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ナイトガーデン(フルール文庫ブルーライン)
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ナイトガーデン (フルール文庫 ブルーライン)

著者 一穂 ミチ (著),竹美家らら (イラスト)

静かな山の中で祖父と暮らす石蕗柊のもとに、祖父の昔の教え子だという男・藤澤和章が訪ねてくる。このまま一生山を出ずに生きていく、そう思っていた自分はなんて狭い世界しか知らな...

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ナイトガーデン (フルール文庫 ブルーライン)

745(税込)

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静かな山の中で祖父と暮らす石蕗柊のもとに、祖父の昔の教え子だという男・藤澤和章が訪ねてくる。このまま一生山を出ずに生きていく、そう思っていた自分はなんて狭い世界しか知らなかったんだろう…生まれてはじめて触れた人の肌の熱さに和章への想いを自覚する柊。だが彼の瞳はいつも柊ではない“誰か”を見ていた…。「ふったらどしゃぶりWhen it rains,it pours」から一年、消えない傷を抱えた和章の愛と再生の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー14件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (10件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

電子書籍

魂の救済

2014/07/24 02:25

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アリス - この投稿者のレビュー一覧を見る

【ふったらどしゃぶり】では、整との関係も和章自身も危うすぎて、最後、二人の関係が終わるときも痛々しさが残っていて、和章の内面を覗くのがちょっと怖くて、一瞬読むのを躊躇しました。でもやはり一穂さん、さすがでした。心に刺さった棘は本当にやっかいですね。何かをされたほうの棘も、してしまったほうの棘も、なかなか抜くことができなくて、いつまでもその場所をジクジクと痛ませる。その痛みが新たな道を進めなくさせてしまう。けれど、「一度はものの数じゃない」。一度失敗しても諦めるな。自分の中にもまだ棘が刺さっているのに、柊の前向きさがとても眩しいです。和章を救ってくれたのが柊でよかった。柊を救ってくれたのが和章でよかった。素敵な小説をありがとうございました。

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紙の本

攻の特異な性格。その男はやめとけ! と言いたくなる

2015/09/12 13:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hike - この投稿者のレビュー一覧を見る

発売当時に読み、その時はさして印象に残らなかった作品である。前日譚として「ふったらどしゃぶり」という作品があると知り、そちらを読んだらとても面白かった。メインキャラクターの一人が登場する作品として「ナイトガーデン」を読み返した。彼らの背景について知った上で読むとより理解が深まったが、感動するというよりは心配になった。受よ、そんな相手と生涯を共にすると誓って大丈夫なのか、君のように素直でいい若者なら、もっといい人が見つかるぞ……と。物語としては面白いが、メインカップルの未来を手放しで応援する心境にはなれない小説だった。

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電子書籍

スピンオフ

2016/07/23 11:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る

「ふったら~」では、意外に普通な人だったんだ、と思った和章でしたが、やはり、少し変わってましたね。
でも、一番、印象に残ったのは、石蕗教授のラストシーンでしょうか。無念を抱えたまま、亡くなってしまうので、、、
イラストは、個人的には、あまり好きではありませんでしたが、このストーリーには、よく合ってると思いました。

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2015/03/24 07:46

投稿元:ブクログ

水の流れるような透明感と清冽な美しさ、穏やかさ溢れる文章。情景や想いの切り取り方、人物一人一人の心の切り取り方がとても綺麗でするすると物語に引き込まれます。
心の色の見えにくい和章の消えない痛みと喪失感、野生児のようにのびのびと明るく生きながら心を閉ざして狭い世界に自らを閉じ込めて生きる事を選んでいた柊。
互いに消えない痛みの中で時を止めて生きてきた二人がゆっくりと心を重ね合い、人肌の温もりと共にお互いの心をそっと預けあって前に進もうとする姿が丁寧に優しく描かれ、柔らかな思いにそっと包まれます。
喪失と再生というある種の王道でありながら、風景と人の想い、取り巻く世界の全てがとても丁寧に柔らかく、幾重にも折り重なるように描写されていく所に引き込まれました。

和章の心の中にあった情熱的な色がゆっくりと色づき、花を咲かせていくその様の美しさに、胸がいっぱいになりました。
人物の描写、心のうつろいようが本当にたおやかで美しい。
二人の視線が交差しながら、お互いが何を知り、どう向き合い、どんな風に気持ちを重ねていったのかが手に取るように伝わり、時にしんとしたり、ハラハラしたり。
それでも積み重ねた物語のその先で二人が前に進むことが出来て良かった、と瑞々しさに胸が詰まるようなお話でした。

2014/12/22 22:03

投稿元:ブクログ

はー、やっぱり一穂さん好きだわ…。
前作ありきのスピンオフものだけど、前作とはまた違う雰囲気を醸し出しているのはさすがといったところ。
恋を失って傷ついた和章と、祖父と二人暮らしをする柊が出会い、惹かれあう。野生児のような柊と、人との関わりを嫌い都会で生きていた和章がどうやって恋に落ちていくのか、そして何を知っていくのか。恋物語であると同時に喪失と再生の物語でもある稀有な作品。一穂さんを好きで良かったと実感できます。

2015/08/06 17:19

投稿元:ブクログ

もう毎回一穂さんの作品を読むと同じことを書いている気がするのですが、毎回毎回こうも訴えかけてくるラブストーリー(男同士ですが)を書けるのかなぁと感心と感動させられます。
ゆっくりとじっくりと世界に入れる文章に、それぞれの人生にもがいて苦しむ柊と和章がほどけるように近づいていく姿に思わず切なくて嬉しくて涙してしまいました。

