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コミック

紙の本

電波の城 23 (ビッグコミックス)

著者 細野 不二彦 (著)

テレビ局の闇を描く叙情詩、ついに完結! 仁科の地獄からのメッセージにより、天宮詩織の過去を知ってしまった谷口は呆然とします。詩織の恋敵・児島君子はさらに追い打ちをかけ...

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電波の城 23 (ビッグコミックス)

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電波の城(ビッグコミックス) 23巻セット(ビッグコミックス)

電波の城(ビッグコミックス) 23巻セット

商品説明

テレビ局の闇を描く叙情詩、ついに完結!

仁科の地獄からのメッセージにより、天宮詩織の過去を知ってしまった谷口は呆然とします。詩織の恋敵・児島君子はさらに追い打ちをかけるように、詩織が三隅が死亡した事件に関わっていることを彼に告げます。そして深夜、何も知らずに谷口の家を訪れた詩織の目に、とんでもない光景が飛び込んできます――――――

国営放送で記者をしていた父の意志をつぎ、テレビ業界に飛び込んだ詩織は、数々の困難を乗り越えて人気キャスターの座まで登り詰めました。三隅の事件が契機で追いこまれた彼女が、「まだやり残したことがある」と谷口に告げて向かった先は――――――

電波の闇を暴く物語、堂々完結です!
【商品解説】

目次

  • Report232 疾走 Report233 CONTROL Report234 けものみち Report235 恐ろしく憂鬱なる Report236 深夜の告白 Report237 千夜一夜物語(シェラザード) Report238 ビデオドローム Report239 RUN AWAY Report240 悲劇の誕生 Report241 Going Home

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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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2014/08/02 08:15

投稿元:ブクログ

 『電波の城』が23巻をもって完結しました。素晴らしい幕切れでした。

 細野不二彦はミドルティーンの私にとって『さすがの猿飛』『どっきりドクター』『Gu-Guガンモ』など少年誌で素敵なコメディを紡いでくれる作家でした。しかし活動の舞台を青年誌に移した後はあまり食指が伸びず、『愛しのバットマン』(これは主人公の造型が好きでした)を最後に十年ほど彼の作品から遠ざかっていました。『電波の城』1巻発売時に書店で手に取ったのは本当に気まぐれだったと思います。しかし、この十年ぶりに読み始めた細野作品は、とてつもない吸引力を持って私に迫ってきたのです。以来8年間、本当に楽しませてもらいました。

 作品の最初から谷口ハジメの回想記が織り込まれていましたが、その回想記が綴られることとなる経緯は、最終巻で初めて表現されています。谷口が詩織の犯行という真実にたどり着き、2人は対峙する。そのぎりぎりのせめぎ合い(84ページ3コマ目の詩織の表情が実にいい!)を経て、谷口に全てを書き留めてもらおうと語りはじめる詩織、そして、恋人として報道人として彼女に向き合う谷口。この6ページにわたるシーンは、ここまで読み続けてきた読者をぐっと深みに引きずり込み、そして最後の「事件」へ向かう必然を予感させます。

 ラストでは、全国を揺るがす「事件」に並行して、天宮理一のことを「オジサン」と呼んでいた詩織が「お父さん」と呼びはじめるきっかけが描かれています。その現在と過去が一瞬に結びつく、最終ページひとつ前の見開き──この詩情を描くための全23巻だったとすら思わせる表現でした。本当に素晴らしい。

2014/11/10 23:49

投稿元:ブクログ

細野不二彦先生の大作完結です。
私はこの作品を、天宮詩織が家族への愛憎に身を焦がしながら栄光への階段を登り、そして最後に破滅するサスペンスものだと認識しています。
父理一のようにジャーナリズムの理想を追い、母さおりのように自らの城を手に入れるために戦い、そして最後は自ら果てる。詩織の生き方にはその両親の人生と理想が強く反映されています。
両親の生き方を受け継ぎ、両親の思いや考えを感じ取り、そして最後には自ら命を絶ちます。彼女は、自ら命を絶つことで、今は亡き両親に寄り添い、彼らの感じた悲しみに寄り添い、それを共に分かち合います。そしてその先に、死の間際に父理一が夢見た、家族三人の温かい光景があるのではないでしょうか。

難点を上げるとするなら、最後のビデオ公開の際にジャーナリズム的動機(父由来)だけじゃなくて母への愛憎も描いて欲しかったなあと思いますし、その意味でビデオと集団自殺の真相は少し弱かったと感じます。
後はサスペンスとして纏めたために、本城律子等の序盤中盤のキーパーソンが脇に追いやられた感が強かったことでしょうか。せっかくだから後日談で補完して欲しいところでした。

最後に、最終ページの一つ前の見開きは、漫画史に残るような、本当に美しいシーンだったと感じます。
また、細野先生にこのような作品を書いていただけたらなと思います。

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