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  • カテゴリ:一般
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  • 出版社: PHP研究所
  • サイズ:19cm/525p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-569-82026-2

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著者 山本 弘 (著)

「私、突然変異体なんです」人気アイドル・グループのメンバーである結城ぴあのには、もう一つの顔がある。秋葉原電気街の“お姫様”。電子部品を買い漁る彼女は、自宅のガレージで一...

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「私、突然変異体なんです」人気アイドル・グループのメンバーである結城ぴあのには、もう一つの顔がある。秋葉原電気街の“お姫様”。電子部品を買い漁る彼女は、自宅のガレージで一人実験を繰り返す。その目的は、「宇宙へ行くこと」であった…。【「BOOK」データベースの商品解説】

アキバから、宇宙へ-。宇宙へ行くことに憧れ、アイドルでの成功をステップに、新型宇宙船の開発にチャレンジする結城ぴあのの物語。【「TRC MARC」の商品解説】

アキバから、宇宙へ――。宇宙へ行くことに憧れ、アイドルでの成功をステップに、新型宇宙船の開発にチャレンジする結城ぴあのの物語。【商品解説】

著者紹介

山本 弘

略歴
〈山本弘〉1956年京都府生まれ。作家。日本SF作家クラブ会員。日本推理作家協会会員。「去年はいい年になるだろう」で第42回星雲賞(日本長編部門)を受賞。著書に「UFOはもう来ない」など。

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みんなのレビュー17件

みんなの評価4.3

評価内訳

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電子書籍

アイドルでマッド・サイエンティスト

2015/01/27 19:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る

「地球移動作戦」の前日譚。熱力学の法則を破る夢の永久機関<ピアノドライブ>の開発者である結城ぴあのの半生を描いたSF作品。主人公の結城ぴあのは独学で天文学・物理学を取得した天才で夢は宇宙へ行くこと。その夢をかなえる為の手段の1つとしてアイドルになったという変わり者で、本作の語り部の貴尾根すばる(「男の娘」を自称する工学部生)とは秋葉原のパーツ屋で出会う。

物語の前半はひあのがアイドルになっていく過程と<ピアノドライブ>の理論構築が交互が描かれていく。アイドルパートではバーチャルアイドルvsリアルアイドルやFREEと著作権、ボカロやAR(拡張現実)など現在と地続きの技術の未来系の話が語られ、ドライブパートではタキオンや次元論などを駆使して新たな物理法則を構築するというハードSF寄りの話が語られます。どちらもすごく面白いのですが、私的にはドライブパートでひあのがタキオン時空の物理法則を構築し、我々がいるタージオン時空の法則に当てはめていく様は最近のSF物にはないエキサイティングな場面で読んでいて楽しかったです。そして後半、話は1つに収斂され<ピアノドライブ>作成とその実用化の話になるのですがここでも現行の規制や制約の枠を突破していく話が面白く最後の方で用意されている<ピアノドライブ>での救出劇は現行物理法則を無視した最大の見せ場になっています。

「地球移動作戦」を読んだ方はひあのの行く末はご存知かとは思いますが、あの時代に活躍するACOM(人工意識コンパニオン)やメガプロデューサーがこの時代に誕生していたことなど前作を読んでいるのであれば本作も十分堪能できます。また本作が楽しめたのであればぜひ「地球移動作戦」も読んでいただきたい。

しかしマッド・サイエンティストでアイドルというこの相容れない設定を見事に結びつけ「結城ぴあの」という稀代のキャラクターを生
み出した作者には素直に拍手を送りたい。

※野尻抱介の「南極点のピアピア動画」や「ふわふわの泉」が好きなら買いです。

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2016/01/30 01:32

投稿元:ブクログ

近未来社会。
アキバ系アイドルで、物理学の天才である「ぴあの」は「宇宙へ行くこと」を目的に実験を繰り返している。
「ぴあの」の性格設定や行動などは面白かったが、半分を占める実験や物理学の話は興味がない身には辛かった。
ラストは予想外によかった。
(図書館)

2014/10/15 17:27

投稿元:ブクログ

アイドルなのに超理系頭脳を持った結城ぴあのが主人公の近未来SF。古き良きSFを体現しているかのような良作で、物語に登場する数々のガジェットには思わずニヤリとさせられます。

2014/09/25 19:48

投稿元:ブクログ

タイトルをみて、地球移動作戦に出てきた、ピアノドライブの話しだろうと、発明者は女の子だったはずなので、この天才少女が主人公だろうと思って読んだら。やっぱりその通りでした。さすが山本弘先生。

相変わらず、細かい過去の事件などが詳しく紹介されるのだが、未来の事件ももっと作ってもいいんじゃないかと思う。2013年以降の数十年に事件などが異様に少ないように見える。

こういう開発秘話的なお話は非常に読んでて楽しい。

AIやARなどが日常生活に溶け込もうとしている過渡期の様子が興味深い。ただ、視点が少しおたく文化方面よりすぎるのが気になる。

主人公自体は、名被害者・一条(仮名)の事件簿の一条に近い感じ。最近の山本弘先生の作品でよく見る気がする。

2015/09/20 13:12

投稿元:ブクログ

近未来、リアルとバーチャルが入り乱れる世界で
天才少女がアイドルを経由して宇宙を目指す物語。
物理の用語や解説が難しすぎてわかりにくいが、
それを差し引いても楽しく読めました。
SFは壮大なホラ話と言う通り、いろいろと「そんなわけないやろ」みたいな所もありますが、この話は好きです。
初音ミクの「サイハテ」初めて聞きました。

