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炎蛹 長編刑事小説 新装版(光文社文庫)

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/06/12
  • 出版社: 光文社
  • レーベル: 光文社文庫
  • サイズ:16cm/469p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-334-76764-8

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炎蛹 長編刑事小説 新装版 (光文社文庫 新宿鮫)

著者 大沢 在昌 (著)

外国人娼婦殺害の現場に、植物防疫官の甲屋が割り込んできた。日本の稲作を壊滅に追い込む害虫「火の蛹」が、殺された女性によって南米から持ち込まれたというのだ。鮫島は甲屋ととも...

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炎蛹 長編刑事小説 新装版 (光文社文庫 新宿鮫)

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商品説明

外国人娼婦殺害の現場に、植物防疫官の甲屋が割り込んできた。日本の稲作を壊滅に追い込む害虫「火の蛹」が、殺された女性によって南米から持ち込まれたというのだ。鮫島は甲屋とともに、娼婦殺害に関わるイラン人の行方を追う。その男は、鮫島が内偵を進めていた窃盗グループの一員でもあったのだ。放火、拉致監禁…。さらに燃え広がる事件に、鮫島が立ち向かう!【「BOOK」データベースの商品解説】

外国人娼婦殺害の現場に、植物防疫官の甲屋が割り込んできた。日本の稲作を壊滅に追い込む害虫が、殺された女性によって南米から持ち込まれたというのだ。鮫島は甲屋とともに、娼婦殺害に関わるイラン人の行方を追い…。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー8件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

2017/04/24 14:48

投稿元:ブクログ

【作品紹介】
警察組織の暗部を知る者として、エリートコースから新宿署生活安全課へと左遷された鮫島警部が、新宿にはびこる犯罪に挑む長編刑事小説『新宿鮫』。1作目で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞を、4作目『無間人形』で直木賞を受賞し、ハードボイルド作家、大沢在昌の地位を不動のものとしたシリーズである。

第5弾となる本書は、外国人マフィア間の抗争、ラブホテル連続放火、売春婦連続殺人という、同時期に発生した3つの事件を鮫島が追う設定である。巧みな場面転換と鬼気迫る犯人たちの心理描写が物語にスピード感と臨場感をもたらしており、シリーズの中でも特にエンターテイメント性に優れた作品であるといえよう。加えて、これまで単独で行動していた鮫島が、今回はチームを組んで捜査する点が新鮮である。相棒となるのは甲屋(かぶとや)という名の農水省植物防疫官で、彼は南米から持ち込まれた稲の害虫「フラメウス・プーパ(火の蛹)」の付着したワラ細工を探していた。その所有者が、鮫島の追うイラン人マフィアの情婦だったのだ。ほかにも、東京消防庁予防部・吾妻や新宿署鑑識係・藪ら、職人魂をもった魅力的な男たちが登場する。彼らのプロフェッショナルな仕事ぶりがつづられているからこそ、陰惨な事件を扱った刑事小説でありながら、爽快な読後感が得られるのであろう。

【感想】
当シリーズ相変わらずの一気読みで、出張中の3日間で読了。

2016/07/27 21:47

投稿元:ブクログ

いきなり私事ですが。
過去2~4週間くらいか、ちょっと仕事がばたばたして、落ち着かない時期がありまして。
合間の時間でも落ち着かないし、どこか脳みそが仕事を離れきれない。
誰にでもそんな時期は、濃淡ともあれ、あると思うんです。
そうなると、なんていうか...むつかしい本、読み応えのある本、を読み辛くなってしまうんですね。
でも、一方で、そんな時期だからこそ、いつでもどこでも短時間でも、スマホさえあれば電子書籍で楽しめる「読書」というのは、大切な息抜きで、気分転換。
「アタマ空っぽに、わくわく楽しめるような、男の子的な、娯楽小説を読みたいな」と。

