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鳩の撃退法 上

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/11/13
  • 出版社: 小学館
  • サイズ:20cm/476p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-09-386388-9

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紙の本

鳩の撃退法 上

著者 佐藤 正午 (著)

かつての売れっ子作家・津田伸一は、いまは地方都市で暮らしている。街で古書店を営んでいた老人の訃報が届き形見の鞄を受け取ったところ、中には数冊の絵本と古本のピーターパン、そ...

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鳩の撃退法 上

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商品説明

かつての売れっ子作家・津田伸一は、いまは地方都市で暮らしている。街で古書店を営んでいた老人の訃報が届き形見の鞄を受け取ったところ、中には数冊の絵本と古本のピーターパン、それに三千万円を超える現金が詰め込まれていた。「あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ」転がりこんだ大金に歓喜したのも束の間、思いもよらぬ事実が判明する。偽札の動向には、一年前に家族三人が失踪した事件など、街で起きる騒ぎに必ず関わっている裏社会の“あのひと”も目を光らせていた。【「BOOK」データベースの商品解説】

かつての売れっ子作家・津田は、古書店を営んでいた老人の形見の鞄を受け取った。中には、数冊の絵本と古本のピーターパン、そして3千万円を超える現金が。しかし思いもよらぬ事実が判明し…。『きらら』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

誰もが読みたかった著者5年ぶりの長編小説

かつての賞作家・津田伸一は、いまはとある地方都市で無店舗型性風俗店「女優倶楽部」の送迎ドライバーとして暮らしている。ある日、明け方のドーナツショップで顔見知りになった男が、その日の夜を境に妻と幼い娘ともども失踪するという事件が起きる。
家族三人の「神隠し」事件から一年と二ヶ月が過ぎた頃、以前から親しくしていた古書店の店主・房州老人の訃報とともに、津田伸一のもとへ形見のキャリーバッグが届けられた。老人が生前、持ち歩いていた愛用の鞄はしっかり鍵がかかっていて、重みもある。なんとか開錠した津田伸一の目に飛びこんできたのは、数冊の絵本と古本のピーターパン、それに三千枚を超える一万円札の山だった。
この老人からの遺産で、残りの人生を楽しく生きられると思ったのも束の間、行きつけの理髪店で使った最初の一枚が偽札であったことが判明する。女優倶楽部の社長によれば、偽札の出所を追っているのは警察ばかりでなく、一家三人が失踪した事件も含めて街で起きた事件には必ず関わっている裏社会の“あのひと”も目を光らせているという。まさか手もとの一万円も偽札なのか。白黒つけたい誘惑に勝てず、津田伸一は駅の券売機に紙幣を滑り込ませてみるが……。

【編集担当からのおすすめ情報】
家族の失踪をはじめ、謎が謎を呼ぶドキドキの展開にも惹きつけられますが、それとともに、著者ならではのユーモアと遊び心あふれる語り、思わず吹き出してしまうコミカルな会話のやりとりなどを存分に堪能できます。上下巻という(ある意味)仰々しい体裁に身構える必要もまったくありません。とりあえず物語をお愉しみいただきたい。読み進むうちに思いもかけない小説の世界に引き込まれます。ケタ違いのおもしろさにみちた、文字通り佐藤正午氏の最高傑作です。自信を持ってお薦めします。
【商品解説】

著者紹介

佐藤 正午

略歴
〈佐藤正午〉1955年長崎県生まれ。著書に「身の上話」「ダンスホール」「ありのすさび」など。

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みんなのレビュー32件

みんなの評価3.6

評価内訳

電子書籍

お試し版って

2015/11/27 02:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

ぐいぐい読ませるお話。続きが気になるので、これは買うしかない。お試し版ってそういうことかーー。正規版は電子書籍ではなくて、文庫で買おう。そうしよう。なんかちょっぴりミステリーな雰囲気で気に入った。おもしろいかもしれない!

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2015/05/14 06:57

投稿元:ブクログ

+++
かつての売れっ子作家・津田伸一は、いまは地方都市で暮らしている。街で古書店を営んでいた老人の訃報が届き形見の鞄を受け取ったところ、中には数冊の絵本と古本のピーターパン、それに三千万円を超える現金が詰め込まれていた。「あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ」転がりこんだ大金に歓喜したのも束の間、思いもよらぬ事実が判明する。偽札の動向には、一年前に家族三人が失踪した事件など、街で起きる騒ぎに必ず関わっている裏社会の“あのひと”も目を光らせていた。
+++

上巻を読む限り、まだタイトルの意味は判らない。そして物語自体も、売れない作家・津田伸一の困った日常に突如として紛れ込んだ夢物語が一転して疑心暗鬼の世界に追いやられるかと思えば、家族三人失踪事件に至る物語が延々と挿入されていたり、しかもどこかで見た憶えがある話だったりするので、どこに重きを置いて読めばいいのか戸惑いもある。下巻では、このとりとめのなさが、ある人物をキーにして、一点に収束していきそうな予感はあるが、どんな収束の仕方をするのかは全く読めず、下巻が愉しみな一冊である。

