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PSYCHO−PASS ASYLUM 1(ハヤカワ文庫 JA)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 29件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/09/10
  • 出版社: 早川書房
  • レーベル: ハヤカワ文庫 JA
  • サイズ:16cm/333p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-15-031167-4
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

PSYCHO−PASS ASYLUM 1 (ハヤカワ文庫 JA)

著者 サイコパス製作委員会 (原作),吉上 亮 (著)

“シビュラシステム”の調査のため、日本に潜入した工作員チェ・グソン。彼には、母国・朝鮮人民共和国に残してきた最愛の妹スソンがいた。しかし帰国を命じられた彼を過酷な運命が待...

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PSYCHO−PASS ASYLUM 1 (ハヤカワ文庫 JA)

713(税込)

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商品説明

“シビュラシステム”の調査のため、日本に潜入した工作員チェ・グソン。彼には、母国・朝鮮人民共和国に残してきた最愛の妹スソンがいた。しかし帰国を命じられた彼を過酷な運命が待ち受けていた―流浪のハッカーが槇島聖護に出会うまでを描く「無窮花」、執行官・縢秀星の人生を変えた料理にまつわるエピソード「レストラン・ド・カンパーニュ」の全2篇収録の『PSYCHO‐PASSサイコパス』スピンオフノベライズ第1弾。【「BOOK」データベースの商品解説】

「PSYCHO−PASS」のスピンオフノベライズ。流浪のハッカーが槇島聖護に出会うまでを描く「無窮花」、執行官・縢秀星の人生を変えた料理にまつわるエピソード「レストラン・ド・カンパーニュ」の全2篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】

凄腕ハッカーのチェ・グソンは、いかにして槇島聖護と出会ったのか? 新鋭が描く人気アニメのスピンオフ第1弾。縢秀星篇も併録 【商品解説】

収録作品一覧

無窮花 7−196
レストラン・ド・カンパーニュ 197−325

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みんなのレビュー29件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (8件)
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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

2016/02/08 01:48

投稿元:ブクログ

グソンの話は胸糞悪すぎてさすがサイコパス…ってなったけど、その後の縢くんの話はほっこりした。こういうの本編で見たかった。

2015/05/30 00:15

投稿元:ブクログ

本編では悪役だったチェ・グソンと執行官・縢秀星のスピンオフ。

チェ・グソンが槙島聖護に出会うまでの悲惨な過去。無慈悲で悲しい運命に抗い、妹スソンを唯一の肉親として大事に思うグソンが、とても人間味があって魅力的だと思った。サイコパスの世界が広がった。

2015/12/22 16:29

投稿元:ブクログ

図書館で。伊藤計劃トリビュートの作品が面白かった作者さんだったので借りてみました。

サイコパス一期は再放送みたいな放送で視聴したのですが丁度女子高校生の殺害事件があり、一話目のグソンさんにあたる部分、放映されなかったからわからないんですよね。なのでこんな方も出ていたのねえ、という感じで読みました。

それにしても自分がしたことに対して恨みを買うならば仕方ありませんが本人もそうとは知らない事実で、さらに言うならばその事実と何も関係の無い妹があそこまでひどい目にあうのが納得いかない。グソンさんが権力者の寵児として贅沢三昧に暮らしていたわけでもないし、彼らの拷問は正直的が外れているような?まあ独裁者の血を引いてるってだけで憎い、と言われると返す言葉もありませんが…理不尽。理不尽だけどまあそういう狂った世界なんだ、と言われればそう納得するしかない訳ですが。

一話目が相当不愉快な話だったので(でもサイコパスの話なんだし当たり前か)二話目はどうだろう?と構えてしまいましたがこちらは美味しそうな話でした。そういえばあの世界では自動的に作られてるハイパーオートってあったな、と思い出しました。第一次産業に従事している人が居ないとなると天然素材は誰がどこで作ってるんだろう。趣味として、かな?
まあでも確かに外食産業って何食べさせられてるんだかわからないって点では恐ろしいですよね。冷凍庫で遊んでるバイト君も居ましたがそれこそ床に落ちた食材とかも平気で使用してそう。そこを考えだすと外食なんて出来なくなるなあ…と思いながら読みました。とりあえずハンバーグが美味しそうでした。

サイコパス本編がそこまでのめり込むように好きな世界でもないのでスピンオフを読むほどのファンでもないかなあ…と思ったり。次の巻はどうしようかな…

2015/03/29 00:57

投稿元:ブクログ

シビュラシステムから疎外された者たちを描くスピンオフノベライズ第1弾

流浪のハッカーたるチェ・グソンの魂は、いかにして槙島聖護と邂逅したのか?
執行官・縢秀星の人生を変えた料理とは?