それで、
「新宿鮫シリーズでも読むか!」。

でも、という言葉は大変に失礼なんですが。
これが、ハマりまして。

仕事都合で、けっこう「待ち時間」があったり。
そこは、ぼーっとしてても良かったりするので。
そんな「合間」含めて、するする楽しめて。
割と忙しい中でも、気分転換、日々のヨロコビでありました。
感謝感謝。

僕と同じような、時間を切り売りする会社員労働であれ。
自営業とか、専業主婦、家事仕事であれ。

カラダなり神経なりが、疲れて疲れて、やっと自分の時間が出来たときに。
わずかな時間でも、お気に入りのタレントさんとかが出ている情報番組とか、
お気に入りのチームが快勝したスポーツニュースとか、
そういうのを楽しむ時間って、ものすごく貴重だなあ、と思うんですね。
(そういう時間を、近くに居る人が尊重してくれないと、すごく腹が立ったりするぢゃないですか(笑))
それと同じような感じですね。

それはそれで、素晴らしい、読書の快楽。パチパチ。

#

大沢在昌さん、「新宿鮫シリーズ」第5作。「炎蛹」。1995年。

今回は、「三つの事件が錯綜する」という、かなり変化急な手法が特色です。

イラン人絡みの、組織的な集団窃盗団を追い詰める話。
これは、組織はそれなりに潰したものの、首謀者の仙田というなんだか魅力的な中年男はとり逃す。

それから、歌舞伎町の外国人娼婦連続殺害事件。
これは、哀しい身の上の日本人のおっさんが犯人で、犯人側の心理も描かれる。

それから、歌舞伎町などのラブホテルで起こる、連続放火事件。
これは、家庭環境のせいか、女装しての放火行為に走る歪んだ若者の独白も入ります。

それから、日本の稲作に壊滅的な打撃を与えかねない、外国から持ち込まれた害虫の蛹を抑える仕事。
これは、甲屋、という名前の、防疫官が魅力的なゲストとして出てきて活躍する。

割とパラレルに複数の事件を(基本的な関連がない事件を)描くというのは、犯罪捜査職業の人の現実はそうかもしれないけれど、
物語としての「探偵もの」では、ほとんどタブーと言って良いものだと思うのだけど、そこそこ面白く描けています。

なんだけど、大沢さんもこの方式は、この後のシリーズでは一度もやっていませんね。
それに、正直、面���いのは、

●主人公と同じく、「公に奉仕する専門的なシゴト」に、プライドと喜びを持っている、甲屋という防疫官のおっさん。主人公との弥次喜多風の道中記。
(同時に、消防の中の放火捜査官も描かれて、これも面白い)

●外国人犯罪組織に君臨する、ダース・ベーダー的な(パルパティーン的な、というべきか)仙田という男の存在感。

●いつもながら、違法行為に堕ちる可哀そうなヒトの独白的なエンターテイメント。今回は、娼婦に恨みを持つ、惨めな中年男...。女装しての放火に走る歪んだ青年...。
(良く考えたら、「新宿鮫」シリーズを貫くこの手法って、煎じ詰めれば、ドストエフスキーさんの「地下室の手記」、なんですよね)

という三点だと思います。

それぞれの事件の解決への終盤戦は、それなりにドタバタと。
並行して描かれる分だけ、良く考えたら雑なところもちょっとあります。
まあでも、そこを突っ走れる中心線(ヒーロー)がいるから、出来る試みですね。
それでも、ヒッチコックの映画「ロープ」が、彼の最高傑作ではないのと同じで、そんな素晴らしいってわけでもないと思います...。

#

前作「無間人形」では、主人公の恋人さん(ロック歌手さん)が、事件に巻き込まれて大いに関係しました。
そこでもう、やりつくした感があったのか判りませんが、「炎蛹」では、それほど絡んできません。
なんていうか、アクセント、というくらいですね。
これはこれで、別段、恋人さんとのラブロマンスにはさほど嗜好の薄い、ハードボイルド志向のおっさん読者の僕としては、大歓迎でした(笑)。