2015/01/21 22:16

投稿元:ブクログ

何とも不思議な読み物~1年と3ヶ月前の2月28日,深夜の暇なドーナツ屋でデリヘルのパート運転手・津田伸一は,居候先の銀行員の車・キューブを近くに駐め,後に失踪する一家の主から今の妻とは妊娠を知ってから結婚し,二人目が自分の子でないことも知っていると告げられる。古本屋からは3万4千円の借金の返済を迫られ,チンピラに因縁をつけられて,殴られる。雪の中,代わる代わるに人の送迎を依頼され,その日を境に人々が失踪する。そして,デリヘル・女優クラブの正社員となった今,古本屋が形見として残したキャリーケースの中の3403枚の一万円札が偽札だと判明した。失踪した一家・幸地はバー・スピン経営。消えたコンパニオンは高峰秀子,リピーターの晴山は郵便局員。晴山を雪の夜無人駅へ送り,ベンツのワゴン車に乗り換えて去ったが,幸地秀吉はベンツを所有し,顔役・倉田ケンジロウとも旧知の仲だ。晴山が秀子の元に残したハンディ・カムの映像で居候先を追い出され,幸地家と向かい合わせのマンションに住む不動産会社の専務・慎改家のベビーシッターの元に転がり込み,彼女のラパンが新しい足になった。普段はドーナツ店の店員で週末はちきちきでアルバイトをする沼本さんから借りたハンディカムで,晴山が残した動画を視ると,愛欲に溺れている様が手に取るように見える。年が明けて妊娠がはっきりし,晴山の子か夫の子として生むか幸地奈々美は悩むのだった~直木賞受賞者である元小説家が語る消えた人々の話。神楽坂の話が出てくるので東京の話かと思ったら大間違い,ホテル神楽坂でした!赤坂も!!

2015/06/17 00:19

投稿元:ブクログ

本書を読む前に、津田伸一が登場する「5」を先に読もうとトライしたのだが、文体が合わず断念。
「5」ほどはではないが、やはり筆者の文体は苦手。とはすえ、図書館で長々待ったし、頑張って下巻も頑張る。

2016/03/13 20:40

投稿元:ブクログ

たまたま手にした一冊、読み始めたら止まらない。
「下」まだ手元に無いのに一気読み、「あっ、あ~早く早く読みたい!」つい声に出てしまう。
どことどこがつながる?!
そんな所も読みどころ。

2014/12/06 16:24

投稿元:ブクログ

落ちぶれた小説家が生きている現実を小説化していく不思議な表現法を取っている。
偽札事件に巻き込まれた主人公が、辿って行くと自分の行為がその原因だと知るまでを描く。
不思議なテイストだが、佐藤正午の語りの上手さで読んでしまう。

2015/01/13 10:50

投稿元:ブクログ

作家が身近な事件を題材に小説を書いているという体裁に引き込まれる。
最初の場面に戻ってきたけどこれからどうなる?

2016/02/09 14:20

投稿元:ブクログ

さすがのもと直木賞作家?による文章だけあって,上巻まるまる使って僕が関わった事件をぐるっと説明した手際は見事だ.この物語の着地点,見えるようで,皆目わからない.下巻が楽しみである.

2016/09/11 21:57

投稿元:ブクログ

「別の場所でふたりが出会っていれば、幸せになれたはずだった」
「だったら、小説家は別の場所でふたりを出会わせるべきだろうな」

「あなたって、まるでピーターパンみたいなひとね。同居人がそう決めつけるから、じゃあピーターパンて具体的にどんなやつだって話になって、また揉めて、あいまいにしたままだと今後も喧嘩の火種になるから、確認のためいま読んでる。先週むこうが読んで、今週こっちに回ってきた」

「さっきの、ピーターパンの話。ピーターパンは具体的にどんなやつなのかと思って」
「いま読んでるとこまでで言うと ー まずものを考えない。それから忘れっぽい。うぬぼれが強くて、なまいき。あと大事な点は、機嫌をそこねた女の子を上手におだてる。」

『「ウェンディ。」ピーターは、女なら、どんな女の人も、けっして知らん顔できない声でつづけます。「ウェンディ、女の子ひとりは、男の子二十人よりやくにたつよ。」』

「あたし絶対がんばる、いっしょうけんめい勉強して、しっかり遊んで、良いひとを見つけて結婚して、ばりばり子供産んで、素晴らしい家庭を作ってみせる!」

「うん。あたし絶対がんばる、いっしょうけんめい勉強して、しっかり遊んで。でもその髪は伸びすぎじゃない? 切ったほうがいい、切ったらもっとすっきりする。良いひと見つけて結婚して」
「その台詞、暗記してどうするんだよ」
「女優の内藤洋子を知らないリピーターに聞かせてやれって、社長が。ばりばり子供を産んで」
「じゃあもっと抑揚つけたほうがよくないか?」
「ヨクヨウ? ああそうだ津田さん、帰りに赤坂まわるんでしょ? アイロン台はジャパネットたかたで売ってるかもって、伝えといてくれる?」
「アイロン台はジャパネットたかたで売ってるかも?」
「うん」
「それはなにかの暗号か?」
「言えばわかるから。素晴らしい家庭を作ってみせる!」

