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人間以前(ハヤカワ文庫 SF)

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/11/07
  • 出版社: 早川書房
  • レーベル: ハヤカワ文庫 SF
  • サイズ:16cm/527p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-15-011981-2

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紙の本

人間以前 (ハヤカワ文庫 SF ディック短篇傑作選)

著者 フィリップ・K.ディック (著),大森 望 (編)

人間と認められるのは12歳以上、12歳未満の子供は人間と認められず、狩り立てられてしまう…衝撃のディストピアを描いた表題作を、新訳で収録。長篇『ユービック』と同一設定の中...

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人間以前 (ハヤカワ文庫 SF ディック短篇傑作選)

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商品説明

人間と認められるのは12歳以上、12歳未満の子供は人間と認められず、狩り立てられてしまう…衝撃のディストピアを描いた表題作を、新訳で収録。長篇『ユービック』と同一設定の中篇「宇宙の死者」、ディック短篇の代表作として知られる現実崩壊SF「地図にない町」(新訳)、侵略SF「父さんもどき」、書籍初収録作「不法侵入者」、晩年の異色作「シビュラの目」ほか、幻想系/子供テーマSF全12篇を収録する傑作選。【「BOOK」データベースの商品解説】

人間と認められるのは12歳以上、12歳未満の子供は人間と認められず、狩り立てられてしまう…。衝撃のディストピアを描いた表題作と「地図にない町」の新訳版ほか、幻想系/子供テーマSF全12篇を収録する傑作選。【「TRC MARC」の商品解説】

12歳未満の子供は人間と認められない……衝撃の近未来SFほかを収録する傑作選最終巻【商品解説】

収録作品一覧

地図にない町 大森望 訳 7−32
妖精の王 浅倉久志 訳 33−73
この卑しい地上に 浅倉久志 訳 75−120

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みんなのレビュー13件

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評価内訳

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紙の本

この年になってSFing

2016/06/22 20:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る

突拍子もないSFものというよりも、現代社会の病巣的な面やファンタジックな面を風刺したような短編集。今読んでも色あせた感じがしない。

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2015/10/31 09:23

投稿元:ブクログ

ペシミスティックで、哀れと悲哀が全編に漂うなあと思った。時代なのか、それがディックの特徴なのか。

翻訳の仕方があまり好みじゃなかったというのもあるかも。原書読んでないのに偉そう言えないけれども。

短編集で読みやすかった。

2015/04/02 22:52

投稿元:ブクログ

表題作が興味深いのだが、巻末収録短編のタイトルが「シビュラの目」である…
私はSFを完全に誤解していたなぁ、だから手を出さなかったんだろう、SFは全てにおいて「無機質なもの」と思い込んでいた。人間の在り方も科学的に進んでしまう事で精査され、人間味が薄れ、設定の奇抜さを楽しむもんだと思い込んでた。設定の奇抜さで競う、と言うのはBLにもある側面だ。
収録作の『ナニー』に差し掛かっているが、ほぼ球体のアンドロイド家政婦ロボットの話。旧式は新式と対決すると、性能の差、と言う絶対値を打ち破る事は出来ない。人間の様に「火事場のクソ力」なんてものはスペックになければ出すことが出来ない。旧式のロボットは修理するより買い換えた方が安いと言うのに何故人間は「修理してでも直してくれ」と思ってしまうのか。機械が機能として行った事でしかないのに、それにたいして感情を生み出してしまうのか。機械を通して人間が人間であるが故の人間味を表現できるのがSFと言うジャンルかもしれん。旧式は新式に勝てない、と言うスペック差を凌駕しトム・フィールズ家のナニー(ロボット)は新式と闘って勝ち、自身もボロボロになってしまった訳だが、トムは新型に買い換えた方が安いと散々言われても愛着のあるロボットを修理に出すがトム自身はなぜ自分の家のナニーが壊れかけているのかの本当の理由を知るのは後になってからだが、旧式なのに新式に勝てたのがナニー自身に(家を守らねば)を言う使命感があったのか、と思い、その部分で私の好きなアンドロイドものじゃねぇか、となったのだが、その辺はスルーの着地点だった(笑)俺ん家のナニーを傷つけたやつは許せない、これは俺の家のナニーなのだ、だからおいそれと新品と取り換えるなんて出来ない、と言う気持ちは「役に立ってくれる機械」に対する愛着なのだが、その愛着が高じるとこういう結末になる訳だ…人間って愚かで可愛い生き物だと言う事もSFには書いてあるなぁ。
ホラーありSFありダーク・ファンタジーあり、実にバラエティ豊かな短編集だ。『宇宙の死者』を読んでるんだが、死んでからも「半生期」が残っていて冷凍保存された遺体にプラグを繋いで精神活動が呼び出せるとか、設定が面白い。
「新世代」、無論SFであるが、子供の成長に悪影響を及ぼすのは幼少期の環境・親との関係であるとされ、生まれた直後から教育機関で子供は育てる人間には接触させず、アンドロイドが子供の成長に携わる。9歳になるまで絶対に親は子供と接触してはならない、会う時は許可申請、そして開拓者精神でたたき上げで生きて来た主人公が子供の初めて会った後、子供は親(つまり生身の人間)が実験動物と同じ匂いがする、と言う…どちらが幸せなんだろう…ディック自身、親がきちんと愛情を注ぎ親の責務として子供を育てない人間がいると言う現実に対し憤りを抱いているからこう言う作品を書いたんじゃなかろうかと思うが、人間が人間に触れないで人間として育つ筈がなかろう、と思うよ。