これは別作品「ふったらどしゃぶり」に登場していた藤澤和章と中卒で植物園でアルバイトをしている石蕗柊のお話です。
感情の見えない和章とはつらつとして真っ直ぐな柊。二人はタイプが全く違うんですが、柊の実直さが前作の整とのことで閉じこもっていた和章の殻をそっとめくっていく感じに切なくてときめきました。

それにしても和章は恋仲になると、あんなに優しくてデレデレになるんですね。思わぬギャップにこっちがどうにかなりそうでした。

2014/07/25 16:58

投稿元:ブクログ

ふったらどしゃぶり、スピンオフ。
整と離れざるをえなかった和章の話になります。
和章は無機質なタイプなのに、ふったらどしゃぶりとは違った感じの優しい話でした。
とても良かった。
整もちらっと出て来ますし、和章の中の整の存在が柊をざわつかせはしますが、前作未読でもこちら単体で読める内容でした。


ふったらどしゃぶり、の読後にも思ったことですが、vostokの和章の作品が欲しいです。
余計なものはなくそのまま生活に溶け込むかのようなシンプルなもの。ナイトガーデンシリーズ、間違いなくヒットするでしようね。

2014/08/04 13:45

投稿元:ブクログ

ふったらどしゃぶりのスピンオフ。
前作の一顕と整のその後が描かれるのかと思っていましたが、和章のお話だったんですね。

淡々としていて、無機質な和章が、自然の中でまっすぐに暮らす柊に惹かれるまでがすごく丁寧に描かれていて、読んでいて心が温まりました。

残念ながらおじいさんは亡くなってしまいましたが、和章の愛と再生の物語でもあり、過去に惑わされ、大切な人を失い、また新たなひかりを手に入れた柊の再生の物語でもあったのだと思います。

もしおじいさんが生きていたら、柊と和章について何て言うかな、と考えてしまいました。

一穂先生のおはなしは、情景だけでなくひとのこころもとても丁寧に描かれていて大好きです。

2014/10/21 00:44

投稿元:ブクログ

読後自分の中で色んな気持ちが駆けめぐって、それをうまく論理立てて説明する自信がない。
一言でいえば、それはとてつもない安堵かもしれない。自分を許さない和章をちゃんと許してくれる人が現れたことに。
罪悪感に苛まれながら、それでも手放すこともできなくて、幼なじみの整を囲い込むことでしか愛せなかった和章。愛しているのに受け入れられない矛盾。いびつな関係が破綻してどこかほっとした一方で、すべてを失ってしまった喪失感に絶望する。
そんな和章の心に整の別れの言葉が抜けない棘のように突き刺さる。大切な中味を失った空っぽの入れ物みたいな自分に。
そんな和章の前に文字通り降ってきた一条の光。山奥で隠遁生活をしている祖父と共に暮らす柊。あらぬ誤解、父母すらも100%の力で自分を信じてくれなかった事に傷ついて、逃げるように祖父の元にやってきた。
逃げるのも闘い方のひとつだと鷹揚に見守ってくれる祖父もまた心に深い傷を抱えている。
それぞれ過去を引きずりながらもひっそりと過ぎていくやさしい時間。それが、ずっと前に進めずにいた和章をやがて再生していく。
和章はつくづく不器用な人間なのだと思う。でもこんなにもやさしさと情熱を内に秘めていたのか…とも。
一見とりつく島もないように見える冷静さは、心にない事は言えない誠実さだ。
整は整でちゃんと幸せになっている。自分も幸せになっていい。そう想える相手に和章が出会えて本当に良かった。
『ふったらどしゃぶり』と対の作品として、ぜひともセットで読んでもらいたい。

2016/08/01 16:13

投稿元:ブクログ

星が足りない…

前作「ふったら〜」がとても良くて、
こちらも買ったらまさかの前作を超えるなんて…

好きなシーンが多すぎて困る。
セリフも覚えてしまった。

攻めの人柄の描き方も、
受けの目が離せない不安定さも
大好きでたまらない作品。

最後ちゃんと幸せになって、本当に良かった。

2014/07/30 00:23

投稿元:ブクログ

『ふったら〜』では掴みにくかった和章さんも、蓋を開けてみれば素敵な人だった。すごく優しいお話でした。

2014/07/24 17:39

投稿元:ブクログ

前作ふったらどしゃぶりのスピンオフだけど、短編で読んでも楽しめる逸材な作品。
和章はあの後どうなったのかなぁと思い出すのが痛くて、ふったら~を読み返すのも避けてました。
柔らかい真綿で包むような愛を聖に与えながら拒み、実はお前が好きだったと絞り出した矛盾と苦しさがただ残る苦くて心の傷が大きそうな人物だったから、幸せになってくれてよかった……と親戚のおばちゃんのように言いたい気分です。

一作目は霧雨のイメージで今作はずぶ濡れの嵐って設定もステキだなぁ。和章の気持ちが覚めてるのに天気模様は荒れているギャップとか。

目の覚めるような爆弾が落ちたかのような衝撃的な感情により目覚めた「きれい」じゃなかったけど、柊を初めて見た時をイメージして作ったと自分の作品を見せる和章の惚気と「キレイ」と言葉に出した柊に作者様とアーティスト和章の手腕を見た気がします。

最高の告白であり惚気だったね。

一穂先生の作品は、紡がれる言葉も情景も目の前に広がってるようで本当にきれい。
大事な本が増えました^^

2014/11/14 00:32

投稿元:ブクログ

なんとも言えず、静かな気持ちになった。
幸せになってもいいのだと、傷が、満たされるような感じがした。

2014/09/26 18:59

投稿元:ブクログ

一歩踏み出した2人、どんな未来が待っていても大切にお互い想っていくのだろうなぁ・・・ いつか整にも会えるといいね、和章さん。

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