〈シビュラシステム〉の調査のため、日本に潜入した工作員チェ・グソン。彼には、母国・朝鮮人民共和国に残してきた最愛の妹スソンがいた。しかし帰国を命じられた彼を過酷な運命が待ち受けていたーー流浪のハッカーが槙島聖護に出会うまでを描く「無窮花」、執行官・縢秀星の人生を変えた料理にまつわるエピソード「レストラン・ド・カンパーニュ」の全2篇収録の『PSYCHO-PASS サイコパス』スピンオフノベライズ第1弾

2015/06/24 20:54

投稿元:ブクログ

流浪のハッカーたるチェ・グソンの魂は、 いかにして槙島聖護と邂逅したのか?執行官・縢秀星の人生を変えた料理とは?〈シビュラシステム〉の調査のため、日本に潜入した工作員チェ・グソン。 彼には、母国・朝鮮人民共和国に残してきた最愛の妹スソンがいた。 しかし帰国を命じられた彼を過酷な運命が待ち受けていた―― 流浪のハッカーが槙島聖護に出会うまでを描く「無窮花」、 執行官・縢秀星の人生を変えた料理にまつわるエピソード「レストラン・ド・カンパーニュ」の 全2篇収録。

どちらのエピソードもめちゃくちゃ面白かった!元々グソンの過去は興味があったので、こうして彼の人生が槙島と交叉してあんな風に協力することになったのかと納得できた。シビュラに対峙したときの思いも分かって、少しほっとした。彼はあまりに過酷なものを背負っていたんだな・・・。いつも飄々としてたから気づかなかった。縢くんは大好きなキャラだったので、わくわくしつつ読みました。六雁の料理と出会って彼の料理が生まれたのかー。料理や人生を残せると信じているからこそ、彼が最期まで絶望した顔をしなかったのかなと切なくて泣きそう。あぁ、彼が「ダチ」と呼べる人がここにもいて良かった。2巻にも期待。

2014/10/01 00:35

投稿元:ブクログ

もう色んな意味でやられた…チェ・グソンだけでこれだけ引っ張られると本当に物語り自体が重量を持つ感覚になる。作者の意図は見事にハマった。キャラ以上に世界が凄かった。
縢の話は、繰り返すけど朱ちゃん大好きで嬉しいです。好きな人と好きなものを共有できる幸せを。

2015/08/16 21:13

投稿元:ブクログ

「PSYCHO-PASS」第1期を視聴。
シビュラシステムが蔓延る「偽りの楽園」である日本を創り上げた、その構想力に興奮した。

本作はその登場人物のスピンオフ。
アニメではマキシマ側の有能な敵である、チェ・グソン。彼の祖国と妹を巡る顛末は、最後まで救いがなく、だからこそ、その後シビュラと対峙したあのシーンこそ彼の「クライマックス」と成り得たことをしみじみと感じた。

また、グソンを通したマキシマの「駄々っ子的孤独」も垣間見えて、面白い。

後半は執行官縢と料理を巡るエピソード。
こちらは、グソン編に比べると衝撃度はマシ。
朱が食べていたハイパーオーツはそんな不味そうには見えなかったのだけど、やっぱり不味いのか……。

ネタバレになるのだけど、ハッキリと腐ったモン食べて、よくお腹壊さなかったね。(そこ?)

