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晴天の迷いクジラ(新潮文庫)
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/06/27
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/430p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-139142-7
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

晴天の迷いクジラ (新潮文庫)

著者 窪 美澄 (著)

デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島...

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晴天の迷いクジラ (新潮文庫)

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商品説明

デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島へ向かった二人は、道中、女子高生の正子を拾う。母との関係で心を壊した彼女もまた、生きることを止めようとしていた―。苛烈な生と、その果ての希望を鮮やかに描き出す長編。山田風太郎賞受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】

【山田風太郎賞(第3回)】ただ「死ぬなよ」って、それだけ言えばよかったんだ−。鬱の青年、孤独な女社長、親の過干渉に苦しむ少女。壊れかけた3人は行き着いた海辺の村で何かを見つけられるのか。苛烈な生と、その果ての希望を鮮やかに描き出す長編。【「TRC MARC」の商品解説】

デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島へ向かった二人は、道中、女子高生の正子を拾う。母との関係で心を壊した彼女もまた、生きることを止めようとしていた――。苛烈な生と、その果ての希望を鮮やかに描き出す長編。山田風太郎賞受賞作。【商品解説】

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みんなのレビュー58件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

人間になっていく話

2016/07/26 23:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

失恋と激務でうつを発症した会社員の由人。
自分の会社が潰れた女社長の野乃花。
親に恵まれなかった引きこもり少女の正子。

みんな傷付き、人間を止める寸前。湾に迷い込んだクジラを観に行く過程を通して3人がそれぞれ心に折り合いを付けて人間性を取り戻していく。あらすじにある通りただそれだけのストーリーなのに、なぜだかストレートに胸に響きます。

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紙の本

「生きるとは何か」について考えさせられる傑作!

2016/02/17 09:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は、窪美澄氏の代表作「ふがいない僕は空を見た」に続く代表作で、山田風太郎賞を受賞しています。仕事に疲れ、恋にも破れた一人の若者と会社を経営に四苦八苦しながら苦境に立たされる女社長。この二人が「死」を覚悟して、人生の最後に、浅瀬に迷い込んだクジラを見に行きます。その途中、偶然にもやはり人生に悩みを抱える女子高校生に出合います。人生の中で大きな挫折を経験した三人の主人公が語る「生とは」、「死とは」、「人生とは」。読者には「生きるとは何か」ということを改めて考えさせてくれる傑作です。

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紙の本

まだ続くみたいですね

2015/09/23 13:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:RASCAL - この投稿者のレビュー一覧を見る

さすがに続・終物語、西尾さん本人があってもなくても良かった話というだけに、実にとりとめのない。臥煙遠江さんが初登場、いきなり暦くんと混浴。強いて回収された伏線といえば、花物語で男になっていた忍野扇か、でもこれで説明付いているのかな。いずれにしても全18冊、長い間暦くんたちに振り回された自分としては、感慨深いものがあります、、、って、「接物語」って何だ!ネクストシーズンって何だ!

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2014/10/25 23:15

投稿元:ブクログ

『ふがいない僕は空を見た』で抱いた期待を
そのまま持ち込むのは酷だったのかもしれない。

登場人物3人の出生の不幸の大枠が、
どうもステレオタイプに思えて、
序盤からいまいち乗り切れなかった。
だからといって終盤が、
グンと盛り上がるわけでもないし。

だけどそれでも読めてしまうのは、
文章自体が流れるようにスムーズだし、
ディテールの記述がうまいから。
最後の終わり方も、ちょっと好きだった。

映画にしたらどんな風になるんだろうと
勝手な妄想が湧く。
由人は窪田正孝だなーやっぱり。

2015/12/27 17:42

投稿元:ブクログ

胸のあたりを大砲で吹き飛ばされたような喪失感
彼の絵に決定的に足りないもの。それは、貧しさや、病や、孤独のなかに深く埋もれながら、それでも自分の描く絵のなかに微かな光をつかみとろうとしたひたむきさ、のようなもの、なのかもしれなかった。
死ぬなよ。絶対に死ぬな。生きてるだけでいいんだ。ただそれだけ、言えばよかったんだ。
真実の絶望を描くことなしに真実の希望を見出すことができないのは自明

2014/07/21 22:55

投稿元:ブクログ

14/07/20読了
素敵な話だった。
母親と離れろと言われ、田舎を出てデザイン会社に勤めるものの彼女にフられうつになった由人。
貧しい家庭から妊娠して"玉の輿"になったものの子どもをおいて上京し、おこしたデザイン会社を潰すことになった野乃花。幼くして亡くなった姉を通じた母親との関係に苦しみ、初めての友人を亡くして逃げだした正子。
3人が、迷い込んだクジラを見に行くものがたり。

2015/07/23 14:55

投稿元:ブクログ

なんか、、すごい本だった。

クジラの町のばあちゃんの独白と、雅晴の独白は悲しかったなぁ。泣いた。
子どもは親を選べない。
そのことの重みが、ずっしりとくる。
正子ちゃんのやりたいことすればよか。
正子ちゃんはそんために生まれてきたとよ。
涙涙。