#

仙田、という魅力的な犯罪者を作って、
捕まらずにこの作品を終えているんですね。
完全に、「シリーズもの」ということを意識した世界観の作り方。
こういうのは、好きです。楽しめますねー。

2016/09/11 09:57

投稿元:ブクログ

前作から1年間空けて読んだ新宿鮫第5弾。面白い!ひょっとしたらナンバー1かも。シリーズの代名詞(はぐれモノハードボイルドや、恋人・晶の扱いなど)の観点からは推しづらいが、発想やサブキャラの濃さはじめ、無視するには惜しいカラフルな逸品。読者の皆様は、ぜひこの作品まで読み進めていただきたく。次の6作目も楽しみです!

2016/06/27 17:46

投稿元:ブクログ

J様後追い第5弾
何度同じ事を書けば良いのか。
シリーズを読み進めるたびに、前作より面白さが増している。
今回は正に新宿、東京を舞台にして、しかもいくつもの事件が絡まりあって非常に面白かった!
またネタバレになるけど、重要人物で死人が出ないことも読後感が良くて良かった。

また次の作品が楽しみで睡眠時間が削られそう。

2014/06/20 23:50

投稿元:ブクログ

新宿鮫シリーズ第五弾。今回は外国人娼婦殺人事件、ラブホテル放火事件、南米からの害虫『火の蛹』持ち込み事件と盛りだくさん。単独捜査を常とする鮫島に思わぬ相棒が…珍しく警察内部での抗争は描かれず、鮫島と相棒による捜査を中心に描かれる。

新宿鮫の面白さは、警察組織の秘密を握ったキャリア刑事の鮫島が孤軍奮闘で悪と闘う姿と本当に良いタイミングで鮫島の危機を救う鮫島の上司・桃井の存在にある。

今回の鮫島は、二人の相棒と複数の事件を捜査するのだが、少しいつもとは様子が違い、物足りなさを感じた。それでも、面白さは相変わらずである。

2016/09/05 22:39

投稿元:ブクログ

構成がだんだん巧みになっていく。
今回はラブホテル連続放火事件と、コロンビア人娼婦連続殺人事件と、稲を壊滅させるほどの繁殖力を持つ害虫の蛹の確保という3つの事件が同時に進行していく。

鮫島は基本的にひとりで行動するのだけど、放火事件は消防庁と、殺人事件は機捜と、そして蛹捜索は植物防疫官と連携しながら捜査をする。

消防庁予防部調査課の吾妻もいいキャラクターなんだけど、植物防疫官の甲屋が本当に面白いキャラクターで、鮫島よりも押しが強いのには笑ってしまう。
研究者肌で公務員としてはかなり異質、けれど子どものような好奇心で鮫島の仕事に興味津々で付いてくる厄介なおじさん。

3つの事件はそれぞれに全く別なのに、少しずつ重なりながら終焉に向かう。
ともするととっ散らかってしまいそうなストーリーが、失速することなく最後まで。

殺人犯も放火犯も途中でわかるんだけど、このシリーズは犯人当てが目的ではないので。
どういう人間がそんな犯罪を犯すのか、そこにどれだけの説得力を持たせられるかが、このシリーズの肝。
そいう言った意味では、放火犯がどういう人間か途中で想像はついたけど、その心のうちの悲しみは静かに染みてくるものだった。

2014/09/10 23:29

投稿元:ブクログ

はまり小説第五段!毎回切り口が変わるのが新宿鮫の魅力ですが、今回は更に趣向を変わり、ちょっと博識な気持ちになれます。(あくまで個人差があります)直木賞を考えるとややGooです。

2016/12/03 16:19

投稿元:ブクログ

新宿鮫シリーズは外れなしで安定感はあるのだが…。今回、かなり地味な話だった。どうしてもカッコいい鮫島が見たい私としては、いささか物足りなかったかな。

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