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無業社会 働くことができない若者たちの未来(朝日新書)
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/06/13
  • 出版社: 朝日新聞出版
  • レーベル: 朝日新書
  • サイズ:18cm/214p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-02-273565-2

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無業社会 働くことができない若者たちの未来 (朝日新書)

著者 工藤 啓 (著),西田 亮介 (著)

15〜39歳で学校に通わず、仕事もしていない「若年無業者」。メディアやネットで「怠惰な若者たち」として叩かれる彼らの実態と未来、対策を、2000人以上のデータに基づき、気...

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商品説明

15〜39歳で学校に通わず、仕事もしていない「若年無業者」。メディアやネットで「怠惰な若者たち」として叩かれる彼らの実態と未来、対策を、2000人以上のデータに基づき、気鋭のNPO経営者と社会学者が解く。【「TRC MARC」の商品解説】

【社会科学/社会】15~39歳で学校に通わず、仕事もしていない「若年無業者」。メールが送れない、仕事のスキルゼロ……日本に600万人とも推計される彼らの実態と未来、対策を、若年無業者2000人以上からのリアルなデータに基づき、気鋭のNPO経営者と社会学者が解く。【商品解説】

著者紹介

工藤 啓

略歴
〈工藤啓〉1977年東京都生まれ。若者就労支援を専門とする特定非営利活動法人育て上げネット理事長。
〈西田亮介〉1983年京都府生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科特別招聘准教授。

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みんなのレビュー35件

みんなの評価3.7

評価内訳

再チャレンジできる社会へ

2014/07/09 20:45

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

若年無業者になる原因の多くは、「ゆとり世代の甘え」と思っていました。本書を読んで、「伝統的な社会システムや教育システムと、急速に変化した労働市場との齟齬が若年無業者を生み出す原因(154ページ)」という、根の深い構造的な問題であることが理解できました。

 さて、私の身近な知人の話です。彼は大手スーパーに内定するも、ゼミの教授との確執により単位を落とし、大学を卒業できませんでした。やる気を失い、数年後に大学を中退。親が探してきた働き口も蹴り、中退後、ずっと「無業」でした。そして親許でインターネットやゲーム三昧の毎日を送りました。時々会っていた友人たちには、見栄を張って、「きちんと働いている」と嘘をついていたようです。結局、昼夜逆転の不規則な生活がたたり、大腸がんで急死。50歳でした。
 彼にとって、「教授との衝突」は些細な出来事だったに違いありません。ところが、このことが発端で負のスパイラルに陥り、浮上できないまま人生が終わってしまいました。
 一度何らかの事情で脱線すると、レールに戻る仕組みがないため、「無業」から脱することは至難の業です(173ページ)。しかも、「無業」は、怪我や病気でも起こりうるわけですから、誰の身にも起きえます。政府は大会社(資本家)に好都合な新自由主義的な政策ばかりを並べるのではなく、「無業社会」への対応(若者の再チャレンジ対策)も真剣に考えないと、足元をすくわれるでしょう。

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2015/07/26 18:57

投稿元:ブクログ

社会はつまづいた人間に冷たいところがある。少しでも現状を変えたいと思っている若者がいたら、手を差し伸べる環境を作っていきたい。

2014/09/23 16:50

投稿元:ブクログ

ニートと呼ばれる若者達に対する社会的イメージと、実際の若者達の状態のギャップを、定量・定性両面から解説している本。
私自身は若者とよく会い、サービス設計をしている立場だったので、何故彼らがこう話すのか、何故そう行動するのかが、この本を読んで解釈できてよかった。
働いていない若者は、決して怠けているわけではなく、本当は働こうとしているのに定職に就けない。自信がない、過去の失敗体験から抜けられない、コミュニケーション能力、起業の失敗など、様々な理由がある。そして、多くの若者は、一度仕事に就いた後に辞めている。つまり、一概に社会不適合なわけではない。そして、多くが病気を理由に辞めているという。

私が会う若者は、皆、好きなことなら頑張れるから…という事を口々にとなえ、経験や知識を持たないままにチャレンジをしようとする。しかし、どうしても業界リサーチや仕事内容を理解しているわけではなく、話してみると、あくまで自分が好きな分野だから、といった事を答えるのだ。
だから、受からない、通らない、自信がなくなる、を繰り返す。
もちろん、仕事が何でもいいとは言わないが、何故彼らが、好きかどうかにそれほどこだわるのかが分からなかった。それよりは、まずは正規雇用である程度仕事して経験を積んで、それを活かしながら好きな分野にずらしたり、広げたりする考え方もあるのに…と。
ただ、本を読んで、つまり彼らは仕事で辛い経験を持ち、そのまま自信を失ってしまい、身体や心を壊してしまった。そしてその状況を乗り越えるには好きなことで…という考え方になっているのでは?と思えた。これを感覚的に理解できたのは、本当にこの本のお陰だと思う。

