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寝そべる建築
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/06/26
  • 出版社: みすず書房
  • サイズ:22cm/291p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-622-07791-6
  • 国内送料無料

紙の本

寝そべる建築

著者 鈴木 了二 (著)

詩人にして建築家・立原道造が切り開いた地平を示す表題作ほか、「ル・コルビュジエのメディア戦略」をはじめとする〈近代主義〉批判、近代建築の前夜、著者自身の携わった作品に関す...

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寝そべる建築

4,104(税込)

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キャンペーン期間:2017年4月28日(金)~2017年5月31日(水)23:59

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商品説明

詩人にして建築家・立原道造が切り開いた地平を示す表題作ほか、「ル・コルビュジエのメディア戦略」をはじめとする〈近代主義〉批判、近代建築の前夜、著者自身の携わった作品に関する文章等を集成。【「TRC MARC」の商品解説】

「立原道造の〈寝そべる建築〉は、まさに日本の建築史がほとんど正反対の方向へと進みだそうという時期に一瞬姿を見せた、建築のもう一方の方向性にほかならなかった。ふたつの方向のうちのひとつはもちろん〈丹下的〉なるものであり、そしてもうひとつが〈立原的〉なるもの、すなわち〈寝そべる建築〉だったとはいえないか。そしていうまでもなく建築の歴史は、ほとんど例外なく前者の方向で突き進んでいったのだ」
「もしも〈寝そべる建築〉という範疇がこの地上に実現できるのならば、そこではこれまでの評価基準はことごとく破綻することになるだろう」
詩人にして建築家・立原道造が切り開いた地平を示す表題作、「ル・コルビュジエのメディア戦略」「〈近代建築〉のアイデンティティは非ヨーロッパ的背景に開かれているか」「ルドゥーの夜とアジェの朝」「建築論として読むベンヤミン」「〈物質的記憶〉に向かって」「〈ディテール・モデル〉に関するいくつかの考察」「DUB建築序説」「〈建屋〉と瓦礫と」ほか、「建築零年」以後への応答。図版多数収録。
【商品解説】

目次

  • 寝そべる建築 立原道造論
  • ル・コルビュジエのメディア戦略
  • 「近代建築」のアイデンティティは非ヨーロッパ的背景に開かれているか
  • カリフォルニアでウィーンと日本が出会うこと キングズ・ロードのシンドラー自邸
  • ミースの建築を写真に撮ること ブルノのトゥーゲントハット邸
  • 物質写真序説 ローマン・ヴィシュニアックの「或る消滅せる世界」
  • 世界モデルと気象学 パウル・クレーの絵画

収録作品一覧

寝そべる建築 7−66
ル・コルビュジエのメディア戦略 68−129
「近代建築」のアイデンティティは非ヨーロッパ的背景に開かれているか 130−139

著者紹介

鈴木 了二

略歴
〈鈴木了二〉1944年生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。同大学教授。建築家。「物質試行37佐木島プロジェクト」で日本建築学会賞を受賞。

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評価内訳

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2015/01/16 20:50

投稿元:ブクログ

 ごくあたりまえの言葉でありながら、その置かれるべき配置を空間的に的確に把握し絶対感覚をもっていっさいの言葉のゆがみを排除できる立原道造が設計した図書館には自己顕示欲が欠如している。創造は断念した。新しいことや前向きなことには無関心でオリジナリティなどとうのむかしに忘れた。けれどもつくることはいつまでもやめようとしないそんな建築家だ。

2016/01/12 01:02

投稿元:ブクログ

鈴木了二著「寝そべる建築」を読む。表紙は仮想の福島第一原発の石棺化計画「フィガロ計画」のスケッチ。

夭折の詩人・立原道造の建築家としての功績にスポットを当てた表題作「寝そべる建築」に続き、ル・コルビュジェのメディア戦略を皮切りに展開される近代建築批判。さらに自作への批評と、3.11が建築界へ与えたインパクトにまつわる考察を一冊にまとめたアンソロジー。

東日本大震災からもうすぐ5年。どこか虚勢をはっていて浮足立っていた日本人の心性は、少しでも地に足を……いや、ゼロからすべても見直す覚悟で地面を這うような気概に戻れただろうか。

次々と明らかになる手抜き工事に、大企業の粉飾。なし崩しに全国へ広がる原発の再稼働。どうもこの社会は、再び現実離れした未来へ背伸びをし始めているようにも思える。

以下、いくつか引用しておきたい。

「新しさとは、一瞬「目が眩んだ」ことを指すだけであり、それが指し示す方向は本来バラバラのはずである。「新しさ」を「ジャンル」と取り違えたのが「近代」ではなかっただろうか」p.180

「それは津波の高さの想定や地震の予想規模をも含めた全面的な、そしてより根源的な安全基準の見直しを意味するだろう。しかもそれを実行するには、安全率を数値的にいじる程度の表面的な手なおしではなく、技術者の身体感覚を、もともとは技術の起源であったはずの手仕事の慎ましいブリコラージュのレベルへと差し戻し、もう一度鍛えなおすくらいの覚悟がいる。それを突き詰める前に、おいそれともとの日常に舞い戻るわけにはなかなかいかない」p.275

「考えようによっては、あれほどの規模とコストが許されていたのだから、建築としてはきわめておもしろいものができる物件であったはずなのに、原発のどれもこれもがろくなデザインではないことはだれの目にも明らかだろう。原発ばかりではない。高速増殖炉「もんじゅ」など、文殊菩薩を騙るデザインとしてだれが図面を描いたのか顔を見たいような気もする。これらの原子力関係の「建屋」の設計にたずさわった建築家がだれであるかは知らないが、その完璧なデザインの手抜きぶりは見上げたものである」p.277

「立原道造の「寝そべる建築」は、まさに日本の建築史がほとんど正反対の方向へと踏みだそうという時期に一瞬姿を見せた、建築のもう一方の方向性にほかならなかった。ふたつの方向のうちひとつはもちろん「丹下的」なるものであり、そしてもうひとつが「立原的」なるもの、すなわち「寝そべる建築」だったとはいえないか。そしていうまでもなく建築の歴史は、ほとんど例外なく前者の方向で突き進んでいったのだ」p.66

ヴァルター・ベンヤミンが読みたくなった。

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