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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/09/25
- 出版社: 新評論
- サイズ:19cm/204p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7948-0978-0
紙の本
南国港町おばちゃん信金 「支援」って何?“おまけ組”共生コミュニティの創り方
南国のある港町に、勝ち組でも負け組でもない、“おまけ組”とでも呼ぶべきもう一つの道を選んだおばちゃんたちがいる−。共生、支え合い、支援のありうべき姿を、ユーモア溢れる筆致...
南国港町おばちゃん信金 「支援」って何?“おまけ組”共生コミュニティの創り方
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商品説明
南国のある港町に、勝ち組でも負け組でもない、“おまけ組”とでも呼ぶべきもう一つの道を選んだおばちゃんたちがいる−。共生、支え合い、支援のありうべき姿を、ユーモア溢れる筆致で鋭く描き出す。『岐阜新聞』連載に加筆。【「TRC MARC」の商品解説】
本書は、たぶん書店では、「国際協力・NGO(非政府組織)」というジャンルの棚に並ぶだろう。私がいくら「この本は、有酸素運動による腰痛と肩こり改善を追求した、普遍的命題の哲学書である」と言い張っても、「哲学」の棚に並ぶことは、残念だがまずなさそうだ。私の地元、岐阜では「そんなわけあらすか?(そんなわけないでしょう?)?!」というところだ。
それにしても、本書のキーワードとなる「国際協力」「支援」「援助」という言葉、美しいが、そのあり方そのものについて問われることはあまりない。「積極的平和主義」を謳う現政権がなし崩し的に押し進めている「武器の輸出規制の大幅緩和」「集団的自衛権や集団安全保障を可能とする憲法解釈」「ODA(政府開発援助)の軍事利用を禁止する要件緩和」にも、必ず「支援」とか「国際協力」とか「国際貢献」といった美名(偽装表示)が脇に付く始末。これこそ、「そんなわけあらすか?!」である。
国境を超えた激しい競争社会もまた、これらの言葉を都合よく使い回し、その中身を問うことなく、市場で値段の付くもの、効率的に素早く効果を上げるもの、果ては軍事産業や原発輸出など莫大なお金と巨大な「モノ」が動くものに、その名を与えているのが現状だ。「軍事」と「経済」が一体化した「国際協力」、これらは抗し難い流れなのだろうか。
こうした由々しき潮流に、真正面から勇ましく立ち向かっていくような気概、迫力は、4コマ漫画満載の“脱力”の本書からは全く伝わらないかもしれない。しかし、ちょっと息を抜いて本書の世界にもふれてほしい。一歩立ち止まり、これまでの「自分の立ち位置」、これまでとは違う「もう一つの抵抗のありか」を、考えていただくきっかけぐらいにはなるかもしれない。
本書は岐阜県の小さな国際協力NGO(認定NPO法人ムラのミライ。2014年10月、旧称ソムニードから改称)が、南インドのスラムのおばちゃんたちと一緒に、勝ち組にも負け組にもならない“おまけ組”の共生コミュニティ、「おばちゃん信用金庫」を設立した話だ。インドの経済学者アマルティア・セン流に言えば「潜在能力の開花」、私流に言い換えれば「国際協力」という名の「お節介」の話だが、中身はやはり、普遍的命題に迫る「哲学書」だと私自身は思い込んでいる。(はら・やすこ)【商品解説】
著者紹介
原 康子
- 略歴
- 〈原康子〉岐阜県出身。国際協力コンサルタント、コミュニティ開発専門家。途上国の農村や都市のスラムのおばちゃんたちと、自信や自尊心を高め合い、共生のコミュニティを創る「お節介」が仕事。
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