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未必のマクベス(ハヤカワ・ミステリワールド)

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未必のマクベス (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 早瀬 耕 (著)

IT企業ジェイ・プロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、澳門の娼婦から予言...

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未必のマクベス (ハヤカワ・ミステリワールド)

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IT企業ジェイ・プロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、澳門の娼婦から予言めいた言葉を告げられる―「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」。やがて香港法人の代表取締役として出向を命じられた優一だったが、そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。異色の犯罪小説にして恋愛小説。伝説のデビュー作『グリフォンズ・ガーデン』から22年―運命と犯罪と恋についての長篇第2作。【「BOOK」データベースの商品解説】

王としての旅を続けるため、ぼくは殺人を犯すことにした−。IT企業の中井優一はバンコクでの商談を成功させる。やがて香港法人の代表取締役として出向を命じられた優一だったが、そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていて…。【「TRC MARC」の商品解説】

新興IT企業ジェイ・プロトコル香港の中井優一は、王としての旅を続けるため、殺人を犯すことにした──。一九九二年、理系恋愛小説『グリフォンズ・ガーデン』でデビューした著者の長篇第二作【商品解説】

著者紹介

早瀬 耕

略歴
〈早瀬耕〉1967年東京生まれ。一橋大学商学部経営学科卒業。「グリフォンズ・ガーデン」で作家デビュー。

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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.2

評価内訳

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紙の本

人に薦めたくなる秀作

2015/08/21 11:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ピザとビール - この投稿者のレビュー一覧を見る

新聞の書評欄を見て購入したが、著者の描き出す世界に予想外なほどどっぷり浸かって堪能した。ミステリー/サスペンス系の立てつけになっているが、それのみでなく、初恋(?)の思いを淡く、時に濃くサスペンスに溶かし込んで、読み手である自分のノスタルジックな感情を揺すられる。人に薦めたくなる秀作である。

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2015/02/07 09:11

投稿元:ブクログ

IT企業に勤める中井優一、高校の同級生伴浩輔が同じ会社にいた.二人は東南アジアで拡販の仕事をするが、中井は澳門で占い師からマクベスにちなんだ予言を伝えられる.その後二人は香港の子会社に異動するが、そこでは多くの前任者が不可解な形で死んでいる.同期の高木から情報を得た中井は行動を開始する.高校の同級生だった鍋島冬香が香港で勤務していたが突然失踪していることに気がつく.自殺の形で人を殺める呉蓮花、セクとして中井に仕える森川佐和の正体.多くの登場人物が皆光っている.東南アジア、沖縄が出てくる場所だが、世界中を飛び回る感じがする小説だ.楽しく読めた.

2015/04/22 17:30

投稿元:ブクログ

すごい。
途中でいろいろ頭でわかってくるし、突っ込みどころもないではないのだけれど、読後感はそれを越える。タイトルが「未必のマクベス」だよ?まいった。

それから、たまたまあれこれの道具立てが似ているので沢木耕太郎「波の音が消えるまで」とつい比べてしまって申し訳ないけど、「波の音」より格段に複雑で格段に上。

2015/02/11 20:58

投稿元:ブクログ

久々に夢中になって読みました。
IT企業で働く中井優一が陰謀に巻き込まれていくハードボイルドラブストーリー。
アジアの各国を飛び回りマクベスの戯曲と交差するストーリーはスケールの大きさと臨場感がありました。
共通一次世代は特に懐かしいキーワードがあって楽しめるのでは?
私は最初の方で結末にピンときてしまいましたが、それでもハラハラドキドキして楽しめました。

2014/12/08 12:50

投稿元:ブクログ

作者22年ぶりの2作目とか。

これまで余り触れたことのない文体で、自然でソフトな感じなのだが、中身はハードボイルド。

マクベスをなぞっているのは良いとして、主人公がなぜ「王」なのか良くわからないし、女性にもてすぎるし、裏でそんなに人を殺している上場企業があるとも思えない。

2014/09/04 12:33

投稿元:ブクログ

未必。日常あまり使われないこの言葉は「意図せずして、かつなるべくしてそうなってしまう」事を意味する。つまり、主人公中井は、自ら意図することなくマクベスと同様の立場に追い込まれていくのだが、その根っこはなんと彼の高校時代にあった。共通一次世代という、ごく狭い範囲の世代(今現在50歳前後)という、非常に微妙な年齢の男が、東南アジアという、経済的政治的に非常に微妙な地域で、思わぬ事件に巻き込まれていくところは、ミステリというよりやはりサスペンスであろうと思う。戯曲『マクベス』の利用も巧みであって、人物、舞台、いずれの描写もリアリティに富み、説得力がある。キーアイテムである企業秘密の正体も秀逸だと思う。今だからこそ読みたい、いつ読んでもいい逸品。お供はぜひ、ダイエット・コークのクーバ・リブレで。