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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/10/15
  • 出版社: 光文社
  • サイズ:20cm/522p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-334-92973-2

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紙の本

絶叫

著者 葉真中 顕 (著)

鈴木陽子というひとりの女の壮絶な物語。涙、感動、驚き、どんな言葉も足りない。貧困、ジエンダー、無縁社会、ブラック企業…、見えざる棄民を抉る社会派小説として、保険金殺人のか...

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商品説明

鈴木陽子というひとりの女の壮絶な物語。涙、感動、驚き、どんな言葉も足りない。貧困、ジエンダー、無縁社会、ブラック企業…、見えざる棄民を抉る社会派小説として、保険金殺人のからくり、孤独死の謎…、ラストまで息もつけぬ圧巻のミステリーとして、平凡なひとりの女が、社会の暗部に足を踏み入れ生き抜く、凄まじい人生ドラマとして、すべての読者を満足させる、究極のエンターテインメント!【「BOOK」データベースの商品解説】

私を棄てたこの世界を騙す−。貧困、ブラック企業、保険金殺人、孤独死…。鈴木陽子という平凡なひとりの女が、社会の暗部に足を踏み入れ生き抜く姿を描く。ノンストップ・ミステリー。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

葉真中 顕

略歴
〈葉真中顕〉1976年東京生まれ。児童向け小説「ライバル」で角川学芸児童文学賞優秀賞を受賞。「ロスト・ケア」で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、ミステリー作家としてデビュー。

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書店員レビュー

ジュンク堂書店郡山店

絶望から抜け出せない一人の女性は

ジュンク堂書店郡山店さん

目を背けたくなるような無惨な姿で発見された女性、その人生はとても幸せとは呼べないものでした。母親から愛されることなく大人になりちょっとした心の弱さで一気に転落していくのですが、もしかしたら誰にでも起こりえるのではないかと感じてしまう恐ろしさが、最後まで離れませんでした。

みんなのレビュー107件

みんなの評価4.1

評価内訳

2016/10/11 19:09

投稿元:ブクログ

+++
平凡な女、鈴木陽子が死んだ。誰にも知られずに何カ月も経って……。
猫に喰われた死体となって見つかった女は、どんな人生を辿ってきたのだろうか?
社会から棄てられた女が、凶悪な犯罪に手を染め堕ちていく生き地獄、魂の叫びを描く!
+++

まず冒頭に、ひとりの男性が殺害された新聞記事が置かれている。それに続くプロローグで、物語の主人公である鈴木陽子は、多数の猫に食い荒らされて死因すらわからない孤独死状態で発見されるのである。物語は、陽子が幼いころから順を追って、彼女を「あなた」と呼ぶ誰かによって語られる章と、捜査する刑事・奥貫綾乃の視点で語られる章とが交互に繰り返される形で進んでいく。無残な死体となるまでの陽子の生き様は、ほんの少し踏み出す角度がずれていたら、誰もが陥ってしまったかもしれない道筋のように思われ、そのときどきには抗うことができなかっただろうと、絶望的な気分にさせられる。それでも、なんとかならなかったのは、やはり彼女の育った環境と、それを跳ね返せなかった彼女自身の弱さゆえなのだろうか。さまざまな汚れ仕事を経験し、犯罪の片棒を担ぐまでになってしまった彼女だが、彼女を「あなた」と呼ぶ人物に光が当たったとき、驚きに目を瞠るとともに、なぜか少しだけほっとしてしまったのも事実である。読み始めたら目を離せなくなる一冊である。