ちなみにasylumとは、収容所の意か?(聖域とするには、救いがないグソン編……。『聖伝』の迦陵頻伽エピソードを思い出しました。)

2014/12/26 09:25

投稿元:ブクログ

 グソンさんとカガリ君の本。
 そうか、そこ来たかというチョイスである。

 グソンさんのお話は希望があると思っていたら、というお話。
 カガリ君のお話は失われたもの、手に入らないと思っていたものが、と言うお話。

 この世界がどのように成り立っているのか、というのが垣間見えて面白い。

2015/11/27 20:57

投稿元:ブクログ

“無窮花”はもうグソンが不憫で不憫でなんというかもう何もコメントできない。
“レストラン・ド・カンパーニュ”においては、狡噛さんがハンバーガーについて熱く語っていて、PSYCHO-PASS 0でクリームパンについて語っていたところから推察するに彼はグルメなんだなぁと思った。
縢が自分に遺せるものがあるだろうかと自問していたくだりを読んで、華氏451を思い出した。グレンジャーがモンダーグに"自分の魂の帰る場所になるような、なんらかのかたちで自分の手をかけた物を残す"ように祖父が言っていたと語るところ。縢は理不尽な理由で、方法によって命を失う羽目になってしまったけど、後世に料理の技術を遺すという方法で、なにがしかを遺せていたのかと思ったら涙が滲んでしまった。

2014/09/19 14:08

投稿元:ブクログ

 うああ、と呻いて、吐き気がした。ネタバレあり。

 縢くんとグソンのおはなしとあったので、どんなもんかなあと読み進めてみたら、もうとにかく「痛い」。
 痛い痛いいたッいたたッ、痛いよォッ!
 あれこれ『サイコパス』のノベライズだよね? あれ? いやまぁドミネーターがエリミネーターでどーんとかあるけどでもそれグソンのはなしではほぼ出てこ、な、ウワアアアアア。
 蹂躙されるさま、嗜虐的、嗚呼、そういう嗜好なんですかそうですか。んなわけねーわボケエェ。
 散々吐き捨てて、本題。
 まず前半。
 グソンの過去が、つらつらと述べられていく。
 日本と祖国を行き来し、日本のシステムであるシビュラを祖国へ持ち帰ろうとする。
 その際に毎回毎回、哀しきかな、犠牲者がつきものなのです。海陸の、日本と祖国の境目、そこを通る際に必ずだれかしら一人が別の船に乗り、戦艦を引き付けて爆破され海の藻屑へとなり替わる。
 グソンは今回、長期任務のはずが特例で祖国へ戻るように命令を受け、いぶかしんでいるところ。そんなさなかに戦艦が現れ、この船にあなた一人が乗るのだと押しつけられ、
「嗚呼、今度海に還るのは俺なのか」
と落胆するのだけれども、同僚たちは
「あなたひとりがその船に乗って逃亡するのです!」
と押しやって、頭をうまく働かせることのできないままグソンは海へとひとり放り出されて、目の前で散り散りに消え失せていく仲間を見送る。
 無事に祖国へ戻るものの、そこでも破格の待遇を受け、グソンはそれはもう本当に悩み考える。
 だって、一介の人間が、いったいどうして、汚れ仕事の一つをただ請け負っていただけの人間が、いったいどうして、生き残るように手助けされたり、高級ホテルへと手配されたり、厚くもてなしを受けるのか。
 十年来、二十年来の親友と再会し――その親友は成績はくそみそだのに高級官僚の息子で、ハッキング・クラッキングを駆使して成績を操作していたグソンに自分が失敗したときの罪をかぶるからその分おこぼれをくれよと持ち掛け、持ちつ持たれつの関係を築いていった――だがその親友も深くは語らない。語ってくれない。
 おまえが知らないでいることが、おまえを生き延びさせるのだ、と。
 そうした中でグソンの生まれが明らかとなる。
 母はたぐいまれなる美貌を持ち、歌手やら俳優やらで国民的な存在であったけれども、グソンを身ごもり田舎へと身を隠した。母はどうしてだかグソンの父を一切合財語らず、父親は分からぬまま。
 グソンがある程度育ってから再婚し、歳の離れた妹が生まれたのだけれど、体を悪くしていた彼女は妹の成長をあまり見ぬことができぬまま亡くなる。
 五年ぶりにあった妹スソンは、母の面影を残してうつくしく成長していた。踊り子になったという。
 危険な海外の任務に就くのも、妹のため。妹のためだけにグソンは生きている。
 あたたかな再開のあと、東京ドームみたいな大きな会場で、祖国の歴史を演劇で語られる。
 そこの踊り子の中にスソンの名前もある。
 きらびやかな光が、色とりどりの音楽が、祖国の歴史を紡ぐ。
 ――祖国にもシビュラと似たシステムができていた。
 ただそれはシビュラよりももっと単純明快で、独裁者の意見を認めるか認めないか。つまりは黒か白かであっさりと振り分けていた。数値ではなく。否定するか否定しないか。ただそれだけ。
 シビュラのシステムを祖国に持ち帰れと言われていたけれども、グソンは圧倒的に日本との差を思い知らされて、祖国がこのシステムを手に入れられることは一生涯ないだろうと確信していた。
 官僚たちはドミネーターと似た、ウェアラブル端末を手に、その数値というか思想をはかる。いったい、だれのをはかっているのだろう?
 そうしてラストに近くなり、スソンの演技が華々しく表現され、その表現のさまに感銘を受けるグソン。
 ――何年か前に、その独裁者というか、首相は亡くなっており、所謂クーデターがちまちまと勃発していた。人々はそういった不安を解消させるために祭を催す。
「不安な心を結び付けるには祭が一番なのだ」
という、漫画『デビルチルドレン』のせりふを思い出す。
 行商もたくさん来ていて、嗚呼、祭があるからみなが賑わい、不安が解消される――。
 しかし哀しきかな、今回は違った。
 行商たちはクーデターの首謀者だった。
 ――いきなり鮮血がほとばしる。
 踊り子の一人がナイフで刺され、絶命する。行商たちの持つ袋から次々と自動小銃が現れ、人々の頭をふっとばして消し炭にしていく。
 官僚たちは、必死にグソンを守ろうとする。
 未だにグソンは理解できない。ただスソンを守りたいと走り出す。
 どうにかドームから逃げ切るも、外は阿鼻叫喚。
 道中の木々には人々が吊るされ、ぶらんぶらん揺れている。血がそこらじゅうを覆い尽くしている。
 親友を心配しながらも逃げようと惑うのだけれど、敵につかまってしまう。

