとぐっと物語世界を楽しめるようになった。殊にウルラン到着以降は、フォークロア的挿話のおかしみと主人公たちの哀調を帯びた交情のコントラストが北の厳しい自然と相俟って独特の色合いが生まれる。

2014/07/16 16:12

投稿元:ブクログ

ジョイスの『ユリシーズ』やプルーストの『失われた時を求めて』と並び称される20世紀文学の大金字塔が、半世紀の歳月を掛けて遂に翻訳なる!!
カフカ、ムージル、ブロッホと並ぶドイツが生んだ巨匠ヤーンの最大の問題作。船、棺、地下室、箱、馬、分身、同性愛、時間、音楽------ひとりの作曲家を主人公に、人間と宇宙の謎と深淵、生存と死の深奥の根拠に迫る一大大河小説。