2015/09/08 04:13

投稿元:ブクログ

40歳のバツイチ女がマンションで孤独死。飼い猫に死体を食われて死因不明。同年齢の女刑事が現場を調査。
邸宅で住む男が殺されている。
女の生い立ち。1973年生まれ。住民票は狭山市大企業の小会社で働く高卒同士の社内結婚。母は美人だが、自分は人並み。勉強ができる弟が虐めされていた。中学生で初恋。父のソープ通いで母が切れる。
怒った父が居間で母を犯すのを見てしまう。
漫画家志望の初恋の男と再会。連載デビューで結婚。東京へ。連載終了、夫が浮気。浮気相手が妊娠。保険のセールス。昔の友人に販売。店長と浮気。トップセールスになるが枕営業。店長が不祥事で左遷。女性支店長に枕営業がばれてクビ。デリヘル嬢になる。デリヘル嬢をねらって襲う男達のボスに自分のヒモ殺しを依頼。籍をいれて、保険金殺人。元ホームレスを運転手にして交通事故で轢き殺す。合計3回の結婚と夫殺し。ボス殺しを3回目の運転手に依頼。ボスと自分がやりはじめたら、スタンガンでボスを失神させる。包丁でめった刺しにしたのは女。
女は自分が死んだように見せかける為に、デリヘル時代の仲間が形見にもっていた臍の緒を利用。デリヘルの友人を殺して多数の猫を部屋におく。死んだ弟ばかりを気にするぼけた実母を殺し、全裸にして山奥に捨てる。実母の囲い部屋に引き出しにデリヘル嬢友人の形見の臍の緒を臆す。
死んだ女刑事は、女が保険金殺人を3人していることを暴く。臍の緒でDNA鑑定もした。ボスの部屋からは2億円近くの現金が発見。逃げた女が死んだ女だ。共犯の男達がボスを殺したと疑うが、4人になるはずの男が自分はやっていない、やったのは女。

ホームレスっが親父狩りで殺された。免許証から死んだ女の父。DNA鑑定するが100%異なった。父ではないと判断。女刑事は、父だったのではないか。死んだ女は違う女なのでは。

2016/08/12 16:30

投稿元:ブクログ

マンションの一室で見つかった女性の遺体。
死後何ヶ月もたち、飼い猫に食われた白骨の遺体、なぜこうなったのか。

遺体の身元を洗う刑事と、遺体である「陽子」に呼びかける「私」の視点。
なぜ二人称?と思ったらそうきたか…
壮絶だった。

2015/03/20 00:39

投稿元:ブクログ

 国分寺にある単身者向けマンションで、10頭前後の猫の死体に囲まれ、頭皮の一部を髪の毛を残して肉がない骸骨…死後4~5か月は経っているいるとみられる人間の死体が1体見つかった。国分寺警察署刑事課の奥貫綾乃も現場に駆けつけ、捜査を開始する。

 最初少し読みにくかったのと、最後少し「あなた」と「私」で混乱したが、読み終えてみると、貧困ビジネスや保険金殺人などの仕組みを含め、よくできてるなぁと感じる。鈴木陽子という女性の一生が描かれているのだが、ここまで不幸な境遇の女性はなかなかいないだろう。しかしそれでいて、いつからか自ら率先して落ちていく道を歩んでいるようにも感じる。どこかで彼女を本気で思ってくれる人が1人でもいたなら、ここまでひどい人生にはならなかっただろうに。最後、生き残っても決して救われていないのが悲しい。

2014/11/21 12:43

投稿元:ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)
鈴木陽子というひとりの女の壮絶な物語。涙、感動、驚き、どんな言葉も足りない。貧困、ジエンダー、無縁社会、ブラック企業…、見えざる棄民を抉る社会派小説として、保険金殺人のからくり、孤独死の謎…、ラストまで息もつけぬ圧巻のミステリーとして、平凡なひとりの女が、社会の暗部に足を踏み入れ生き抜く、凄まじい人生ドラマとして、すべての読者を満足させる、究極のエンターテインメント!

2015/09/25 10:41

投稿元:ブクログ

ある孤独死した女性を調査するうちに繋がってきた別の殺人事件 それを調査する女性刑事の視点と
ある地方都市に生まれた女の人生を「誰か」が俯瞰するように語る視点
二つの流れが絡み合い、陰惨な転落生活を送る女の人生が語られていく。
この孤独死した女性はもう一つの視点が語る女なのか…もしその女だとして、出だしはちょっと不幸なだけのどこにでもいそうな地味な女であったはずの彼女がどうして孤独死するに至ったのか…
謎のまま物語は後半まで続く。

女の人生を語る視点 この視点は誰なのだろう?そう思いつつ引き込まれる。女に起こる悲惨な事柄もその視点の乾いた語りで語られるとその苦悩がオブラートに包まれたように悲しい事実としてだけ感じられ、陰惨なはずの人生を(読者として)落ちることなく読み進められた。
長い話しだったけれど一気読みしてしまった話。
寂しい話だったけれど読後感は悪くない。

