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おにのさうし(文春文庫)
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/10/10
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/270p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-790201-8
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

おにのさうし (文春文庫)

著者 夢枕 獏 (著)

人は何ものかを愛しすぎると鬼になる…魑魅魍魎が跋扈する平安の都を舞台に、鬼と女人を描く「陰陽師」の原点ともいうべき奇譚集。「紀長谷雄朱雀門にて女を争い鬼と双六をする物語」...

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商品説明

人は何ものかを愛しすぎると鬼になる…魑魅魍魎が跋扈する平安の都を舞台に、鬼と女人を描く「陰陽師」の原点ともいうべき奇譚集。「紀長谷雄朱雀門にて女を争い鬼と双六をする物語」など全3話を収録。〔「鬼譚草紙」(朝日文庫 2006年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】

これが「陰陽師」の原点だ!

人は何ものかを愛しすぎると鬼になる…魑魅魍魎が跋扈する平安の都を舞台に鬼と女人を描く陰陽師の原点ともいうべき奇譚集。【商品解説】

収録作品一覧

染殿の后鬼のため【ジョウ】乱せらるる物語 7−48
紀長谷雄朱雀門にて女を争い鬼と双六をする物語 49−129
篁物語 131−266

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みんなのレビュー10件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (3件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

鬼にまつわる平安時代の物語

2015/03/31 22:15

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

巻末の解説を先に読むと、夢枕本人が本書は陰陽師の別巻的存在だと言っている。本書は3つの話から構成されている。いずれも平安時代のストーリーである。ここでは3話とも陰陽師は出てこないが、タイトルのとおり出てくるのは鬼である。陰陽師でもそうだが、鬼と言われてもどんな存在なのかピンと来ない。都合の良い、あるいは都合の悪い時に登場してもらうキャラクターなのかも知れない。

 最初は今昔物語に登場する話である。染殿の后という大変美しい姫がいたが、妖しの怪がとりついた。その祓いに呼ばれたのが真済聖人であった。妖しの怪は祓うことができたが、聖人が染殿の面差しを見て、ぞっこん惚れ込んでしまった。とはいえ、相手は后なので簡単にはいかない。そうは言っても諦めきれない。そこからの話が面白い。

 二話目は紀長谷雄という文章、詩の達人の話である。あるとき、長谷雄が道を歩いていると、誰かが詩について話しかけてくる。しまいには、勝負することになった。長谷雄が勝ったのだが、相手は鬼であった。鬼は次はすごろくで勝負だという。鬼は絶世の美女を賭けるという。とうとう長谷雄は自分の持っているもの全てを賭けて、鬼を勝負することになった。勝負にはさらなる条件があった。長谷雄草紙という本があったそうだが、本話はそれが出典だそうである。

 三話目は小倉百人一首でも参議篁として名高い、小野篁の話である。篁は文章にかけては白楽天にも認められた英才である。風変わりな性格らしく、人からは冥界で閻魔大王の傍らにいて、裁判を手伝ったと言われていた。本書では出てこないが、伝説ではこのために篁が使ったと言われる冥界に通じる井戸が遺されているとも言われている。

 篁は腹違いの妹がいたが、いつしか妖しい関係になる。しかし、妹はほどなくこの世を去る。篁は何とかしたいと願って道摩法師に依頼する。道摩法師は、陰陽師などに登場する蘆屋道満の原型らしい。道摩法師の指導で冥界に行き、閻魔大王に相談するという話である。何とも童話的だが、いかにも闇の世が支配する時代の創作である。

 長谷雄や篁は文章、詩の達人だけあって、とくに詩がいくつも登場する。詩に興味のある人には楽しみ方がさらに増えるであろう。百鬼夜行の描写も面白いが、くれぐれも鬼に遭遇した際はバリバリと喰われないように注意したいものだ。

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2014/11/01 23:01

投稿元:ブクログ

表紙の絵と獏さんということで、陰陽師かと思ったら、違ったけど、ほぼ同時代の鬼と才ある人にまつわる話の短編集でした。
妖艶で薄暗い話ばかりでしたが、面白かったです。最後の小野篁の話が良かった。