2016/07/02 16:25

投稿元:ブクログ

デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島へ向かった二人は、道中、女子高生の正子を拾う。母との関係で心を壊した彼女もまた、生きることを止めようとしていた――。苛烈な生と、その果ての希望を鮮やかに描き出す長編。

中身は重たいはずなのに、風に吹き飛ばされてしまいそうな軽さのある文章で、不思議な感じ。野乃花の過去に対する正子の言葉にグサッときた。私、子供捨てた経験とかないけど。でも、間違えることが怖くて子を縛ってしまいそうなのは正子の母と似ているかもしれない。子育てにしろ働き方にしろ、「正解」なんてなくて挫けることは数えきれないほどあるのだろう。でも、死んでしまえば何も残らないし、明日生きてることで幸せなことがひとつはあるかも。誰か心を預けられる人と一緒に歩けますように。

2014/08/05 21:18

投稿元:ブクログ

初窪美澄作品。
ばきゅーん。心を射抜かれる。
絶望の淵で、ふと伸ばしたら指先に手掛かりがあった時のような読後感。
「言わなくちゃ。死んでしまったら、何も話せないから。」
言ったことを後悔するより、言わなかったことを後悔したい。
迷いに迷い、惑いに惑い、ダメダメ自分。ちゃんと向き合えるかな。

2015/08/05 21:21

投稿元:ブクログ

 面白い……んだけれども、物語が起きるまでの登場人物たちそれぞれの過去と、出会ってからの現在の姿に微妙な違和感を感じる。え、これ同じ人なの?的な違和感がある。過去書いてる方が楽しそう。
 ただ、構成としても、過去に2/3、そこからエンディングまでが1/3の割合になっており、後半スピード展開すぎる気がする。もう少し丁寧に書いて欲しかったなぁ。
 あと、全員毒母で笑うしかない。
 女の部分を排除した老婆しか赦されないってどれだけ女性を憎んでいるんだろうか。女の敵は女か。憎む先はそこなのかってなる。

2015/10/01 18:10

投稿元:ブクログ

なんか 息苦しかった
生きて行くって かなり大変なんだよね(゜.゜)
テレビで難民の人が 生きてることは 奇跡なんですよって言ってたけど そうかもしれない

病を障害をもって 毎日薬もたくさん飲んですごしてる
止めたら 人混みに行ったら…
そんなこと 考えたりするけど
みんな いろんなことで 自分と向かい合っているんだなぁと 重ねたりして 苦しかったです

2014/07/27 05:21

投稿元:ブクログ

「ふがいない僕は空を見た」に続き、連続して2作目。
前作から続く章の展開の仕方だったから、ソーダアイスの夏休みに出てくる正子が誰なのかしばらく懸命に考えてしまった。笑
まー、今作も登場人物たちはかなり絶望的な状況にいる。
そして、別にその状況の解決を見るわけでもない。
ただ、光が見えなくて自殺しようとしている3人が、
クジラ見物を通して、前を向いて生きていこうとする。
それはそれは大きな変化。

前作に続き、エネルギーがあふれている作品。

2016/02/04 08:29

投稿元:ブクログ

由人は母親から愛されていた実感のない子供、野乃花は子供を捨てた母親、正子は母親の過干渉を受けている子供、三者三様の過去があり、悩みがあって、人生の迷宮に入り込んだようで、特に自分と同じ性別である野乃花と正子に関しては息苦しさを感じた。
死にたくなった3人が浅瀬に迷い込んだクジラを見に行き、それぞれ心の整理をつけ、最後には明るい兆しが見えて読み終わった後は心底ほっとした。
3人を家に泊めてくれたおばあちゃんが実にいい味を出していた。

2014/08/14 08:24

投稿元:ブクログ

倒産したデザイン会社の社長と社員、途中で拾った女子高生の3人で湾に迷い込んだクジラを行く話。
死んでしまうのはクジラを見てからにしよう…、クジラと周辺の人達と過ごすにつれて少しずつ変わっていく3人。

2015/05/09 11:30

投稿元:ブクログ

ふがいない僕は、、、の人の2作目。
2作目って結構なハードルあると思うけど、そのハードルはゆうゆうと越えてくれました。

一人一人の物語が濃ゆくて、そして実際にある話だからはいりこみやすい。一人一人の物語の導入部分が暴力的なほどに力強い。一度読み始めると、粘着性の物語に絡め取られてなかなか抜け出せない。

おばあちゃんと正子の会話で涙が出た。

人が生きるということは、宇宙で星が瞬くことと同じようなことなのかもしれない。
と、この作品を読んで思う。
星が瞬くのに理由はない。

ふがいない僕は、、は物凄く生々しいものを眼前に突きつけられて、息ができなくなるような濃密な作品だったけど、本作はそこまで濃密なものはないながらも、やはり色濃い人間の生の生が描かれている。


個人的にはクジラ博士が語ることがとても真理だなあとおもっている。
そしておばあちゃんの死んだ人に対する想いも、大変真摯なものがあり、学ばされました。