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地下の鳩(文春文庫)
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/06/10
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/248p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-790115-8
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

地下の鳩 (文春文庫)

著者 西 加奈子 (著)

大阪最大の繁華街、ミナミのキャバレーで働く「吉田」は、素人臭さの残るスナックのチーママ「みさを」に出会い、惹かれていく(「地下の鳩」)。オカマバーを営む「ミミィ」はミナミ...

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地下の鳩 (文春文庫)

572(税込)

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商品説明

大阪最大の繁華街、ミナミのキャバレーで働く「吉田」は、素人臭さの残るスナックのチーママ「みさを」に出会い、惹かれていく(「地下の鳩」)。オカマバーを営む「ミミィ」はミナミの人々に慕われている。そのミミィがある夜、客に殴り掛かる(「タイムカプセル」)。賑やかな大阪を描いて人気の著者が、街の「夜の顔」に挑んだ異色作。【「BOOK」データベースの商品解説】

大阪最大の繁華街、ミナミのキャバレーで働く「吉田」は、素人臭さの残るスナックのチーママ「みさを」に出会い、惹かれていく…。賑やかな大阪を描いて人気の著者が、街の「夜の顔」に挑んだ全2編を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】

大阪ミナミの夜に生きる人々の光と陰

暗い目をしたキャバレーの客引きと、夜の街に流れついた素人臭いチーママ。情けなくも愛おしい二人の姿を描いた平成版「夫婦善哉」。【商品解説】

収録作品一覧

地下の鳩 7−162
タイムカプセル 163−248

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みんなのレビュー46件

みんなの評価3.6

評価内訳

紙の本

どうしようもなく魅力的。

2015/01/27 00:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

大阪の風俗街を舞台にした中篇「地下の鳩」「タイムマシン」が収録されてる文庫本です。女性のプライドとか男のクズさ(というより憎めない残念さ?)とか人間のしょうもない性みたいなものが、西さんらしい人情味のある文章に詰まっています。
この作品に出てくる登場人物は皆、どこかが欠けていて、孤独なようで誰かに依存していて、どうしようもなく魅力的です。一見、重くて暗い作品のように感じますが、私には西さんらしい人生賛歌のようにも思えました。

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紙の本

余韻の残る夜の街の話

2014/09/28 09:37

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wayway - この投稿者のレビュー一覧を見る

こんな話も書けるんだというのが率直な感想である。
そして、ちょっと嬉しい感情もある。
「こんな話」とは、夜の街の物語であり、水商売に携わる
人の話である。「ちょっと嬉しい」のは、これまでの著者の
イメージが結構、人情に通じた物語が多かったので、そればかり
であると、私にはきついなあと思っていたからである。

本書には、2篇収められているが、つながっているようでひとつひとつの
物語としても読める。これを連作と呼ぶのかわからないが、短編というほど
短くもない中編になるので、独立性が強い。
どちらも、良い。大人の小説である。
じんわりとくるものがある。

こんな話を書く事ができる著者の、楽しくて切ない物語や
人情に通じた物語は、さらに味わい深いものがある。

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紙の本

著者買いでした。

2015/09/08 01:08

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る

『きりこについて』で著者のことを知り、少しずつ著者の本を読むのを楽しみにしています。最後の結論のようなものがいいと思いました。

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2016/09/29 22:54

投稿元:ブクログ

西さんのこういう話、好きじゃないんだけど。
一作目の「こんなことばかりだと思った」でため息が出た。
どっちかと言うと好きな二作目の「私は全身全霊で嘘に正直だった。ー略ーそしてそれは私だけではない」で、よく言ってくれたとうれしくなった。

2015/06/02 22:40

投稿元:ブクログ

夜の繁華街で生きる人々の物語。
破滅寸前の道を行く彼らの暗い輝きと迫力、その暗さが眩しくすら思う。
http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-196.html

2014/12/10 01:27

投稿元:ブクログ

西加奈子作品にしてはエゲツない表現多めかも、でもそれが逆に現実味を増していて私は好きだけど。きれいな小説が好きな人は苦手かも。
今まで読んだ西加奈子作品って共感できて気づくと泣いてるっていうの多かったけど、大阪の夜の街(しかもその中でもDOPEな方)の話だから、共感を得ることはあまりないかなぁ。
そのどこか陰気で汚い感情渦巻く中で必死に自分を保とうとしてるのがなんかまっすぐだし歪んでて。。。
2作目のミミィの話の方が好き、ミミィのおかまなんだけど男気溢れる姿に泣きそうになった。でも、それも歪んでたりもして。