世の中の多くの人は、好きなことを仕事にしているわけではない。そして、嫌なことややりたくないことも沢山ある。
そういった中で、今の仕事を辞める前に、相談したり視野を広げさせてもらえるようなサービスが必要なのだ、と感じた。

2014/08/16 19:37

投稿元:ブクログ

無業社会とは、誰もが無業になりうる可能性があるにもかかわらず、無業状態から抜け出しにくい社会のこと。

なんと日本の若者の16人に1人は無業状態。
しかし彼ら若者は公的支援の対象とされず、世間からも「甘え」「自己責任」などの言葉でかたづけられてきた。

無業の若者の実態を明らかにし(彼らの多くは就業経験も働きたいという希望もあるのだが、一旦無業になると抜け出しにくいという日本社会の構造的問題がある!)、問題提起しようという本。

この問題はどの世代にとっても無縁ではないし、深刻。若者のひとりとして辛い。
問題認識した後は、個人レベルでどうしたらいいのか、、?
活動されている著者の方々には頭が下がります。

2014/08/26 18:12

投稿元:ブクログ

もうちょっと深く掘り下げた内容を期待していたけれど。きっとこれを読んでも「何だかんだ言ったって甘えでしょ、怠けでしょ」って思う人は思うだろうし。一度レールから逸れると戻ることが極端に難しくなる社会にはやはり問題有りですね。どうしたら、変えられるんだろう。結局モヤモヤしてます。

2015/11/04 00:20

投稿元:ブクログ

立川に拠点を置くNPO法人育て上げネット。総合戦略検討委員会でメンバーのひとりがここのメンバーだったこともあり、どんな活動をしているのか興味を持って読んでみました。若年無業者を「自己責任」と一言で済ませてしまっては、結局社会保障面の支出が増えるだけで自分に返ってくる。そこに対して何ができるんだろう、とか考えさせられました。そしてこの一冊に関していうと、この問題をわかりやすく伝えるためにいろいろな業界の参考になる表現を比喩的に用いていたり、伝える努力を感じました。応援したい活動のひとつです。

2014/09/30 00:04

投稿元:ブクログ

2014年6月初版
工藤啓・西田亮介 著
==

無業期間の長期化は、もともと就職を希望していた人たちを、非求職型に、ひいては就職を希望しない非希望型に転換してしまいかねない。
解決策として、、、
①現段階で困窮している人を緊急避難的に救済すること
②すでに若年無業者になっている人に、早く就労できるように促していくこと
③また無業状態になったとしても、再び労働市場に再参入できるような機会と仕組みを、社会のなかに埋め込んでいくこと

…という一冊。
具体的な解決策はあまり示されていないニュアンスではありますが、「働く」ということの今の世における価値や意義、捉えられ方の変わり端を感じ取るには充分センセーショナルな一冊でした。

2014/09/25 23:34

投稿元:ブクログ

若年無業者白書のコンビによる、いわば白書の解説とも言えるような内容。もちろん白書がなくても十分にわかりやすいように書いてある。こういう白書を作ろうとした背景、世情を解きほぐすという意味では、新書というフォーマットで、多くの人の目に触れてほしい中身。
職がある人にとっても、たとえば子育てのシーン、たとえば親の介護のシーンで出くわすようななんかしんどいなー、ムリしてるなー、でも休めないなー、という状況に対してハッと気づきを与えるというか、もしかして僕たちはおかしかったんじゃないだろうかという疑いを提起する一冊。

2014/06/19 18:46

投稿元:ブクログ

若年非就業者の実態に、インタビューや統計、また独自に集めた2000件の個別データをもとに切り込む。

非就業の理由の多くが「病気・けが」、特にうつ傾向のメンタル系トラブル。とすれば、社会保障は単なる給付だけでなく、医療補助であったり、メンタルヘルスにまつわる「やる気がない」「気合いが足りない」などの相当に誤った認識を転換するためのキャンペーンなど、総力戦を挑まなきゃダメなんだなという認識を深くした。

さまざまな分析もさることながら、この本の白眉は多分「リベラル」という思想的価値の擁護。本の中で幾たびか言及される「自分もこのような状況になりえた」という、他者との置き換え可能性を想像する力を読者に喚起させようとする。その意味で、実は思想書だと思う。

