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北斎と応為 下
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/06/12
  • 出版社: 彩流社
  • サイズ:20cm/309p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-7791-2028-2
  • 国内送料無料

紙の本

北斎と応為 下

著者 キャサリン・ゴヴィエ (著),モーゲンスタン陽子 (訳)

偉大なる父・北斎を支え、その影として生きる娘。父への愛と、自らの筆に込められた渇望…。葛飾応為に魅せられたカナダ人女性作家が5年に及ぶ調査を元に浮世絵に秘められた真実の物...

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北斎と応為 下

2,376(税込)

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商品説明

偉大なる父・北斎を支え、その影として生きる娘。父への愛と、自らの筆に込められた渇望…。葛飾応為に魅せられたカナダ人女性作家が5年に及ぶ調査を元に浮世絵に秘められた真実の物語を描き出す歴史フィクション。【「BOOK」データベースの商品解説】

偉大なる父・北斎を支え、その影として生きる娘。父への愛と、自らの筆に込められた渇望…。葛飾応為に魅せられたカナダ人女性作家が、浮世絵に秘められた真実の物語を描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】

浮世絵師・北斎の娘、応為(おうい)こと葛飾お栄の謎に包まれた生涯を描き出す!

「美人画では娘に敵わない」と北斎をして言わしめた実在の娘・お栄(画号は応為)。
緻密な描写、すぐれた色彩と陰影表現を得意とし、父と共作するだけでなく、
代作もしていた! 
歴史の闇に消えていった「もうひとりの北斎」を、
綿密な調査と豊かな想像力で描き出した歴史フィクション!

◆(著者来日イベント 6/11 カナダ大使館にて)
 浅田次郎氏(『鉄道員(ぽっぽや)』『蒼穹の昴』など)と対談!
◆「ボストン美術館名品展 北斎」(巡回中)に「三曲合奏図」出品
◆杉浦日向子『百日紅』(応為が主人公)が映画化(2015 年公開予定)
——女絵師・葛飾応為への注目が高まっています!

装丁は『ソフィーの世界』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『極北』などを
手がけた坂川栄治氏です!【商品解説】

著者紹介

キャサリン・ゴヴィエ

略歴
〈キャサリン・ゴヴィエ〉カナダの作家。元ペン・カナダ会長。Canada’s Marian Engel Award for a woman writerなどを受賞。

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みんなのレビュー7件

みんなの評価3.6

評価内訳

2014/07/24 23:05

投稿元:ブクログ

原題は"Ghost Brush"
彼女の筆をGhostにしたのは何かということに迫っている。

後半、シーボルトが出てくる。彼の目を通して見る日本女性は、ひたすら従属的で幽霊のようですらある。
だが彼はお栄は違うと感じる。気が強く、男のようだ。
そんな彼女になぜ、日本女性はかくも従属的なのかとシーボルトは問う。
お栄は戸惑う。
幼いころから男こそ第一と育てられてきたら仕方ないじゃないか…そんなこともわからないのかと毒づく。

お栄は並の女ではない。
筆一本で生きていける強い女。家事は苦手な女。
良妻賢母になることを拒み、縁切寺に駆け込む規格外の女。
だがそんな彼女も、同時代のヴィジェ=ルブラン、あるいはジェーン・オースティンのように自分の名前で芸術を世に問うことはできない。
娘は父と合作でいいのだ、と周囲の声を聞き流し北斎の名で絵を描き続ける…お栄の筆をGhostにしてしまったのは、江戸の女たちを押し込める社会なのだ。

この作品を読んで「カナダ人が書いたのか?」と問う日本人男性作家がいたようだけど、いやいや…これはカナダ人女性だからこそ書けたと私は思う。
作者はシーボルトの目を通して問うているのだ。
「なぜ日本女性はこんなに従属的なのか?」
そしてお栄を通して答えを出しているのだ。
アトウッドを輩出し、賞賛してきたようなカナダだからこそ、女性作家がこうもはっきり日本社会が女性を抑圧していると書けたのだと私は思う。

2016/09/11 11:59

投稿元:ブクログ

北斎署名の晩年の肉筆画などには、実は娘お栄との共同作、あるいは代筆もかなり含まれているという。この説は「あとがき」に触れられているが、もしこれが冒頭にあれば、本文が種明かし的な要素をも含んで、より良かったかもしれない。(一般読者は北斎が偉いことは知っていても、お栄の事はそれほど知らないので、代筆と言われても、単にヒロインを引き立てる作為に見えてしまう)

それは別として、吉原遊郭や下町の描写はきめ細かく、"外国人による筆とは思えないほど"。当時の情景やにおいを体感できるかのようなクオリティ。江戸時代の雰囲気を損なわない登場人物の言葉遣いなどは、訳者との共同作業による見事な完成度で、日本の時代小説家にも見習ってほしいくらい。

2015/03/24 13:56

投稿元:ブクログ

文体が少々残念。体言止めの多用で、スピード感やリズム感はあっても綺麗でなく含みもない文章となり、ガサツな印象が残ってしまった。講談のような感じを出したかったのかもしれないが。。。
もしかしたら、もっと緻密に積み上げた感じを出したにほうが、物語に似合っていたのではないだろうか? 

北斎の作品をあらためて見たくなった。

2014/06/11 17:56

投稿元:ブクログ

北斎と娘「代作」に迫る カナダ人作家が邦訳歴史小説 墓前で出版報告:東京(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20140611/CK2014061102000139.html

彩流社のPR
http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-2028-2.html

2015/03/22 10:33

投稿元:ブクログ

なぜ、外国文学の棚に北斎?と思って手に取ると、そこには英語で書かれたとは思えないほど、江戸時代の人々が生き生きと描かれていた。
下町の町人のやり取りは、まるでその場にいるような臨場感に溢れている。
北斎が可愛いおじさんというキャラクターで書かれており、新鮮だ。
さて、美人画の真実はいかに!

2015/04/08 22:19

投稿元:ブクログ

北斎が亡くなってからの応為の描写には疑問がある。あとがきにも。北斎が患っていた中風とは脳卒中のこと。言語に障害があったなら右麻痺がある。視野狭窄もあれば画風が変わってしまってもなんら不自然ではないという事を曖昧にしている。そして北斎も酒飲みとしている根拠に「長生きの方法としてウォッカと同じような芋焼酎2杯を朝晩飲んでいた。」と書いてあるがウォッカは90度以上、芋焼酎は25〜45度。江戸時代は蒸留技術がよくないので25度程度と思われるので間違いである。ひょっとしたら2杯もお猪口の可能性もある。応為の絵は酒飲みならではの見え方で素晴らしい絵。なぜ北斎も酒飲みにするのか応為の酒飲みを否定するのか分からない。江戸時代にも独り身の女性はたくさんいて仕立てなどで自立している人はたくさんいた。絵描きは印刷物以外にも襖、屏風、掛け軸、料亭、旅館、お寺、茶室、俳諧と沢山需要がある。これだけ絵が上手くて北斎の娘というネームバリューがある女性は職人として自立しているはず。まるでフランスの女流画家のように自己主張しているのは違うと違和感が残った。しかし志乃とのフィクションの部分はとても楽しめた。史実に忠実かどうかは小説の評価とまた少し違う。応為をクローズアップした良い物語だった。

2015/05/25 23:24

投稿元:ブクログ

やはり応為が特殊だったらしい。時代から浮いているお栄の感じが素敵です。
贋筆というと違和感があるが、代筆といえば、この父子関係にしっくりくるかと。
他の、応為関連の小説も読んでみます。

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