 ――目が覚めれば、めのまえにでっぷりとしたおおよそ人殺しには縁のない男性がいた。
 だが彼は言う、人間を苦しめる拷問は素晴らしい、と。
 男性は田舎の育ちで、ヒウォンと名乗った。父が片田舎で強制収容所の職員として勤めていた。だから拷問に長けた。父の嗜好は理解できなかったけれど、箸を持つより早くに鉗子や鋏の手触りを覚えたという。
 ヒウォンがテレビジョンにひとりの姿を映す。スソン。両手を後ろ手にくくられているスソン。愛しき妹。
 周りに群がる全裸のおとこども。拷問とは体だけでなく心も痛めるものだ。
 やめろと叫ぶグソンを無視して、彼らはスソンを凌辱していく。腹を殴り、フェラチオいやイラマチオをさせ、未だひらかれたことのない陰部に無理矢理男性器をねじこみ、叫ぶ彼女をぶつ。
 グソンに薬物を注入し、いきり立たせた彼の男性器をすっぱりと根本から刃物で分断させ、血にまみれ痛みに苦しむグソンを見て笑う。
 グソンは言う。助けてくれ。自分はどうなったっていい。スソンだけは助けてくれ。
 ヒウォンは素晴らしき家族愛!と感嘆する。
「だがすまない、君はずうっと眠っていたのだ。このヴィデオはかれこれ数時間前のものだ。彼女はよく頑張った。本当によく頑張った。でもそれはか���これ三時間ほどでついえた」
 彼女は首を切られたり手首を切られたりはしていなかった。
 だが壊れてしまった。こころが壊れてしまった。ばっきりと。
 今まさにグソンの命も、ヒウォンという下種の手によりくびりきられようとするそのとき、一発の銃弾がヒウォンの脳味噌をそこらにぶちまける。
 親友が助けに来た。満身創痍のグソンとスソンを伴って、船でゆらゆら国外脱出を試みる。
 そこであかされるは、グソンの父が既に亡くなっているが莫大な影響力を及ぼした前首相であったこと。
 つまりグソンは国のよりどころ、かすがいであったのだということ。
 だが、そんなばかげたことのためにスソンは身も心もぼろぼろになりはてた。妹のためだけにグソンは生きていたのに。

