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魚で始まる世界史 ニシンとタラとヨーロッパ(平凡社新書)
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/06/13
  • 出版社: 平凡社
  • レーベル: 平凡社新書
  • サイズ:18cm/237p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-582-85740-5
  • 国内送料無料
新書

紙の本

魚で始まる世界史 ニシンとタラとヨーロッパ (平凡社新書)

著者 越智 敏之 (著)

18世紀農業革命以前、西洋の食の中心は肉ではなく魚であった。魚への巨大需要が、遠く海を越える航海を、漁猟と保存の技術革新を、都市の殷賑を、自由と独立の精神を、ヨーロッパ近...

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魚で始まる世界史 ニシンとタラとヨーロッパ (平凡社新書)

864(税込)

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商品説明

18世紀農業革命以前、西洋の食の中心は肉ではなく魚であった。魚への巨大需要が、遠く海を越える航海を、漁猟と保存の技術革新を、都市の殷賑を、自由と独立の精神を、ヨーロッパ近代をもたらした様を描く、魚で見る世界史。【「TRC MARC」の商品解説】

目次

  • まえがき
  •  第一章 魚と信仰
  • 1 大きな魚と小さな魚
  • 2 魚の女神
  • 3 聖餐式の魚
  • 4 ユダヤの魚
  •  第二章 フィッシュ・デイの政治経済学
  • 1 汝、食べることなかれ

著者紹介

越智 敏之

略歴
〈越智敏之〉1962年広島県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。千葉工業大学准教授。専攻はシェイクスピア、アメリカ社会。

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みんなのレビュー7件

みんなの評価3.9

評価内訳

2014/12/19 17:20

投稿元:ブクログ

大航海時代の船員が何を食べて航海していたかについては、前から疑問に思ってきたが、明確な答えをもらった感じだ.魚をベースにした歴史物語だが、図番がもっと多いと読みやすいと思った.

2014/07/20 13:43

投稿元:ブクログ

ローマのカタコンベにはイエス・キリストを象徴する魚のモチーフが多く見られる。魚はキリスト教以前から「豊穣であるがゆえに生命のシンボルであり、なおかつ永遠の生命を求めるがゆえに葬儀と関係して復活のシンボルでもあった。そして豊穣の女神の象徴として魚を崇拝する人々がおり、彼らは女神と一体化するための儀式として魚を食べ」ていたのだ。こうした歴史的経緯からキリスト教に魚が取り入れられ、ヨーロッパの歴史の中でときに国を動かすほどの存在となったニシンとタラについて詳述してあるたいへん興味深い本。

2015/11/06 14:45

投稿元:ブクログ

言われてみれば…の西洋社会と魚の繋がり。信仰、政治経済、文学など広い範囲に影響あるんだなあと改めて。レシピページもうちょっと欲しかった!

2015/01/03 23:05

投稿元:ブクログ

最初の方は、西洋社会での魚が持つイメージの変容が扱われているのかな、と思った。
古代社会では貴重な蛋白源。ゆえに命を支える聖なる食べ物というイメージと、精力あふれるエロスにつながるものというイメージが混在するさまが描かれていた。
本書のメインはそのあと、ニシンやタラ漁が大航海時代を食料面で支えたり、新大陸と旧大陸、そしてアフリカの三角貿易の一角をなす重要な産物になったりという、魚が世界の経済システムの中で大きな役割を果たしてきたことを解き明かしていた。
刺激的な本だと思う。
ただ、こちらが年末のあわただしい時期に読んだせいか、細部についてまで好奇心を保てなかったというかなんというか。
ちょっともったいない読み方になったように思う。

2015/01/21 22:21

投稿元:ブクログ

世界における「魚」の歴史を振り返り、文明の進歩と食(特に魚食)が、どのように移り変わっているのかを紹介したもの。

2014/08/10 19:04

投稿元:ブクログ

何が専門かよくわからない著者によるヨーロッパの食文化史をめぐる本。ケモノの肉よりも、ニシンとタラが食料として重要だったからこそ、しっかりした漁場と魚市場をもつオランダが覇権国になった。それから近世のイギリスもフランスも、北大西洋の漁場をめざした。
こういうのを目からウロコ、と言うんですね。

2016/12/14 21:36

投稿元:ブクログ

2014年刊。著者は千葉工業大学准教授。

 シェークスピア他西欧(近世?)文学研究を主フィールドにする著者が、文学作品・宗教・法令・外交文書などの文献史料の解読を通じ、西欧近世以降の漁業と生活、タラ・ニシン漁業から生じる外交関係、海域利用に関する政治哲学の変遷など大航海時代の一側面の解読を目論む書。

 少なくとも、西欧=肉食という単純な図式でないことだけは看取できそう。
 そもそも生肉が広く行きわたるのが農業の革新的発展が見られる18C。
 一方で、肉欲と結びつくと看做された獣肉とその血はキリスト教の断食日にはタブーとされている。とはいえ、割と長期にわたった断食日に何も食べないわけではなく、蛋白源としては魚肉が利用された。
 このような大量販路のあった魚肉に関し、まず、ウナギが大量に食されたのは意外な上、塩漬けニシンの製法開発が、ハンザ同盟、その後はオランダの発展を決定づけたとはさらに意外である。

 江戸初期、日本に来航したオランダ船は、ニシン漁と塩漬けのニシン製法の高度化に由来するというのは、東西の同時代史を考える上で見逃せない視座になりそう(その後、英に覇権を許したのが、蘭の長期間による戦争状態による没落という視座も同様)。

 他方、北大西洋のタラ漁も新大陸植民地化に大きく寄与し、高級な塩漬け製法によるタラは欧州に、安価なタラの塩漬けは新大陸植民地の奴隷の食となったのも、大航海時代以降の奴隷貿易を考える上での背景事情になりそう。

 確かに、世界史というタイトルは言い過ぎだが、魚食という観点での西欧外交史という視座は本書の他はあまり見ないように思う。一読の価値は高そうだ。

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