「最後の最後、ひとの目と手に触れたとたん正体はばれてしまう。それがいわゆる偽札の限界だろう。ひとは機械よりひとを信じる。ときどき調子の悪いときがあったりするのよ、機械だもの。ところがこれは逆だ。最後の砦であるべきひとが、その正体をつかめない。目の前で、どれだけ観察しても、新札との違いが見えない。でも駅の券売機には見える。パチンコ屋の両替機にも見える。この偽札に関しては、ひとの感覚のほうがあてにならない。ひとの目は、人間だもの」

「つまりこの日、恩のある夫に、隠し事がひとつうまれた事実に違いはなかった。ピーターパンの作者が言うところの、お母さんの心の一ばん内がわの箱、その上蓋がひらいたのはもうどうしようもなかった。」

『「疲れてるの、運動会で」
ト書きに「突っ慳貪な声で」と書かれているような言い方を彼女はした。』

『妻に隠し事があるなら、夫にだって隠し事はあるし、ひとは大なり小なり隠し事の箱を抱えて生きていると。ここで箱といえば、あれのことだな、とあなたも思い出すはずだ。それも忘れたのなら話にならないが、そうだ、ピーターパンの作者が心の「一ばん内がわの箱」と書いている、���れのことだ。』

2015/07/18 18:35

投稿元:ブクログ

かつての売れっ子作家・津田は、古書店を営んでいた老人の形見の鞄を受け取った。中には、数冊の絵本と古本のピーターパン、そして3千万円を超える現金が。しかし思いもよらぬ事実が判明し…。

高度な小説技法という高い評価に誘われて読んだが、この作者の作品は旧ブログで06年にE評価だった。今回も半分で挫折、どうにも相性が悪いらしい…。
(E)

2016/07/23 11:37

投稿元:ブクログ

私の評価基準
☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
☆☆ 普通 時間があれば
☆ つまらない もしくは趣味が合わない

2016.7.17読了

うーん、私には合わないと言うしかない

確かに、文章は上手いし、独特の雰囲気もあるし、構成も面白いし、展開されたものの回収もそれなりにきちんとされている。
でも、私は好きではないようだ。

無駄に長いし、その文体が気に入らないし、話自体は面白くない。文章が上手いので、どんどん読みたくなるんだけど、読んでいることが無駄というか、ただのお喋りを聞いているような感じになる

こういう意味の無い、でもちょっと気になるお喋りが好きな人は沢山居ると思います。
でも、私はちょっとしたお喋りっていうのが苦手なんです。

そして、ちょっとした暇つぶしに読むには、長すぎる。

2015/01/24 10:02

投稿元:ブクログ

読み始めて、なんじゃこの文章は
と思ったが。
脳内の言葉全部文章にしたような感じに
一瞬とまどったけど、
だんだん面白くなってきて
終電の切符券売機の場面では大
爆笑してしまった。
こりゃ癖になる。
後半も楽しみ。

2015/05/19 14:00

投稿元:ブクログ

長い!そして、クドイ!主人公の話のなんと脱線しまくりの、うざい事!もう、ウンザリ、読むのをやめようか、イヤイヤ、もう少し経てば…、と頑張って200頁を過ぎた頃から、止まらなくなった。
下巻に乞うご期待。

2015/05/30 21:58

投稿元:ブクログ

 ある地方都市でデリヘルのドライバーをしている売れない小説家が、ひょんなことから大量の札束を預かり、それが偽札ではないかと疑い始める。
 本書自体が、主人公が書いた小説という形式をとっており、現実の話と小説家の想像が混ざり合って、ストーリーを追うのにやや苦労する。とある一家の失踪事件がからんでいるらしいところで、謎を残したまま上巻は終了。

2015/03/03 13:53

投稿元:ブクログ

主人公は、元直木賞作家・津田伸一。「2回直木賞を獲った」という、非常に胡散臭い人物(笑)
今は廃業して風俗店のドライバーをしている津田が、奇妙な事件に巻き込まれていき、その過程を小説にしていきます。
どこからが津田の小説の中で、どこまでが現実に起こった出来事を記しているのかわからず、さらに時系列も行ったり来たりするので、ずっと混乱。
会話にも無駄が多いですが、本来人の会話って筋が通っていることなんてほとんどないので、リアルな会話ってこういうことなのかなぁと思いながら読みました。ちょっとおバカな感じのやりとりが面白いです。津田のダメ人間ぶりもいい感じです。

話の展開は複雑ですが、オチは単純明快。
金は天下の回りものとは、よく言ったものです。