2014/11/19 20:29

投稿元:ブクログ

『陰陽師』ファンとしてはたまりません。
平安の時代を感じました。
作者の意図したとおりエロな感じもよかったです。

2015/02/20 11:08

投稿元:ブクログ

2015/2/20。2015年5冊目。
久々の獏さんの平安もの。鬼譚草子も持ってた筈なのだけど、ついつい手に取ってしまってしばらく積読した後読み始め。

小野篁を初めて知ったのは多分中学生くらい?
何で知ったんだったかしら…と遠い記憶を思い返しつつググってみたら、そう。藤川桂介氏の「篁変成秘抄」でした!
藤川氏の文章自体が余り好みじゃないんだけど、これを読んで小野篁を知ったんだったけ。篁のこよを知るきっかけにはなったけど、それだけで、話とか全然覚えてない。
そしてこのおにのそうし。
平安ものは学生時代、今昔物語だとか宇治拾遺物語でもやってたので(一限目から鬼の研究とか履修してたわ)ストーリー的には懐かしいものも多いし、やっぱり何より獏さんの文章がとても好き。本当に美しくて読みやすい。
まあこの本に中高生の時出会ってたら、大変だったろうなぁ。エッチだもの。
とはいえ、獏さんの本で初めて読んだのが上弦の月を喰べる獅子で、中高卒業した春休みだったのを今でもハッキリ覚えてる。ほんちあのタイミングであの本に出会ったのは、今思えば僥倖だったのかもしれない。

2014/11/16 20:11

投稿元:ブクログ

鬼譚草紙のタイトル変更。鬼にまつわる平安時代のエピソードで、ほぼ陰陽師の世界観と同一であるが、本来絡まないはずの、小野篁が道満と絡んだり、葉二つのエピソードなど、陰陽師ファンにはたまらないだろう。

2015/07/04 00:51

投稿元:ブクログ

夢枕獏の作品。
これがまたなんとも、エロく涼やかでちょっとセンチメンタルな内容の短編集。
まぁだいたい鬼が出てくる内容で百鬼夜行的な感じの
陰陽師のような、まぁだいたいそんな感じ。
漢文もーちょい読み方また勉強し直さないとな…
・文徳天皇の后、染殿皇后が鬼に抱かれる
・紀長谷雄が鬼と勝負する話
・禁断の愛で閻魔大王にまで会ってしまう篁物語
すごくサクッと説明するとこんな感じ…
まぁ人はいつでも、鬼になれるということでしょうか。
3作品あるのだけども、やはり最後の小野篁の篁物語が一番良かった。
せつねぇ!!!みたいな。
たまにはこーゆー奇想天外摩訶不思議なのも面白い。

2014/11/02 17:43

投稿元:ブクログ

人は執着し、鬼になる。
男女の執着があやかしを近づける。
芸への執着が鬼に近づく。

鬼を描くことで、物語は哀しいが重くならずにすんでいるのかもしれない。

2016/07/11 11:33

投稿元:ブクログ

妖しく切ないお話集。たしかに夢枕さんおっしゃるとおりエッチで色っぽくて怖いお話、キャッ(笑)そのぶん何でだろう、鬼の哀しみとか人間の愚かさとかそんな孤独っぽいものがしんしんと伝わってくる。『篁物語』眉目秀麗で無口な篁。この世に何も未練がないような儚げな印象を与えるのは、妹との悲恋が影を落とすから。そんな彼のある願いを叶えるために(面白くなるのを見学するために)陰陽師でお馴染みの道満が手を差し伸べる。この願いが叶うことになって篁は幸せになったのかな。何だかやっぱり哀しいなって思うのは他人の余計なお世話かな。道満の大活躍?に天一神も閻魔王も苦笑いの場面が、ほのぼのとしてすき~

2014/10/14 17:25

投稿元:ブクログ

陰陽師シリーズが大好きなので、「姉妹編」とかかれた本作を本屋で見つけて速攻レジへ。平安時代のあやかし話という点ではたしかに陰陽師でしたが、あと最後の話に芦屋道満が出てくる以外は夢枕獏ワールドのエロコワ物語でした。陰陽師は何度も読み返してますが、これは、別にいいかな…。読みやすいので再読はしますが。

2014/10/17 15:20

投稿元:ブクログ

【これが「陰陽師」の原点だ!】人は何ものかを愛しすぎると鬼になる…魑魅魍魎が跋扈する平安の都を舞台に鬼と女人を描く陰陽師の原点ともいうべき奇譚集。