2015/03/31 12:19

投稿元:ブクログ

図書館で見かけて。「人間以前(まだ人間じゃない)」と「父さんもどき」が既読。「地図にない町」「この卑しい地上に」は好きですね。完成度が高いと思う。
「ナニー」とか「フォスター、… 」とか、広告、宣伝、行きすぎた資本主義を批判する作風のも多いですね。ファンタジックだったり社会風刺的だったり、どちらも面白い。中途半端だと失敗するけど、突き抜けると傑作になる。

2015/08/18 21:36

投稿元:ブクログ

久しぶりのF.K.ディック。短編集。
しかもPSYCHO-PASSを読んだ後での「シビュラの目」はなかなか運命的な出会いと言わざるをえない。

「地図にない町」は三崎亜記を彷彿とさせるテーマ。地図にない町に住んでいるという乗客から、世界の境目が次第に揺らいでゆく。

「新世代」「ナニー」のような、ロボットを用いたシニカルなSFも面白い。
子供の教育を完全にロボットに任せ、それが最善と信じて疑わない社会。そんなバカな、と当時の読者が思った以上にはリアルに近付いている。

またタイトル「人間以前」も衝撃的。
人口増加率をゼロにするためにとられた積極策。それが12歳以下の魂のない子供を「人間以前」と見なし、不必要の烙印を押された者は、収容所で殺されてしまうというもの。
このストーリーが非常に恐ろしいのだが、「人間以前」と「どう判断するのか?」という線引きへの問いかけは我々の喉元に突き付けられる。

ディックの発想、ユニークさ、ヤバすぎる。
一冊を終えると、また次に、と手を出したくなるからまた厄介である。
そして、もう次に買う作品は決めている。

2016/07/24 08:46

投稿元:ブクログ

ファンタジー色が強いものから、古典的なディストピアの話まで、全部趣向が違っていて粒ぞろいの話が集まっている。
表題作の「人間以前」がやはり面白い。フェミ的に反発があると思うけど、批判的な側面に偏らないで、もしこんな世界があったら、という空想で生き生きと描いているのが良い。

あとは、「地図にない街」「新世代」あたりが、先の読めないSFもといファンタジーでよかった。
ただ、SFは短編じゃなく長編が好きだと思った。

2015/01/25 00:18

投稿元:ブクログ

表題作は嫌いなので読み飛ばしたが、他の作品は良かった。『妖精の王』は、PKDっぽくないが何度読んでも面白い。

2016/09/28 20:36

投稿元:ブクログ

「地図にない街」★★★★★
「妖精の王」★★★
「この卑しい地上に」★★★
「欠陥ビーバー」★★★★
「不法侵入者」★★★
「宇宙の死者」★★
「父さんもどき」★★★
「新世代」★★★★
「ナニー」★★
「フォスター、お前はもう死んでるぞ」★★★
「人間以前」★★
「シビュラの目」★★★

2015/03/25 21:57

投稿元:ブクログ

「短編集なんですね」
「うん」
蛹が頷くと、葉月は待っていましたとばかりに目次を開いた。
「またこのパターンなの?」
「万有引力や質量保存の法則を、パターンとは言わないでしょう?」
「君が言うほど、物理法則は自明じゃないよ」
ふたりは蛹の家の居間で、ソファに座って向かい合っている。テーブルの上には、コーヒーが入ったマグカップが二つ。
「物理でもなんでもいいんですけど、とりあえず一つ目いきましょう」
そうして、短編のタイトルを読み上げる。手短に紹介してくれ、ということだ。