2014/11/22 13:47

投稿元:ブクログ

「無業者」は「求職型」「非求職型」「非希望型」に類型化される。決して怠けたくて仕事に就いてないわけでなく、理由があって無業となっている人も少なからずいて、若者の無業者が実に16人に1人にのぼるという事実。そんな「若年無業者」が483万人いて、そんな彼らに対し社会が負担するコストギャップは一人当たり実に1億5000万と算出される。少子高齢化社会が進行する現代で、未来の支えとなるべき若年層の現実がこれでは未来は暗い。とはいえ、一朝一夕で解決する問題でもない・・・

2014/12/27 16:44

投稿元:ブクログ

著者のフェイスブックもあった 私の長女の関連でも気になるいい本です。民主党の新しい公共はこんなことを狙っていたのに 国民にわかってもらえる前に終了だろうか

2014/08/17 19:22

投稿元:ブクログ

「日本の社会システムでは、労働市場からこぼれ落ちることと、社会からこぼれ落ちることがほぼ同義になってしまっている」

 湯浅誠のいう「すべり台社会」のことだ。滑り台の向こう側にはセーフティネットは存在せず、ただどこまでも落ちていく。

 そんな社会である。日本は。

 滑り台の向こう側の底の見えない闇という恐怖があるからこそ、正社員は正社員の権利を手にした瞬間にそれを護持し、すべり台から落ちていった者を負け組と呼び、自分とは違うと意識せざるを得ない。

 自分は勝ち組である。そう信じることで正社員という既得権益を必死でつかんでいる。


 正社員の既得権益とはなにか。派遣・パート・アルバイトと明確に違うのは社会保障である。

 国民年金の上乗せの厚生年金(公務員は共済年金)こそが正社員が守っている既得権益である。国民年金だけでは老後に生活していけないのだ。

 年金制度の崩壊が叫ばれ、制度改革が急務である。しかし、年金が破綻して困るのは厚生年金の正社員たちだろう。

 国民年金しかない人たちはスズメの涙ほどの年金に期待しているとも思えない。

 年金制度を維持することは正社員の既得権益を守ることと同義である。
 今まで必死に働いてきた俺らは年金貰って、そこそこ悠々とした生活を送りたい。働いてこなかった奴らのことなど知ったことではない。年金制度が崩壊するのは困る。


 日本の労働市場は硬直している。
 既得権益である年金制度と、中途者には絶望的に狭き門の採用制度の2つが、一度正社員になった人たちの思考を硬直化させる。
 会社にしがみついて働くことが最大のリスクカットだからだ。

 年金制度と採用制度を変えていかないと労働市場の流動化が望めないことが明白であるが、年金制度を変えようとすると既得権益を持つ人たちが抵抗勢力になり、採用制度を変えると言ってもロールモデルは欧米式の完全実力主義しか見ていない。


 誰もが無業状態、すべり台の向こう側に落ちる可能性があることを書いた。

 私の就活はリーマンショックの影響を引きずる2011年卒だった。
 一次採用には30社以上全て落ち、4月に周りが内定をもらう中、二次採用の6月でようやく一社から内定が出た。
 だから、そこしか選択肢がなかったという消極的な理由で今の会社に就職した。

 そして社会人四年目になった今、思考は硬直化していると痛感した。
 この本の前半では無業状態にある7人のケースが紹介されている。それぞれ理由は違うにせよ働いていない。

 このケースを私は「グダグダ言わずに働けよ」と思いながら読んでいた。
 もし、5年前の就活で無い内定のままだったら、自分が滑り台の向こう側に落ちていた可能性をすっかり忘れていた。


 日本は問題が山積みである。そして、山積みの問題は手をつけられることなく次代にたらい回しにされる。

 正社員も、非正規も、全て同じ人なのに制度上ではまるで別種扱いだ。その二つを隔てる者が年金制度ではないか。年金制度は制度自体を変えるべき問題の一つであると思う。

 このまま何も変わらないままでは、確実に日本は没落すると断言できる。

2014/09/30 10:33

投稿元:ブクログ

今の若者達が抱えている問題がもうすでに個人ではどうにもならないレベルになっているのがよくわかった。
政治で解決しなくちゃ、なんですが今の与野党じゃ不可能だわな。

2014/10/04 14:59

投稿元:ブクログ

労働力の需要に欠かなかった高度成長期が遠い昔になった今、無職者は社会の落とし子とも言える。自分で何とかする意志が前提ながら、労働力をいたずらに遊ばせておくのは税金の取りぞこないでもあり、それは結局納税者に跳ね返る問題。他人事でない現象として読みたい。

2016/04/16 22:41

投稿元:ブクログ

人間には承認してもらいたい欲求があるから好き好んでニートになってるわけでは無いというのは正論。
日本人の大好きな自己責任も突き詰めれば社会保障の負担として我が身に還ってくる。

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