2015/05/06 11:08

投稿元:ブクログ

いつだって一番分からないのは、自分の気持ちだ。
小さい時に傷ついた人って、一生傷つかなあかんのでしょうか

2014/09/04 04:17

投稿元:ブクログ

言わんとすることはわかるんだけど・・・
汚い、表現がとにかく汚い。
読んでて気持ち悪くなってくる。
読まなくても良かったかな・・・

2015/09/08 21:42

投稿元:ブクログ

否定し続けた自分を救うのは
全てを認めた現実の自分しかいない。
だけど全てを認めるためにはやっぱり自分を認めてくれる誰かの存在は必要になる。
曖昧だった自分はどんどんと曖昧になり、
作り笑顔を浮かべれば浮かべるほど自分が離れていく。
そんな自分を殴りつけたいほど憎くなって、
それはどんなに一生懸命に生きていても現実が自分を裏切っていくと思っているから。
その現実を作っているのが他ではなく自分であると気付けたとき、やっと吉田はみさをを受け入れることができているように感じた。

2015/09/12 09:36

投稿元:ブクログ

大阪が舞台のお話。
登場人物の「みさお」はよく食べる。一方の男は飲んでばかり。みさおはお金を使い、男は寄生する。
年をとって死んでいく。永遠の若さなどなく、皆あきらめながらも何かにすがって、期待して?生きていく。
混沌とした話しで難しかったな。後半のミミィの話は軽く読めて面白かったけど、人のかかえるトラウマとか、それでも生きて行こうとする情景がしっとりと伝わってきた。

2016/06/04 10:43

投稿元:ブクログ

西さん。
この感じをなんて言ったら良いのか分からない。切ないような、歯痒いような、やるせなさ。吉田やみさをの生きるやり方に、呆れたり、時には嫌悪したりしながら、どこかで、あぁ、その感覚は知っている、と思う。共感というのともまた違う。でも、なんとなく、分かる、と思うこの感じ。

ミミィさんの話は切なかったね。ひどいいじめの経験に、ずっと脅かされていて、一方でいじめた相手に強い憧れを感じていて。いじめた相手とよく似ている、全く違う人を刺してしまった彼女の衝動の根は、なんて深いんだろう。

2016/01/09 13:28

投稿元:ブクログ

器用に生きている人が多い(もしかしたらそのように見せるのが上手な人)の中で生きる不器用な人のしんどさが迫ってくる感じ。何冊読んでも飽きないのは、このしんどい感覚の場所でみんな生活してるからなのかな。

2014/07/13 23:31

投稿元:ブクログ

大阪の夜の街で働く男女の物語。どちらもどこかコンプレックスを持ち、ぐだぐだとしている。西さんの描く大阪は本当に愛嬌があって、郷土愛を感じる。今回もそこはすごく伝わってくる。どちらかというと、タイトル作よりも収録されている「タイムカプセル」の方が好きだった。
やはり西さんの描く大阪の世界観はすごくいいなと思う。

2014/08/04 00:58

投稿元:ブクログ

赤い眼をして、ウロウロ、ウロウロと歩き回る鳩の姿を、夜の世界の人々の姿に重ねたのだろう。
両目の大きさが違う、痩せたチーママとキャバレーの客引き吉田の恋愛。
これを共依存と言うのだなと思った。
2人の時がどんなに積み重なっても、積み重ならない。
読み進めても2人の人格、感情が見えてこない。地下の鳩が抜け出すことなくひたすら歩き回ってるかのよう。
暗くて、苦しくなる。

こうした世界を書ける人だっとは、西加奈子さん。

2015/03/04 15:09

投稿元:ブクログ

夜の街で働く人々の物語。
ホステス、客引きの男、おかまバーのママ。
猥雑で欲に満ちた世界の中で、どうにか強く生きようとする人間の弱さと美しさ。

自分自身、ホステスやママではないけれど一応夜に営業するお店をやっているから、そういう職業は人の嫌な面を見てしまう機会が多いことも実感していて、そうなるとどんどん警戒心や猜疑心は増す。
人を見る目ばかり長けてしまうのはあまりいいことだとは言えない。
道化る瞬間も普通よりは多いかもしれない。
悩み苦しみながら向き合い、食べていくために自分を納得させようともがく。
そういう空気がこの小説じゅうに流れていた。

この本に出てくるおかまのミミィのこと、ずっと考えてる。彼女の洞察力にドキッとさせられること多々だった。
女であることに甘えてる瞬間、私もけっこうあるのかもしれない。

傷があるから強くなれるのか、傷のせいで弱いままになってしまうのか。
その深さや残る痛みにもよるけれど、みんな何かを抱えながら、それでも人からは楽しげに見えるように生きている。
夜の世界はもしかしたら、そういうのが顕著なのかもしれない。

鋭い小説だった。