「『地図にない街』」
「ええと、過去が書き変わることで今が絶え間なく変わっていく感覚。こういう世界も面白いんじゃないかな。手にしているものが次の瞬間には失われるかもしれない、手にしていたことすら忘れて。いい世界だ」
それから、蛹は少し首を傾げる。
「今回は前からいくの?」
「ご不満でも?」
「いや、どちらかというと、俺が思うディックっぽさの強い作品は、後ろの方に集中している印象だったから」
「ああ、シビュラの目とか、タイトルからしてそれっぽいですもんね。じゃあ頑張って最後まで行きましょう」
蛹は少し疲れているらしく、面倒くさそうにコーヒーに手を延ばした。
「次、『妖精の王』? 童話?」
「うん。妖精の王さまになって妖精王国に行く話」

「可愛いですね。次。『この卑しい地上に』」
「神だろうと天使だろうと、この世界に取って変わるものではないんだよ。全世界の人間がみんな君になったら迷惑だろう?」
「ホラーですか?」
間違ってない、と蛹は言う。
そしてコーヒーを一口飲む。

「『欠陥ビーバー』」
「ビーバーがコインを集める話だ。よくわからないけど浮気をしたり文通したりもしてる。正直一番よくわからなかった」

「そうですか。じゃあ、『不法侵入者』」
「なんていうか、ストレートにSFっぽいSF。宇宙人との付き合い方について考えさせられる作品だった」

「多いですもんね、お知り合いの宇宙人...じゃあ次、『宇宙の死者』」
「『ユービック』の世界観だから、そっちが既読なら、するっと入っていけるかも」

「ああ、あれ面白かったですね。『父さんもどき』」
「身近な誰かが、そっくりな何かとすりかわるというのは、一般的には恐怖だってこと。もちろん、そこには日常に安心や安定が存在していたという前提があるけれど」

「『新世代』」
「昔はもっと色々な匂いがして、まあ、汚かったと言うね。何世代か先に、都市が無菌室のようになれば、俺たちのような人間は獣臭くて仕方ないと思われるようになるのかもしれない」
「うっわあ...」
「実験動物のような匂いがする生き物か、実験動物のように生きる生き物か、どっちがいいかというと、まあ、俺としては死にたい」
「それ、選んでませんよね。別にいいですけど」

ここで葉月は一旦顔を上げ、一息ついた。
「作品数、結構多いですね」
「うん。内容も濃い。一つ一つ丁寧に読むと、結構時間がかかると思う」
「じゃあ、気を取り直して」
「あ、今の、ここで諦めるっていう意味じゃなかったんだ……」

「次、『ナニー』」
「お手伝いロボットたちの飽くなき抗争を描いた作品、かなあ」
「いや、戦っちゃダメでしょ。家事しましょうよ」
「飽和した市場において需要を作り出すには、他社製品を壊してしまうのが早いんじゃない?」
「……正論ですね」

「『フォスター、おまえはもう死んでるぞ』」
「別に死んでなかった」
「そうですか」
「死ぬかもしれない、という恐怖に勝るステマはないっていう話」

「『人間以前』」
「子供は人間以前の存在だ。大人によって許された子供だけが生きられる。そうでなければ処分される。そういう世界だ。人間が人間以外の存在について決定権を握るという傲慢さの、なんていうか、亜種かもしれない」

「えっぐいですねー。んじゃ、最後。『シビュラの目』」
「今あるこの世界は、過去に生きて歴史を積み上げてきた人たちにとって、救いと成りうる世界だろうか、って」
「私たちは、過去のために何かなすべきだと?」
「いや。そんなものは一切顧みるべきではないと言われているような気もするね」
「シビュラって、結局何なんです?」
「観察者はね、審判者ではないんだよ」
そして蛹は、これでおしまい、と、残っていたコーヒーを飲み干して席を立った。

2016/04/13 18:34

投稿元:ブクログ

SF。ファンタジー。短編集。
SFはわりと好きなんですが、これは合わない。
よく分からない話ばかり。
映画の『トータル・リコール』も苦手だったし、この作者とは相性が良くないのかも。

2014/12/17 22:58

投稿元:ブクログ

図書館で申し込んで買ってもらって読んだ。
これは表紙のデザインが良い。ジャケ買いしたくなる。
最初の短編、おもしろかった。
短くて。星新一みたい。

2014/12/28 16:10

投稿元:ブクログ

人間以前目当てに買ったが、どの短編もまさにSFという話で面白かった。相変わらず世界観とそこに生きている人々のキャラに引き込まれていく。

2015/10/22 14:22

投稿元:ブクログ

近代社会の大量消費社会への警鐘を鳴らすような説教じみた話がいくつかと、ファンタジーのような話がいくつか。
「この卑しい地上に」が不気味で好きです。

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