 そうして、幾日かが経過した。
 遺棄された地区でほそぼそと暮らす人々の中に、グソンは混じっていた。持ち前の密入国のウデを使い、シビュラにより烙印を押された人々を外に放る仕事をしていた。
 スソンといえばヴァーチャル・ヴィジョンの中で歌を響かせて、少なくないファンを魅了していた。
 ヴァーチャルを通してしか、グソンはスソンと対話することができない。彼女の療養のためだ。ヴァーチャルでなら彼女は自由だ。人々を魅了する歌を紡ぎ、美しいその姿は永遠だ。
 このときからグソンは槙島とかかわりを持つ。破格の報酬をくれる槙島は、スソンを生かすために必要な蜘蛛の糸のようなもの。それがどんなに危険を伴うものだとしても。
 あるときスソンが我儘を言う。表舞台で唄いたい、と。
 それを実現するには今迄とは比較にならないカネが必要になる。槙島よりもさらに上のカネを積む人間が現れて、ある市場に新規参入して引っ掻き回すことで言い値を払おうと言う。グソンは愛しいスソンのためにその仕事を請け負う。
 そこは桜霜学園。サイコパスのにごりを気にする少女たちに薬物を売りさばく、そんな仕事。閉鎖的な空間は人々の意識を少しずつ黒く塗りつぶしていこうとする。
 写生する王陵璃華子とも出会う。
 ――そうして、着実にカネを稼ぎ、ようやっとスソンの願うステージを用意することができた。
 甘美な世界。
 だがアンダーグラウンドな世界は、いつまでたってもグソンを苦しめる。
 グソンに巨額なカネをもたらした雇い主は、あっさりとグソンを裏切った。
 命からがら逃げ出したグソンがスソンのもとに辿り着いたとき、一匹のけものみたいなぶくぶくに膨れ上がった醜女(しこめ)が、ヴァーチャル機器を放って痙攣していた。膨大過ぎるデータ量が通信をカットしたらしい。
 ライヴ中継を再開させたグソンが見たものは、祖国で見た、スソンを凌辱したにんげんとおんなじ下等な動物だった。
 どれだけ課金したと思ってる、あとがつかえているんだ早くしろ、とっととしごけ豚、などなど罵詈雑言の数々。
 ヴァーチャル機器を通して接続し、覆いかぶさっているけものの男性器を握りつぶす。ドローンを操作し、順番待ちに群がるけものどもを襲わせていく。
「きみが誘ってくれたのに、いつも優しくしてくれたのに!」
 むせび泣き戸惑うけものの脳髄を破壊し垂��流す。
 嗚呼、いったいスソンはどこに行ってしまったのだろう?
 ――いや、目を背けてはならないのだ。
 まんじゅうやすいかのようなぼってりとした醜女。それがスソン。あの美しく聡明なスソン。
 彼女は、ヴァーチャルを通して、言う。
「この人たちを楽しませれば、にいさまを救ってくれるの」
 ――そう、あの拷問の中、兄を救うためにスソンは犠牲となった。グソンのあずかり知らぬところでスソンは兄を守るために凌辱を受け続け心を壊した。そしてそれは今も続いている。歪んだ自意識によって。
 外へと逃げ出したスソンを追い、そのもとに辿り着いたときには息も絶え絶えだった。
 すまない、とグソンは泣く。自分を幸せにするための道具じゃない。幸せになってほしくて生き続けてきたのに、それはスソンを苦しめるだけだった。
 スソンはきゅうに眼をかっとみひらくとグソンに襲い掛かってきた。勢いをつけてのしかかる。
 嗚呼、これほどまでに自分は憎まれていたのだ。すまない、スソン。
「執行モード、リーサル・エリミネーター」
 あの無機質な音声が響き、緑色の明かりがぼうと周りを包み込んで、スソンは泣き叫んでぐしゃぐしゃの顔ににっこりと笑みを浮かべて、頭をそこらに飛び散らせた。
 とどのつまり、スソンはグソンを救うためにドミネーターのえじきになったのだった。
 そうしてラストの、シビュラの神髄に辿り着いたそのときへと話は戻るのだけれども、彼はそんな穏やかな心中のままで命を落としたのだろうか。
 ドミネーターに気づいていたというのだろうか。
 そんなカタリで終わってしまったもので、えぇ、それはちょっと、なあ、ともやもやしてしまった。
 無理矢理そこに紡がなくったって、命を消し飛ばしたあとのカタリだけでよかったんじゃあないの。