2015/07/27 21:43

投稿元:ブクログ

頁が進むにつれ増してゆく高揚感、頭の中を駆け巡るアドレナリンが理解力を遥かに超えてフル回転。超メガトン級の破壊力。
そして叶える夢。
心が空く。
脱力感。
途轍もない。

2014/10/23 21:06

投稿元:ブクログ

相変わらずのオタクよりの話ではあるが、作者お得意のトンでも本のマッドな話とありそうな実際の物理天文のオタク的な知識を組み合わせて、いかにもありそうな話として成立させて、読ませる作品として成立している。これはなかなかよかった。

2016/08/23 13:28

投稿元:ブクログ

結構ボリュームがあるが面白くて一気に読んでしまいます。

この著者の本は何冊か読んでいますがハズレは殆どありません。
個人的にはビブリオバトルシリーズのようなものよりもこの本のようなSFものの方がハマりますね。

いやー、面白くて読み応えもあり満足の一冊です。

2014/11/05 08:35

投稿元:ブクログ

20141104読了
友人に薦められプレゼントされた本。
壮大な宇宙論に圧倒されながら半ば内容を理解できず読み進めた。
漠然と最期にぴあのは死んじゃうのかなぁと思っていたため、こういう結末も少しセンチメンタルで良かった。
ただ、私は秋穂との友情話な方がほろりとした。

2015/08/29 18:56

投稿元:ブクログ

この世界の延長線上にありそうな未来を書かせたら、やはり筆者は随一ではなかろうか。10数年後の日本が舞台のSFだが、圧倒的なスケール感…それは銀河系や宇宙と言う広さのスケールではなく、ぴあのが見つめ、彼女が持つ熱意と狂気のスケール感。

UGCとネットの功罪も、筆者の従来作同様によく描かれているが、今作は特に、筆者が言うように「自分なりのボカロ小説」なのかもしれない。「サイハテ」がとても効果的に使われ、本作の着想は20年前らしいが、今だから書けたであろう作品になっている。ハードSFだが平易に書かれ読みやすい秀作。

2016/09/10 17:24

投稿元:ブクログ

本当にありそうな話。ハードSFに当たるのかな?
でも、ノリは軽いです。
アイドルっておバカなイメージがやはり強いのだろうか。
知的で、実はマッドサイエンティストという設定は面白いと思う。

宇宙への憧れは募るばかりですね。

2014/12/17 16:19

投稿元:ブクログ

主人公に美少女アイドルを据えてハードSFをやるのは良いアイディアだなぁとなんとなく読み進めていくうちに「ピアノ・ドライブ」って何か聞いたことあるなぁと思い返してみて、『地球移動作戦』の前日譚ということにようやく気付きました。熱力学の第二法則を破る発電機やピアノ・ドライブの原理の説明などは、流石はと学会会長と感心する出来です。近未来を想定して描かれた発明品がいくつも登場しますが、資本主義の行き詰まりを打開するためには、科学や技術の大きな進展が不可欠ではないかとあらためて考えてしまいました。

2015/03/24 00:32

投稿元:ブクログ

天才を天才たらしめるのはエゴ。

膨大な知識を下敷きにポップな物語を描くのは山本弘ならでは。そして単にポップなままで終わらないのも山本弘ならでは。

2014/11/25 10:55

投稿元:ブクログ

2014年9月刊。文蔵2012年11月号~2014年4月号の連載に加筆、修整。地球移動作戦にも出てきたピアノドライブ開発者のアイドルにして、天才の結城ぴあのの開発時のストーリー。ぴあの設定がユニークで楽しい。こういう主人公も珍しいが、山本さんらしい設定だ。

2015/07/03 06:12

投稿元:ブクログ

マイミク氏の大絶賛を受けて読んでみた。絶賛するはずだやわ。こりゃすげえ大傑作だ。

天才マッドサイエンティストがアイドル?んで、そいつが宇宙に飛び立つ?
いかにもヲタが好みそうなベタ設定。
語り手は女装(しかも気合十分)趣味の男子。女装が好きなだけで同性愛者ではない。恋愛嗜好は女好きという、これまたヲタ好きしそうな設定。

と学会の人ってこういうことやりそうやなぁ。今度は何に対してどうケンカ売るんだろう、みたいな醒めた気持で読みだしたところが、エエ方向に期待裏切ってハマるわハマる。

主人公と語り手やライバルアイドル達、プロダクションの社長ら個性的な登場人物たちの生き生きとした絡み、身近に感じる近未来光景の描写、ちょっとイカした小道具のチョイスなんかを中心に、決して読みやすい部類には入らないはずの物理用語やら数式の解釈やら、そんなもんまでが文章のリズムを作り、宇宙への憧憬や科学技術の未来性や人類の希望やアイドルの終焉や、そして甘酸っぱくも実らないラブストーリーまで贅沢にちりばめた満願色のセンスオブワンダー!

「宇宙には夢と希望がある」って、こんな前世紀的真正面なSFのお題目を、剛速球でぶつけてこられたら、受けなしゃーない、当たらなしゃーない。

大森望あたりのSFヲタどもが、50ヅラさげて必死にアイドルのおっかけしてるのを、冷やかに見ていた俺だけど、この本読んで「なるほどアイドルと宇宙の組み合わせは合うわ」とよーやく意味が分かった次第。ヲタ好き設定もこういう調理法なら美味しく読める。ほんでこういうマニアックな相性の良さを、広く万人が味わえるように引き出してくるのは調理人(作家)の腕やねんなぁ。

ラストは憎いよ、こんな寂しいハートブレイクを久々味わったよ。読み終わったのは昼休みの会社やったけどちょっと泣いたよ。

小説家としての山本弘にはあまり接してこなかったが、この本読んで開眼!よーし今からおっかけるぞ。とりあえず「地球移動作戦」だ。