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流跡(新潮文庫)
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/05/28
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/141p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-125182-0
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

流跡 (新潮文庫)

著者 朝吹 真理子 (著)

ヒト、密書、スーツケース。夜な夜な「よからぬもの」を運ぶ舟頭。雨上がりの水たまりに煙突を視る会社員。漂着した島で船に乗り遅れる女。私はどうしてここにいるのか。女房を殺した...

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流跡 (新潮文庫)

432(税込)

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商品説明

ヒト、密書、スーツケース。夜な夜な「よからぬもの」を運ぶ舟頭。雨上がりの水たまりに煙突を視る会社員。漂着した島で船に乗り遅れる女。私はどうしてここにいるのか。女房を殺したような、子どもの発話が遅れているような、金魚が街に溢れている、ような―。流転する言葉をありのままに描き、読み手へと差し出した鮮烈のデビュー作。芥川賞受賞前夜の短篇「家路」を同時収録。【「BOOK」データベースの商品解説】

【Bunkamuraドゥマゴ文学賞(第20回)】夜な夜な「よからぬもの」を運ぶ舟頭。雨上がりの水たまりに煙突を視る会社員。漂着した島で船に乗り遅れる女…。流転する言葉をありのままに描き、読み手へと差し出した鮮烈のデビュー作と、幻の短篇「家路」を収録する。〔2010年刊に「家路」を収録〕【「TRC MARC」の商品解説】

ヒト、密書、スーツケース。夜な夜な「よからぬもの」を運ぶ舟頭。雨上がりの水たまりに煙突を視る会社員。漂着した島で船に乗り遅れる女。私はどうしてここにいるのか。女房を殺したような、子どもの発話が遅れているような、金魚が街に溢れている、ような――。流転する言葉をありのままに描き、読み手へと差し出した鮮烈のデビュー作。芥川賞受賞前夜の短篇「家路」を同時収録。【商品解説】

収録作品一覧

流跡 7−84
家路 85−106

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みんなのレビュー8件

みんなの評価3.2

評価内訳

紙の本

流れ去る言葉

2016/08/17 10:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

「流跡」「家路」どちらの作品も、目で文を追っていくとその世界に入っていけるのに、読み終わると何を読んでいたのかよく分からないという不思議な感覚に陥りました。

文字、言葉、文章の運びが独特で読者を選ぶ作品だと思いました。

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2014/05/28 22:01

投稿元:ブクログ

好きな人と、そうでない人に分かれる作品だと思う。

『きことわ』を読んだ時の、不思議な時間感覚が忘れられなくて、ずっと文庫化することを待っていた作品なので、嬉しい。

書くこと、読むこと、から飛び出した何かがふらりふらりと、様々なカタチを取りながら彷徨い流れてゆく。
川と海は違う。
「行く河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。」読みながら、『方丈記』冒頭を思い出した。

百年、の好きな人だ。

「潜音」ひそみね、という語にどきどきする。

そして、カタチはまた書くこと、読むことに収束してゆく。うーむ、面白い。

言葉が恭しく祭り上げられて、顧みられないまま進んでいく小説は嫌いだ。
けれど、形を為しては崩れてゆく世界を追うことは不思議なほど、不快でなかった。

また、堀江敏幸との対談!
ここで堀江敏幸が出てくることが、私にはニヤニヤまさに生唾ものであった。

2014/08/15 22:02

投稿元:ブクログ

異世界。きことわとはまた違う雰囲気だが、夢の中にいるような感覚は、共通していると感じた。文語と口語が混ざっていて、使っている言葉の種類が多い。存在するものもしないものもすらすら言語化されていて、言葉ってこんなに自在なのかと驚いた。

2014/06/19 04:16

投稿元:ブクログ

少しも読み進めることのできない本を手にした、正体の分からない語り手の独白から始まる。
意識に浮かぶとりとめもない言葉をただつらつらと並べたようなそれに、『徒然草』の序文のフレーズを思い浮かべた。その意味する通りに、「なんだかおかしな気持ちになってくる」ような、不思議な小説だった。
流れるのは、水か、意識か、時か、言葉か。

舟を運ぶ川の流れ、傘を伝う雨の流れ、常に傍には水が流れていた。
前半の「もののけになるか、おにになるか」、「ひとになるのでなかった」というあたりは、もしかしたら人が人になる前、胎内で、得体の知れない塊(または魂)として漂っている時のことを言っているのではないだろうか。
それがいつしか舟頭となり、川を下っていく。この「川」は、もしかすると「三途の川」なのかもしれない。

羊水の海に浮かんでいた魂が、やがて三途の川の岸辺に辿り着く。

流れているのは、そうした人の「魂」そのものなのかもしれない。

2015/07/04 17:28

投稿元:ブクログ

難解。読めない本に初めて出会った。これを理解できるようになるにはもっと読書量を増やさないといけないなと思った。

2014/12/06 14:29

投稿元:ブクログ

古く、新しく、美しい文体の捉えどころのない物語。散文が偶然につながっていったような。自分にはちょっと難しすぎたかも。

2015/11/26 23:31

投稿元:ブクログ

再読。水水しく、清艶にして典雅な言葉の連なりを目と口と耳で味わう甘美なひととき。 呼び起こされたむかしの言葉はいまの言葉と手を取りあい、かろやかになめらかに時間の膜をくぐり抜けては遊びに興じる。いくたびも形を失くし、形を変え、流れ落ちていくが、それは水平方向の落下であり浮上をともなうが故に、愉悦と快楽をもたらす。
水が水に流れていくのならばまた言葉も言葉に流れていくのだろう。私は流れた跡に目を凝らす。ぼんやりとした輪郭さえとらえきれないうちに消えていくが、私の胸には生まれたばかりの唇の痕跡が金魚のように泳ぎ回っている。
《2015.11.10》

2016/07/16 18:26

投稿元:ブクログ

一語提示されるたび、イメージがまたたき、風景ががらりと変わっていく。単語レベルでの力強さが大きな文脈を舵取っていくような小説であり、読み応えはある。