 さて、グソンの箇所をだいぶ丁寧に書き記してしまったので、縢くんのところはサクサクッと進めよう。
 縢くんが料理というものを知り、その魅力に取りつかれた事件のはなしである。ホンモノの料理。
 そこで縢くんは悟る。自分は命を残せない。誰かと共に愛おしみあい生きることは無理だと。潜在犯だから。
 料理は、ある意味で自分という存在を確立させるための行動のひとつだ。さまざまな食材を混ぜ合わせて、自分という存在を披露する。
 みずからのいのちを、生きているというこの軌跡を残したかったのだと。

 『レストラン・カンパーニュ』は取り立てて目を引くものはなかった。縢くんが料理に目覚めるというお話だから、悲劇的な部分が積み重なっているわけでもない。
 最初にあったグソンの物語が、重すぎた。詰み重ねが激し過ぎた。
 だが、あのグソンにも同情すべき部分があるのだと思えばいいのか、『時計仕掛けのオレンジ』を奨めた槙島におまえはまじアレックスだよなラストのどんでん返しを言いたいんかてめぇはとつぶやけばいいのか、いっこうにわからない。
 妹のために生きた彼は、生きる時代を間違えたのか、生きる国を間違えたのか。
 とりあえず拷問の箇所が痛い痛いいたアアア、スソンへの凌辱もだけどグソンの性器ぶっ潰す部分がもうほんといたアアアいッ。わけわかんねえよ……うえええん。

2014/10/02 00:15

投稿元:ブクログ

縢編とグソン編があるけど特にグソン編が良かった。劇中だとすこしつかみにくい彼の背景を知ることができて感謝してます。描写きつい場面もありますがサイコパスファンなら是非読まれたし。

2016/04/24 23:47

投稿元:ブクログ

■シビュラシステムから疎外された者たちを描くスピンオフノベライズ第1弾

流浪のハッカーたるチェ・グソンの魂は、 いかにして槙島聖護と邂逅したのか? 執行官・縢秀星の人生を変えた料理とは? 大ヒットアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』 シビュラシステムから疎外された者たちを描く スピンオフノベライズ第1弾 〈シビュラシステム〉の調査のため、日本に潜入した工作員チェ・グソン。 彼には、母国・朝鮮人民共和国に残してきた最愛の妹スソンがいた。 しかし帰国を命じられた彼を過酷な運命が待ち受けていた―― 流浪のハッカーが槙島聖護に出会うまでを描く「無窮花」、 執行官・縢秀星の人生を変えた料理にまつわるエピソード「レストラン・ド・カンパーニュ」の 全2篇収録の『PSYCHO-PASS サイコパス』スピンオフノベライズ第1弾

2015/01/25 22:38

投稿元:ブクログ

サイコパス第一期、第二期、映画と見たので
すでにサイコパスに萌え萌えな状態で読みましたが、
期待を裏切らない最高の内容でした。
第一期でシビュラシステムの真実に辿り着いた2人の物語
真実を前に彼らがとった行動の理由がこのサイドストーリーで感じ取れた気がします。

2014/12/07 01:12

投稿元:ブクログ

かがりくんの話が凄く良かった。

チェグゾンも、過去にあんなことがあったとは…
PSYCHO-PASSの世界が広がる。
PSYCHO-PASSファンは読むべき!

2015/02/13 17:03

投稿元:ブクログ

これは面白かったです。スピンオフで楽しめるのって久々な気が。
脇役を描くことで世界を補強していくんですけど、本編はブレないからこういうスピンオフはほんとアリだと思いました。
初回がグソンっていうところもまたいいですね。シビュラのない世界からやってきた人、楽しめました。
陰惨な描写も多いんですがそこまで気になりませんでした。が、こればかりは個人差かもしれません。グロは好きじゃないんですけどね。
槙島が常に発光してて、文字で描くとこうなっちゃうんだなあ…ってちょっと笑えてしまいました。
でもこのラスト凄い良かったです。面白かったー。
縢くんの話は、これほんとにサイコパス?って思っちゃうくらい爽やかなお話で。
こうやって世界に折り合いをつけて生きていく人もいる、と思うと、1期での朱の台詞「幸せになれたよ」って言葉に重みを感じますね。

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