2016/03/08 21:44

投稿元:ブクログ

誰と一緒にいても自分の場所を見つけることができなかった陽子が最終的に辿り着いた先は。
人生に翻弄されたとしか言いようのない波乱万丈の中、逢うべくして逢ってしまった神代と共に保険金殺人という犯罪を重ねるが、それだけでは終わることなく更に彼女には目指すものがあった。
疾走し続ける陽子の狂気とも言える行動には驚きしかない。
いったい何が彼女をそうさせたのだろうか。
飽きさせることない見事な展開に終始唸らされながら読んだ。

2015/05/30 12:45

投稿元:ブクログ

「ロスト・ケア」で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞、話題の作家さんの作品。
マンションの一室で女性の死体が発見される。孤独死とも思われたが、鈴木陽子というその女性の過去を調査するうちに不可解なことが。並行して貧困ビジネスを行っていたNPO代表者の殺害事件も調査されていく。
女性刑事の視点の章、「あなたは・・・」と語りかけるような形で鈴木陽子の人生が語られていく章、NPO代表殺害事件の関係者の証言の章と形式が凝っている。

ラストも含め、扱っている内容自体は目新しいものではないが、内容の深さや陰湿にならない語り口、読みやすく面白かった。
(図書館)

2014/11/11 17:27

投稿元:ブクログ

コレはやられました。けっこう深読みしたつもりではあったのですが、さらにその上を行く驚愕のラストに感服。最後から4行目で「そうやったんかぁ」と思わずうならせる伏線はお見事の一言。

2015/02/28 17:24

投稿元:ブクログ

途中までは、息苦しくてつらかったけど、最後はスカッとする展開。なんとなく「ゴーン・ガール」の感じもあるな。

2014/12/11 00:21

投稿元:ブクログ

鈴木陽子という普通の女性が転落していく。
「ただ愛されたかった」というだけの理由で。

「ー陽子、」という書き出しから始まるパートと、事件の謎を追う刑事のパートが交互に展開し、そこにいくつかの「証言」が挿し込まれる。慣れるまでは少し読みづらさも感じたが、中盤からの展開には引き込まれた。

2015/04/25 18:55

投稿元:ブクログ

よくできている。
よく練られていて確かに面白かったのだけれど…なんとなく予想していた結末だったのと、女ならではの苦しみや暗部のようなものをさもわかったように男性が描いているという印象が拭えず、どうにも居心地が悪くて、一歩引いてしまっている自分がいた。そのせいで目一杯楽しめなかった。
どう、女ってこうだろ?わかってるだろ?的にどうしても見えてしまって…。

実際の時代の流れや社会の出来事などを絡めているので舞台の臨場感はあるのだか、それが余計に、主人公の嘘臭さ、想像で描かれた作りモノっぽさを際立たせていたように思えた。
ごめんなさい、単純に好みの問題です。

2016/04/15 23:51

投稿元:ブクログ

これが2作目の新人の作家さんでしたがとっても面白かったです!
(ライターさんやってたり違う名前で児童文学でも賞をとってますが一応新人ということで)
自分への語りかけ口調と女刑事さん目線とで物語が進むんだけどそのバランスもよかった。自分への語りかけは主人公陽子の一生を追っていくんだけど、年代が同じだから時代背景もよくわかるし感情移入しやすかったというか。
サクサク読めたし最後もちゃんとしてたしお気に入りの作品です。
あと札幌も少しだけ出てくるのが嬉しい(笑)
ぜひデビュー作も読みたい。

2015/01/18 21:31

投稿元:ブクログ

女が身を落とすのはあっという間だけれど、這い上がり、復讐を果たし自身の身の安全を確保するのには緻密な計算と時間が必要。途中挿入されていて何気ない逸話が伏線だったりと描き方にも見事な計算が。

2015/11/09 23:38

投稿元:ブクログ

宮部みゆきの火車と理由をミックスしたような感じです。
立場は違えど、根柢の部分で似通った2人の女性を描いている。

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